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部屋が狭いのにものが多くてスッキリ暮らせない。そんな読者の質問に回答します。
まずメールをシェアしますね。momoさんからいただきました。
毎日、疲れきっています
件名:はじめまして
筆子さんのブログに出会って数年経っておりますが、初めてメッセージを送らせていただきます。
私には11歳、9歳の娘と5歳の息子がおります。
現在は専業主婦ですので基本的に家にいる生活です。以前は勤めていて、家にいない時間も多かったのですが、専業主婦になった今、毎日とても疲れます。
目が覚めた瞬間から寝るまで、なにを捨てたらいいのか、どうしたらすっきり暮らせるのか、ずっと考えてしまうのです。
片付けの本やブログ、インスタなど見て、自分の家との差に悲しくなり、イライラしてしまいます。
賃貸マンションで個室がふたつありますが、ひとつは娘たちが2人で使っていて、6畳程度の小さい部屋なので、ふたりのタンスと布団を並べて寝るのに使っています。
学用品の置き場はないので、リビングに置いてあります。
娘たちの学用品、息子の幼稚園のもの、息子のおもちゃ、すべてがリビングにあり、リビングにいると脳が疲れてしまい、気も散ってしまい、つらいです。
もうひとつの個室は夫が使っており、夫はものをため込むタイプなので部屋のタンスに入っている衣類は着ていないのに捨てません。なのでリビングに夫の服が積みあがっています。
私の個室はなく、リビングに布団を敷いて息子と寝ています。そんな部屋で寝ているので全く安らげないし、ひとりになれる場所もありません。
夫は基本的に夜勤で朝早くに帰ってくるのですが、その時に私も目が覚めてしまい、つらいです。去年までは娘たちの部屋で子供3人と私で寝ていました。4人で寝るのは狭くなってきたので息子とリビングで寝るようになりました。
そして、夫は昼間は寝ていますが家にいるので、私が家でひとりになれる時間がほぼありません。
実家がすぐ近くなのでひとりでそっちに引っ越したいほどつらいです。
息子も使うおもちゃは決まっているので、それ以外は捨てたいのですが、夫がもったいないと言います。
室内でも乗れるタイプの車や三輪車など3台も窓際に置きっぱなしになっていて邪魔ですが捨てさせてくれません。誰かにあげようと思っているようです。
過去にあれこれ勝手に捨ててしまう、と言われたことがあるため余計に捨てづらい状況です。
私がすぐ捨てようとするから、夫が溜め込む人になってしまったのでしょうか。
結婚する前はとてもすっきりした家に住んでいました。
離婚したいくらい家が嫌になってます。とにかくこの家にいるのがしんどいです。どうしたらいいでしょうか。
私の叫びとしては、ひとりになりたい、使ってないものは処分して、すっきりした家に暮らしたい!です。
momoさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
いつも、記事を読んでくださり、うれしいです。
momoさんは、初めてお便りをくださったのですね。でも、私は、「あれ、これ、デジャヴュ?」と思いました。
似たようなメールは、前にも何通かいただいています。
2LDKや2DKに、家族5人で暮らしている人はわりとふつうにいらっしゃると思います。
では、1人の時間を持つ方法とスッキリ暮らす方法をお伝えしますね。
1.1人の時間をもつ方法
momoさんは、家で1人になれないんですね。
でも、春休みはもう終わったでしょうから、昼間(午前中)は、お子さんは3人とも学校や幼稚園で不在ですよね?
ご主人は家にいるかもしれませんが、夜勤明けだから、部屋で寝てますよね?
それなら、家に1人でいるのと同じだと思いますけど。リビングルームもキッチンも、自分の自由に使えますから。
ロックミュージックを大音響でかけて、踊りまくるとかはできませんが、読書したり、好きな動画を見たりすることはできるでしょう。
どうしても、家では1人になれないと思うなら、外に行けばいいですよね?
近所の公園、カフェ、図書館などに行って、ぼーっとすればいいのです。
家事が忙しくてそんな時間はないと思うなら、家事の効率化を試みたり、人を雇ったりして時間を作ってください。
自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。
2.狭い家でスッキリ暮らす方法
狭いスペースに大勢の人間が一緒に暮らすコツは3つあると思います。
1.)機能の集約化
2.)スペースを多目的に使う
3.)余分なものを家に置かない
順番に説明しますね。
機能の集約化
リビングとキッチンを合わせて、居住できる部屋が4つある家で5人が住む場合、それぞれに個室を作ることはできません。
家族全員が寝るスペース、お子さんが勉強するスペース、お子さんや家族のものを置くスペースを集約するといいと思います。
たとえば、一番広い部屋で、家族5人全員が一緒に寝る。家族全員がいやなら、女の子2人とお母さん、お父さんと男の子、それぞれの寝室を作る(個室が2つあるので可能だと思います)。
家族の持ち物は、専用のスペースにカラーボックスや棚みたいなものを置き、ここにすべて収納。はみ出たら、適宜、断捨離。
日本の学校には、ふたのない下駄箱やロッカーみたいなの収納家具がありますよね? そういうオープンシェルフを用意して、必要なものはそこにおさめてしまうのはどうでしょうか?
部屋をパーティションやカーテンなどで仕切って個室を作る方法もありますが、部屋が狭いとやりにくいかもしれません。
部屋の使い方には、この記事が参考になるでしょう。
スペースやものを多目的に使う
お子さんにはダイニングキッチンで勉強してもらい、勉強机のような場所を取るものは買わないでください。
どうしても専用の机がほしいなら、家中、どこにでも持ってあるける、折りたたみの机を用意するといいと思います。
私も使っております⇒物の置き場所が決まらず部屋がカオスです。どうしたらいいですか?
お子さんが使うものも、シェアできるものは極力シェアして使用し、ものの数を増やさないでください。もちろん、momoさんとご主人が使うものも同様です。
よく、若いミニマリストの女性が、ご主人と服をシェアしてますよね? セーターやトレーナーなどを。momoさんも同様の試みをしてください。
所持品は必要最低限にする
スペースがあまりないところに、いろいろなものを持ち込むと狭くなるので、所持品は必要最低限にしてください。
買い物は計画的にしましょう。やすい収納グッズなどに飛びつかないように。
momoさんは、まず、自分の不用品をみな捨てるといいでしょう。ミニマリストになるつもりで、余計なものは全部手放してみては?
次に、ご主人に話して、着ていない服や、今の生活に関係のないものは全部処分してもらってください。
これは正当なリクエストです。
ご主人がものをためこむのは、momoさんが捨てようとするからではありません。
ご主人は、ふだんは三輪車のことなんて気にしていません。
彼は夜働き、朝と昼間は家で寝ているし、自分の部屋に三輪車があるわけではないので、それが視覚的ノイズになっていることに気づいていない。
momoさんが、「もう使わないから捨てたい」と言うと、「まだ使えるものを捨てるなんて、もったいないでしょ?」という、普通の人のごくあたりまえの反応をしているだけです。
momoさんは、この三輪車がこの家にあってはいけない理由を彼に伝えなければなりません。
今のマンションに入居するとき、そして、3人目のお子さんを生むとき、将来、どんなふうに部屋を使っていくのか、そのうちもっと広いところに引っ越すのか、話し合ってますよね? どんな計画だったのでしょうか?
今のままだと、どんどん手狭になるので、子どもが家を出ていくまでの13年間(5歳の息子さんが18歳になるまでの年数)は、こんな感じで暮らしたいと、ご自身の要望をご主人にしっかり伝えて、話し合ってください。
ただ単に、「邪魔だから捨てて!」というリクエストをしても、ご主人は動きません。
しかし、「現状はこんなふうで私はストレスがたまる一方だ。自分や家族のために、こんな未来を作っていきたい」としっかりしたプランを提示できれば、ご主人も考えてくれると思います。
3.ストレスマネジメント
momoさんは、相当ストレスがたまっているようですから、ストレス管理をして、もう少し、穏やかな気分で暮らす努力をしてください。
部屋が狭いとか、ものが多いこと以外にもストレス要因があるのではないでしょうか?
家事や育児で忙しい、睡眠がしっかり取れない、自分の思ったように生きられない、自由にできないといった不満です。
先日紹介したTEDでは⇒いっぱいいっぱいのママたちへ。セルフケアはわがままじゃありません(TED) 朝のランニングやジャーナリング(思ったことを書き出すこと)が、講演者の気分の落ち込みを救ってくれたと言っていました。
momoさんも、朝、散歩やジョギングをしたり、私がしつこいほどおすすめしているモーニングページやブレインダンプを書いてみてはどうでしょう?
もしかして、もうやってますか?
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
感謝日記もおすすめ⇒リマインダーとしての感謝ノートのすすめ~感謝できるようになる方法(その1)
SNSを見て、イライラするなら、見るのはやめましょう。他人の生活と自分の生活を比べるのは不幸の始まりだと、私、よく書いていますけど、冗談じゃなくて、本当ですよ。
ストレスがたまると、脳がうまく機能せず、ネガティブなことばかり考えるようになります。
足りないマインド一直線になるんです。
すると、もっていないもの、できないこと、うまくいかないことばかりに目が向き、すでにもっているもの、できること、うまくいっていることに気がづきません。
悩み相談のメールをたくさんいただきますが、悩み事は多岐にわたっていても、こんな共通点があります。
・精神的に疲弊している(しっかり病気になっている場合もある)
・心に余裕がないから、可能性を見ることができない
・自分の問題を、他人や外的状況のせいにしている
程度の差こそありますが、ストレスが多いゆえに、悲観的な考え方をし、無力になってしまうのです。
momoさんも、うまくストレス管理すれば、八方塞がりのような気分ではなく、「あれも、これもできそうじゃない?」という前向きな気持ちに変わると思います。
それと、また仕事をするのもいいかもしれません。
momoさんが仕事をやめたのは、場合によってはかなり高くつく3人の子どもの教育費をご主人が1人で稼げるだろうと見込んで決めたことだと思います。
ですが、お金があっても困らないので、パートでいいから、また働き始めてはどうですか?
そうすれば、自分の世界をもう1つ持てるし、「嫌いな家」にずっといなくてもすみます。
フルタイムで働いて、もっと広いところに引っ越してもいいでしょう。
では、momoさん、どうぞお元気でお過ごしください。
momoさんと似た状況にある人の参考になる記事
物に対する価値観が夫と違うのでもやもやします。どうしたらいいでしょう?
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狭い家で大人数で暮らしているため、ストレスの多い主婦におすすめしたいことがもう1つあります。それは、私のように、どこにでも寝られる人になってしまうことです。無理かもしれませんが。
床にじかにシーツをしいて寝てみたら、グッスリ眠れて健康によいみたい
そうすれば、キッチンだろうとどこだろうと空いてる場所に寝て、それなりに安眠を得られます。
私も今の家 – キッチン、リビング、ベッドルーム(日本でいう個室)2つという間取り- に引っ越してきたとき、リビングルームに寝ていました。
リビングルームでは夫が夜遅くまでテレビを見ていたので、耳栓とアイマスクを使用しました(今も使っています)。
床に寝るミニマリストの必需品はこれ~ぐっすり眠るためのアイマスクと耳栓ご紹介
その後、娘が家を出て、娘が使っていた部屋で寝るようになりました。
個室で寝るほうがよく眠れますが、リビングルームで寝ていたときも、いったん寝たら、朝まで全く起きず、夜中、すごい雷雨になっても気づかず(夫と娘は気づく)、たぶん、家族の中では一番ぐっすり寝ていました。
再現性が高い方法ではありませんが、一応、そういう手もあることを、お伝えしておきます。