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物を捨てたことを、強く後悔している方の相談メールにアドバイスします。
まず、メールを紹介しますね。Oさんから、いただきました。
後悔で胸が押しぶされそうです
件名:手放して後悔した事を引きずっている事
「捨てて後悔」のようなワードで検索していてこちらにたどり着きました。
記事をいろいろと読み「自分の気持を書き出す」という一環で書いています。
何ヶ月か前に寿命でぼろぼろになったパソコンチェアを買い替えました。
よく調べて買ったつもりなのですが、思わぬ不満があり(今思えば大したこともなく、使っているうちに気にならなくなった可能性もあります)
焦って冷静ではなかったのだと思います。
リサイクルショップにテーブルとチェアを売って、以前にしていた座卓と座椅子スタイルにしました。
しかし、記事にもありましたが自分の持っていない物を過大評価してしまう、という状態だったのでしょう。
良い所ばかりを思い出し、大局が見れていなかったのだと思います。
結局テーブルとチェアの環境に戻そうとしました。
しかし以前に使っていたものは生産が終了しており再度手に入れることは出来ませんでした。
売ってしまったリサイクルショップにもありませんでした。
以前の物に出来るだけ近いものを購入して使っていますが、手放してからありがたみに気づくことが多くありました。
買ったときはそこまで考えてはいなかったのですが、実は理想的なテーブルだったと気づきました。
何が良かったのかは私のこだわりが多分に含まれているので割愛します。
そしてそのこだわりに合致するテーブルは今のところ見つかりません。
勝手に思っているだけかもしれませんが、今後も見つからないのでは、と思っています。恐らく一般的ではないからです。
私は物を大事に使うタイプだからでしょうか、恐らく情のようなものもあったと思います。
パソコンをよく使うのであきらめきれない部分もあります。これも手放してしまった事による過大評価なのでしょうか・・。
なぜあの時売ってしまったのか、なぜ後戻り出来るように取って置かなかったのか、
なぜ座卓の長所だけでなく短所も思い出せなかったのか、短所があってテーブルに変えたのではなかったのか、同じ過ちを繰り返してしまった
そのうち慣れたかもしれないのに買ったチェアを、なぜ使い続けなかったのか、もう理想には出会えない等、
ネガティブな事ばかり考えないようにと書いてありましたが、ふと頭によぎってしまいます。
そして前向きに切り替える方法等を検索しては読んで「こう考えると良い」という記事は沢山読んだのですが、
その時は気分が落ち着いても、翌日になると後悔の念に押しつぶされそうな時があります。
反省点と指針は分かっているつもりなのですが、気持ちが付いていっていない状態なのでしょうか。
今後にいかす行動もしています。所有している物の良かった点、悪かった点等をメモする、メーカーに要望を送る等。
よろしければ私に言えることがあればお願いします。
Oさん、はじめまして。メールありがとうございます。
状況をまとめると、こうなりますでしょうか?
1.)テーブルにパソコンを置いて、椅子に座って使っていた
2.)その椅子がボロボロになったので新しい椅子に買い替えた
3.)新しい椅子の使い心地が悪いので、今後は座って仕事をすることにし、椅子とテーブルをリサイクルショップに売った。その後は、以前使っていた座卓と座椅子を使用。
4.)座卓と座椅子では作業がしにくいので、また別のテーブルと椅子を買って使い始めた
5.)新しいテーブルは、以前使っていたテーブルに比べると使いにくく、以前のテーブルが恋しい。思えば理想的なテーブルだった
6.)テーブルを捨てたことを後悔している←いま、この状態
こんなふうに理解しました。
以下、私の思うことを4点書きます。
1.いま、自分がもっとも求めていることを確認する
Oさんは、いま、一番、どうしたいのでしょうか? どうなったら満足するのでしょうか?
そこを考えて、その状況の実現のためにがんばると、後悔の念に押しつぶされたりはしません。
Oさんが、捨てたことを後悔している物は、テーブルですよね? 椅子じゃなくて。
それとも、理想のテーブルと椅子のコンビネーションでしょうか?
Oさんにしか、Oさんが求めているものはわかりませんが、たとえば、こんな希望があるんじゃないでしょうか?
・「理想のテーブル」を使っていた状況を復元したい
・後悔するのをやめて、もっと前向きになりたい
・後悔の念に押しつぶされそうになることを避けたい
仮に、理想のテーブルを使っていた状況を復元したいなら、家具屋さんに、テーブルを注文する方法があります。
ネットで調べると、オーダーメイトの家具を作っている業者や職人さんのサイトはいくつも出てきますから、理想のものが手に入ると思います。
この場合、やるべきことは以下になります。
1.)Oさんのテーブルに対するこだわりをざーっと書き出して、制作に対するリクエストをまとめる
2.)予算を決める(どのぐらいまでなら出してもいいのか)
3.)インターネットで業者を探す
4.)注文する
これで問題は解決します。
思ったような業者が見つからなかったり、予算が折り合わなかったりしたら、その段階で、市販の手頃なテーブルでがまんする方向に転換してもいいでしょう。
もし、後悔するのをやめたい、というのがゴールなら、続きを読んでください。
2.ネガティブな感情を出し切る
自分の不用意な行動や、あやまちを後悔するのは、ごく自然な反応なので、無理に押さえつけないほうがいいです。
中途半端に、「もっと前向きなことを考えよう」と、自分を強いると、ネガティブな気持ちを引きずります。
テーブルを捨てたことに関する自分の思いをすべて、紙の上に出し切ってください。
おすすめは、モーニングページを書くことですが⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
そのへんの紙切れにどんどん書いてもいいです。30分ぐらいやってみてください。
3.次の方針を決める
後悔するだけしたら、次の方針を決めます。
後悔することに、何十時間時間を費やしても、手放したテーブルは戻ってきません。
次のステップに行くべきです。
今のゴールが、「いつまでも後悔し続ける」というものなら別ですが。
それは、ご自身の選択です。
「終わったことを後悔ばかりしていても、いまの自分の暮らしのためにはならないから、前に進もう」と思えば、そうできます。
問題の前で立ち止まったままでいるか、それとも前に進むか(TED)
4.完璧主義を捨てる
物にこだわるのはいいのですが、こだわりすぎると、不幸になります。
もし、「理想のテーブル」にこだわりすぎているなら、この世に、そんなものはないと思ってください。
自分も周囲の状況もどんどん変わるので、きょう、理想の品であっても、来年の今頃は、そうでない可能性が多分にあります。
先日、ゴミ箱にこだわっていた方のメールを紹介しましたが⇒Fitbit(スマートウォッチ)の使い方とゴミ箱に関する質問に回答、家にあった別のゴミ箱を使ってみたら、それでなんの問題もなかった、と述懐されています。
ほかにも、物にこだわっている人から、何通もメールをいただきました。
お気に入りの家具だけを持ちたい人⇒インテリアが趣味で、部屋も倉庫も物だらけで困っています。
財布にこだわりのある人⇒どうしたら、同じ物を長く大事に使えるようになるか。
理想のパジャマ、理想のベッドを求めている人もいます。
自分がテーブルを作る職人で、お客さんに喜んでもらえるように、ベストを目指して、こだわり(ポリシー)を持ちながら作っている、というのは前向きなこだわりです。
しかし、理想のテーブルや財布、ゴミ箱、マグにこだわることは、前向きなこだわりと言えるでしょうか?
物は物にしかすぎません。めちゃくちゃ使いにくい物を無理に使う必要はありませんが、そこそこ使えるならそれで十分ではないでしょうか?
理想を言い出すと切りがありません。
あらゆる状況を自分の望むままにしたい、という気持ちがあると、かえって自分が疲れます。
そこそこのところで手を打つという方法もあることをお伝えしたいです。
完璧主義的な考えを手放すには?⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。
後悔に関する過去記事もどうぞ
買い物したあと、罪悪感や後悔にさいなまれる気分を切り替える方法。
いらない物を捨てたはずなのに、捨てたことをいつまでも後悔するのはなぜ?
自分の気持ちをそのまま受け入れる勇気のパワーとその素晴らしさ(TED)
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私は、Oさんよりも、パソコンに向かっている時間が長いと思いますが、家具にはこだわりがなく、パソコンデスクは夫のお下がりです。
デスクの上に、スタンディングデスクをのせて使っています。
私の机の写真はこちらの記事の最後に⇒生理痛で働けなくても収入を得られる仕事はありますか?←質問の回答
前の家では、スチールのフレーム(机の枠)に、板をのせて使っていました。
キッチンのカウンターにノートパソコンをのせて立って使っていたこともあります。
まあ、作業できれば何でもいいのです。
デスクと椅子のコンビネーションで悩む人は、立ってパソコンをするのもおすすめです。
そうすれば、もう椅子は不要です。テーブルの高さを調節するだけでよくなり、考えることも、置くものも1つ減ります。