プラスチックのボトル

ミニマルな日常

最終更新日: 2020.08.13

新型コロナウイルスの時代に、プラスチックのゴミをできるだけ出さない工夫。

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プラスチックのゴミが海洋を汚染していることが問題になり、使い捨てのプラスチック製品を使わないようにしよう、という気運が高まっていました。

新型コロナウイルスが出てくるまでは。

使い捨てのマスクや手袋の使用が増えたり、持ち込み容器を使えなくなったりして、最近、プラゴミが増加傾向にあります。

そんな時代にどうやってプラゴミを減らしたらいいのか、思い悩んでいる人も多いでしょう。

今回は、私がやっているプラゴミ削減策を7つ紹介します。



1.布マスクを使う

手作りの布マスクを使用しています。

私が住んでいるところでは、屋内(スーパー、レストラン、カフェ、ジム、その他の公共のビル、公共交通機関、タクシーなど)では、マスク使用が義務付けられています。

それに先立って、3ヶ月ぐらい、州政府が不織布のマスクを街で配りました。娘がこれをもらい、5枚入りだったので、そのうちの2枚を私にくれました。

不織布は化学繊維なので、今のところ、布マスクを使っています。

布マスクでも、ゴムの部分はプラスチックですが、使い捨てマスクより、何度も使えるので、プラゴミ減少に役立ちます。

病院など、医療現場では、使い捨てのマスクや手袋を使うべきでしょうが、一般人が、ふだん使うには、布マスクで充分だと思います。

マスクは病気を予防するためにするのではなく、人に感染させないためにするのですから。

母が作ってくれたマスクを使用中。

バンダナ柄の布マスク

同じ布マスクでも、店で新品を買うより、家にある古布で作ったほうがエコフレンドリーです。





2.固形石けんを使う

手を洗うときは固形石けんを使っています。

ポンプ式の容器に入っている液体石けんや、泡になってでてくる石けんのほうが、手間がかからず、スマートに洗えますが、容器がゴミになります。

いま、使っている石けんは、ロッキー・マウンテン・ソープ・カンパニーのティー・トゥリーです。

ティーツリーの石けん

この石けんをむきだしのまま引き出しに入れています(下に、スポンジワイプを敷いています)。

洗うときに取り出して、洗ったらカウンターに置き、水気(みずけ)が切れたら、引き出しに入れます。

濡れたカウンターはウエスで拭き、ときには、そのままカウンター全域の拭き掃除をします。

子供がまだ小さくて、うまく固形石けんを使えない(なんてことはないと思いますが)、そこらをべたべたにする、という事情があるなら、ポンプ式の容器に入れた石けんを使う選択になるかもしれません。

そんな時は、せめて中身を詰め替えて使うといいでしょう。

最近は、ガラス製のソープディスペンサーも売っています。

ガラス製でも、ポンプの部分がプラスチックのものとメタルのものがるので、メタルを選べば、プラゴミは減ります。

そういえば、複数の読者の方が、ハンドソープが手に入りにくいというメールに書いておられますが、ふつうの石けんで手を洗えばいいのです。

ふつうの石けんなら、ふつうに手に入るんじゃないですか?

シャボン玉石けんとか、牛乳石けんとか。

以前も書きましたが、固形石けんで20秒から30秒手を洗えばウイルスは分解されます。

「手の洗いすぎで手指が荒れてます」という読者の方もいますが、たぶんハンドサニタイザー(アルコールの除菌剤・手指消毒剤)の使いすぎだと思います。

私は家で仕事しているので、ハンドサニタイザーはいっさい使っていません。

やたらとハンドサニタイザーを使わず、どうしても石けんで手を洗えないときだけ、サニタイザーを使うと、手のトラブルが解消するかもしれません。

「石けんでいいのだ」ということを説明している動画を貼っておきます。

アメリカの動画なので、ボトル入りのソープを使っていますが、あくまでおすすめはバーソープです。

3分44秒。日本語の字幕もあります。

3.店では自分で商品を詰める

日本のスーパーの事情がわかりませんが、私がよく利用しているオーガニックフードの店やドラッグストアでは、持参のエコバッグを使いたいなら、自分で商品を詰めなければなりません。

以前は、店員が詰めてくれましたが、いまは、クロスコンタミネーション(交叉汚染)を防止するために、店員は、むやみに他人のものにはさわらなようにしているのでしょう。

持参のエコバッグを持っていない人には、店員がオーガニックフードの店では紙袋(無料)、ドラッグストアではプラスチックの袋(有料)に入れてくれます。

店のポリシーによっても違いますが、可能な限り、自分の袋を持っていって自分で詰める、というセルフサービスを実行すれば、プラスチックのレジ袋の使用頻度を下げることができます。

プラゴミを減らすことは、ちょっと手間ひまをかけるでもあります。

4.いらない物は最初からことわる

カフェやレストランで食事をする代わりにデリバリーを頼むことが増えた人も多いでしょう。

デリバリーの注文をするとき、いらない付属品(プラスチックのスプーン、フォーク、ナイフなど)は最初から断れば、プラゴミは増えません。

日本でデリバリーを頼んだことがないので、わかりませんが、もしかしたら、日本はそういう余計なユーテンシルはもともと入れないかもしれませんね。

「いらない物は最初からことわる」というのは、コンビニで弁当やおやつを買うときも同じです。

ふだん、外で弁当を買って会社で食べている人は、会社にお箸を置いておけばいいですね。持ち歩いてもいいですが。

もちろん、自前の食べ物を弁当箱に詰めていったほうが、ゴミは増えません。

5.買い替え時には何回も使える商品を選ぶ

自宅で使っている商品がなくなったら、何回も使える商品や、プラスチックを使い捨てなくてすむ商品を買うようにしています。

最近、プラスチックのチューブに入っていない歯磨き粉を買いました。

びん入りの歯磨き粉

ガラス瓶に入っており、ふたは金属です。

ふつうの歯磨き粉の中には、スクラブ剤としてプラスチックが使われていることもあるので、なるべくナチュラルなものがいいと思います。

私はよくキャンドルを使っていますが、今年から、石油で作るパラフィンワックスのキャンドルから天然のキャンドルにしました。

いまは、蜜蝋キャンドルを使っておりますが、蜜蝋キャンドルなのに、ティーキャンドル(小さいキャンドル)の容器として、プラスチックを使っている製品があります。

そういう製品は買わず、メタル(アルミ)を使っているキャンドルを選びます。

何か買い替えなければならなくなったときは、まず、それが本当に必要かどうか考え、「必要だから、買おう」となったら、できるだけプラスチックでない物を選ぶのです。

6.余計な包装は求めない

商品の包装には、運搬しやすいようにする、中身を保護する(食品など)、見た目を美しくする、といった目的がありますが、なくてもいい包装もあります。

なくてもいい包装を減らすために、余計な包装のある物を買わないようにしています。

自分が包装するときも、余計な包装はしません。

お金をかけず家にあるもので間に合わせるギフトラッピングのアイデア

「なくてもいい包装」について考え、よけいな包装や飾り付けは求めないようにすると、プラゴミも減らせるでしょう。

プラスチックは包装資材にたくさん使われていますから。

7.天然素材の服を着る

合成繊維を洗濯すると、マイクロファイバー(繊維状の極小のプラスチック)が出て、海に流れ込むので、できるだけ天然繊維の服を買い、洗濯は少なめにしています。

洗濯をするときは水を使い、洗剤は少なめにします。

マイクロファイバーの話⇒サステイナブル・ファッション入門(TED)

私が持っている服で、もっともマイクロファイバーが出そうなのが、10年以上前にユニクロで買ったフリースのジャケットです。

こちらで紹介⇒ミニマリスト主婦、筆子の14着の服を公開、写真つき(2020年夏版)

このジャケットは、秋から冬のはじめにかけて、よく着ていますが、あまり古びていないのは、めったに洗濯しないからです。

服の数も、洗濯の回数も大幅に減らした理由:ミニマリストへの道(49)

以上7つのほかにも、コロナの前の生活で行っていた、プラゴミ削減策も心がけています。

プラゴミを減らすために私がやっている7つのこと。

なぜ、今すぐプラスチックのごみを減らすべきなのか?

******

コロナウイルスのせいで生活が変わったあと、私がやっているプラゴミを減らす方法を紹介しました。

とは言え、家にはプラスチックがまだまだたくさんあります。

ウイルスと同じで、プラスチックも常に付き合い方を考えていくべきものなのでしょう。

ところで、天然キャンドルは、蜜蝋のほかに植物ベースのものもあります。ソイワックスや、パーム油など。

パーム油のキャンドルは、パームヤシ(アブラヤシ)の大量伐採につながるため、「持続可能な製品です」とうたわれているものを買ったほうがいいです。





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