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休日に何をすべきか悩みます、というメールをいただきました。
時間の使い方に関する質問だと思います。
この記事で回答しますね。まず、メールをシェアします。かにさんからです。
何をしていいのか迷います
件名:充実した休日を過ごす
私は今、自由な一人暮らしなのですが自由すぎて休日の行動が決まらず満足できていません。
平日の仕事は忙しいため土日に自由に過ごせることや休息できることを楽しみにしているのですが、まずは何をすべきかで悩みます。
例えば、やるべきこと(家事)をするか、だらだらしたり趣味をするか、やっておいた方がいいことをするか(人付き合い、勉強) の取捨選択で悩み、それぞれ何時間かけるかで悩み、何時から始めるか、どの順番で行うかで悩みます。(家事も勉強も好きです)
その次に食べ物。外出するか、買ってきたものを食べるか、手作りするか。(家事好きなので料理は好き) そして、外食するにしても買うにしても料理するにしても、何を食べるか。(好き嫌いがないのでなんでも食べられる)
やりたいようにフルで全てを行うと流石に疲れてしまうし、手を抜くと消化不良でイライラするので、楽しいはずの休日で満足いくことがあまりありません。
書いていて気づいたのですがあまり嫌いなことやものがなく、何でもオッケーな性格なので優先順位が付けにくく何も決められないのかも。。。
贅沢な悩みのような気もしますがどうすべきか困っているのでお知恵を貸してください。
ブログに引用いただいて構いません。よろしくお願いいたします。
かにさん、お便りありがとうございます。
ご質問に一言でお答えすると、何をやっても、1日は24時間しかないので、ぐだぐだ悩むのはいい加減にして、自分の好きなことをさっさとすればよい、となります。
いつも書いていますが、悩むことに時間とエネルギーを費やしすぎると、行動するエネルギーがなくなります。
お悩みタイムを楽しむことと、実際に行動することのどちらにフォーカスするか、それは自分で決めることです。
とはいえ、これだけだと、行動できないでしょうから、もう少し具体的なアドバイスを6つ書きます。
1.理想の休日について考え、大事なことを見つける
かにさんのメールの件名は、「充実した休日を過ごす」となっていました。
では、かにさんにとって、どんな休日なら充実している、といえるのでしょうか?
そこがわかれば、あとは、そういう休日を過ごすだけなので、もうたいして悩まないでしょう。
「何でもオッケーな性格」と書かれていますが、「私はどんなことも好きだよ」「すべてが大事だよ」というのは、裏を返せば、本当に好きなものや本当に大事なものがない、ということです。
誰にでも大事なものはあるはずですが、よけいなものに気が散っているため、そこに意識が向いていません。
仮にすべてが大事だと思っても、すべてを同じように大事にすることはできません。
時間もエネルギーも有限だからです。
そこで、自分が本当に大事にしていきたものやことを、見つけてください。
そうしないと、いまのかにさんのように、どれも中途半端で、満足感を得ることができません。
2.大事なことを3つだけやる
自分にとって大事なことがわかったら、最大、3つだけやってください。
1つでもいいです。
1~3つに絞ってしまえば、時間配分は簡単です。
1日24時間のうち、睡眠、食事、お風呂など、生活するのに必要な活動に10時間かけるとしても、あと14時間残っています。
14時間を3つにわけて、5時間+5時間+4時間と配分すれば、家事、趣味、勉強、すべてやれるんじゃないですか?
やる順番は、大事なもの順です。始める時間は、朝食が終わったらすぐです。
優先順位のつけ方がわからないときは、こちらの記事をどうぞ⇒仕事や家事の優先順位を決める6つのポイント。やりたいことをやれる人生に。
ポイントは、一度にたくさんのことをやろうと、欲張らないことです。
量より質を重視してはどうでしょうか?
こちらもお読みください⇒レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない
3.長期的な視野にたつ
休日を1日単位で見るのではなく、1ヶ月、3ヶ月、半年と長いタイムフレームで見て計画をたてると、何もかも1日に盛り込まなくてもよくなります。
1ヶ月のあいだに、家事、人付き合い、趣味、勉強ができればいい、と考えれば、4つある日曜日それぞれに、この4つを割り当てると、すべてを行うことができます。
それぞれの日曜日にテーマをもうける感じです。
たとえば、今月、7月の日曜日は、7、14,21,28日ですから(もう半分すぎましたが)、7日は、家事をがんばる日、14日は友達に会う日、21日は趣味にいそしむ日、28日は勉強関係に時間を費やす日、とするわけです。
毎月月末に、次の月の計画を、ざっと心づもりします。
4.悩む時間にタイムリミットをもうける
いま、かにさんが、いつ、どのぐらいの時間悩んでいるのかわかりませんが、あらかじめ、悩む時間にタイムリミットを作って、そのあいだに、決めてしまうクセをつけてください。
週末の予定は、金曜日に、会社の昼休みや、夜間に決めてしまうといいでしょう。
1回、15分ぐらいはどうでしょうか?
とりあえず、オプションを全部だーっと紙に書き出して、その中から、やりたい順番に、1,2,3と数字をつけます。
この紙はとっておいて、翌週は、前の週にやらなかったことをやる、というようにしてもいいでしょう。
迷う時間が1週間に15分なら、たいして問題ではありません。
タイマーを使って、迷うのをやめるときをびしっと決めてください⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
タイムリミットが来ても、決まっていないときは、あみだくじで決めてしまいましょう。
こちらもお読みください⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
5.選択肢を減らすことを意識する
選択肢がたくさんありすぎると、人は迷います⇒バリー・シュワルツに学ぶ『選択のパラドックス』(TED)~所持品をミニマムにすると生きやすくなる理由とは?
ふだんから、できるだけ選択肢を減らすことを意識してください。
あれも、これもやりたいかもしれませんが、やりたいことが、すべてやるべきことではありません。
1番に書いたように、自分が本当にしたいことができさえすれば、あとのことは、べつにできなくたって、どうでもよくなります。
食事に関してですが、いまは、外食、できあがっているものを買ってきて食べる、手作りするの3つで毎回、迷っているのですよね?
それならば、選択肢を減らすために、今月は手料理を楽しむ月、8月は外食中心の月、とあらかじめ決めてしまうといいでしょう。
7月は手料理に決まっているので、あとは何を作るか考えるだけです。
まあ、自分が本当に食べたいものを作って食べればいいのですよ。
Netflixにアクセスして、何を見ようか、迷う人って多いと思います。私も迷うことがあります。
ところが、あらかじめ、見たいものが決まっているときは、迷いませんよね?
私は、「今月、Netflixでおすすめの映画」といったリストを見て、たいていそこから1つ選んで、Netflixにアクセスしています。
これも、選択肢を減らす1つのやり方です。
ふだんから、「これから作ってみたいものリスト」をちょこちょこ書いておき、そこからメニューを決めるといいでしょう。
6.数集めに走らない
「やりたいようにフルで全てを行うと流石に疲れてしまうし、手を抜くと消化不良でイライラする」そうですが、手を抜くって、どういうことなんでしょうか?
私は、やりたいことを全部やらなくても、本当にやりたいこと1つができれば、充分だと思います。
休日はのんびり休息する日なのに、いろいろなことをたくさんやろうとしてがんばるのはおかしくないですか?
以前、効率性(efficiency エフィシェンシー)ではなく、有効性(effectiveness エフェクティブネス)を追求せよ、という記事を書いています⇒シンプルライフの始め方。物を捨てるだけが能じゃない。
効率性は、いろいろなことをたくさんやること、有効性は大事なことをやることです。
有効性を求めていくほうが、満足度の高い人生になると思います。
メディアは、「あれもこれもやりましょう、趣味のない人生はさみしい人生です」とか、「旅行に行ったら、A、 B、 C、 D、E、すべてのスポットを必ずチェックしましょう。おみやげは、これと、あれと、それを買いましょう」なんて言うかもしれません。
Netflixの例でいえば、「このドラマと映画は絶対見なきゃだめ」なんてことを言います。
ですが、そんなこと知ったこっちゃありません。
そういう他人の言う声に振り回されないことです。
数を集めるのではなく、本当にやりたいことをし、食べたいものを食べる、こう決めれば、もういたずらに迷いませんよ。
時間や決断に関する過去記事もどうぞ
時間がないんじゃなくてやる気がないだけ。大事なことに時間を使う方法(TED)
決断する力をアップする。自分で決められない理由とうまく決める方法(TED)
よりよい決断をするには?シーナ・アイエンガーの選択術(TED)
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休日の時間の使い方に迷う方の質問にお答えしました。
自分で意識して、選択を減らす、つまり手を広げすぎないことが重要だと思います。
それでなくても、いろいろなことで迷わざるをえない世の中ですからね。