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砂糖や炭水化物を控えている方からの相談に回答します。
自分はがまんしているのに、ほかの人は、食べたいものを食べたいだけ食べていてうらやましい、という内容です。
メールは引用不可なので、ポイントだけ箇条書きします。差出人の名前は、A子さんとします。
悲劇のヒロインになる私
・私は糖尿病予備群なので、糖質を制限している。毎日食事に気を使って血糖値が上がりすぎないようにがんばっている。
・食べすぎないことを心がけ、砂糖も断っているし、炭水化物も控えている。おかげで、だいぶ食生活を改善することができた。
・しかし、外食のときなどに、ひじょうにネガティブな感情になることがある。
・夫が、何も気にせず、ごちそうやデザートを私の目の前で、自由に食べたいだけ食べているからだ。
・そんなとき、本当に夫がうらやましいし、ねたましい。
・ほかの人が自由にごちそうを食べているのを見るのもうらやましい。
・私ももっと食べたい、昔の、何でも自由に食べていた頃の自分に戻りたいと思う。
・自分が足りないマインドに陥っていることは自覚している
足りないマインド⇒なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。
質問:夫や他の人が、目の前でごちそうや甘いものを食べているときに、嫌な思いをしないためにできることを教えてほしい。もっと安定したマインドセットでいたい。食べることや血糖値に振り回されるのはもういい加減やめたい。
A子さん、お便りありがとうございます。
A子さんは、ご自身が足りないマインドに陥っていると自覚しているわけですから、「あ、私、勝手に悲劇のヒロインになってる。こんな考え方はもうやめよう」と思えば、ネガティブな感情から、すぐシフトできると思います。
シフトしたいと思えば。
以下のことを試してください。
1.気持ちを書き出す
毎回同じことを書いて恐縮ですが、毎日モーニングページを書くか、ブレインダンプをして、自分の心と向き合う時間を作ってください。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
なぜ書くことをおすすめするかというと、自分がどんな感情でいるか、客観的に見ることができないと、気持ちを切り替えることができないからです。
先日、別の方から、「ブレインダンプを1週間以上やったけど、結論が出ない」というメールをいただきましたが、1週間じゃ足りません。半年から1年はやってほしいと思います。
それと、どんなに毎日、自分と向き合っていても、できごとに対して、むかっとしたりいらっとしたりすることは起き続けます。
足りないマインドに陥って、誰かをねたましく思ったり、嫉妬したりするのは、人間としてふつうの反応ですから。
その反応を変えようとするのではなく、そう思ってしまったときに、さっと気持ちを切り替えられる自分になるのが目標です。
そのために、気持ちを書き出すことはとても効果があります。
このとき、「こんなふうに思ってしまう自分は人間として小さい」などとジャッジしないでください。
むしろ思いやりの心をもつことをおすすめします⇒自分自身の親友になる技術(TED)
2.同じ土俵にあがらない
A子さんは、体質のせいで、砂糖の摂取を控えなければなりませんが、これはA子さん特有の事情です。
ご主人はそういう事情のない人です。
A子さんとご主人は全く違う人間なので、ごちそうをたべるときの態度や食べる量を比較するのは意味がありません。
これはわかりますよね?
ご主人だって、医者に「このままだと糖尿病になるから食事制限してください」と言われたら、甘いものを控えるでしょう。
ですが、今は、そうではありません。
自分と他の人は違うというあたりまえの事実を思い出してほしいです。
夫はごちそうをたらふく食べられないのに、私が食べられないのは不公平だ、と思うのは、ご主人が、「俺は子供を産めないのに、A子は子供が産めるなんて不公平すぎる、くやしい、ねたましい、おい、俺と一緒に暮らすからには、絶対、子供は産むなよ。俺はそうできないんだから」、と思うようなものです。
オレンジ対バナナ:人と比べることで生じるダメージとその修復(TED)
3.一面的なものの見方をしない
相手が自分が持っていないものを持っている、と感じてるときに、ねたましい、うらやましいと思います。
私は、甘いものを食べられない不自由な生活をしているのに、夫は甘いものを食べる自由がある、夫は私にはない自由を持っている、というように。
ですが、人生とは、甘いものを食べることだけではありません。
人の一生には、ほかにもいろいろな要素がありますよね?
甘いものを食べることができるかどうかなんて、いろいろなできごとがある人生の中の、ほんの小さなエピソードの1つです。ほかのできごとに比べたら、それこそ、顕微鏡で見ないと見えないほどのちっぽけな要素じゃないですか?
甘いものなんて、べつに食べなくても生きていけますから。
そういうちっぽけなことを、いちいち拡大して見ないでください。
確かに、ご主人は、食べたいものを自由に食べているように見えるでしょう。
でも、ご主人だって、悩んでいることはあると思います。
難しい仕事をかかえている、部下(上司)とのコミュニケーションに悩んでいる、通勤時間が長いから、疲労がたまっているとか。
A子さんは、甘いものをばくばく食べている人が、この世の春を満喫している幸せいっぱいな人に見えるかもしれませんが、他の人は、他の人で、いろいろなことで悩んでいます。
私のところにもいろいろな悩み相談が届いています。
「夫もいろいろ大変だから、せめてアイスクリームぐらいは自由に食べてもらいたい」と思いなさい、とは言いません。
ですが、ご主人の1つの行動だけを見るのではなく、ご主人の人生をもっと全体的に見てください。すると、そこまでイライラしないと思います。
4.感謝の種(たね)を見つける
足りないマインドに陥っているのに気づいたら、感謝の種を見つけるようにしましょう。
感謝することを心がけると、たっぷりあるマインドに傾きます。
毎日、感謝日記をつけるのはどうでしょうか?
リマインダーとしての感謝ノートのすすめ~感謝できるようになる方法(その1)
モーニングページに、毎日3つ~5つ、感謝できることを書く、というのを半年ぐらいやってもいいでしょう。
ものの見方が変わりますよ。
成功すると幸せになるのではなく、幸せだから成功する~ショーン・エイカー(TED)
きっとわかっていると思いますが、甘いものを自由に食べているご主人や他の人を見て、不幸な気分になるとしたら、それは他の人のせいではなく、自分のせいです。
自分が勝手に、不幸な気分に陥る負のサイクルに入りこんでいるだけです。
モーニングページや感謝日記を書くと、自分で自分を苦しめるあほらしい思考経路から抜け出せると思います。
その他のアドバイス
目の前で甘いものを食べてほしくないなら、一度、そうご主人に話してみるのもいいでしょう。
たぶんご主人は、A子さんがどれほど苦しい思いをしているのか気づいていないと思います。
気持ちを打ち明けると、ご主人も食生活の改善に協力してくれるかもしれません。
それから、誰かに、制限させられていると思うと、「私ばっかりこんなにがまんして、き~~~~っ!」という気持ちになるので、「自分の意志で甘いものを控えているのだ」、と思ってください。
実際そうですよね?
まあ、医者にそう言われたから、制限しているのだと思いますが、食事を制限しているのは、自分の体のためであり、自分の幸せのためです。
「私が、私の意志で食事制限しているのだ」という気持ちで主体的に取り組むことをおすすめします。
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読者の質問に回答しました。
私の夫は甘いものや、ジャンクなものが大好きで、チョコレートやポテトチップスをばくばく食べていますが、私は全然うらやましいとは思いません。
むしろ、「あんなに体に悪いものばっかり食べて恐ろしすぎる」と思います。
実際、甘いものは体によくないのです。
体質のせいで、制限せざるを得なくなったのは、むしろラッキーなことだと思います。