クローゼットのチェック

ファッションをミニマルに

最終更新日: 2025.01.7

捨てる服が教えてくれる5つの学びと次へのステップ

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不用な服を断捨離するとき、なぜ着なかったのか、なぜ死蔵品になってしまったのか、1着捨てるたびに理由を3つ考えてみましょう。

それぞれの理由を検討し、そこから学ぶと、今後の服の買い方に活かすことができます。

この記事では、捨てる服から得られる学びを5つ紹介し、今後の買い方に活かす方法を提案します。



1.色やデザインを間違えた

ここ数年、ほとんど着ることのなかったセーター、着ない理由が色にあるなら、その色は自分が着ない色の1つだと考えられます。

黄色だからほかの服に合わせにくい、大きな英文字がはずかしい、柄物だから着ていて落ち着かないなど、色やデザイン選びで失敗したせいで、着なくなってしまった服は、思いのほか多いでしょう。

ときには、自分がふだん着ないデザインであることを無視して買ってしまうこともあります。

私は、現在、スカートは1着も持っていません。25年以上前、カナダに来たとき、1着だけスーツを持ってきましたが、それ以外は、スカートは持っていませんでした。

妊娠していたとき、母がマタニティ用のジャンパースカートを2枚送ってくれたので、妊娠中はそれを着ていました。

その後、15年ほどスカートを履かない生活をしていましたが、あるとき、「改まったとき用の服もいるかもしれない」とアウトレットの店でロングスカートやボトムスがスカートのアンサンブルを買いました。

ともにきれいな服で好みの色でしたが、ほとんど着ませんでした。

自分の生活には必要のないデザインだったからです。





2.鑑賞用の服を買ってしまった

使う機会がない服はおのずと死蔵品になります。

最近、機能性をうたう衣料品が多いので、便利そうに思って買うことがあるかもしれません。でも、実際のライフスタイルに合わないと、たんすの肥やしになります。

たとえば、アウトドア向けの防水ジャケットを買ったとしても、そもそもアウトドアで活動しなければ出番はありませんよね。

私たちは、売り場で素敵に見える服、ほかの人が着ていておしゃれに見える服、SNSでほかの人が上手に活用している服を見ると欲しくなることがあります。

こんな服を着れば、今感じている楽しい気持ちが、自分の生活の中にも生まれるかもしれないと期待して。

頭の中で、そんなふうにしっかり言語化はできていないと思いますが、「その服を手に入れれば、なんとなく、自分の生活が楽しくなる、華やぐ、もっといいものになる」と感じるのです。

ですが、そういう服はどちらかというと鑑賞用なので、なかなか着こなせません。

「どこか別の場所で素敵に見える服」ではなく、「自分の現実の中でちゃんと着る服」を選びましょう。

3.試着しなかった

着ない理由が、「サイズが合わない」であるなら、なぜ、合わないのか考えてみましょう。

もしかしたら、しっかり試着しなかったのかもしれません。そういう死蔵品が多いなら、今後は面倒でも、試着するべきです。

最近、ネットで服を買う機会が増えているので、トップスは試着せず買うこともあると思います。

サイズが重要な靴ですら。

実際、私も、去年の秋、アンクルブーツをアマゾンで買いました。

この靴はサイズの許容範囲が大きいので、特に問題なく履いています。

ですが、身につけるものは、事情が許すなら試着して買ったほうがいいです。

私の娘はネットで服を買うとき、最初からサイズ違いで3着オーダーし、合わない2着を返品するという買い方をすることがあります。

一見合理的に思えますし、ショップ側も、そういう買い方を想定しているでしょうが、物流に負担がかかるし、返品した服がそのまま廃棄される可能性もあります。

そう考えると、衣類は実店舗でしっかり試着して買ったほうが、環境のためにはいいでしょう。

試着したのに着なくなってしまったのなら、試着したときどこかで妥協したか、他の原因があって着なくなったと考えられます。

4.衝動買いしてしまった

服に限らず、ものは衝動買いすると死蔵品になりやすいです。

私も福袋に入っていた服を使わなかったことや、セールで買った服をろくに着なかった体験は何度もしました。

もう買うのやめたら?福袋の失敗のダメージは想像以上に大きい

衝動買いしてしまう理由はたくさんあります。たとえば

・お得になびいた:セールや1着買うともう1着が半額、靴下を3足まとめて買うと割引といったプロモーションにひかれて

・売り場のPOP広告:「今、売れてます」「これが流行ってます」といった文字に弱い人はたくさんいます

・目的がないのに店に行き、ネットショップにアクセスする:買い物をする理由は全くないのに、ストレス解消や気分転換のため、たまたま目についたものを購入

衝動的に買った服が着ないまま山になっているときは、当ブログの衝動買いを防ぐ方法を読み、改善に努めましょう。

たとえば、こちら⇒衝動買いをしない人になるために必要なのはメタ認知。

5.見栄を優先した

高価なブランド品を買ったものの結局使わなかった。

こんな衣料品が多いときは、見栄や他人の目を優先して買い物していないか考えてみてください。

以下の傾向があるときは、買い物における見栄の割合が高いと思います。

他人にいい印象を与えたい気持ちが強い

高価なブランド品やトレンドアイテムを買うことで、「自分はセンスがいい」「成功している」という印象を周囲の人に与えたいと思っている

SNSや広告の影響を受けやすい

キラキラした写真や広告、SNSの投稿を見て、「これを持っている自分は素敵」という幻想を抱く

自己投資だと言い訳する

「自分へのごほうび」や「この服を着れば仕事で成功する」と言い訳しながら買うことが多い

お金を貯めたいなら自分へのご褒美という名の浪費はやめる。

服を買うときの優先順位が「見栄を張ること」であると、ほかの条件はあまり考慮されません。

たとえば、実用性、自分のライフスタイルに合っているかどうかはないがしろにされるので、多くの服が着ないまま放置されます。

学びをどう活用するか?

着なくなった理由を考えたら、それを未来への学び、行動の指針として自分なりにまとめておきましょう。

一番大きい買い物の失敗理由を考えて、今後はそういう買い物を回避する方法を自分なりに考えてください。

こんなまとめ方はどうでしょうか?

衝動買い対策を考える

衝動買いが一番大きな要因なら、服を買う前に考える時間をもうける自分ルールを作れば、問題の半分は解決します。

ネットショップで買うなら、いきなり買わず、「お気に入り」もしくは「買い物かご」に入れて、最低でも一晩は置きましょう。

この期間はだんだん長くするといいと思います。

これまで、全く「考える時間」を作ったことがないなら、とりあえず、数時間(午前中欲しくなったら午後まで待つ)、それに慣れたら一晩、もっと慣れたら1週間、というように、冷却期間を長くしていきます。

私自身は、欲しいものがあるときは、プランナーに書き、30日待つようにしています。

私の場合、書いただけで満足し、その後たいてい欲しくなくなります。

衝動買いが多い人は、「買うもの」を探さないことも意識してください。

買う気になっていると、次から次へと、「買ったほうがいい服」が出てきます。雑誌やソーシャルメディアなど、自分がいつも「買うもの」を探している場所にあえて身を置かないようにしましょう。

買いたいものを明確にする

自分に合う色、素材、サイズ、デザインなどを明確にしてリストアップしておきます。

手持ちのワードローブを整理したノートや写真アルバム(デジタルなら簡単)を用意して、記録してください。

服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。

ふだん自分が本当に使っている服をリストアップして、共通点を探すと、今後買うべき服が明確になります。

私はときどき、ブログに自分の服の写真をのせて、ワードローブリスト代わりにしています。

服の数が多いと、自分の服を把握することが大変なので、まずは少し減らすことから始めるといいと思います。

毎日1着でも、コンスタントに捨て、持っている服を一箇所に置き、目視できる状態を作るのはどうでしょうか?

******

「捨てる服」から教訓を得ることをお伝えしました。

捨てる服から学んでも、あなたは同じ失敗を繰り返すと思います。

でも、それはあなただけではなく、人間は同じ失敗を何度も繰り返すようにできています。実際、私も同じ失敗を何度もしています。

人は感情に流されやすいし、環境に影響されるし、思考のくせや長年の習慣はとても根強いからです。

それでも、失敗を振り返る習慣をつければ、同じ失敗の頻度は少なくなります。

時間を置いて、少しずつ改善を重ねることが重要です。

自分の選択を分析し、その結果を前向きに活かしていきましょう。





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