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貧乏主婦の7つの楽しみ、後半の3つを紹介します。
ほんの数年前まで、私はかなり貧乏でした。苦しみのほうが多かったのですが、お金がなければないなりに楽しみを見つけていました。
年収1000万ぐらいある人にとって見れば、ふんと鼻で笑うようなことかもしれません。
しかし、車に乗らず、道をのんびり歩いていると、路傍の石に目が留まるように、その環境にいなければ楽しめないことは、いろいろとあるものなのです。
きょう紹介するのは、そんな地味で小さな楽しみばかりです。
4.簡単編みもの
娘が小学校6年生ぐらいのとき、編み物クラブに入りました。クラブと言っても、正式なものではなく、昼休みに、校長先生が編み物を教えるので、やりたい人は集まって編む、というサークル的なものです。
絵を描いたり、クラフトが好きな娘はもちろん参加。家でもせっせと編んでいました。棒編みです。
私はかぎ針編みなら、小学生の頃、本を見ながらやっていたのですが、棒編みはしたことがなく、長年あこがれていました。
娘はただただまっすぐ編んでいました。まだ始めたばかりだから、運針ならぬ運棒の練習をしていたようです。
しかし見ているととても楽しそうです。刺激を受けて、私もやってみることにしました。
図書館から子供向けの編み物指南書を借りてきて早速挑戦。最初の作り目はなんとかできたものの、いざ編み始めようとしたらいきなりわからなくなりました。
子供むけの本なのに。
そこで娘に頼んで、一段だけ編んでもらいました。そのあと自分で続けてみましたが、本の編み方と娘の編み方が違うので混乱しました。
そうこうしているうちに娘の処女作が完成。iPod入れです。サイドを閉じるのと、ボタンをつけるのは私がやりました。
白とベージュの2本取りの毛糸に、緑色の毛糸を合わせています。これは娘独自の工夫です(本人談)。「こうするとしっかりするんだよ」、と自慢していました。
娘の作品を見ていると、自分も、ソックス、ネックウォーマー、指なし手袋などいろいろと編んだら楽しかろう、という気になりました。
少し腰をすえてじっくりやろうと思い、図書館で借りた本を購入しました。
1番最初はニットステッチ(表編み)。
本を見ても、やはり今ひとつ編み方がわからず悶々としました。ところが、ハマナカのホームページにあった短い動画(イラストで構成)を見たら、どこに針をさして、どこに毛糸を通すのかよくわかり、ようやく編めるようになりました。
次にパールステッチ(裏編み)を試みました。こちらは、本を見ても、ハマナカの動画を見てもよくわからず、暗澹(あんたん)としましたが、YouTubeで人間が編んでいる動画を見たら、なんとか編めるように。
YouTubeの便利さに感激しながら、しばらく編み物を続けました。しかし、私はもともとあまり器用ではなく、ふつうに編んでいるつもりなのに、編み目がそろわず、できあがりはガタガタでした。
娘のほうがよっぽどきれいに編みます。
まずは練習したものを無理やりぬいぐるみのマフラーにし、次は本にのっていた、ちょうちょのモチーフに挑戦しました。Flitting Floという名前です。flit は鳥やコウモリ、ちょうちょなどが、場所から場所へすいすいと飛ぶ、という意味です。
ちょうちょのモチーフ(我ながらヘタだ)
増やし目減らし目の練習になっています。
子供むけの編み物の本は、1つの作品ごとに、より難しいテクニックを練習できるようにとてもうまく編集されていました。
その次はふくろうのぬいぐるみに挑戦。
そしてヘンリーができあがりました。本では、Hooting Henry という名前です。hoot というのはふくろうがほーほーと鳴く、とか、汽車の警笛などがぷーっとなる、といった意味。日本語にすると、ふくろうのふーちゃん、ろいう感じでしょうか。
編むのはともかく、パーツを取り付けるのに手こずりました。詰め物がなかったので、スーパーのレジ袋を丸めて入れてみました。
毛糸も編み針も、フェルトもすべて家にある物を使っていたので、ほとんどお金はかかっていません。
たまたまその辺にあった毛糸を使ったので、黄土色のふくろうなんてのができあがったのです。
こんな感じで、この冬は編み物にこり、さらに子供むけの編み物の本を買ってしまいました(数年後断捨離)。
しかし、翌年の冬はさっぱりやりませんでした。私の編み物熱は一冬でさめたのです。
5.ノートの使い切り
当時、断捨離をがんばると同時に、家にあるいろいろなものをとにかく使い切るのに情熱を燃やしていました。
使いかけのアロマオイル、石けん、お香、ノート、食べかけの乾物など1つ1つ使いきるごとにプチな達成感を感じていました。
積ん読してあった本も1冊ずつ読んでいきました。
特にがんばって使い切っていたのはノートです。娘が学校でちょっと使っただけで放置していたノートがたくさんあったので、どんどん使い切っていきました。
ちょうどフランス語の独学を始めたばかりだったので、ラジオ講座のテキストの例文を筆写したり、インターネットで見つけた単語を分類して書いたりと、ノートに書くことはいくらでもありました。
ノートやボールペンを使い切る方法(というほどたいそうなものではありませんが)は、この時編み出しました。
ボールペンを使い切る方法⇒持たない暮しをめざすなら、ぜひマスターしておきたいボールペンを使い切るコツ
ノートを使い切る方法⇒三日坊主なあなたに~ノートをきっちり使い切る方法はこれだ
貧乏主婦の楽しみ、前半はこちら⇒貧乏主婦のお金をかけない楽しみ(前半)~ミニマリストへの道(46)
6.家の中を片付ける
最後は、断捨離です。この頃は不用品を捨てたり、まだ使えるものを寄付するために箱に入れるのを至上の喜びとしておりました。
当時は、よく母が小包をおくってくれました。母の荷持が届いたら、すぐに中身を取り出し、代わりに家にあったガラクタでいっぱいにして、寄付箱を作りました。
荷物が1箱分入ったら、必ず1箱は出す、というワン・イン・ワン・アウトをかなり真面目に実行していたのです。
思うに、私がどんどん片付けられたのは、片付けることがとても楽しかったからです。これが「片付けなくちゃ」という義務感からやっていたら、まったく楽しくなく、片付けも進まず、かえってストレスになっていたでしょう。
片付ける場所や物のターゲットを決めてノートに書いたり、達成具合を確認したり、寄付品を箱に入れたり。こういうことはみんな私の楽しいプロジェクトになっていました。
☆ミニマリストへの道、続きはこちら⇒私が試してうまく行った物を増やさない方法~ミニマリストへの道(48)
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編み物は道具や材料が必要ですが、使い切ることや、片付けることは、今すぐ、誰でも、全くお金を使わずにできることです。
身の周りがすっきりしてくると、だんだん明るい気持ちになります。「お金がなくて何もできなくてつまらない」と思っているのなら、まずは片付け始めてみては?
必ず一筋の光が差してきます。