ページに広告が含まれる場合があります。
毎日、片付けようと思うのに、どんどん部屋が汚くなっていくという主婦の質問に回答します。
汚部屋の原因はご主人との関係にあるそうです。
メールを読んでいただくとわかるように、この方は、汚部屋のことというより、結婚の問題を質問しています。
私はマリッジカウンセラーではないので、この手の質問はブログに取り上げたくありません。ですが、この方は、メールアドレスを記入しておらず、個人的に返信できない状況です。
そこで、あえて記事で取り上げることにしました。
暗くて人のエネルギーを奪いかねないメールなので、エネルギーレベルの低い人はここで読むのをやめてください。
ではメールをシェアします。名無しさんからです。
部屋を片付ける意義が見いだせません
家が汚部屋になっています。それは十分自覚しています。そして、毎日片付けよう、捨てようと考えています。でも、進みません。その原因はわかっています。
主人との関係です。
主人は仕事が忙しく、家庭は私に任せきりでした。なので、私は家事や子育てを頑張ってきました。ワンオペ育児という言葉はその頃はありませんでしたが、まさしくそれでした。
でも、主人は浮気を何度もしました。私は、仕事という言葉を信じて裏切られてを繰り返しました。主人は浮気の理由を、私が話し相手になってくれなかったから、私が仕事の愚痴を聞いてくれなかったからと言いました。
私は、1人で子育てを頑張ってきたのに、主人は何も認めてくれていなかったこと、私の話は何も聞いてくれないのに自分の話を聞いてくれないことばかり主張されたことが、とてもショックでした。
挙句に、私も知っている女性と会っているところを目撃したことで、私の主人への思いが、とても冷めたものになってしまったのです。
今まで一生懸命築き上げてきたものが無意味に思え、私が守りたいもの、大切にしたいものは何なのか、主人はどこまで私を傷つけるのか、これからも主人といる意味はあるのか、考え始めました。
子供達は家を出ていますがまだ学生です。少なくとも子供達が自立するまで、主人の収入がなければ経済的にやっていけないので、そこまでは夫婦関係は続けると思います。
そして、子供達が自立した時、私はどうしよう?と考えています。
今までしてきたことが無意味と感じてから、何も手につかなくなりました。うつ状態と診断され精神科でお薬をもらっていた時期もありましたが、改善したとみなされ今はもう通院していません。
気持ちは落ち着いたのですが、今までできていたことができなくなりました。
家事です。
散らかっていく我が家を、片付ける意義が見いだせないのです。この家を守る意味が、見いだせないのです。
時々フラッシュバックで、叫びたくなるほど辛くなり、体が震えます。
主人は、何もなかったように接してきますが、私は冷めています。何もできない私を、主人は責めません。できなくてもいいよと言ってくれ、優しく接してくれています。今私に優しいこの人を、また信じていいのか、私は決められずにいます。
子供達との関係は良好で、主人のことを子供達は尊敬しています。浮気されてきたことも、主人への愚痴も子供達には一切言ったことはないからです。
何も捨てられない現状は、主人を捨てられない現状の表れです。迷っている自分は愚かで惨めに思えてきます。
なぜ捨てられないのだろうと考えて、時間が過ぎていきます。
どう考え方を変えれば、私は動き出せるのでしょうか。
名無しさん、お問い合わせありがとうございます。
「名無し」という名前は呼びかけにくいし、インターネット上には、名無しさんがたくさんいるので、ここではN子さんと呼びます。
動き出すって、汚部屋を片付けるために動くということですか、それともご主人との関係修復(または離婚)にむけて動くということでしょうか?
よくわからないので、両方のパターンを答えておきます。
汚部屋を片付けられるようになるには?
N子さんが、部屋を片付けない理由はすでにわかっているのですから、その理由を解決すれば片付けられます。
結婚生活が破綻しているから片付けられないんですよね?
それならば、ご主人との関係を修復するか、婚姻関係を解消するかどちらかをすればいいのです。
どちらを取るのか決めるのはN子さんです。
いまはひじょうに宙ぶらりんな状態ですよね? これからどっちに進むのか、方向性だけでも決めるといいんじゃないでしょうか。
N子さんのように、個人的事情をえんえんと書いて相談ごとをするメールをこれまでに何度も受け取りました。
そういう人用に記事を書いていますので、このステップをとってみてください⇒この先どうしたらいいのかわからないと悩んだらこれを読んでください。
汚部屋を片付けたいとき役立つ考え方は、いくつかありますが、特にN子さんにおすすめしたいのは、汚部屋を人のせいにしない、ということです。
N子さんのメールを一言で要約すると、「浮気をした夫のせいで、私は家事をする気になれず部屋が汚くなった」となります。
みんなご主人のせいだ、と言っているわけです。
この考え方を変えない限り、主体的に動けないので、汚部屋から抜け出せません。
ご主人が浮気を繰り返したのは、不幸なことですが、そのまま結婚生活を続けているのはN子さんの選択です。
家事をする気になれないから、ほっとくことにしたのもN子さんが決めたことです。自分が選択してきた結果がいま目の前にあるだけです。
その状態に不満なら、これまでとは違うマインドセットを持つべきです。つまり、「いま、こんな生活をしているのは、自分のせいなんだ」と認めるのです。
もちろん、世の中には自分でコントロールできないことがたくさんあるから、何もかも自分のせいだとはいい切れません。
けれども、「自分にも悪いところがあった。改善すべきところがある」と思えない限り、自分のパワーを発揮することができないのです。
その点についてはこちらの動画を見てください⇒幸せは自分の心の中にある、幸せをアウトソーシングしてはいけない(TED)
結婚生活がガラクタ化したらこう考える
結婚生活が「もう自分の人生にはいらないものだから、捨てたほうがいいかもしれないもの」「持っているとかえって自分が不幸になるもの」だとすると、物のガラクタと同様に考えることができます。
つまり、
1)そのまま持ち続ける
2)捨てる
のどちらかを選ぶことになります。
N子さんは、お子さんが卒業するまでは、婚姻関係を維持したいそうなので、そのまま持ち続ける場合を考えてみましょう。
ガラクタを持ち続けたいときは、実際に使ってみたり、再利用できないかどうか考えたりします。その物との関係性を変えるわけですね。
結婚生活の場合も、このまま続けるなら、これまでとはかかわり方を変える必要があります。
お便りを拝見すると、N子さんの不幸は、ご主人とのミスコミュニケーションにあったと思います。お互いに、育児や仕事で忙しかったのかもしれませんが、家族として仲良くやっていくために必要な、最低限のやりとりがなかったんじゃないでしょうか?
N子さんは、育児が大変なときにそのことをご主人に言わなかったし、ご主人は、N子さんが子供にばかりかまけていて寂しかったときに、寂しいと言わなかったのでは?
多少はそういうやりとりがあったのかもしれませんが、お互いが自分の本音を相手にばしっとぶつけていなかったように思われます(メールを読んで私が想像したことです)。
気持ちをぶつけないほうが、平面上は波風がたちませんが、言いたいことを言わないと、中から腐っていきます。
その結果、関係がぎくしゃくしたわけですから、今後、べつの、もっと幸せな結婚生活をのぞむなら、これまで以上にコミュニケーションを取るべきです。
私は、浮気をしたご主人を弁護するつもりはありません。相手の信頼を裏切る行為をしたわけだし、不貞は離婚の原因になります。
ただ、浮気をする男性は、たいていが遊びで、離婚する気なんて全然ないし、奥さんをひどく傷つけている自覚もないと思います。つまり、「悪いことをしている意識」が希薄なのです。
だから、「わたしはひどく傷ついて、ショックで何もできなくなったよ。これからこういうことは絶対やめてね。今度あったら家を出ていくよ」と相手にしっかり知らせるべきです。
こうしたことをする気がないなら、捨てることですね。
もっと自分を大事にすべき
3つ目にお伝えしたいのは、もっとご自身を大事にしてください、ということです。
N子さんが、フラッシュバックのせいで、辛くなり身体が震えるのは、まだ傷ついた気持ちが癒えてないからではないですか?
自分の意志に反して、勝手に身体が震えて、叫びだしたくなるんですよね?
私なら専門家に相談してカウンセリングを受けます。
相談にいくのがいやなら、ノートに自分の気持ちを書いてもいいと思います。
先日の質問の回答にも同じことを書きましたが、いま、自分が何を感じているのか、どう考えているのか、もっと客観的にしっかり考えたほうがいいんじゃないでしょうか?
先日の記事⇒突然の変化や人生の転機にうまく対応するには?
精神的にきつかったら、プロに助けてもらったほうがいいです。
いずれにしろ、N子さん、もっと自分のことを大事にしてください。自分の心と身体を大事にすることが、周囲の人を大事にすることにつながります。
お子さんは何も気づいてない、と書いていますが、うすうす感づいていると思います。子供は親の気持ちをとても敏感に察しますからね。
赤ちゃんは、親に気に入られないと生きていけないから、言葉をしゃべれないときから、親の表情や声音から、親の気持ちをくみとるようにできています。
母親が悲しかったら、子どもも悲しい気持ちになるわけです。これは大きくなっても続くと思います。
N子さんのお子さんも同じですよ。ただ、親にならって、つらくても悲しくても、何もなかったふりをするのがうまいだけなんじゃないですか?
*****
最後に、質問メールに書く名前についてお願いがあります。
「名無し」「あ」「通りすがり」といった、適当な名前を書いて質問しないでください。
こういうメールを受信箱の中に発見すると、不愉快だからですが、それ以上に、名前はとても大事なものだと思うからです。
適当な名前を書くのをやめて、自分のことは自分でしっかり引き受ける思考力と行動力をもつ人間をイメージさせる名前にしてください。すると、これから何か問題にぶつかっても、あまり深く悩まず、自分で解決できるようになるかもしれません。
「筆子さん、何、ばかなこと言ってるの!?」と思うかもしれませんが、ふだん使う言葉は、自分の思考や行動に大きな影響を与える、と私は信じています。
この動画でもそう言っています⇒言語はどんなふうにして私たちの考えを形作るのか?(TED)
自分で自分につける名前は、口癖と同じで、自分というものを形作るのではないでしょうか? 少なくとも、自分にそういうイメージを持っている(与える)ということですよね。
このブログの読者に点子さんという方がいます。
「点子」というのは、私のつけたあだ名で、彼女は自分の名前を書くらんに、「、」とか「あ」と書いてきます⇒生理痛で働けなくても収入を得られる仕事はありますか?←質問の回答
こちらも点子さんの質問です⇒何もしたくないのは物が多いから? 無気力になる7つの理由とその対策。
質問を送ってくれた時の点子さんは、ひじょうに無気力で、何もやる気がせず、ただ寝転がって、スマホをかまっていました。そんな自分のことを、点子さんは、「、」とか「あ」と呼んでいるのです。
これって全然自分を大事にしていませんよね? 自分を大事にしていないから、寝転がってずっとスマホをさわるという、心身に害をもたらす行動を続けるのです。
私のハンドルネームは「筆子(ふでこ)」です。この名前は、長い物語をつづった紫式部にあやかってつけました。
同時に、変な小細工はせず、筆1本で立とう、という私の決意の表れでもあります。実際、そうなってきていると思います。
名前はあなどれないですよ。
質問を送ろうと思う方、この点についてよろしくお願いいたします。それと、返信できるようにメールアドレスを書いてくださいね。