ページに広告が含まれる場合があります。
エコな掃除(ナチュラル・クリーニング)に使えるもので、重曹、お酢、石けん以外のものを5つ紹介します。
ナチュラルクリーニングとは?
ナチュラルクリーニングとは、化学的に合成されたきつい洗浄剤ではなく、身近にある自然なものを使ってする掃除です。
このような掃除は環境にもいいのでエコ掃除(エコロジーな掃除)とも呼ばれます。掃除をする人間の健康にもよく、手荒れも最小限。合成洗剤に比べて安全で、小さな子供のいる家などでは、特に安心です。
エコ掃除に切り替えれば、用途別に住宅用洗剤を買い揃える必要がないので、物の数が減り、家の中がスッキリするし、節約できます。
私はもう10年以上前からエコ掃除をしています⇒ポンポンたわしで洗剤いらず、シンプルナチュラル家事を実践中
エコ掃除に使う代表的な素材は石けん、重曹、お酢ですが、それ以外にも家にあるもので掃除に使えるものは、意外とたくさんあります。今回はそんな素材を4つと、代表的な使い方を紹介します。
1.クッキングオイル(調理油)
サンフラワーオイルやオリーブオイルなど植物性のオイルは、汚れを落としたり、ものを磨くのに使えます。
籐の家具のメンテナンスに
ラタン(籐)や柳の枝でできた家具はだんだん乾いてひび割れた感じになってきますね。時々ベジタブルオイルをブラシ(毛の柔らかいもの、古い絵筆など)でちょっとつけて、雑巾(ウエス)で磨いておくと、乾燥を防ぐことができます。
油の濃度が濃すぎて(ネットリしてるとき)塗りにくい時は、油を少しあたためると、さらっとした感じになります。
ウエスの作り方はこちら⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
木製の家具を磨く
ベジタブルオイル500ccにレモン1個分のレモンジュースを入れて混ぜると自家製の家具を磨く油(ポリッシュ)ができます。これを柔らかい布(着古して作ったウエスなど)につけて、木製の椅子やタンスを磨きます。
500ccは作りやすい量です。ちょっと多いかもしれないので、始めはこの半分か1/4の量ぐらいで試してください。
ステンレススチールを磨く
台所の流しなど、ステンレスでできたところをきれいに掃除したあと、オリーブ油などをちょっとだけ垂らして拭きあげるとピカピカします。
調理油を掃除に使うのに抵抗のある人もいるかもしれませんが、ちょっと古くなった油があったら試してください。新品で手付かずのものは寄付やバザーに出したほうがいいです。
手をきれいに
手にペンキや類似の塗料がついたら、ベジタブルオイルをつけて、指先でこすり、そのあと石けんで洗ってみてください。取れると思います。
余談ですが、ドミニック・ローホーさんは、ふつうの調理用オイル(オリーブオイル、アボカドオイル、ごま油、アーモンドオイルなど質のいいもの)で、化粧のクレンジングができる、と本に書いています。
この本です⇒片付け本というより哲学の本?ドミニック・ローホーの「シンプルに生きる」の感想
化粧をしたら試してみようと思っていますが、なかなか化粧をしないのでまだ試していません。しかし、オイルでペンキが取れるのでクレンジングにも充分使えると思います。
ドミニク流は植物油で化粧を落としたあとは、水かぬるま湯、あるいは低刺激性の石けんで洗い流します。
2.レモン
すっぱいレモンはお酢と同じで酸性。この酸が汚れ取りに威力を発揮します。レモンはそのまま使ってもいいですが、塩を混ぜると効果がアップ。塩のつぶつぶがマイルドな研磨剤の働きをするからです。重曹との合わせ技も可能。たとえばこんなふうに使えます
台所のカウンターをふく
私は、キッチンのカウンターに重曹をぱらぱらとふりかけ、2つに切ったレモンでこすっています。新品のレモンではなく、ホットレモンウォーターを作ったときにでる出がらし(?)を利用しています。
レモンの実が少し残るので、ウエスでふいてお湯を流しておきます。
ホットレモンウォーターについて⇒ホットレモンウォーターでデトックスしながら免疫アップ。でも歯に悪いから注意
うちの台所の流しの素材がわからないのですが、石みたいな質感です。どんな洗浄剤を使うときもそうですが、大理石などのデリケートなものに使うのはやめたほうがいいです。
「レモン汁でこすると、ステンレスは色が変わるかもしれない」と言われています。しかし私は気にしないで使っています。
まな板をふく
木製やプラスチック(合成樹脂)のまな板に、食べ物のしみがついたら、レモン半分の使い古しでこすります。ちょっと時間がたってから流すとしみがとれます。
皿洗いに
私はやっていませんが、レモン汁があまっていたら、油汚れに、ちょっとたらすと汚れを落とすパワーがアップ。
プラスチック(合成樹脂)のしみ取りに
タッパーやジップロックなど、プラスチックの食品保存用容器は、トマトソースなどのシミがつきやすいです。匂いもなかなか取れません。
このような時、レモン汁をちょっとつけて、しばらくしてから(レモン汁が乾いてから)ふつうに洗うとシミを取りやすいです。
手の匂い消し
生魚などをさわったあとは、指先にちょっとレモン汁をたらしてこすると匂いがとれます。
☆重曹の使い方はこちら⇒私のベーキングソーダ(重曹)の使い方7つ。エコな掃除の決定版
☆お酢の使い方はこちら⇒家事も簡単、シンプルに~お酢を使ったエコ掃除と洗濯のアイデア10選
3.塩
塩も古くから掃除に使われています。塩のつぶつぶのおかげで、汚れをこすりとることができます。塩ならなんでもいいのですが、シーソルトなど高い塩はもったいないので、食塩を使うといいでしょう。
塩は特に、油汚れを取るのに活躍します。
鍋やフライパンの油汚れを取る
油でギトギトしている鍋があったら、塩をふりかけておくと、余分な油を吸い取ってくれます。しばらく置いてから塩は捨てて、その後ふつうに洗います。
もちろん、ティファールなどテフロン加工してあるフライパンでこれをやってはいけません。
食器の汚れやしみを取る
湯のみやマグカップは使っているうちに、内側がだんだん茶色くなってきます。こうした汚れは重曹をつけてこすってもよく落ちますが、レモンの皮に塩をふりかけてこすっても、同じようにきれいになります。
物によっては塩だけで取れるかもしれません。グラスなどのしつこい汚れをこすりとる時、少し塩をふりかけてこすります。
電子レンジの中で食べものが吹きこぼれたときに、塩をふりかけて、汚れを吸い取らせ、そのあと濡れた雑巾、スポンジ、ウエスなどでふくときれいになります。レンジの掃除は庫内がスチームでもやっとあたたかいときにやるのがコツです。
4.精油(エッセンシャルオイル)
精油はアロマテラピーをやっていないと常備していないと思いますが、掃除にも大活躍します。部屋焚きをしない人でも、掃除だけのために買っておいてもいいぐらいです。精油はハーブ(薬草)のエキスなので、殺菌力、抗菌力の強いものが多いです。
掃除に適しているのは、ティーツリーオイル(ティートゥリーオイル)、ユーカリ、ラベンダー、レモングラス、オレンジ系のオイル、ミントなど。
注意:精油はパワフルなので、じかに手につけないようにしてください。
精油を使いなれていない人は特に慎重に扱ってくださいね。
床掃除に
バケツに水を入れ、ティートリーやミントを数滴落とし、この水を使って雑巾がけ。ほのかな香りがして、掃除が多少楽しくなるかも。床だけでなく、ドアノブもふいておくと汚れがつきにくいです。
トイレの掃除に
水500ccぐらいにティーツリーオイルを小さじ2ほど入れ、ティートゥリーオイル溶液を作り、トイレの縁のシミがつきやすいところにスプレーします。30分ほどしてからこすり落とします。
窓の掃除に
水60cc~100ccほどに、ラベンダーかレモングラスの精油を10滴落としてウエスにつけ、窓の汚れを掃除します。もっと濃度が薄くてもいいと思います。
ほかの精油でもいいですが、レモングラスだと虫よけになります。
櫛やヘアブラシを洗う
小さめのバケツや容器にカップ2杯ぐらいの水とお酢を半カップいれ、ここにティーツリーか、ユーカリ、ラベンダーなどを数滴入れた溶液を準備。櫛やブラシを30分ぐらいつけ置きしたあと、洗い流します。
湯シャンや石けんシャンプーでブラシが汚れる人はお試しを。
精油は薬としても使えます⇒薬なし生活~薬はすべて断捨離しアロマテラピーで健康管理
*******
ほかにもお米のとぎ汁とか、じゃがいもの皮、オレンジの皮なども使えます。野菜や果物のくずがでたら、そのまま捨てずに、シンクやコンロなどをちょっと拭いてみてください。
じゃがいもの皮は鏡のくもり止めにもなります。わざわざ皮をバスルームに持っていくのが面倒なので私はしませんが。身近なもので掃除をする意義は、「手軽である」ということですから、無理して掃除をしようとしたり、とことん裏ワザを探したりということはしていません。
あくまで自然体でナチュラルクリーニングを楽しんでいます。
エコ掃除に限らず、掃除のコツは汚れをためないこと。ちょっと汚れた時に、まめにふいておくと、後々の手間が大幅に省けます。すぐに汚れをふくなら水やお湯だけで落ちることもと多いです。