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ガラクタと同居する生活をやめるために、もっともおすすめなのが、収納スペースを減らすことです。
スッキリ、快適に暮らしたいと思うとき、収納を増やそうとする人が多いのですが、これが間違いの元。
思い切って収納スペースを減らしてください。今より、シンプルな暮らしになります。
収納を増やすから物が減らない
雑誌の片付け特集を見ると、可能な限り、家の収納能力をアップさせることをすすめています。
そうした記事のゴールは、収納をマキシマムにすること。
これまで、収納場所として使っていなかった場所(すき間とか)を収納スペースにする。
これまでとは違うしまい方をして(衣類を立てるとか)、できるだけたくさん入るようにする。
ともに、収納能力をアップさせる方法です。
実は、こうすることが物を増やします。
収納する場所があると、人は、いらないものまで、収納します。
物を捨てるのはつらいし面倒ですから、できれば捨てたくない、現状維持したいと思うのが人の常。
しまうスペースがあれば、捨てることより、しまうことを選択します。
田舎にある実家の片付けに、苦労する人がたくさんいるのは、家が大きくて、収納能力が高いからです。
しまう場所があるから、その分、どうでもいい物がたくさん詰め込まれています。
「しまう場所があるのに、捨ててしまうのは忍びない」とメールに書いてきた読者もいます。
本当に、持たない暮らしをしたいのなら、収納スペースを減らすことを意識するべきです。
しまう場所があればあるほど、がラクタが増える。
これを忘れないでください。
タメコミアンの夫が物を捨てた理由
私の夫が人並みはずれたタメコミアンであることは、過去記事に何度か書いています。
ご存知ない方は、このシリーズを読んでください⇒なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?(1)~物がたくさんあっても幸せではなかった
40年前に学校で使ったテキストやノートをまだ持っている夫ですが、ここ数年の間に、かなり物を減らしました。
夫が物を減らした1番の理由は、収納するスペースがないからです。
7年前に今の住まいに引っ越したとき、単純に計算して、収納スペースが前の半分になりました。
以前の家は2ベッドルームの一軒家。現在の家も2ベッドルームですが、1つの家の半地下部分に住んでいます。
前の家のメインルーム(階上の部分)を取っ払って、下だけに住んでいるようなものです。
そのため、この家に入居するときに、大型の家具の大半を捨てました。
引っ越し前に、リビングルームに大きな家具を全部出して、捨てるものには、幅広のグリーンのマスキングテープを貼っていきました(ちょっと意味が違いますが、「差し押さえ」と書かれた赤いシールを貼っていく要領です)。
私が貼ったマステを夫がはがすこともありましたが、想像以上に、思い切りよくマステを貼って、大型ゴミを持ち込む場所に運んだ夫を見て、「やればできるじゃん」と感心したものです。
置く場所がなかったら、必要度の低いものは捨てるしかないのです。
最近の夫は、ここ1年半ぐらい、暇を見て、古い紙切れをシュレッダーにかけて減らしています。
夫がせっせと紙切れを捨てているのも、収納スペースがないからです。
もし、今も前の家に住んでいたり、前と同じぐらい収納スペースがある家に引っ越していたら、夫は、大事なものも、そうでないものも、すべて持ち込んでいただろうし、紙切れをシュレッダーにかけることもなかっただろうし、新たに、さして必要ない家電や雑貨を買って、物を増やしていたはずです。
今でも、冷蔵庫のフリーザーは、いつ突っ込んだかわからないバナナの輪切り(ジップロックに入っている)が、いっぱいですから。
黒くなったバナナの輪切りの写真はこちらにあります⇒すでに持っているものに満足する練習:感謝できるようになる方法(その2)
今ある収納スペースをチェックしてみる
収納スペースがあると、物が増えてしまうことが、わかっていただけたでしょうか?
確固たるポリシーのもとに、ミニマルライフを送っていれば、収納スペースがたくさんあっても、ガラクタで埋め尽くすことはないと思います。
こちらで紹介しているピーター・ローレンスのように⇒ミニマリストの部屋公開~最小限のモノで生活して40歳でリタイヤした男
ですが、まだ物との付き合い方が定まっていない人は、しまう場所があれば、いらないものでも、しまいこみます。
そこで、一度、自宅の収納スペースについて考えてください。
どこにどんな収納スペースがあり、何が入っているのか?
収納されているものは、みな、大事なものなのか?
今の自分に関係のある物なのか? ⇒ 今の生活に関係ないのに、なぜいつまでも持っているの?:ガラクタのタイプ別、捨てられるようになる考え方(3)
代表的な収納スペースを簡単に書いておきます。
■外部の収納スペース
実家、家族や親戚の家、別宅、トランクルーム、物置シェアサービス、各種店舗(例:衣類をあずかってくれるクリーニング店)
■敷地内の収納スペース
庭、ガレージ、蔵、物置
■自宅の収納スペース
造り付けの収納スペース(押入れ、棚、クローゼットなど)、収納家具(たんす、シェルフ、本箱、ワゴンなど)、収納スペースじゃないのに収納に使っている場所(ベッド下、家具と家具の間、壁面など)、物置と化した部屋、物置と化した廊下。
■収納グッズ
ケース、箱、かご、袋など
日本人は袋物が好きなので、細かいものを入れる収納グッズがたくさんあるんじゃないでしょうか?
以前もこの記事でおすすめしましたが⇒家中の収納スペースをリストアップしてみる:ミニマリストへの道(110)
どれだけ収納スペースがあって、そこに何を入れているのか、徹底的に調べるだけで、収納に対する意識が変わります。
これまでのように、「ものが増えたから、収納する何かを買ってこよう」という安易で、かえってものを増やす行動をしないためにも、収納スペースの見直しをしてください。
自分で思っている以上に収納場所や「物を入れるためだけの物」が見つかるでしょう。
いらない収納スペースは積極的に捨てる
収納スペース調べが終わったら、意味のないグッズや、無駄にものを増やす元になっているものは、積極的に捨ててください。
いきなり大きなタンスを捨てるのは難しいので、「将来的に捨てられたらいいな」ぐらいの気持ちで、中身を整理したり、実家にあるものをいったん全部、引き取ったり。
やれることはいろいろあります。
むやみに収納スペースを増やすのをやめるだけでも、今よりスッキリ生活に近づきますよ。
私も昔は、バッグ、財布、ペンケースなど、「物を入れるための物」を買うことが好きでしたが、収納スペースのわなに気づいてからは、全く買わなくなりました。
まあ、物一般を、あまり買わないようにしているせいもあると思いますが。
しまい場所を確保してから家に物を入れる
新しい物を買ったり、もらったりするときは、それをどこにしまうのか、ちゃんと考えてから、買って(もらって)ください。
どこにどんなふうにしまうのか、どこに置くのか、口に出して言えなかったり、イメージできなかったりするときは、いったん買うのをやめ、しまうつもりの場所まで行って、確認するといいでしょう。
その場所が、物でいっぱいだったら、少し捨てて、新しいものを収める場所を確保します。
こういうことする人は、あまりいないと思いますが、やっておくと、ものが床やテーブルの上にあふれません。
関連記事もどうぞ⇒片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
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物の整理整頓や細々とした収納が好きだ、得意だ、という人ほど、収納スペースを作りすぎないようにするべきです。
いらないものまで収納してしまいますから。
どれだけたくさん不用品を持っていても、生活は豊かにはなりません。
持つ意味のある物だけを、しまってください。