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数字が嫌いだから、収入や支出を記録するのはいやだ。だけど、貯金はしたい。
そんな人に、お金がごく自然に残る行動案を提案しています。
これまで紹介したもの
これまで4つ記事を書き、以下の行動を紹介しました。
1.ゴーイングマイウエイ
2.少額で頻繁な買い物をコントロールする
3.ついで買いをやめる
4.弁当を持参する/家で食べる(食費の節約)
5.貯金を光熱費の支払いだと思う
6.感情と向き合う
7.物を使わずに自己表現する
今回は、ソーシャルメディア(SNS)の使い方の見直しです。
インスタグラム、ツイター、FacebookなどのSNSのチェックに時間とエネルギーを注ぎすぎると、余計な買い物につながる、と私は考えています。
その理由を5つ書きますね。
1.無意識に広告を見てしまう
SNSは無料で利用できますが、運営にはすごくお金がかかっています。サーバー代だけでも、とてつもない金額でしょう。
運営側は何らかの形で事業をマネタイズしないと、運営を続けることができません。
運営側の収益で一番多いのは、広告事業によるものです。
各種企業(広告を出したい人たち)に、広告を出すスペースを売っているわけです。
テレビも同じです。民放は基本的に無料で見ることができますが、ドラマを1本見るあいだに、広告も何本かついでに見ることになります。
広告にはさまざまな役割がありますが、基本は販売促進ですから、広告を見ていたら、その商品に興味をもち、購入するほうに向かいます。
SNSをやればやるほど、広告にさらされてしまうので、余計な買い物が増えるのではないでしょうか?
テレビもそうですが、SNSを見るとき、たいていぼーっと見てますよね?
毎日のように、ぼーっと広告を見ているのと、全然見ないのとでは、どちらがお金を使わないか?
広告を見ないほうだと思います。
2.インフルエンサーに影響を受ける
SNSを見ていると、インフルエンサーが持っている物が欲しくなって、いとも簡単に買ってしまいます。
インフルエンサーは、influencerで、「影響を与える人」ですから、インフルエンサーに影響を受けるのはあたりまえのことです。
影響を受けるのは必ずしも悪いことではありません。
インフルエンサーは、貴重な情報や役立つことを教えてくれるかもしれません。モチベーションをあげてくれることもあるでしょう。
未知の世界にいざなってもくれるでしょう。
インフルエンサーの投稿を見るのが、日々のささやかな楽しみになっている人もいるでしょう。
彼らのおかげで、自分の人生がどんどん充実している、という人もいるでしょう。
しかし、前回の記事で書いたように⇒知らないうちにお金がたまる行動案(その4)~物を使わず自己表現をする。
人は、何かを表現したいとき物を使ってすることが多いので、「あのインフルエンサーのように暮らしたい」、「インフルエンサーの真似をしたい」と思うとき、インフルンサーが持っている物を買ってしまうのです。
形から入るわけです。
私も、2018年と2021年は、YouTubeで塗り絵をテーマに発信しているチャンネルの動画をよく見ていて、ユーチューバーが実際に使っている物や、「これはいいわよ」と紹介していた塗り絵本やグッズをいくつか買いました。
このとき「自分に合うかどうか」とか、「自分のやりたいことの実現や、ゴールに到達するのに役立つか」ということはあまり考えていませんでした。
「私もあれを買って使えば、あんな塗り絵になるんだろうな」という何の根拠もないぼんやりとした期待のもとに、アマゾンでふら~~~っと買ってしまったのです。
1つひとつの商品はそんなに高くなかったとしても、数が増えれば、毎日のコーヒー代と同じように、大きな出費となります。
インフルエンサーは、フォロワーの消費活動に多大な影響を及ぼすので、インフルエンサーマーケティングというコミュニケーションしながらするマーケティングの手法があるぐらいです。
3.バンドワゴン効果
SNSであなたに影響を与えるのは、広告やインフルエンサーだけではありません。
コミュニティにも影響を受けます。バンドワゴン効果です。
バンドワゴン効果は、簡単に言うと、「あの人もこの人も持っているから、自分も欲しい」と思う気持ちです。
バンドワゴン(bandwagon)は、パレードの先頭を行く楽隊(バンド)が乗っているワゴン(車)です。
19世紀の半ば、アメリカで、選挙キャンペーンのときにある人がバンドワゴンを使ったら、とても受けたので、その後、選挙キャンペーンでバンドワゴンを使うことが流行りました。
そして、junmp on the bandwagon (バンドワゴンに飛び乗る⇒流行に乗る)という表現が生まれました。
私たちには、大勢の人が支持しているものやことが、より魅力的に見えます。
まあ、中には偏屈な人もいて、「Aは流行ってて、みんなが持っているから、私は嫌だ、Bにする」という人もいます。
しかし、人は、集団に帰属したいと思っているので、基本は、大勢の支持を集めているものに流れます。
あるインフルエンサーI子さんが、マーケティングする意図はなく、自分が最近よく食べているおやつを紹介したとします。
「これ、いつもコンビニで買っているふんわりプリンだけど、すごくおいしいよ」とインスタグラムにばーんと写真をのせました。
すると、フォロワーのA子さんやB子さんも、「私も買って食べてみた。おいしい」とか、「私も買いました。本当においしいです。子供たちもお気に入りです」とコメントを入れます。
買って食べてみたら、「まずい」と思った人もいたかもしれませんし、私のように、「甘いものは食べすぎないほうがいい」と思っている人もいるかもしれませんが、そういう人はわざわざコメントしません。
他の人の、「おいしい」「おすすめ」というコメントをたくさん見ているうちに、自分も、コンビニに行ってプリンを買ってしまうことは、よくあることです。
プリンなら200円ぐらいでしょうが、これが、もっと値の張る物であれば、大きな浪費につながります。
4.ストレスが増える
SNSは便利で楽しいサービスですが、ストレスを増やす側面もあります。
SNSのやりすぎは、うつや不安を増大する、と言われています。
FOMOというのもあります⇒SNS依存に注意。FOMO(フォーモー:取り残される不安)を捨てる方法
ほかにも、自信や自己肯定感の低下(非現実的な理想の体つきや生活を大量に見るため)、サイバーいじめ、睡眠不足といった弊害もあります。
ソーシャルメディアはやめなさい:カル・ニューポート(TED)
ネガティブ感情やストレスが増えると、人は買い物で発散しようとするので、お金を使いすぎてしまいます。
5.売り場と隣合わせ
テレビでも広告が流れていますが、SNSの広告のほうが、無駄遣いに結びつきやすいです。
なぜなら、SNSの場合、リンクから簡単に商品売り場に飛べるからです。
リンクがないときでも、アマゾンにアクセスして検索すれば、目当ての商品を買い物かごに入れるのに時間も手間もかかりません。
SNSを見ているそのスマホで、簡単に買い物できるので、何も意識していないと、「本当は買うべきではなかった物」にどんどんお金を投じてしまうでしょう。
それでなくても、ネット通販は無駄遣いしやすいのですから。
自分で自分の購買意欲を高めてしまう愚かな買い物習慣5選~ネット通販編。
… このように、SNSに時間を費やしてばかりいると、結果的にお金も無駄に使ってしまいます。
もし、浪費を減らしたいと思うなら、SNSの利用は控えめにするか、意図的に使用するべきなのです。
こちらも読んでください⇒節約したいならSNS(特にインスタグラム)は見ないほうがいい6つの理由。
この続きはこちら⇒ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)に敏感になる:知らないうちにお金が貯まる行動案(その6)
このシリーズを最初から読むなら⇒お金が貯まりやすくなるためのざっくりした行動案~予算とか考えたくないあなたへ(その1)。
エッセオンライン:捨ててよかった古い物
エッセオンラインに新しい記事がアップされたので告知します。
最新記事では、私が捨ててよかったと思う物から、特に古い物(ず~~~っと持っていた物)を3つ紹介しました。
ぜひお読みください⇒50代、「捨ててよかったもの」3つ。長年持っていたものを手放して気持ちもラクに | ESSEonline(エッセ オンライン)
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知らないうちにお金がたまる行動案、今回は、SNSの使い方の見直しをおすすめしました。
「買い物しすぎないようにしよう」とか、「意図的な買い物をしよう」という意識が何もなく、「物はあればあるほどハッピーになれる」「買い物こそが人生の醍醐味だ」と無意識に思っていると、SNSを見ているうちに、どんどんショッピングしてしまいます。
お金を残したいと思うなら、SNSとの付き合い方はとても重要な鍵を握っています。