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手芸が趣味の読者の質問に回答します。
ハンドクラフトが好きだけど、物が増えすぎるし、捨てるのもつらいので、もうこの趣味はあきらめたほうがいいのだろうか?
趣味との向き合い方を教えてほしいという内容です。
メールは引用不可なので、原稿用紙にして5枚ぐらいあったメールを差し障りのない形で箇条書きします。
差出人はHさんとしますね。
趣味の手芸との向き合い方を知りたい
・作っている時はとても楽しいが、どうしても物(材料や完成品、キット)が増えてしまうので、もうこの趣味はやめたほうがいいのかもしれないと悩んでいる。
・もともと、いろいろな物を買いすぎて山のように持っていたが、筆子のブログを読みながら、かなり手放した。買いすぎる癖も以前よりは改善できた。
・しかし、まだまだ物はたくさんあるので、引き続き、捨てていくつもりだ。
・私が作るものは、多種多様な材料を使うので、いくつもの段ボール箱に入れた素材やツール、キットが部屋を占拠している。
・ハンドメイド作品には「想い」が詰まっているので捨てるのはとってもつらい。
・この趣味とどう向き合うべきか、アドバイスがほしい。
Hさん、こんにちは。メールありがとうございます。
手芸は物が増えるからいっそやめたほうがいいのだろうか、どうしよう、と悩んでいるのですね。
以下のことをやってみてください。
1.気持ちを整理する
私なら、まず自分の気持ちと向き合います。
失礼ながら、Hさんのメールは、まとまりがない気がしました。
このメールに書かれていたようなことを、どんどん文章にしていくと、だんだん気持ちが整理されていくはずです。
思っていることをだらだら書いて、自分がどうしたいのか、本当の気持ちをさぐってください。
おすすめは、毎回同じことを書いて恐縮ですが、
モーニングページや⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
ブレインダンプです⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
しかし、形にこだわることなく、今、自分の頭の中にあることを、そのへんの紙にだーっと書くのもいいし、テーマを決めて(私にとってハンドメイドって何?とか)それについて書いてもいいです。
ハンドメイドという趣味を抜きにしても、Hさんは、過去にたくさん物を買っています。
必要以上にやたらと物を買ってしまった理由をさぐるのもいいでしょう。
とにかく、頭の中にあることを書き出すことを日課にしてください。これ、必ずやってくださいね。
半年ぐらいは続けてください。
2.優先順位をつける
自分の気持ちを書きだしながら、これからの人生で大事にしたいこと(上位3つ~5つぐらい)を決めてください。
こんな生活ができたらいいな、こんなところに住みたいな、こんなふうに毎日過ごしたいな、こんな人とこんなふうに暮らしたいな、などと思うことです。
理想の1日を考えてみるのもいいでしょう。
Hさんの理想の1日が、午前中は家で思いっきりハンドメイド、午後は、そのへんの店で物や素材を死ぬほど買い漁る、夜はSNSで、作ったものをシェアし、ほかの人の作品の写真にコメントをつけてまわる、みたいな感じなら、もうハンドメイドと生きていくことにすればいいでしょう。
物もたくさんいるでしょうから、減らそうなどと思わず、倉庫を借りる算段をしたほうがいいかもしれません。
結局、自分が本当にしたい生活をしていれば、悩むことはありません。
自分にとって優先順位の高いことを実現しようとするとき、今、部屋にある道具や素材が邪魔になるなら、手放すしかありません。
3.作ることにフォーカスする
私は不器用で、ハンドメイドが趣味だったことは一度もありませんが、ハンドメイドが好きな人って、作ることが楽しいから好きなんだと思います。
つまり作ることさえできれば、それでいいはずなので、材料集めよりも、作ることにフォーカスしてください。
箱に何箱も素材があるとしたら、明らかに買いすぎです。
需要が供給を上回っています。
とりあえず、今後半年でどんな作品を作りたいか、リストアップしてください。
時間は有限なので、いくらたくさん作りたくてもすべてを作ることはできません。
だから、本当に作りたいものを作るべきではないでしょうか?
今後半年で、本当に作りたいものをリストアップして、それぞれにプロジェクトの名前をつけ、必要なものを書き出し、それ以外の素材は、このさい手放してみては?
Hさんは、手芸材料店に行くと、「今、買わなきゃ売り切れてしまう」と思ってたくさん買ってしまったようです。
でも、べつに売り切れたっていいですよね?
だって、家にはくさるほど材料があるのですから。
それにそれが売り切れたって、またべつの品物が店頭に並びます。
私が生まれてからこれまで、手芸店に品物が並ばなかったことなんてなかったはずです。
それと、創造性のある人は、既存の「手芸の材料」として売られているもの以外を材料にして、すごい作品を作ってしまうものです。
売り切れを心配する必要なんてありません。
私は、材料は過不足なくもったほうがいいと思います。
家に手芸材料の在庫がたくさんあると、「ああ、まだあれ使っていない。何かに使わないとせっかく買ったのにもったいないわ」とネガティブな気持ちになります。
それに、手持ちがなくなったときに買いに行ったほうが、今の自分の気持ちにフィットする材料や、新製品を買うことができるという利点もあります。
何より、せっかく買ったものを活かさないまま捨ててしまうこともなくなります。
4.作品の手放し方
ハンドメイドは「想い」が詰まっているので、厄介だ、とありましたが、これも考え方次第です。
メールからは、Hさんが捨てにくいハンドメイド作品が自作のものか、他の人が作ったものかわかりませんでしたが、自作のものであれば、自分さえ残っていれば、作品はもはや必要ないのでは?
このTEDトークに登場するアーチストは⇒制限があるからこそ素晴らしい物が生まれる:震えを受け入れる(TED)
最初からこわすこと前提で、作品を作っています。
まあ、すべて捨てろとは言っていません。すべてを持ち続ける必要はないと言っています。
だって、そんなにたくさん持っていることは物理的に不可能というか、困難を伴いますよね。それにあの世に持っていけるわけではないから、いつかは捨てざるを得ません。
まだ私がそこまでミニマリストではなかったとき、娘と作った折り紙の作品を捨てるのがもったいなくて、数年、物入れに入れておいたことがあります。
でも結局、がさっと捨てました。
私の折り紙とHさんの作品では、格が違うだろうけど、国宝級の美術作品でもなければ、結局、捨てることになります。
作っているときはとても楽しかったので、十分喜びは得た。この作品は、どうせいつか捨てる。だから、早めに捨てて、今の生活がそこまで苦しくならないようにする、という考え方を採用してはどうですか?
もちろん、たとえ、今の生活が犠牲になっても、できるだけ長く、ギリギリまで持ち続ける選択をしてもいいでしょう。
しかし、ハンドメイド作品も数が多すぎると、ガラクタ度があがり、必要なときにさっと取り出せないし、ありがたみが薄れます。
人が作った作品を捨てる考え方は過去記事に書いています⇒罪悪感のせいでどうしても捨てられないものを断捨離する方法
ハンドクラフト・関連記事
最後に、似た主旨の質問に回答した記事をリンクしておくので、自分の気持ちを書き出す合間に読んでみてください。
趣味の道具を見直してみたら、たくさん野望ガラクタが出てきた。
はぎれや手芸材料の使い道を探して遠回り~自分が不用品を持っていることになかなか気づけなかった。
ビーズや刺繍糸という野望ガラクタを捨てたいのですが、捨てられません。
さっさと捨てたほうがいい理由:古い作品を残すメリットとデメリット
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ハンドメイドはお菓子作りと同じで、ありとあらゆる材料やツールが販売されているんでしょうね。
全部、買う必要はないですよ。
もしあなたがシンプルライフを目指すなら、少ないものを深く楽しむ方向に舵を切ってください。レス・イズ・モアです。