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根強いファンがいるTEDの記事のまとめを久しぶりに作りました。その5です。
週末もし時間があったら読んでみてください。すべて英語の講演ですが、日本語字幕つきのものも多いですし、字幕のないものも含め、すべて抄訳や要約を書いています。
今回は、2016年10月半ばの記事から20個集めています。
暮らしに役立つTEDの記事のまとめ、#5
Marketing Food to Children(子供への食品のマーケティング)。プレゼンターはアナ・ラッペ(Anna Rappé)さんです。
企業が子供に対してジャンクフードの宣伝をするのはよくない、やめろ、という話。
利潤をあげることを最優先にしている食品会社が多いので、消費者は自衛しなければなりません。
子供のとき、食べるものはかなり重要です。ファーストフードが「おふくろの味」にならないようにしたいですね。
The Minimalists という名前で活動しているアメリカのミニマリスト、ジョシュア・フィールズ・ミルバーン(Joshua Fields Millburn)とライアン・ニコデマス(Ryan Nicodemus)の2人によるプレゼンです。
2人は小学生のときからの親友でしたが、まずジョシュアが先にミニマリストになり、彼に影響されてライアンも暮らしをミニマルにしました。
原題は The Art of Letting Go(手放す技術)。
このプレゼンでは、なぜジョシュアがミニマリストになったのか、詳しく紹介されています。
ジョシュアが自分はシンプルライフで行こうと決めたのは、がんで亡くなったお母さんの荷物を片付けていたときです。
タイトルは The Less You Own, The More You Have(持たなければ持たないほど、より豊かになる)。
南アフリカのケープタウンに住むアンジェラ・ホーン(Angela Horn)さんのプレゼンです。
お母さんが老人ホームに入ったあと、家を片付けていたアンジェラさんは、棚の中にたくさんあった新品のタオルの箱に愕然としました。
親の荷物を片付けていて、「こんなに物を溜め込んで、いったい何になったというのか?」と気づくパターン、多いですね。
使っていたのならまだしも、みんな、棚にしまい込まれていただけです。
哲学者のルース・チャン(Ruth Chang)による講演。タイトルは、How to make hard choices (どうやって難しい決断をするか?)。
仕事、進路、結婚など人生では難しい決断をしなければならない時がいろいろあります。そんな時、とても参考になるプレゼンです。
何が自分の選択を難しくしているのか、その理由から解き明かしています。
タイトルは、The Secret of Becoming Mentally Strong(精神的に強くなる秘密)。プレゼンターはセラピストのエイミー・モーリン(Amy Morin)さんです。
人生、山あり谷あり。順調なことばかりではありません。不幸なことにたくさん見舞われる人もいます。
そんなとき、どうやって気持ちを強く保ちつづけることができるのか?
大切な人を次々と亡くす体験をしたエイミーさんは、「もっと強い人間になりたい」と願いました。
メンタルが弱くなる3つの悪習慣、メンタルが強い人はやらない13の習慣はともに参考になります。
自分で自分自身を強くすることができるのです。
Is your stuff stopping you? (あなたの物があなたを止めていませんか?)
プレゼンターは絵本作家のエリザベス・ドゥレンバ(Elizabeth Dulemba)さんです。
エリザベスさんはミニマリストではありませんが、2年前、所持品をほとんどすべて売り払いました。
なぜそんなことをしたのか? その結果何が起きたのか?
エリザベスさんは、25歳のとき30歳になるまでにやりたい目標を紙に書き出していました。でも、ほとんどやることができませんでした。
ところが、物を捨てたら、夢が少しずつ叶っていったのです。
ニュージーランドに住む、ピアニストでミニマリストのマチアス・ルフェーブル(Mathias Lefebvre)さんのプレゼン。
タイトルは What do we truly need in our lives? (人生において本当に必要なものとは?)
彼は週に2、3度、湖に向かってピアノを弾きながら暮らしています。
ピアノは独学だそうです。
タイトルは The space between self-esteem and self compassion (セルフエスティームとセルフコンパッションの間にあるスペース)。
プレゼンターはクリスティン・ネフ(Kristin Neff)さん。
セルフエスティームは「自分をこれで大丈夫、と思う気持ち」です⇒セルフエスティーム(自分を愛する気持ち)が高い人の12の特徴。
セルフコンパッションは自分に対してやさしくすること。
子育て中の人にも見てもらいたいプレゼンです。
ファストファッションの問題点がよくわかるプレゼンです。
タイトルは The Wardrobe To Die For (死ぬほど欲しいワードローブ)。プレゼンターはジャーナリストのルーシー・シーガル(Lucy Siegle)さん。
安くてトレンディなファストファッションは、消費者にとっては、死ぬほど欲しい服。ところが、その服を製造している人たちは、まさに死にそうなのです。
服を買いすぎを見直したい人におすすめのトークです。
The masterpiece of a simple life (シンプルライフの傑作)。プレゼンターはシナリオライターのモーラ・マロイ(Maura malloy)さんです。
暮らしをシンプルにすることで、自分の人生というマスターピースができる、という主旨の講演。
よけいな物を削ぎ落としていけば、自分のコアが出て、自分らしい暮らしになっていくのです。
モーラさんは、好きな仕事に打ち込みたかったから、ミニマリストになったとのこと。家具や本、書類でいっぱいだった寝室から、大量に物を断捨離。
すると、豊かな発想を得られる余白が生まれました。
モーラさんが、結婚して赤ちゃんができたあとのライフスタイルも参考になります。
「いろいろなことに自信がない」というお便りを読者からいただき、紹介したプレゼンです。
タイトルは The skill of self confidence (自信というスキル)。プレゼンターは、アイヴァン・ジョセフ博士(Dr. Ivan Joseph)。
自信を持つことはスキルだから、練習すれば誰でも自信を持てます、という内容です。
自信を持つことは、この世で最も大事なスキルだとジョセフ先生はいいます。
スキルを身につけるコツの1つは、自信を持ちたいことを何度もやること。
ほかにも、肯定的なセルフトークをするなど、参考になる方法満載のプレゼン。自分だけでなく、他の人に自信を持たせる方法も語られています。
タイトルは、How simplification is the key to change(シンプルにすることがいかに変化の鍵なのか)。プレゼンターはリサ・ボデル(Lisa Bodell)さん。
彼女は企業にビジネスのやり方をコンサルティングしている会社のオーナーです。
物ごとをシンプルにすることが、より革新的な仕事をするのに必要だと説いています。ビジネスマン向けの講演ですが、日常生活にも通じる考え方です。
私の好きなTEDの1つです。
デザイナーであり、環境保護にも熱心なグラハム・ヒル(Graham Hill)がハワイでおこなったプレゼン。
タイトルは、Life, edited (ライフ・エディテッド)。
余計な物を排除して、自分自身のライフスタイルをデザインしていこう、という主旨です。
彼は自分でデザインしたアパートに住んでいます。このアパートは小さいのですが、多目的に暮らせるように、いろいろ便利な工夫がほどこされています。
彼がアパートを紹介している短い動画も添えました。
タイトルは A kinder, gentler philosophy of success(直訳:より親切で優しい成功哲学)。プレゼンターは哲学者のアラン・ド・ボトン(Alain de Botton)さん。
仕事の成功と失敗とは何か? 人の言うことではなく自分自身の成功の定義を持つことが提案されています。
職場でのストレスの多い人に見てもらいたいプレゼンです。
10 Ways to Have a Better Conversation(上手に会話する10の方法)。プレゼンターはセレステ・ヘッドリー (Celeste Headlee)さん
ラジオのホストとしてたくさんの人にインタビューをしてきたセレステさんが、コミュニケーションのツボを教えてくれます。
ネットが普及して面と向かって話す機会が減った今こそ、会話するスキルはとても重要ですね。
話すことが商売のセレステさんですから、プレゼンも、ひじょうにわかりやすいです。
「家族がシンプルライフの邪魔をする」と思ったら、このトークを見て、話し合うことから始めると、ストレスが軽減されるでしょう。
音の専門家、ジュリアン・トレジャー(Julian Treasure)による、5 Ways to Listen Better(よりよく聞くための5つの方法)。
ジュリアンによれば、私たちは、どんどん聞くのが下手になっているそうです。その理由が4つ語られていますが、大元の理由は技術が進歩したからです。
記録する技術が開発されたので、しっかり聞く必要がなくなり、情報があふれ、視覚的・聴覚的なノイズが増えましたことも、聞くことを難しくしています。
確かに、私が子どもの頃は、テレビドラマはその時しか見られなかったので、もっと集中してセリフを聞いていました。
今は、見逃しても録画やストリーミングがあるから、しっかり聞く、というより、コンテンツを消費している感じになりがちですね。
詩人で学校の先生をしているのクリント・スミス(Clint Smith)さんの The Danger of Silence (沈黙という危険)というプレゼン。
このプレゼンは詩のパフォーマンスでもあります。
キング牧師のスピーチの一節から、「敵の言葉ではなく友の沈黙を思いだす」という言葉が紹介されています。
黙っていることが、よくない事態を引き起こすことがたくさんありますね。
自己主張が苦手なあなたに見てもらいたいプレゼンです。
心理学者のダン・ギルバート(Dan Gilbert)先生の、The psychology of your future self(自分の未来像にかかわる心理)。
未来像に関する思い込みに気づかせてくれる講演です。
人は、生きている限り変わり続けますが、多くの人は、自分はもう完成形、このまま変わらない、と勘違いしています。
この勘違いが、今日する意思決定に影響を与えているので、あとで後悔することを平気でしてしまうのです。
確かに、若いうちは、自分がこれからだんだん年をとり、肉体的に衰え、最後には死ぬと、想像しませんね、みんな。
先のことがありありと想像できてしまうと、絶望して動けなくなるので、脳が自分を守るために、勘違いするようにしているのかもしれません。
デザイナーのデイヴィッド・ケリー(David Kelley)さんの、How to Build Your Creative Confidence。邦題は「自分のクリエイティビティに自信を持つ方法」。
クリエイティビティと聞くと、絵を描いたり、創作ダンスを踊ったり、といった「芸術」を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、発想を柔軟にするためにも、クリエイティビティが必要だと私は考えています。
暮らしをシンプルにするためには、柔らかい思考が必要です。
頭の中がカチカチに固まっていると、新しい考えに拒絶反応を起こすし、これまで当たり前のようにやっていたことにしがみついてしまいますからね。
心理学者、ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)博士による、Flow, the secret to happiness(フロー、幸せの秘訣)。
チクセントミハイ先生は、「フロー理論」を考えた人です。
何があれば、人生は幸せなのか、生きる価値があるのか、そんなことに興味のあったチクセントミハイ先生は、さまざまな研究をし、結局、フロー状態に入れば、人は幸せなんだ、というところにたどりつきました。
毎日がつまらない、と思ったら、フローを意識してみてはどうでしょうか?
この動画、19分近くあって、記事を書くのが大変でした。
これまでに書いたTEDのまとめ記事
これまでに4つまとめ記事を書いています。
もっと充実した毎日をおくりたいあなたに:TEDの記事のまとめ、その(4)
時系列に並べているだけで、テーマごとに集めているわけではありません。
テーマがあるとすれば、「よりよい暮らし、幸せを求めている人が見ると参考になるもの」でしょうか。
最近、まとめ記事を作るのをさぼっていましたが、また少しずつ書いていきますね。