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所持品を減らすとき、捨ててはいけないものを知りたい。該当する過去記事を教えてほしい、という問い合わせをいただきました。
そのような過去記事はないので、この記事に、具対的に、捨てないほうがいいものを書きます。
まず、メールをシェアしますね。Hさんからです。
日本に戻る前に物を減らすつもりです
アメリカフロリダ州に2001年から4人家族で居住、半年前の転居の際に大きな断捨離をしていますが、今年の後半にはここも引き払い単身で日本に帰国することを計画しています。
別れた夫と成人した子どもたちは遠くに住んでいることもあって荷物を押しつけることは考えていません。
きちんと自分で探すこともまだしておりませんが、筆子さんのブログでこのようなケースに役立つ記事をいくつか挙げていただくことができましたら大変ありがたく思います。
実際「捨ててはいけないもの(いろんな意味で)」があるのか、思い出の品の類いを捨てる方法(手作りのものをいただいていると悪いと思ったり)、などなど…。
これを機会にミニマリストになれたら、身軽になって引っ越しも簡単になってさらに自由になれると思うとわくわくしますが、ほんとうにできるのかと実行に取りかかることにちゅうちょしています。
お返事をいただけたら幸いですが、いただけなかった場合は筆子さんのブログを全部読んでみます。
Hさん、はじめまして。メールありがとうございます。
フロリダはあたたかくていいところですね。
さて、「このようなケースに役立つ記事」の「このようなケース」って、具対的に言うと、どんなケースでしょうか?
外国に引っ越しする前の片付けに役立つ記事でしょうか?
外国に引っ越しをされる方でも、物をたくさん持っていきたいと考え、実際そうする人は多いですし、どこにも引っ越しの予定がなくても、たくさんの物を捨てて、スッキリ生活をめざす人もいます。
おすすめする記事は、Hさんの今のゴールによって変わります。
ご自身の求めている状態や達成したいことを、もう少し明確に書いていただくと、その目標を達成するのに役立つ記事を提示できると思います。
とりあえず、この記事では、具体的に質問のあった、「捨ててはいけないもの」と「思い出品の捨て方」に関して回答します。
捨ててはいけないもの
捨ててはいけないもの、のあとに、「いろいろな意味で」とありますが、それがどういう意味なのか、私にはわかりません。
私は、Hさんとは一面識もないため、Hさんの考えていることをうまく想像できないのです。
そこで、「どんな場合にも」捨てるべきではないものを5つ書きます。
1.大事な書類・ID(特に政府発行のもの)
私の場合で言うと、パスポート、州の保険証(ただの小さな紙切れですが、番号が書いてあります)、ソーシャルセキュリティーナンバーの書かれたカード、移民のカード(パーマネントレジデンスカードというのがあります)は、捨てません。
それから過去7年分の税金の申告の数字のエビデンスになる書類(レシートとか)も捨てません。
こうしたものを捨てると、あとでめんどくさいことになります。
すべて、再発行は可能でしょう。しかし、再発行にこぎつけるまでに、いろいろな手続きをとる必要があるし、相手が納得する事情説明もしなければなりません。
私は、持っていませんが、不動産や車など、高額な物を所有しているときは、その関係書類も持っているべきでしょう。運転免許も捨てるべきではないです。
まあ、このあたり、常識でわかりますよね?
なお、大事な書類は、すべて現時点で使えるもので、期限がきれた古いものは不要です。
2.大事な情報を控えてあるもの
私は、専用の手帳に各種サイトのログイン情報やパスワードを控えていますが、この手帳はなくさないように気をつけています。
また、実家や友達の住所を控えた紙切れもあります。移民カードを発行するとき、昔の住所を書く必要があるので、それも控えてあります。
いろいろな人の連絡先などを書いたものがあったら(アナログでもデジタルでも)、捨てないほうがいいです。
3.いつも使うもの
財布(中に入っているお金も)やスマホのように毎日のように使っていて、なくなるとてきめんに不便を強いられるものは捨てるべきではありません。
ほかには、当座の生活に必要な身の回りもの(衣類とか、持病の薬とか、コンタクトレンズ、メガネなど)も、捨てないほうがいいです。
生活しにくくなりますから。
災害にあって避難所に持っていくとしたら、どれを持っていくか、と考えたり、「これがないと、すぐに困るか?」と考えてみれば、捨てないほうがいい物はわかります。
ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
4.たまにしか使わないが捨てないほうがいいもの
毎日使わなくても大事なものはあります。
たとえば、実印を持っている人は捨てないほうがいいです。
日本の不動産の売買に必要になるでしょうから。
私の実印(母が作った)は実家にあります。日本の出版社とやりとりするとき、たまに印鑑を押してくださいと言われるので、シャチハタ印ともうシャチハタでない印鑑(実印を作るとき、母がセットで作った)を持っています。
5.人のもの
人のものは勝手に捨てないほうがいいです。
もし、家に、ご主人やお子さんのものが残っていたら、本人に連絡をとり、指示を仰ぐか、送り返すといいでしょう。
以上が、私の思う「捨ててはいけないもの」です。
1~5に書いたもの以外は、捨てても特に問題は生じません。
これ以外に残すものがあるとしたら、ごく少量の、「持っていると心が豊かになるもの」「人生が楽しくなるもの(趣味グッズ)」になると思います。
繰り返しますが、「ごく少量」です。
モノ集めが至情の楽しみなら、数は増えるかもしれません。
「捨てると2度と手に入らないものは捨ててはいけない」と書いてあるサイトや雑誌の記事がありますが、これはケースバイケースです。
たとえ、2度と手に入らなくても、いま、使ってないなら、捨てても問題ありません。
物を所有することが目的ならべつですが、ふつうは、実際に使ったり、ながめて楽しみたくて、物を導入します。
ある日、突然、災害にあってすべてをなくす人が大勢います。しかし、自分の命さえ残っていれば、ゼロから再構築できます。
日本に帰るときに持っていくスーツケースとバッグに先に大事なものを入れてみてはどうでしょうか?
スーツケースとバッグに入れないものは、捨てても大丈夫なものですから、あとはそれらを順番に手放せばいいでしょう。
参考記事:
家中に紙がたまる5つの理由。これがわかれば、書類の整理は簡単になる。 「4.捨てていい紙と捨ててはいけない紙の区別ができない⇒区別を明確にする」をごらんください。
思い出の品の捨て方について
思い出品や贈答品の捨て方を書いた記事はたくさんあります。
7つピックアップしておきます。
罪悪感を感じる必要なし、人からもらった贈り物を捨てる3つのコツ
大事だと思っているだけで実は違う。思い出の品に執着しない方法。
始められないときの考え方
実行に移す前にちゅうちょしているそうですが、日本に帰国することはもう決めたのですよね?
それならば、どんどん物を捨てないと、とんでもなくたくさんの物を持って、海を渡ることになりますよ。
ミニマリストになりたいならなおさらです。
「こんなこと私にできるのかなあ?」と不安に思うときは、ゴール(課題、プロジェクト)を決めて、そのゴールを達成するために、すべきことを全部書きだして順番にやるといいですよ(タスクの細分化)。
ちょっと大がかりなプロジェクトをやるときは、私は必ずそうしています。
とても細かいタスクにまで細分化するのが成功するコツです。
それぞれのタスクは、小規模で簡単なので、コツコツやっているうちに、いつか、そのプロジェクトは終わります。
自分の所持品を捨てることは、自分の判断だけで進められるプロジェクトです。
これが、会社でやる共同プロジェクトとなると、ほかの人と相談し、調整する必要があるので、消耗することも多いです。
それに比べると、自分の「捨てプロジェクト」は、ものすごく簡単ですよ。
それと、ミニマリストになりたいなら、いま、この瞬間から、ミニマリストの思考で動くようにするといいと思います。
こんな記事もあります⇒30日間ミニマリストチャレンジのススメ。1ヶ月だけミニマル思考で暮してみよう
その他おすすめの記事
物の捨て方を知りたいなら、先に本(筆子の著書)を読むことをおすすめします。
過去記事がたくさんあるので(この記事を含めて、現在2484記事)、全部読むのは大変です。
海外にお住まいなので、以下、キンドル版にリンクしました。キンドルがなくても、専用アプリを使ってパソコン、スマホ、タブレットで読めます。
ともにコンパクトにまとまっているので、使いやすいはずです。本がいいのは、オフラインで読めることです。
本を読みながら、最新記事をアップされた順番に読んでいけばいいでしょう。
私なら、そうします。
本を読んで、よくわからないことがあったら、検索してほかの記事を探して読んだり、また質問したりすればいいです。
捨てることに関する大半のことは、ブログで網羅しているつもりですが、わからないことがあればご質問ください。
さらに、捨て方を書いた記事だけを集めたまとめ記事もあります。
こちらは、一番最近書いた、物の捨て方の手順です⇒どうやったら、不用品を捨てられるようになるか? 捨てられないあなたに贈る10の心得。
その他、これから日本に戻る、海外に引っ越すというタイミングで質問された方に答えた記事を2つリンクしておきます。
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捨ててはいけないものを紹介しました。
「これ、どうしようかなあ?」と迷うものは、捨てても大丈夫なもの、と考えていいでしょう。
まあ、大半のものは捨てられます。