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掃除嫌いが家をきれいにするシリーズ。今回は、ほんの数十秒からせいぜい15分ぐらいあればできる片付けと掃除のアイデアを紹介します。
掃除は小さな作業が集まったもの。時間がなくてもできることはたくさんあります。
小さな場所から始めよう
きっちり大掃除をしないとなんだか年が越せない、と思ってしまう人は年末のこの時期、掃除が完了していないと焦ると思います。
しかし、物ごとはそんなに計画通りには進みません。
年の始めに今年こそ部屋の片付けをしようと思ったのに、状況は何も変わらないまま1年が終わろうとしている人もいるでしょう。
暮れの大掃除の計画をちゃんと立てていたのに、急に歯の根が痛み抜歯になり、寝込んでしまったり、感染性胃腸炎にかかってお正月の準備が全くできていない主婦もいるでしょう。
部屋の中をきっちり片付けられず心がざわざわしていると思います。
ですが、別に無理をする必要はないのです。自分で、「ここだけきれいにしておこう」とターゲットを決めて、本当にそこだけをきれいにすればいいのではないでしょうか?
自分の家なんだし、自分軸で掃除をすればいいのです。
マイペースな掃除として、ほんの少しの隙間時間を活用する
・30秒掃除
・1分掃除
・5分掃除
・15分掃除
・スペシャルプロジェクト
の5パターンを紹介します。
30秒掃除の例
1.ごく小さな場所のほこりを払う
ほこりを払うのはほとんど時間がかかりません。
おすすめは掛け軸や額、フォトフレーム、置物など部屋にある小さな飾り物のほこりを払うこと。龍、タヌキ、ムーミンなど置物の種類は問いません。
個人的には飾り物は最小限にとどめたほうがいいとは思います⇒片付けられないなら物を飾るな!増殖する飾り物は断捨離すべし
ですが、自分や家族にとって意味のある置物ならきれいにほこりを払って、美しくしてあげましょう。
私も時々、サザエさんのソフビの貯金箱のほこりを払っています。
私がほこりを払うのに使っているはたきはこちらで紹介⇒ミニマルライフを活かして、家事を簡単にする方法
ライトやランプ、時計の上にもほこりが積もっています。
本箱や棚の上、窓やドアのさんのほこりを払うのもいいでしょう。
空中にほこりが舞ってかえって汚している気がするときは、固く絞った濡れ雑巾で拭いてください。ただしこれをすると30秒では終わらないかもしれません。
私はウエスを使っています⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
2.ごく小さな場所の上をふく
テーブルやキッチンのカウンターの上を拭きます。乾拭きでいいです。
マイクロファイバーをお持ちなら水でちょっとぬらして拭くとよりきれいになります。
マイクロファイバーの説明はこちら⇒パソコンの大掃除の仕方、初心者向けの簡単な手順。
置時計の文字盤、小さな鏡など光ってほしいものも30秒ぐらいで拭けます。
ドアノブも30秒かからずふける場所です。
3.散らばっているものを集める
テーブルの上にペンや鉛筆が散らばっていたら拾い集めてペン立てに入れてください。本箱の中に本がぐしゃぐしゃに突っ込んであったら、少し取り出して、整頓します。
私の実家の茶の間ではいつもマガジンラックに新聞がくしゃくしゃに突っ込んであります。
1分掃除・片付け
1.その部屋にあってはならないものの片付け
キッチンのテーブルの上にある、食事に関係のないものを元の場所に置きます。
新聞、雑誌、筆記具、書簡などです。本やDVDもあるかもしれません。
このさい紙ものはきれいさっぱり捨ててしまえば、置き場所や管理にわずらわされることがありません。
ベッドやソファの上にのっているひざ掛け、毛布、コート、バッグなどもささっと集めてあるべき場所にしまってください。
1本片付けなのですから、のんびりやらないでください。別にタイマーをかける必要はありませんが、気持ちの上で「1分で終わらせる」という意識を持ってやらなければなりません。
2.やや大きいものを拭く
時計の文字盤や鏡でも少し大ぶりのものを拭いてください。窓ガラスも1分でいけると思います。早く動けばドアの片面ぐらいも1分あれば拭けるでしょう。
3.電球を取り替える
切れてそのままになっていた電球、もうすぐ切れそうな電球を取り替えます。
4.書類をファイルする
請求書などのファイルも1分あればできます。机の上に積みっぱなしだったら1枚でも2枚で処理しましょう。
5分掃除
家の広さにもよりますが、5分あればかなりまともな掃除ができます。
1.部屋にあるゴミ箱の中身を所定の場所に空ける
私は家にあるすべてのゴミをいったんキッチンに集めて、外に出しています。毎朝、ゴミ捨てをする前に、トイレにあるゴミ箱をキッチンのゴミ箱に空けて、そのゴミ袋をゴミ出し場まで持って行ってます。
しかしこのやり方は家庭や住宅事情によってはできないかもしれません。
我が家のゴミステーションについて⇒モノはいつかゴミになるからゴミ処理問題に無関心は禁物
2.汚れた衣服をランドリーバスケットに入れる
家中に散らばっている汚れた服を広い集め、ランドリーバスケットに入れます。
3.部屋のあちこちにある山をくずす
山の代表は、本の山、新聞紙の山、洗濯物の山です。城壁のようになっていなければ、5分で対応できます。
本の山は本箱に戻し、新聞紙は集めてしばり、洗濯物はたたんでしまいます。
汚部屋になってしまうのは山(物の積み重なり)を作ってしまうからです。ふだんから「物は重ねない」というルールを作っておくと、あとで掃除に苦労することはありません。
4.小さなスペースに掃除機をかける
掃除機が複雑な場所にあるとさっと取り出せませんが、すぐ手に取れる場所にあるなら、ベッドの下とか、ソファーの下、机の下の奥のほうなどふだん無視しがちなスペースに掃除機をかけることができます。
階段のはしっこや踊り場もかけてください。
15分掃除
15分使えば本格的な掃除になります。
1.部屋全体の掃除機かけ
部屋全体もしくは家全体の掃除機をかけることができます。しかも、ちょっと家具を動かして、その下に掃除機をかける、などという「丁寧掃除」もできてしまいます。
2.広い場所の雑巾がけかモップがけ
これは5分でできるような気もしますが、キッチンや玄関のたたき、トイレの床に雑巾やモップをかけることができます。
水拭きでもいいですが、もっときれいにしたいときはお酢と水を半々ぐらいに入れた洗剤(お酢溶液)を使うといいでしょう。
お酢を掃除に使う方法のいろいろ⇒家事も簡単、シンプルに~お酢を使ったエコ掃除と洗濯のアイデア10選
3.その他自分のやりたい掃除何でも
私の場合、15分あると簡単掃除というより、ふつうの掃除になります。
カーテンを取り外して洗いたい、という人も15分あれば取り外すことができます。
ポイントを押さえた大掃除をしてもいいでしょう⇒師走の大掃除をしたくない人におすすめするピンポイントな掃除場所。
短時間でする特別な掃除(スペシャルプロジェクト)
15分あると、ある特定の場所をターゲットにして徹底的にきれいにすることができます。私はこれをスペシャルプロジェクトと呼んでいます。
これまで書いたのはどちらかというとふだんの掃除ですが、ここでは普段はやらないけど、1年に1回ぐらいはやっておいたほうがいいかもしれない掃除をいくつかリストアップします。
いずれも私が掃除する物ばかりです。
1.トースターの掃除
トースターをきれいにします。家のトースターは底にトレイがあるのでこれを引き出し、パン粉を捨て、さらに逆さまに降り、パン粉を出します。
その後はトースターを磨きます。
私は重曹をクレンザー代わりにちょっと振って磨いています。
重曹について⇒エコな掃除の決定版。私のベーキングソーダ(重曹)の使い方7つ
もちろんオーブントースターやオーブンを掃除したい人はしてもいいのですが、トースターに比べると作業量が増えるので時間と心の余裕のある時にしてください。
2.電子レンジの掃除
雑巾(きれいなもの)をしめらせて、レンジでちょっと加熱して中にスチームを充満させたところを拭きます。とくに汚れていると思ったら雑巾にお酢と水の溶液をスプレーしておきます。
3.コンロの掃除
重曹をふりかけて、あとはお湯やら水やらふくませたクロスでふきます。細かいところに汚れがこびりついているなら古い歯ブラシでこすります。
私も以前はよくコンロの掃除をしていましたが、今のコンロ(こちらではストーブと呼びます)は表面が平(フラットサーフェス)のタイプなので、楽になりました。しかもこの時期は夫が家で退屈しており、彼が勝手に拭いています。
4.ゴミ箱の掃除
キッチンで使っている白いゴミ箱をたまに掃除しています。わりとまめに掃除しているので、水拭き(汚れがひどいときはお酢溶液スプレーを使用)だけできれいになっています。
もし全体的に汚れがひどいようなら、外で洗うか(ホースで水を噴射する)、風呂場でシャワーをかけるといいと思います。
私も昔は外で洗ったり、流しで洗ったりいろいろやっていました。そのうち、「たまにやるからこんなに面倒なことになるんだ」と気づき、ふだんから、汚れに気づいたときにさっと拭くようにしたところ、格段に作業が楽になりました。
ゴミ箱をきれいにするとゴミを引き寄せ、結果的に家の中がきれいになるような気がします。
5.カーテンの洗濯・ブラインドを拭く
カーテンをはずして洗うと、部屋が明るくなります。
この家に引っ越してきたときは、長らくカーテンがなく、布を画鋲で止めていただけでした。
しかし、今年の夏前あたりにブラインドがつきました。
我が家はフォープレックス(2階建ての家がくっついている)の地下ですが、片側の部屋の改装中、ブラインドをつけるついでに家にもつけてもらえたのです。
ブラインドの掃除も、お酢溶液で対応できます。私は古い5本指ソックスを手にはめて、お酢溶液をちょっとつけて、ブラインドを拭いています。
5本指ソックスをはめると、ふつうのソックスよりずっと掃除がやりやすいです。初めて掃除に使ったときは、「おお、指の力は偉大だ」と感激しました。ですが、もちろん普通のソックスで充分きれいになります。
5本指ソックスについて⇒知らないと損する5本指靴下の健康効果~履き心地の良さには理由あり
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今回は隙間時間でする掃除のアイデアをお届けしました。フローリングの床のワックスがけとかお風呂掃除など、自分が大掃除としてやっていないことはでてきません。
考えてみると私、そんなに大々的な掃除をしておりませんね。
掃除も片付けも汚れをためるとしんどい作業となります。ですが、ふだん、30秒でも1分でも3分でも汚れが出たときにやっておくと、そこまで大ごとにはなりません。
結局、家の掃除にもパレートの法則をあてはめることができません。100%きれいにするのでなく、重要な場所(全体の20%)をきれいにすることで、「やった、掃除したわよ」という達成感が得られます。