ページに広告が含まれる場合があります。
「子どもがいると、ものが増えるのは仕方がない。」
そう思っていませんか?
確かに、子どもを育てていると、あっという間におもちゃや洋服、育児グッズが増えていきます。
出産祝いでもらったもの、子どもの成長に合わせて買い足したもの、家族や友人がプレゼントしてくれるもの、子どもにせがまれて買った細々としたおもちゃ
でも、本当に「仕方がない」のでしょうか?
今日は、30代の主婦、おこめさんのお便りを紹介します。
おこめさんは、もともと片付けが得意な方ですが、それでも子ども関連のものの増加には悩まれているそうです。
これは、多くの保護者が共感できる悩みではないでしょうか?
今回は、おこめさんの実践例を紹介しながら、子どもグッズを増やしすぎない方法を考えていきましょう。
まず、お便りをシェアします。
最小限をきわめたい
私は、小さな子どもを子育て中の、30代前半の専業主婦です。
私は子どもの時から、片付けと掃除が好きで、要らないものはどんどん捨てるタイプでした。
流行のものより、定番で長く使えるもの、そしてなるべく健康に心地よく過ごせるものが好きです。
人付き合いも環境が変わるたびにリセットし、本当に最小限。
一人の時間が、一番好きです。
小さい頃から体力がなく、体調を崩しやすいこともあり、規則正しい生活を心がけています。
エンディングノートを書いた
そして、結婚を機に、20代のうちにエンディングノートを書きました。
夫にも声をかけて、一緒に書きました。
今も時折見返して、都度書き直しています。
ノートには、交友関係や、持ち物、ネット上のアカウントなどのリストもあります。
ここの空欄が少しでも増えるように、つまり最小限の状態でいられるようにしています。
人はいつ何時、この世を去るか分かりません。残された人が困らぬよう、さっさと事務処理が済むようにしておきたいです。
そんな私なので、片付けのやり方を知りたくてこちらにたどり着いたのではなく、いつ頃だったか「自分と同じような人はいるのだろうか」と検索したことがきっかけで、筆子さんにたどり着いたように記憶しています。
同じような人どころか、筆子さんは更に何歩も先を進んでおり、「すごいな。やっぱり世の中色んな人がいて面白いなぁ」と、楽しくブログを拝読しました。
子どもグッズを見直したい
私の当面の目標は、子育てに関わる物をうまくコントロールし、減らすことかなと思っています。
モノに溢れた現代、とにかく子どもを取り巻くモノの豊富さには驚かされます。
ベビーグッズに始まり、おもちゃ、絵本、衣類、教育ツール…身内からプレゼントとしてもらうものもあれば、お子様ランチについてくるオマケのおもちゃ、子どもがいれば特典だ何だと付いてくるサンプル品など、本当にすごい数です。
今そういったものをコツコツためているのですが、これらを海外の必要とされている国に寄付してくれる団体へ、送ろうと思っています。
利益が出そうなものは、フリマアプリでどんどん売って、その売上金を使って、その時本当に必要なものを安く手に入れるようにしています。
贈り物を断る
筆子さんも書かれている通り、こういったものは「もらわない」のが一番です。
おみやげやお取り寄せ、プレゼントを贈ることが楽しみという義理の両親には、不要品をもらった早い段階で「私はモノが多いのが苦手です。もし何か贈ってくださるということがあれば、こちらからリクエストさせていただけないでしょうか」とやんわり伝えました。
それからは、事前に尋ねてくれたり、消え物にしてくれたり、こちらで好きに選べるようにギフトカードや現金で贈って下さるようになり、ちょっと胸は痛みましたが、思い切って言って良かったなと思いました。
こだわりすぎるのをやめたい
今年改善したいのは、自分の持ち物の「使い心地」にこだわりがあるので、末長く使えるものを求めすぎて、たまに迷子になるという点です。
昨年は、化粧水と乳液を決めるのに、いくつかの商品を試すことになり、お金を余計に使ってしまいました。
今年必要なのは、買わないチャレンジと、今あるものを活用するチャレンジかなと思っています。
まだ今年が始まって少しですが、先月までに比べると支出が随分抑えられています。まずは今年いっぱい、奮闘してみます。
すっかり長くなってしまいましたが、これからもシンプルで粋な生き方ができるよう、努力し続けたいと思います。
筆子さんもどうぞ、お身体大切にお過ごし下さい。
おこめさん、はじめまして。お便りありがとうございます。
おこめさんの暮らしについて、詳しくシェアしていただき、ありがとうございます。
エンディングノート、私は書いたことがありません。そろそろ書いたほうがいいかもしれませんね。
おこめさんのお便りには、いろいろなトピックが語られていますが、今回は、子どものものを増やさないことについて、お返事したいと思います。
すでに、おこめさんは、増やさないために、いろいろ工夫されていますので、「こんなやり方もあるのね」という感じで読んでください。
子どものものは増えるのがあたりまえ
これまでミニマルな暮らしをしていた人が、子育てを始めると、子どもグッズがどんどん増えるので、大きな違和感を覚えると思います。
ですが、増えるのが普通なので、「今はたまたまそういう時期だ」と受け入れると、ストレスが減ります。
振り返ってみると、子どもはあっという間に大きくなるので、グッズが増える時期も人生の本当に限られた数年間です。
入ってくる方をコントロールする
おこめさんのように、グッズが入ってきたら、将来寄付するためにためておくのもいいと思います。
でも、私なら、入らないように努力します。
ものは一定のパターンで入ってくるので、どこからどんな理由でどんなものが入ってくるのか、考えてみるといいでしょう。
たとえば、
・ベビーグッズ:必要があるから買うが、子どもの成長に応じて不用になる⇒回転させる(寄付、譲渡など)
・おもちゃ:親が買うもの+プレゼント+おまけ
親が買うものはコントールできます。プレゼントに関しては、おこめさんが実践しているように、自分が欲しいものをリクエストするのがベストでしょう。
おまけですが、これを断るのは難しいと思います。子どもが欲しがりますから。
生後1年ぐらいまでは、子どもは「おもちゃをもらった」と認識しないでしょう。でも、1歳半ぐらいになると、「自分のもの」という認識が生まれ、取り上げると大泣きします
この場合、以下の方法が考えられます。
事前にもらわない選択をする
・おまけをたくさんくれる場所に行かない
・お店のスタッフに「おまけは不要です」と事前に告知
・お子様ランチを注文するとき、「おまけなしで」とお願いする
ただし、すでに子どもが「お子様ランチにはおまけがついていくる」と認識、期待している場合は使えません。
もらったあとの管理
・ワンインワンアウト
子どもは比較的すぐに飽きるので、新しいおまけをもらったら放置されているおまけを他のお友達に渡すなどする。
バリエーションとして、おまけ専用のボックスや引き出しを作り、そこからあふれそうになったら、どれか処分する。
ただし、「◯◯シリーズ全部そろえたい!」みたいなコレクション欲のある子どもには使えません。
物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
・半年/1年毎に見直す⇒古いおまけを処分
・シェアする習慣をつけさせる
「これはお店の人がみんなにくれたものだから、ほかの子にあげるのもいいね」と共有意識を持たせる方法です。
そして、「お友だちにあげる」「寄付する」「公園の交換スペースに置く」などの選択肢を提示します。
私はこの方法は使いませんでしたが、小さいときから、「みんなでシェアする」という価値観を教え、親や周囲の人もそのようにしていれば、「シェアする気持ち」が育つんじゃないでしょうか?
特に今は昔とくらべて、「全員がものを所有するのではなく、皆でシェアする文化」が育っているので、やりやすいと思います。
シェアリングエコノミーがシンプルライフにもたらすもの(前編)
禁止ではなく選択肢を与える
いずれの方法を使うにしても、お子さんの性格や周囲の人の言動を含め、置かれた環境により、最善の方法は変わるので、試行錯誤しながら進めてください。
重要なのは、子供をあまり締め付けないことです。
子供はすぐに大きくなり、ある程度、自分のものを自分で管理するようになります。
自分で自分のものを管理するスキルは、お金の使い方にも通じる、非常に重要なスキルなので、子どもの自主性に任せなければなりません。
この段階で、「もらっちゃだめ」「いらないでしょ。捨てなさい」などなど親が厳しく言うと、子どもは 「自分の意思が尊重されていない」 と感じ、逆に 「捨てたくない」「全部もらいたい」「全部取っとく」という方向に向かうかもしれません。
だからいつも、選択肢を与えることを心がけてください。
たとえば、「おまけはもらっちゃだめ!」ではなく、「「おまけ、もらう? それとも今日はやめておく?」こんな感じです。
私は、娘を育てているとき、「選択肢を与える」なんてことは全く意識していませんでした。
このような考え方をするようになったのは、ミニマリストになってからです。
大人が相手でも(自分自身を含めて)、一箇所に追い詰めるのは最悪の方法だと思います。
おこめさんが、お便りに書いてくれたほかの話題については、またべつの記事でフォローしますので、よろしければ時々ブログをのぞいてくださいね。
では、どうぞお元気で。
子どもとシンプルライフ・関連記事
片付け好きのママたちへ:無理に子供にものを捨てさせてはいけない理由
子供が生まれて、ものすごい勢いで物が増え、大きなストレスを感じるも、うまく解決できた話。
******
読者のお便りを紹介しました。
私も娘が小さいときは、ものをいっぱい増やしてしまいました。
たとえば、娘の服を古着でたくさん買いましたが、娘が私の意向に沿って服を選んでいたのは、幼稚園まででした。
小学校に入ると、娘は好きな服しか着なくなり、同じ服を何度も着たがるようになったので、たくさんの服は必要ありませんでした。
服は先回りせず、子供が欲しがってから買ったほうが、その後の人生がシンプルになります。
とはいえ、子どもの成長とともに、必要なものは変わっていくので、柔軟に対応することも大切です。
無理に減らそうとせず、定期的に見直しながら、自分たちに合った方法を見つけていきましょう。