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物が多すぎて、なかなか片付かない、いつも散らかっている。
こんな状態を解決する方法を2回に分けて紹介します。
想定している読者は、
・長年、物が散乱して、足の踏み場がない部屋に住んでいる
・自分の部屋が物で埋まっているため、リビングルームなどを半ば自室化して暮らしている
・しまう場所がないからもっと収納スペースを増やしたいと思っている
このあたりです。
1.問題の原因を見極める
まず、なぜ、いつも物が散乱しているのか、片付けてもすぐに散らかるのか、その理由を考えてください。
これまでも、家が片付かない問題の解決を試みていたのに、なかなかそうできなかったのは、出発点が間違っていたからかもしれません。
多くの人は、汚部屋になってしまう理由として、以下のことを口にするでしょう。
・掃除が苦手
・うまく収納できない
・整理整頓している時間がないから
・家のデザインに問題あり(収納スペースがほとんどない家)
・古い家だから
・家族がものすごい物持ち
・親戚がやたら物をくれる
でも、本当にそうでしょうか?
2.部屋が散らかる原因と解決法
私が思う部屋が散らかる原因は以下の3つだけです。
1.)物が多すぎる
2.)収納する場所が十分にない(家そのものが狭い)
3.)1.)と2.)の両方
つまり、物が多すぎる問題と、収納場所の問題をクリアすれば、今より、片付くのです。
収納場所が少なくて、物があちこちにはみ出ている人は、リフォームや引っ越しを考えるかもしれません。
それも有効な解決法ですが、物の数を減らしてしまえば、1.)と2.)の両方とも、解決できる可能性が高いです。
しかも、リフォームや引っ越しをするほど費用はかかりません。
まず、多すぎる物を減らすことを試みてください。
減らすためにやることは2つあります。
1.)物の流入を止める
2.)不用品を手放す
前編では、物の流入の止め方を紹介します。
3.家に物が入ってくるのを止める(期間限定)
これから3ヶ月ぐらい、物が家に入るのを止めてください。
すなわち、どうしても必要な物だけを家に入れます。
そのために以下のことをしてみましょう。
買う前(お金を出す前)に考える
これは、本当に必要か? 今、買わないとすごく困るのか? 買わずにすます方法はないか?
こんなことを考えて、「やはり、今買わなければならない」と思うものだけを買ってください。
お金が貯まらずガラクタが増えるよくない買い物パターン7つ~1つずつ変えていこう。
衝動買いを休む
衝動買いが楽しくて、これこそが私の生きる理由だ、と感じている人も多いかもしれません。しかし、衝動買いが多いと、家に不用品がたまりやすくなります。
衝動買いしない方法は、過去記事にたくさん書いていますが、今回は、買い物リストを作ることをおすすめします。
ネットでもリアル店舗でも、リストを作ってから物を買ってください。
リストを作るときに、いやでも、立ち止まることになるので、衝動買いにはなりません。
ちゃんとリストを持って、店に行くが、リストにある物を買ったあとに、ついうっかりセール品や、レジのそばにあるチョコレートなどを買ってしまう。
こんな人は、毎月、衝動買いしてもいい回数を決めておくといいかもしれません。
月に3回と決めておき、1回衝動買いしてしまったら、残り2回は翌月に繰越し。ただし、上限は5回まで、などと決めたりするのはどうでしょうか?
5回は多すぎると思ったら、毎月、固定で3回までにしましょう。
自分で決めたルールなんて、まったく拘束力がないと思うかもしれませんが、生活状況や買い物習慣と照らし合わせて、衝動買いのルールを作るだけでも、何もしないより、買い物の抑止力があります。
本当に、買いすぎをやめたいと思っている場合に限りますが。
数ヶ月、物の流入を止めてみると、死蔵品やストック品が減るので、収納スペースができますよ。
置き場所を確保してから買う
必要な物は買ってください。ただい、買う前に、必ず置き場所(しまい場所)を確保しましょう。
どこにどのように置くのか、明確な言葉にしてから(できれば書き出す)買えば、今より散らかることはないでしょう。
買いすぎている物をチェック
これまでの習慣で、買い続けているけれど、本当はこんなに買わなくてもいい物がないか、調べ、購入するのをやめましょう。
たとえば、ストック品⇒まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。
ほかには、定期購入している物、よく買っているけれど、使い切れていない物(パーソナルケア商品)、毎シーズン買っていたけれど、そんなに頻繁に買わなくてもいいと思う物など。
買わなくても大丈夫な5つの物。これ以上無駄な物にお金を使わないコツはこれ
4.物の買い方をビジョンにマッチさせる
生活全体を見直して、今の自分の買い物の仕方が、適切かどうか考えてください。
現時点での物の買い方が、自分の理想の暮らしや生き方にマッチしているか、そういう未来につながっているか調べるわけです。
以下のことを自問してみましょう。
・今、どんな暮らし方をしているか?
・これからどんなふうに生きていきたいか?
・日頃自分が一番時間、エネルギー、情熱を傾けている活動は何か(上位3つぐらい)
・フリータイムはどんなふうに使っているか(趣味は何で、週にどのぐらいの時間、費やしているか)
・今後、部屋の片付けにどこまでをエネルギーを注ぎ込めるか?
物があればあるほど、部屋の片付けに取られる時間やエネルギーが増えます。
購入して、長く所有し続ける物は、「自分のリソースをいっぱい使ってしまってもいい」と思うものだけにしましょう。
昔、金子由紀子さんが、物を家に入れるのは、ペットを飼うようなものだと本に書いていたことがあります。
ペットは世話に手間がかかっても、大きな喜びをもたらしてくれます。
しかし、不用品のケアをする見返りなんて何もありません。ストレスが増えるだけです。
管理するのが喜びだと思えるものだけを手に入れ、所有し続けてください。
実家から出て、一人暮らしを始めるときや、結婚して新居をかまえるとき、物を買い揃える人が多いと思います。
それは、「これからこんな生活をしたいから」というビジョンがあるからですよね?
今の自分のビジョンと、自分の買い物の仕方の方向性が同じかどうか考えて、今後は、なるべく、ビジョンに沿った買い方をしましょう。
5.買うのをやめたいものリストを作る
不用品を増やしてしまう買い方を変えるために、今後は買わない物をリストアップしましょう。
ほしい物や買いたい物をリストアップすることはよくありますが、「買うのをやめたい物リスト」を作ることは少ないですよね?
リストを書くときに、取捨選択するので、店で惑わされることが少なくなります。
参考までに、ミニマリストになってから私が買わなくなったものを、いくつか書きます。
以下は、ほぼ100%買わなくなりました。
・ティッシュペーパー
・化粧品全般
・ヘアケア製品(シャンプーやコンディショナーなど)
・コーヒー、紅茶などカフェイン入りの引用(カフェインの摂取をやめたため)
・お菓子
・調味料や穀物をのぞく加工食品
・紙の本
・バッグ、財布、ポーチなどの入れ物系
・住宅用洗剤(エコクリーニングにしたから)
・キャラクターグッズ/飾り物
・アクセサリー
・文房具(塗り絵グッズは例外ですが、ノートやペンは買わなくなりました)。
・食器(マグが割れたら買い替える)
・調理雑貨
・CD・DVD (サブスクリプションを利用しているので、これらは全く買いません)
以下は、使っている物がだめになったとき買い替えていますが、買い物の頻度はとても少ないです。
衣類、靴
昔は、上に書いたものをすべて買っていて、特に服や雑貨は必要以上に買っていました。
その結果、部屋が散らかっていたので、「買わない行為」は、スッキリ環境の構築に大きな威力を発揮すると思います。
私のリストはわりに大雑把なので、もっと細かく、もう買うのをやめたい物を書いてもいいですよ。
むしろ、具体的に書いたほうが、より効果的です。
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物が多すぎて片付かない問題の解決法、「物を家に入れない編」を紹介しました。
不用品を捨てることはやっていても、家に入れるほうを止めない(家に入れるから散らかることに気づいていない)ことは、わりとよくあります。
不用品の処分を続けるのはおおいに結構ですが、いたずらに物を家に入れないことに、もっと意識を向けてください。
そうしないと、いつまでも物を捨て続けることになります。
それでは、この続きをお楽しみに。