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断捨離をがんばっているつもりだけど、いつまでたっても片付かない。なぜ物が減らないのか?その理由を5つお伝えします。
気づくと3年前と何も変わっていない
こんな状態に陥っていませんか?
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部屋の中に物が多すぎて暮らしにくいので、折々に、片づけ本を買っている。買ったときは新鮮味を感じ、やる気が出て、その方法でちょっと片付けてみる。
しかし、1~2ヶ月すると、あきてしまって、物を捨てなくなり、また不用品が増えだす。
いろいろな片付け法をインターネットで調べてみるけれど、どれも今の自分には無理そうに思える。だって忙しいから。
よく考えてみると、3年前と何も変わらない。
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生きている限り、物の出入りはあるので、断捨離はずっと続けなければなりません。しかし、3年も断捨離をしているのに、暮しが何も変わっていないとしたら、物を減らす方法に関して、何か、大きな勘違いをしている恐れがあります。
こんな思い違いをしていないかチェックしてください。
1.捨てる替わりに収納している
断捨離とは、物を捨てること。ところが、収納しようとしている人がたくさんいます。
たとえば、引き出しの断捨離を考えてみましょう。
まず、物を詰め込みすぎて、しまらなくなった引き出しの中身を全部、床にぶちまけたあと、明らかなゴミを捨てます。
ところが、収納してしまう人は、ほかの物は、またきれいに並べなおして、引き出しにしまって終わるのです。
これは、「物を減らす行為」ではありません。
「ゴミを捨てて、残りを整理し直して、しまう行為」です。
元に戻した物のなかには、今は使っていない物、この先も使いそうにない物、こわれている物など、明らかなガラクタが含まれています。
ガラクタなのに、「持っていれば、そのうち使うときが来るかもしれないから」という理由で、きちんと整理され、ケースに入れられ、押入れにしまわれます。
捨てる替わりに、物の置き場所を移動したり、整理し直すことに時間をかけていたら、家の中の物の絶対量は減りません。
よって、またしばらくすると、前と同じように押入れの中や引き出しの中がぐしゃぐしゃになります。入り切らない物たちは、床置きされます。
捨てる決断ができず、「きれいに並べ替える」ことに終始してしまう人もいます⇒片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
頑固な収納グセのある人はこちらも読んでください⇒いつまでたっても断捨離が終わらない人は収納のワナにはまっている。
収納をやめないと物は減りません。
2.使えない物だけを捨てている
多くの人は、こわれた家電や、破れた衣類など、もう使えない物だけを捨てています。
ですが、部屋をきれいにするためには、もう一步踏み込む必要があります。
つまり、「まだ充分使えるけど、今は使っていない物」「新品で手付かずだけど、誰も使っていない物」こんな物も捨てなければならないのです。
もういらない物、もう必要のない物、これから先、ずっと管理するのはいやな物、すべて残らず捨ててください。
好きじゃない物も捨ててください。
自分の望む暮らしに貢献しない物はみんな手放します。
持たない暮らしをするために、物を減らすことは、単に、不用品を捨てることではないのです。
それは、自分がほしい物を見つけ出す作業です。自分が本当に使う物、本当に必要な物、本当に大事な物のためにスペースを見つけ出すことでもあります。
物があふれた部屋の中で、大切な物たちは、使いもしない物たちの間にまぎれこんでいます。
「まだ使える」「誰かがそのうち使う」。こんな言い訳しながら、いらない物にいつまでも執着していると、いつまでたっても、本当に大事な物を見つけることができません。
3.優先順位を間違えている
たくさんの人が、物余りの部屋で苦労しているのは、物を捨てられないから。
では、なぜ捨てられないのでしょうか?
結局、まだ「捨てたくない」という気持ちがあるのです。
「捨てたいけど、捨てたくない」。そんな矛盾した気持ちに苦しみます。
こんなときは、「これは私の望む暮らしの中に、居場所があるだろうか?」と考えてみてください。
これは優先順位の問題です。当たり前ですが、物より自分の暮らしのほうが大切なのです。
自分の人生に必要な物なら、手元に残し、不用なら捨てるだけです。先に来るのは、自分の理想の暮らしです。
どんな物も、そのまま家に置いておくことができますが、そこをあえて手放します。なぜなら、自分の人生には必要がないからです。
4.一気に片付けようとしている
週末にいらない物を一気に片付けよう、そんな計画をたてる人がいます。「断捨離には勢いが必要だ」「一気にやればリバウンドはしない」と。
しかし、現実はそんなふうには運びません。
そもそも、物理的に、不用品を一気に捨てることは難しいです。一度にすべて捨てようとすると、決断疲れして失敗します。
決断疲れとは?⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
さらに、これまでたくさんの物に囲まれて暮らしていた人は、物が少ない環境に徐々に慣れる必要があります。
物を少しずつ減らして、「ああ、あれがなくても大丈夫なんだ」と、一歩一歩確かめて進むのです。
そうしないと、「捨てなければよかった」なんてよけいな後悔にさいなまれます。
捨てて後悔しない方法はこちら⇒捨てなければよかった。後悔の念を解消する6つのステップ。
一度に何もかも捨てるより、日々の暮らしの中で、1つ1つのものに対して、いるのかいらないのか、その都度、決断するクセをつけていったほうがいいです。
多くの人は、ミニマリストたちの何もない部屋を見ると、「スッキリして掃除が楽そうだけどなんだか寒々しい」と思います。
それはいきなり、そういう部屋を見るからです。
物を少しずつ減らしていくと、物がないほうが、ずっと快適なことが自分の体験としてわかってきます。
実際に自分で体感することが大切です。
5.物を家の中に入れている
物減らしをしているのに、相変わらず、以前のように買い物をし、物をもらう暮らしを続けていたら、物の絶対量は変わりません。
これも意外と盲点です。
断捨離の「断」は、物が入ってくることを断つことですが、多くの人は、捨てることにフォーカスしすぎています。
その理由は、捨てるほうが簡単だから。
何でもかんでも買ってしまう習慣を改めるより、どんどん捨てるほうが簡単ではないですか?
しかし、より良い明日のために、物を減らしたいのなら、どこかで、今の買い物グセを見直さなければなりません。
自分が買い物したから、部屋の中に物がいっぱいたまったのですから。
捨てる一方で、物を家に入れないことにも意識を向けてください。
やたらに物を買わない方法はこちら⇒買わない習慣を身につける方法を書いた記事のまとめ
番外:自分ごととしてとらえていない
番外として、本気になっていない、自分ごととしてとらえていない、という点をあげておきます。
「片付いたらいいな~」と思ってるぐらいでは部屋は片付きません。自分で今の環境を変えるんだ、というそれなりに、強い意志が必要です。
別に一気に片付けなくてもいいのです。理想の暮らしに向かって、着実に片付けてください。
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断捨離をすることは、単に物を減らすことではありません。それは自分の暮らしを変えること、自分の習慣を変えること、物の見方を変えることです。
今まで、「全部いる」と思っていた物たちを、別の視点から見なければなりません。
これまでの思い込みを捨てて、人生を好転させるのです。
自分を変えれば、暮らしも変わります。