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プチ断捨離シリーズ第20回のターゲットは台所です。
このシリーズでは、いらない物をささっと捨てる簡単な捨てプロジェクトを紹介しています。忙しくてしっかり断捨離する時間も心の余裕もない人でも、取り組めます。
きょうは、日々の台所仕事でストレスの元になっているものを3つ捨てます。
キッチンはガラクタの巣窟
キッチンにはどんどんガラクタがたまっていきます。
ふだん不用品を捨てる習慣のない人はもちろんのこと、ある程度シンプルに暮らしているつもりの人でも、これは同じではないでしょうか?
なぜ、そんなにガラクタがたまりやすいのか、私が思う理由はこちらです。
●家族全員が毎日使う部屋である。
時にはお客さんも来ます。猫や犬もうろうろしています。
●雑多なものが収納されている。
最低でも、家具、食料品(生鮮品、長持ちする食品)、食器、食事を作るツール(調理家電と調理雑貨)、食器を洗うもの(水切りカゴ、スポンジ、洗剤、ふきんなど)、食卓まわりの小物(ランチョンマットとか)、その他(紙類、レジ袋などの袋物)があります。
●シンク、キッチンのカウンター、ダイニングテーブルという、物をためこみやすい場所が3つもある。
●すべての物が増殖しやすい。
食品:食べきれないほどまとめ買いや、通販で買うのでストックが増える。
関連⇒まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。
食器:自分で買うだけでなく、引き出物、プレゼント、景品でもらってしまう。
食器が増殖する理由⇒なぜ日本人はこんなに食器を持っているの?~食器が増える理由と増やさない方法
食器を洗うもの:洗剤やふきんも粗品でもらったり、安売りで買ってどんどん増えてしまう。
調理雑貨:100均などで安くて便利そうだけど、実は不用なツールがどんどん発売されるので、ふらふらと買ってしまう。
このように、キッチンは物が増える性質を最初からそなえているのです。
日本の食生活はバラエティに富んでいるので、それに合わせて、ツールや食器を買っていると、あっというまに倉庫になってしまいます。昔、「生活創庫 アピタ」という店がありましたが、キッチンは、「生活倉庫」と呼べるでしょう。
雑多なものが集まりやすいキッチンは、定期的に見直してガラクタを早期発見しましょう。
では、本日捨てる3つのものを紹介します。
1.使わない調理家電、特に「◯◯メーカー」
コーヒーメーカー、トースター、オーブントースター、フードプロセッサー、ミキサー、炊飯器、電子レンジ、パスタメーカー、スタンドミキサー(キッチンエイドとか)、ホームベーカリー、エスプレッソマシーン、アイスクリームメーカーなど、めったに使わない調理家電があったら、1つだけでいいので捨ててください。
捨てる判断基準は、実際に使っているか、使っていないか。
暮れにしか登場しない、という季節物は別にして、日常使いなのにほとんど使わないものがあるのではないでしょうか?
特に「◯◯メーカー」という名前のツールは、その「◯◯」しか作ることができないので、ガラクタになりやすい性質をになっています。
たとえば、アイスクリームメーカー。昔は、子供が小さかったからよく作ったけど、子供が独立して、家を出てから、ずっと台所の物入れの奥のほうに押し込まれている、なんてことがありませんか?
家族の構成や、自分の食べる物が変わって用済みになったのに、「まだ、使える、捨てるのはもったいない」と思って、収納してしまうと、それはガラクタになってしまうのです。
この機会に、「もうこの家の台所には用のないもの」を捨ててください。
我が家の台所で言えば、電動缶切り、ポップコーンメーカー、炊飯器、エッグメーカー(ゆでたまごを作る器械)は捨てたいところです。夫のものなので捨てませんが。
缶切りは手動の物を使えばいいし、ポップコーンは鍋で作ればいいし、ご飯も鍋で炊けばいいし、ゆでたまごも鍋を使えばいいのです。
たいていの物は鍋で作ることができるので、使う頻度が少ない「◯◯メーカー」は不用です。
調理家電の断捨離の判断基準⇒調理器具を断捨離する5つのコツ。使わずにほこりをかぶっていませんか?
2.複数あるもの
キッチンにはダブリが頻出しています。家電、ツール、食器などで、双子のようにそっくりな物があったら、片方は捨てられるのではないでしょうか?
もちろん、物によっては、複数持っているほうが便利なものもあります。
たとえば、我が家には大小のまな板があります。私はたいてい大きなまな板を使っていますが、夫は、まな板にパンをのせて、食卓に運んで食べることがあるので、小さいほうもキープしています。
野菜と肉でまな板を使い分けている人もいるでしょう。
鍋も複数あります⇒鍋とフライパンを公開~料理が苦手な節約系ミニマリスト主婦の場合(写真つき)
鍋がたった1つだけだと、調理しにくいので、これはいいと思います。
同様に、家族がいたら、お皿やお茶碗、湯のみ、箸などは複数必要でしょう。
しかし、「これは本当に2ついるのかな?」「5つも6つもいるのかな?」と思うものもあるのではないでしょうか?
私が過去に複数持っていたもので、余分を捨てて、最低限にした物の例をあげます。
●計量スプーン、計量カップ
●スパチュラ
●フライ返し
●お玉
●しゃもじ
●包丁
●お箸
●タッパー、ジップロック
●泡立て器
●ケーキの型
●クッキーの型
●お盆、トレイ
複数あるものの、捨て方のコツは以下のとおり。
これ1つだけで生活できないのかどうか考えてみる。あるいは、複数持っている理由を明確にする。
なんとなく惰性で、いろいろ持ち続けている人が多いのです。
引き出しをあけて、最近使っていない何かをつかみ、「これ、何のためにここにあるんだろう」と考えてみてください。
「特に理由はない」という結論に至ったら捨てましょう。
台所にあるものはすべて、「存在する理由」を持っているべきなのです。
3.質が悪い、こわれている、難があるもの
こわれていたり、難が出ているのに、そのまま使い続けているものを捨てます。
たとえば、
●テフロンのはがれたフライパン
●取っ手がゆるんでいる鍋
●取っ手の取れた鍋
●切れない刃物、包丁、缶切り、ピーラー(包丁は研げば生き返るかもしれません)
●先がすりへったゴムベラ、菜箸
●先が割れているゴムベラ
●サビついている天板
●黒カビがとれなくなった、プラスチックのお弁当箱
●安物すぎて底がペラペラのお鍋
●フタがどこかに行ってしまった何か、逆に本体がないのになぜか残っているフタ
鍋類は、高いものを買う必要はないけれど、あまりに安物すぎても上手に料理ができません。ちょっと質のよい鍋に投資すると、調理中のストレスが減り、料理がおいしくなったりします。
特に、私のように料理が苦手な人ほど、あまり道具にケチらないほうがいいと思います。料理嫌いがうまく料理をするコツは、とにかく素材にごちゃごちゃ手を加えず、シンプルに仕上げることですから。
ふだん料理をしているとき、「なんか、これ使いにくいのよね」とストレスを感じたその時を見逃さないでください。
質の悪いものや、難があるものを使い続けている人に限って、押入れの中には、もっといい物があったりします。
使いにくいものはさっさと断捨離して、新しいものをおろして使ってください。
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道具類は、安物ではなく、そこそこいいものを長く使い続けるとよいです。
そのほうが、台所も散らからないし、結局節約になります。
今、100円ショップやか量販店でいろいろな便利な調理雑貨が販売されています。このようなものを「安いから」とどんどん買わないほうがいいのではないでしょうか?
質のいい基本的な道具が少しだけ揃っていれば、充分それで調理できると思うのです。
便利雑貨に頼り過ぎず、鍋、包丁といったベーシックな調理道具をうまく使えるようになることが、シンプルライフへの近道です。