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暮れからお正月はごちそうが並ぶ時期。お正月太りしてしまうシーズンでもあります。そんなにおなかがすいていないのに、1日中食べたり飲んだりして、次の日気分が悪くなる人も。
今回は、なぜおなかがすいてないのに食べたくなるのかその理由と対策を5つお伝えします。理由がわかれば対処も可能。無用な食べ過ぎを防ぎましょう。
これは、ずっと太りすぎ、食べ過ぎの自分を戒める記事でもあります。
おなかがすいていないのに、食べ物を口にしてしまう人は私だけでありません。もしかしたら全員そうかもしれません。というのも、物を食べる機会は、生息に必要なカロリーを摂取するためだけではないからです。
食事をしながら家族とコミュニケーションする、赤ん坊ならお食い初めをする、おおせち料理の豆と昆布巻きは縁起物だから食べる、誕生祝いだからケーキを食べる、葬式だから精進料理を食べるなど、人はさまざまな文脈で食事をするので、つねに感情が伴っているのですね。
よって、この感情が混乱していると、必要以上に食べてしまうのではないかと思います。
そんな感情が混乱しているケースを4つ書きます。
1.癒やしを得たくて食べる
ストレス解消のために食べているなら、それは何らかの癒やしを求めての食事です。べつにおなかはすいていません。心が乾いています。
ところが、ストレス解消でスイーツを食べても、衝動買いと一緒で、喜びはそんなに長続きしません。それどころか、やはり買い物同様、直後に罪の意識を感じてしまいます。
買い物なら、余計なものが部屋にたまっても、断捨離すればスッキリします。ですが、余分なカロリーは脂肪になって、そう簡単には落とせません。
もし甘いものを食べ過ぎたら、お肌も荒れます。
その理由はこちら⇒砂糖がお肌にとても悪い理由。アンチエイジングしたいなら抗糖化ケアもすべし
積もり積もれば生活習慣病になります。
ストレス解消で食べるパターンは1番よくないので、別の方法で息抜きをしたほうがいいです。
ストレスがたまらない基本的な生活の工夫はこちら⇒もやもや、ざわざわを解消する7つの方法。心の断捨離も忘れない
疲れているときにおやつやスイーツを食べる人がいます。甘いものを食べると血糖値がアップ・ダウンしてかえって疲れますので、やめましょう。
2.ごほうびとして食べる
何かを達成したお祝いで食事に行くことってよくありますよね?会社でも、大きな取引が成立したとき、上司が「よし!きょうは祝杯だ。俺のおごりだ、何でも好きなもの頼め」なんて。
また、考えてみるとすごくおかしなことですが、ダイエットが順調に行っている自分へのごほうびとして、何かを食べる人がいます。
「太らないおやつ」と称して。「時々は食べないとストレスがたまって反動で食べちゃうから」と言いながら。
リバウンド防止としては、いい方法かもしれませんが、ダイエットのごほうびは食べ物にしないほうがいいと思います。
そもそも「太らないおやつ」なんてないと思うのですよね。砂糖が入ってないおやつの多くは、科学的に合成された人工甘味料が入っているわけですから、カロリーは低いとしても、絶対、肝臓に負担をかけていると思います。
そのあたりのメカニズムはこちらに⇒健康とダイエットの敵~加工食品の3つの害を知っていますか?
そもそもダイエットする人って私を含め、太りやすい体質の持ち主が多いです。太らないおやつを食べても太りそうです。
「食べ物」をごほうびにする危険性はもう1つあります。
新しい習慣づけをするとき、「ごほうび(reward リオード)」を想定するのが有効なのは以前の記事で書きました⇒今の自分を変えたい。3Rで新しい習慣を身につける方法
うまく行ったことに対して、ごほうびを設定すると、脳がそのごほうびを何度もほしくなるから、有効なのです。
そのごほうびが「物を食べること」だと、それこそ何度も何度も食べてしまうのです。つまり物を食べることを「ごほうび」にすると、習慣化されるということです。
自分が習慣化したくないことは、ごほうびに設定しないほうがいいです。
おやつを食べるのではなく、たとえば昼寝とか、いつも時間がなくて読めない本を1章だけ読むとか、iTunesから1曲だけ何かダウンロードするとか、からだに負担のかからないごほうびを設定したほうがいいのではないでしょうか。
3.目の前にあるから食べる
人は目の前に食べ物があると食べてしまいます。そこに理由はありません。単に目の前にあるから。
しかし、食べ物以外の物は食べようとはしません。目の前に鉛筆があっても誰もなめないでしょう。
脳は、以前食べたものと、それを食べたときの感情を覚えているので、何か食べ物が目に入ると、頭のなかでその思い出が蘇り(それは一瞬のことなので本人は気づいていません)またその体験をしたいと思うのです。
よって食べることに強い感情(ポジティブでもネガティブでも)が結びついていなければ、食べないと思います。
これを防止するのは簡単です。食べ物が目に入らないように、すべて棚の奥にしまい込めばいいのです。食べ物は台所以外の場所に置かず、用がなければ、台所に行かないようにします。
しまう場所がなかったら、なるべくアクセスしにくい場所に置きます。テーブルやカウンターの上ではなく、棚の高いところに置きましょう。
さらにメイソンジャーや猫びん(猫が丸まった形のガラスの容器。よくお店でキャンディーが入っている)にお菓子を入れず、不透明な、中身の見えない入れ物にしまいます。
おせち料理をだらだら食べてしまうのなら、お重のふたをしっかりしめ、台所に持っていき、棚に入れるか、棚に入らないなら、上からふろしきをかけ、紙に「食べるな危険!」という文字とドクロの絵を描いてテープで止めておくといいでしょう。
4.退屈だから食べる
何もやることがないと、物を食べて時間をつぶしませんか?なんとなく口寂しくなってしまうのですよね。
手持ち無沙汰だから、台所にあるポテトチップスの袋をビリっと破って食べてしまいます。だから平日はそんなにおやつを食べない人も、週末になると、いきなり甘いものの摂取度があがったりします。
さらに、休みの日や会社の帰りにどこかに何か食べに行こう、と思うとき、ほかにやることもないし、時間をつぶすために、レジャーとして、という理由で行っているのなら、退屈だから食べていることにほかなりません。
食べることが1つの娯楽(エンターテイメント)になっているのです。
別の娯楽や趣味を見つけて、常にそこそこ忙しく暮らせば、娯楽のための食事を阻止できます。
退屈になったら、ほかの行動をしてみてください。
友だちに電話する、本を読む、手紙を書く(eメールではなく)、ぬりえをする、ブログを書く、ボランティア活動をする、掃除をする、断捨離をする、運動をする、犬の散歩をするなど「食べること」以外にも人生には、やることは山のようにあります。
☆お金がかからず、物も増えない趣味はこちら⇒ミニマリストに最適な趣味とは?物をたくさん持たなくても人生は充分楽しい
☆甘いものを食べ過ぎたときの対処法はこちら⇒甘いものを食べ過ぎたあとすべき7つのこと。すみやかにリセットしよう
5.義務感から食べる
人に招かれて食べるとき、供してくれた人に悪いから無理して食べることがあります。
義務で食べると言えば、給食もそうです。今の学校はわかりませんが、私が小学生の頃は、「給食に出たものは全部食べなければいけない」と言う、本人の事情を無視した無茶なことを言う先生がいました。
さらに自宅でも、残すとお母さんに叱られるから泣く泣く食べている子供がいるかもしれません。気の弱い(あるいは心のやさしい)ご主人は、「奥さんが作ったものは全部食べなきゃ」とおなかがすいてないのに、無理に食べることもあるでしょう。
主婦が残り物を全部口に入れるのもこれ。残すともったいないとばかり、別におなかがすいていないのに無理やり口にほうりこむのです。
人に招かれたときは、一口か二口食べて、おいしいことや、もてなしてくれたことにはお礼を言い、「でも、今おなかすいてないんです」と礼儀正しく伝えれば、無理に食べる必要はありません。
ノーと言う勇気を持てばいいのです。最初は難しいかもしれませんが、ノーと言うことは、自分を大事にするうえでとても大切なスキルなので、少しずつ練習するといいと思います。
ノーの言い方⇒断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法
家庭の残り物に関しては、冷蔵庫にしまうとか、冷凍してしまうとか、近所の人におすそわけするなどして、できるだけ早く目の前から撤去しましょう。
給食を無理やり食べさせることは、ある意味、ハラスメントだと私は思うので、先生に直談版するといいでしょう。ここでもノーと言うべきです。
私は給食を「おいしい」と思うタイプで、特配(おかわり)までもらっていました。でも考えてみると、私が子供のころは、マクドナルドや加工食品など高脂肪なものを朝ごはんやおやつに食べていなかったので、常におなかがすいていたんだと思います。
それでも給食が苦手な子はいました。食べられない子は本当にかわいそうです。ただでさえ楽しくない学校がますます嫌いになっちゃいます。
今、朝ごはんを食べない健康法や、1日2食の健康法もあるぐらいなので、べつに給食を全く食べなくたって死にやしません。心配なら、お弁当を持たせればいいです。
カナダは移民の国であり、また、最近ピーナッツアレルギーや、シリアック病など食べ物アレルギーの子が多いので、小学校で児童全員に、全く同じものを同じスピードで食べさせることを強要するなんて、ちょっと考えられません。
娘は毎日お昼に自宅に帰ってきて食べていたし、あとはみんな弁当持ちでした。無理に食べなくてもいいのです。
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このほかにも、人が食べていると、一緒になって食べてしまう場合もあります。パーティやお正月の会食はこれです。
自分が物を食べている理由に意識を向けると、無用な食べ過ぎを防ぐことができます。これは買い物も一緒ですね。