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「もう年だから」、と増え続ける白髪をあきらめていませんか?白髪染めに頼る前に、白髪の原因と予防法を知れば、これ以上増えないようにすることができるかも。
年に、1~2度しかヘナで白髪染めをしない筆子が、「若い頭」をキープするために、白髪にならないように気をつけているポイントをお伝えします。
そもそもなぜ髪の毛に色がついているのか?
髪の色はメラニンという色素のせいで色がついています。シミの原因として有名なあのメラニンです。メラニンの正体は2種類のアミノ酸です。
メラニンには黒褐色の真性メラニン(eumelanin、エウメラニン)と、赤っぽい黄色の亜メラニン(Pheomelanin、フェオメラニン)の2種類あります。2つの細胞の混ざり具合によって、髪の色が決まるのです。
日本人の場合、圧倒的に真性メラニンが優勢ですね。どんな色になるかは遺伝ですから、本人にはどうしようもありません。
そういえば、最近の日本人は、茶髪(ちゃはつ)の人が多いですね。若い人でもおしゃれでヘヤマニキュアなどしているようです。昔はみんなまっくろだったのに、やたら茶色い髪の人が多いので、たまに里帰りするとその光景にびっくりしてしまいます。
白髪の原因は?
白髪の原因は完全に究明されたわけではありませんが、以下の3つの要因が考えられます。
1.年をとること
2.ストレスやショック
3.生活習慣
4.遺伝(白髪の出る時期に関して)
1つずつご説明します。
1.年をとること
これは自明です。年をとると、メラニン色素を作る細胞(メラノサイト)がだんだん少なくなってきます。そして最後にはなくなり、髪はまっしろになります。
日本の男女がいくつぐらいから白髪が出るのか、よくわかりません。かなり個人差があるようです。40歳過ぎてからぼつぼつ出始めるでしょうか。20代、30代から出る人もいますが、こういうのは若白髪といいます。
ちなみに、北米の雑誌を見てると、よく、「50-50-50 ルール」(フィフィティ フィフティ フィフィティルール)と書いてあります。人口の50%の人が、50歳で、髪の50%(半分)が白髪になる、というものです。
白髪になる年齢は人種によって違い、1番早いのが白人、次がアジア人、次がアフリカ系アメリカ人とのこと。
筆子の場合は、ヘナを使い始めた15年ぐらい前(40歳)は、まだおしゃれ染めという位置づけでした。黒髪のほうが断然多かったのです。それがいつのまにか、ヘナは完全に白髪染めという立ち位置に。やはり50代になってから、急に白髪が増えました。
2.ストレスやショック
実は、ストレスと白髪に関係があることは、科学的にはしっかり証明されていないようです。しかし、私達は経験則から強いストレスのせいで白髪が生えるというのは知っています。
あなたの身近にも、ストレスのせいで白髪が増えた人はいませんか? 誰でも知っている例で言うと、オバマ大統領なんて典型的なストレスによる白髪の持ち主だと思われます。
ストレスがあると、肌や髪の健康は損なわれますから、白髪が出てもおかしくはありません。
3.特定の生活習慣
白髪の出やすいライフスタイルがあります。
●喫煙
●貧血(これは生活習慣ではなく病気ですが)
●栄養不足
ビタミン類(特にビタミンB12)が少ないと白髪になりやすいです。
●汚染や、毒物、化学物質にさらされること
大気汚染のひどい地域に住んでいたり、強い化学薬品を使ったシャンプーや、ケミカルな毛染めなどのヘアケア製品をひんぱんに使っていると、頭皮にあるメラノサイトを殺してしまいます。きついパーマのかけすぎもよくありません。
4.遺伝
両親や祖父母が白髪になった年代と、同じ年代で白髪になる可能性あり。そういえば、ハゲの原因の1つも遺伝だと言われてますね。
以上の原因は、ほかのさまざまな要素と作用しあっているので、どれか1つに特定することはできません。
白髪のごく簡単な予防法
上に書いた白髪になる要因を一つ一つつぶしていきます。
1.年を取ることに対してはアンチ・エイジング
人間、誰しも年をとるので、これは止められません。せめて、老化現象のカーブをゆるやかにするよう努めます。
具体的には、質のよい睡眠をとり、適度な運動をし、栄養のあるものを食べ、健康的な暮しをめざすのです。運動すると、血行がよくなりますから、頭皮の健康につながります。
血行がよくないと、いくら栄養のあるものを食べても、その栄養が頭に伝わりません。ですから、血行をよくすることはかなり重要なポイントです。
血の巡りをよくする方法はこちらも参考にしてください⇒冷えとり靴下に頼らなくても、冷え性を改善できる、シンプルで簡単な方法とは?
さらに活性酸素を抑える抗酸化食品を食べるといいです。つまり、野菜や果物を食べて、高カロリー、高脂肪な食事は控えます。
野菜はグリーンスムージーで摂るのがおすすめ⇒健康の秘密は毎日飲むグリーンスムージー、丈夫で使いやすいミキサーで作ります
2.ストレス対策は、なるべくストレスを感じない生活にシフト
仕事ばっかりせず、ちゃんと休息や休暇をとって自分をいたわってあげます。お風呂でリラックスするのは手軽にできる方法ですね。
シンプルライフや、ミニマリズムという暮し方はストレスが大幅に減るのでおすすめです。詳しくは⇒モノを捨ててミニマリストになるメリットとは?断捨離や小さい暮しの何がそんなにいいの?
3.特定の生活習慣に対しては、そういう習慣をやめればいいだけ
●タバコを吸っている人は禁煙をします。タバコをやめると血行もよくなります。
喫煙は白髪予防にかかわらず、いろいろな面でからだによくありません。また、タバコには高い税がかかっているので、値段が高いです。タバコをやめれば、健康になるだけでなく、かなりの節約もできます。わざわざ不健康になるためにお金を払うのはいやではありませんか?
●貧血や栄養不足にならないように栄養のあるものを食べます。ビタミン12はレバーや貝にたくさん入っています。
参考⇒「ビタミンB12」の多い食品と、食品のビタミンB12の含有量一覧表 | 簡単!栄養andカロリー計算
海苔にもたくさん含まれています。
関連⇒おいしい焼き海苔は健康ダイエット中に超おすすめのおやつです
●大気汚染のひどい場所に住むのをやめます。田舎がいいでしょうね。また、強い化学薬品が成分のシャンプーやトリートメント、毛染めの使用をやめて、作用のマイルドなものに替えます。「安ければいい」というわけには行きません。
個人的なおすすめは湯シャンですが、難しいならシャンプーの頻度を落とすだけでも違います。
湯シャンのこと⇒湯シャンのやり方や効果を書いた記事のまとめ
髪の毛をきれいにするお手入れ法はこちら⇒きれいな髪はこうして作る。ヘアケア製品に頼らない髪のお手入れ法
4.遺伝してしまったものはしかたありません
それも自分の個性、と思って受け入れるようにしましょう。
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いかがでしたか?
今から30年前、26歳のころ、筆子の右後頭部からわりと太い白髪が1本だけはえていました。ちょっと光沢があってつやつやした感じの白髪です。
美容師さんはいつも「抜いちゃだめですよ。いいアクセントになってますから」と言ってました。筆子はずっとボブのバリエーションの髪型です。美容師さんのすすめにしたがって、その白髪を抜かずに大切にしていました。
厳密にいうと、1本の髪は1年~3年ぐらいで生え変わるそうですから、同じ毛根から映えてくる白髪を大事にしていたのです。あたかも、自分のお守りかラッキーチャームのように。
ところが、いろいろ忙しくなり、ワンポイントの白髪のことなど考えるひまもなく、慌ただしく過ごして何年もたったある日、ふと気づいたら、右後頭部は白髪だらけになっていました。
もうどれが筆子の大事なあの白髪なのかわからなくなってしまったのです。年をとるってこういうことですね。