積み重なった本

断捨離テクニック

買ったけど使っていない物を探して今すぐ対処する:プチ断捨離(33)

プチ断捨離のコーナーでは、ちょっとしたすきま時間簡単にできる片付けプロジェクトを紹介しています。

今回は、「買ったけど使ってない物探し」をおすすめすることにしました。

きょうも入れてあと2日で6月が終わります。

1年の折返し地点の前に、上半期に買ったものの、使っていない物を探して、その処遇をしっかり決めるのです。そうすれば、さわやかな気分で、下半期に入ることができます。



使わずにそのままにするからガラクタになる

必要になったときに物を買って、実際に使っていれば死蔵品は生まれません。

ところが、今はあまりに買物が簡単なせいか、必要がなくても、なんとなく買物をする習慣がついている人が多いですよね?

物を買いすぎるから、使い切れなくて、家の中でガラクタになっていくのです。そのうち、だんだんしまう場所がなくなってきて、人間が生活する空間にまで、物が侵入してきます。

すると、とても暮らしにくくなります。

手狭になるし、掃除がしにくいし、視覚的にもストレスを感じます。

この苦しさから逃れるために、多くの人は断捨離をしようと思います。しかし、実際に片付けに着手できる人は思いのほか少ないのです。

忙しいから、「いつか暇なときにやろう」「休みのときにやろう」と思っているうちに、今年も半分が過ぎようとしています。

きょうはとりあえず、今年、新たに自分の生活に導入したものを見つけて、ちゃんと使っているかどうか調べてください。





買ったもの、ちゃんと使っていますか?

2018年のニューフェースを見つけるのは、そんなに大変なことではないでしょう。

どんなに、無意識にばんばん買い物をしている人でも、過去半年に買ったものぐらいは覚えているかと思います。

見つけたら、どのぐらい使っているのか、考えてください。

以下の選択肢のどれにあたるでしょうか?

1.毎日便利に使っている
2.たまには使っている
3.いつ使うかしっかり予定がたっている
4.まったく使っていない
5.存在を忘れていた

1~3番に使っているものは、役割を果たしているので、そのまま元のところに戻せばいいです。

問題は4番と5番に当たる品物です。

使っていない物を見つけたらこうする

「買ったけど、全然使ってないわ」なんて物を見つけたら、上に書いた1番~3番の存在に昇格できそうか考えてください。

ボールペンを例に上げて説明します。

今年の3月の半ば、「4月から使おう」と思って、スケジュール帳とボールペンを一緒に買いました。

すでにボールペンはあったのですが、スケジュール帳と色を合わせて使いたいと思ったので、ボールペンも買ったのです。

スケジュール帳1冊だけ買うのは体裁が悪いと思ったのかもしれません(本当に、こう考える人がいます)。

スケジュール帳は使い始めたものの、ボールペンは、以前の物をそのまま使っているので、出番がありませんでした。買ったその日から、引き出しの奥で、透明なフィルムに包装されたまま、眠っています。

このボールペンを昇格させるにはどうしたらいいのでしょうか?

もしかしたら、古いボールペンと交代させることができるかもしれません。古いボールペンは、新しいスケジュール帳の紙とあまり相性がよくなく、ひじょうに書きにくいのを無理に使っているとしたら。

古いボールペンは書きやすいし、まだ充分使えるなら、新しい方は、職場に持っていって使うことができるかもしれません。

夏に行われるセミナーで使うことにしてもいいでしょう。

このように、買ったボールペンを使う機会がさっと思い浮かぶなら、すぐに昇格させてください。

1番に昇格させるなら、今日から使えるように、包装をべりべりと取って、スケジュール帳と一緒にバッグに入れます。(この場合、古いボールペンは2番か3番に降格するでしょう。場合によっては、断捨離しなければならないかもしれません)。

2番や3番なら、出番が来たときに即、使えるように、やはり、包装はすべて取って、ペンケースの中や筆立ての中でスタンバイさせてください。

5分ぐらい考えても、出番がないと思うなら、別の場所で活躍させることを考えたほうがいいです。

つまり、自分は手放して、誰かほかの人に使ってもらうのです。

自分で使うことができないなら、家の外に出して、ほかの人が使えるチャンスを作るしかないわけです。それが、買った人の責任を果たすことだと思います。

使わずに、手元に残すと、まったく物を循環させることができないので、息苦しいままです。

使わない物はこんなところにひそんでいる

買ったけど、使っていない物は、家中のあらゆるところにひそんでいます。どこを探していいかわからない、という人のために、特に新品が隠れていそうなところを3つお教えします。

1)部屋のすみっこ

「すみっコぐらし」というキャラクター、ご存知でしょうか?

電車に乗ったらすみっこの席に座るし、カフェに入ったらすみっこの席に座る。なぜなら、すみっこのほうが落ち着くから。こういうメンタリティをもった丸っこいキャラクターたちです。

ほとんどは動物ですが、中には、とんかつやエビフライのしっぽなど食べ物もいます。

とんかつは、とんかつでもはしっこのほうで、ほとんど脂身だから食べてもらえず、エビフライのしっぽもしっぽだから残されて、すみっこに放置されたのです。

捨てればいいと思うのですが、人は、なんでもかんでも「もったいない」と思うので、さっさと捨てず、すみっこ仲間にされました。

「ほこり」という名の、リアルにすみっこにいそうなキャラクターもいます。

実は、死蔵品もすみっこが好きなのです。別に物が好んですみっこにたたずんでいるわけではありません。

人は、たとえ使っていない物でも、「捨てるのはもったいない。かといって、表舞台に出す物でもない」と無意識のうちに思っているから、使わない物は、すみっこに追いやられるわけです。

「あってもなくてもどうでもいい物たち」という位置づけです。

「部屋のすみには何もない」という場合は、引き出しの片隅、本箱のすみっこ、冷蔵庫のコーナーなどを探してみましょう。たくさんのすみっこ仲間が見つかるかもしれません。

2)クローゼットやたんすなど洋服を入れる場所

統計をとったわけではありませんが、女性がためこむ物のナンバーワンは洋服だと思います。

ブログを開設してからさまざまなメールをいただきましたが、「洋服の断捨離方法を教えろ」という内容がもっとも多かったです。

本人はためこんでいるつもりはないかもしれません。どれも「いつか着るかもしれない服」だからです。

けれど、「いつか着るかも」の「いつか」というタイミングは絶対、来ないという事実は、日頃、このブログを読んでいる読者ならもうわかっているはずです⇒いつか使うかもしれない物こそ、いま捨てる物。

正月に買った福袋の中に入っていた服で、一度も着なかったものがあるんじゃないでしょうか?

まだ新しいから、見た目はピカピカしているかもしれません。けれども、その本質は、毎日、着実にガラクタ化の道を歩む、「せっかく製造されたけど、誰にも着てもらえない服」にほかなりません。

もし、こんな服を見つけたら、先に書いた、昇格の可能性を調べてください。

衣類は着るシーズンを選ぶので、「ちゃんと着るけど、今すぐは着れない」というものがあるかもしれません。

そんなときは、「無印良品週間に買ったベージュの薄手カーディガンを10月第1週に必ず着る」などと決めて、忘れないようにスケジュール帳に書いてください。

できれば、1着、30回は着る生活をしたいですよね?

30回という数字はこちらのプレゼンが元になっています⇒死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。

服をたくさん持っていれば持っているほど、すべての服を活躍させることが難しくなります。

服を持ちすぎている人は、私のような着たきりの人間より、考えることや、やることが増えます。「いつ着るか?」なんて、細かいことごちゃごちゃ考えるのはいやだ、と思うなら、手放したほうが生活の質が向上します。

「物を捨てたらとても気分がスッキリしました。すごく快適です」と多くの人が言うのは、べつに部屋の中がきれいになったからではありません。

これまで、あーだこーだと考えて悩んでいた時間がなくなったから、スッキリしたのです。

3)収納スペース

最後におすすめしたいのは、物を入れる場所を探してみることです。

先ほどの「すみっこが好き」というメンタリティは日本人特有のものだそうです。

日本人に特有のもう1つの心理構造に、「なんでもかんでもきれいにしまい込む」というのがあります。

近藤麻理恵さんの片付けメソッドは、アメリカでとても人気があります。見ていると、彼女のきっちりした服のたたさまや、色をグラデーションさせて、靴下やTシャツをたんすにしまい込むその姿に魅せられている人が多いようです。

たしかに、服をきれいに、同じ大きさにたたもうなんて、アメリカの人はあまり考えません(中には、几帳面な方もいます)。これは、ほとんど折り紙とか風呂敷アートの世界です。

ですが、日本人にとっては、そんなに驚くほどのこともないですね。

だって、みんな、きっちり収納するのが好きですから。

日本人はもともと物をきれいに整理するのが好きだと思います。

入れ物が好きだし⇒なぜ日本人はこんなにバッグ、袋、ケースをたくさん持っているの?、過剰包装気味です⇒なぜ日本人は何でも包みたがるの?今すぐ断捨離できる家の中のカバー類

おまけに国土が狭いから、「もったいないから捨てられない人」を助けるために、すき間というすき間を収納スペースに変身させる、さまざまな収納家具やグッズが発売されています。

かくして、本当は必要でもない、誰も使っていない物も、きれいに収納スペースにしまい込まれてしまうのです。

「私の家はきれいに片付いているから、断捨離なんて関係ないわ」という自負がある人ほど、収納する空間に無理やりガラクタを、それなりに美しくしまいこんでいる可能性があります。

押入れ、たんす、キャビネット、キッチンの引き出し、洗面所の引き出し、収納ケース、バッグ、バッグインバッグ、化粧ポーチなど、収納するスペースの中を、よく見てください。

もっとプチ断捨離を見たい方はこちらへ⇒これで捨てまくる。「プチ断捨離シリーズ」記事の目次。

********

今回のプロジェクトをやろうとして物を見ても、いつ買ったか思い出せない人は、そもそも買物の仕方から見直すべきです。

私はふだん慎重に買物をしているし、何かが家に入ったら、そのたびにパソコン(Google ドキュメントのスプレッドシート)に入力しているし、物の数を増やさないようにしているので、何をいつどこで買ったか、さっと思い出すことができます。

買うときから、意識的になれば、あとで片付けに苦しむことはありません。





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