買い物する人

買わない

最終更新日: 2019.02.19

やってみる価値あり。買う物の量を減らす5つの方法。

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片付けが終わったあと、すっきりした状態を維持するために、買う物の量を減らす方法をお伝えします。

シンプルに暮らすために、一番大事なのは、いったん片付けたあと、今後はやたらと物を買わないことです。買いすぎたからこそ、家の中に物が増えてしまったのですから。

買い物グセを改めないと、いくら断捨離しても、時間がたてば、また部屋の中に物があふれます。

少しの物だけを持ち、豊かに暮らす生活にシフトするには、買う量を減らさなければなりません。



1.家の中に入ってくる物に意識を向け観察する

無意識に物を家に入れないで、それが、どこから、どのぐらい、どうやって入るのか、観察します。

物は勝手に家の中には入りません。誰かが持ち込んでいます。

最初は、無理に物の侵入をシャットアウトする必要はありません。「ああ、こんなふうに、私の家の中の物が増えていくんだなあ」と気づけば充分です。

これまで、無意識すぎたから、収納スペースからあふれるほどの物が家にたまってしまったのです。

観察すると買い方のクセがわかる

物がどんなふうにして家に入るのかじっくり観察すれば、自分の買い物のクセに気づきます。

たとえば、

●必ずスペアを買ってしまう

●まとめ買いが大好き⇒まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。

●セールになると買わずにはいられない

●長年、それを買うのが習慣になっていて、何の疑問も持たずに買い続けている(そのくせ、節約しなきゃ、シンプルライフにしよう、とも言っている)。

●100均での衝動買いが多い

●福袋を買うのが好き

●付録目当てで雑誌を買う

●自分へのごほうびが多い⇒お金を貯めたいなら自分へのご褒美という名の浪費はやめる

こんなクセです。





クセがわかったら直す

しばらく観察したら、自分の家の物の数を増やす、元凶となっているクセから、順番に改めていきます。

観察する方法として、ログをとることをおすすめします。

つまり、

●何かが家に入るたびに、メモする

●何かが家に入るたびに、写真をとる

こんなことをしてください。

買い物が多すぎる人は、記録を取るのが大変かもしれません。

その場合は、ターゲット(特に、自分がたくさん持っていた物、知らないうちにと増えている物)を決めたり、期間限定(2週間、1ヶ月、3ヶ月、半年など)で行うといいでしょう。

昔、私は、郵便物の流入だけを観察していたことがあります。

ターゲットを決めない場合は、家に入る物は例外なしに(ちらし、DM、カタログなども)、記録してください。

紙1枚ぐらい、と思うかもしれませんが、紙はたまると捨てるのがやっかいです。

2.家にある物の使用状況を調べる⇒しっかり使う

すでに家の中にある物を観察します。そこにあるそれを、ちゃんと使っているかどうか、調べてください。

ちゃんと使っているか調べる

こんなポイントを意識して調べるといいでしょう。

●どのぐらいの頻度で使っているか?(毎日、数日に1回、数ヶ月に1回など)

●全然使っていないのなら、今度、いつ、どんなときに使うのか、考えます。

[使ってもいない、使う予定もない物は、捨てることをおすすめします]

これも、少しずつ、ターゲットを決めて調べるといいでしょう。

洋服、バッグ、靴、アクセサリー、化粧品、パーソナルケアグッズ(シャンプーとか)、本、雑誌、その他の定期刊行物、書類、食器、調理雑貨、食品、ガジェット類。

1つひとつ見ていくと、実にたくさんの物があることに気づくと思います。

使っていないなら使う

「あまり使っていないけれど、捨てたくもない」というものが見つかったら、集中的に使っていきます。

洋服だったら、めったに着ない服だけをこれから毎日、日帰りで、着てみるといいでしょう。そうすると、どうしても着たくない、いつまでたっても出番がない服が出てきます。

そういう服は、たとえ「もったいない、まだ新品同様だし、いつか着るかも、そのうち娘にあげるわ」と思っても、断捨離したほうがいいです。

新品同様なのは、誰も着ないからです。

物は、家の中で、新品同様のままキープするために買うわけではありません。

ふつうは使うために買います。美しいままキープするのは、コレクション品ぐらいです。

実は、コレクション品も持ちすぎると、人生が複雑になるので、集めるときは注意が必要です。私も、以前は、物を集めるのが好きでしたが、物集めは、自分の求める人生と相容れないと気づき、ばっさり捨てました⇒人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました

コレクションでもないのに、何年もきれいなままの状態の物は、たとえどんなにきれいに見えても、不用品(ガラクタ)です。

使用状況を観察して、実際に使っていけば、すでに持っている物に意識が向くので、やたらと新しい物を欲しがることがなくなります。

すでに持っている物をちゃんと使う方法を、詳しく書いています⇒どうしたら、同じ物を長く大事に使えるようになるか。

3.むやみに贈り物を買わない

プレゼント用として、物を買うことが多い人は、贈り物の買い方も注意します。

贈り物は他人にあげる物だから、たくさん買っても、自分の家の中の物は増えない。これは事実です。

けれども、買い物グセを改めたいなら、贈り物の買い方も買えなければなりません。

本質的には不要な贈り物をたくさん買っていたら、「物は多ければ多いほどいい。物が多いほうが幸せなんだ」という、物質主義的考えから、抜け出せないものです。

自分が買い物したいから、「人にあげる」と言い訳して買っていたら、買い物グセが直りません。

それに、相手にあげる物を買っていても、自分の物が増えることがあります。

こんな経験はないでしょうか?

●人にあげるつもりでお土産を大量買いしたが、結局、あげそこない、家の中にとどまった(私も、私の娘もあります)

●人にあげる物を選んでいるとき、自分も欲しくなって買ってしまった

●人にあげる物を買ったときにもらった割引券や、クレジットカードのポイントで、新たに自分用の物を買った(そんなに必要ではなかったのに、割引券の期限が迫っていたから、とりあえず買ってしまった、とか)。

無駄が無駄を再生産するように、不用な買い物は不用な買い物を呼びます。

いまの世の中、たくさん物を買うことになる仕掛けが張り巡らされていますからね。

しかも、日本は贈答品を交換する機会が多いので、あげれば、たいてい、お返しが返ってきます。

日本で贈り物が飛び交う話⇒お金を貯めたいなら今すぐ捨てたい、日本人ならではの3つの習慣。

これからは本当に必要な贈り物だけをしてください。

自分本位な贈り物や、自分を満足させるためだけの贈り物を買うのはやめ、相手が本当に求めているものをあげるようにします。

それは、しばしば物ではなかったりします⇒バレンタインデーには、物ではなく、相手が本当に求めているものをあげる。

物をあげるにしても、頻度を落としたり、できるだけ相手が欲しがっている物をあげます。

特に、子供にやたらと物をあげる必要はないです。いつもいつもあげているとありがたみを感じてもらえません。それは大人も一緒です。

贈り物は特別な時に贈るものです。ひんぱんにあげていたら、1つひとつの贈り物の価値がさがります。

4.お金をためて本当に欲しい物を買う

次から次へと物が欲しくなる人は、本当に欲しい物を買っていないのかもしれません。

本当に欲しいと思っている物を買えば、満足度が高く、ほかに目移りすることもないでしょう。

すぐにごみになるような物を、どんどん買うのをやめ、本当に欲しい物を、じっくり選んで買うようにすれば、ガラクタ発生度も減ります。

なお、買う時は、できるだけ現金で支払ってください。

クレジットカードを使うと、手持ちのお金がなくても買うことができるため、買い物のハードルが下がるし、身の丈に合わない物を手に入れる結果になることもあります。

アラブの大富豪と日本の一庶民とでは、買う物は違います。お金の使い方を含めて、自分らしさを大事にしたほうがいいです。

いきなり大金を手にした人の多くは、たいてい自滅します。突然、自分らしくない物を持ってしまい、自分ではないもののフリをするはめになり、気持ちが追いつかなくなるからでしょう。

とはいえ、クレジットカードを捨てろ、というわけではありません。クレジットカードは便利ですから、持っていてもいいのです。

自分が本当に欲しい、これは本当に必要だ、これは、自分の人生を確実に豊かにしてくれる、と思うものを買う時だけは、お金をためて買ってはどうでしょうか?

本当に欲しい物を買えるように、ふだんから、欲しい物リストを書いておくといいです。

なお、人が本当に欲しいものは、物質的な物ではないことのほうが多いです。

それは、温かい人間関係だったり、何か打ち込めることだったり、誇りを持てることだったり、やすらぎを感じられることだったりします。

こういうものは、いくら物を買っても得ることはできません。

どうやったら、自分が本当にほしいものを得られるか考えて、物ではなく、本当にほしいものを追求するべきです。

5.ミニマリズムを取り入れる

暮らしのどこかに、ミニマリズムを取り入れることをおすすめします。

ミニマリズムとは、不用品や余剰品、邪魔になるものを削ぎ落として、大事なものだけを、大事にしていくことです。

ミニマリズムを意識して、いらない物をばさばさ捨てると、不用品の管理や世話に使っていたエネルギーやお金、時間が浮きます。その分、自分の好きなことや、大事にしたいものについて考えたり、それを使ったり、大事なものが人なら、一緒に過ごしたりする時間が増えます。

すると、暮らしの充実度や満足度があがるので、ストレスを解消するためだけの買い物はそんなにしなくなります。

すべてをミニマルにしなくてもいいので、ミニマルにしたい分野を1つか2つ見つけて、余計なものを削ぎ落としてください。

洋服でもいいし⇒少ない服でおしゃれを楽しむ方法。この秋からミニマルなファッションにしませんか?、調理器具でもいいし、掃除用品でもいいです。

日々のスケジュールに入れるタスクのミニマル化もおすすめです。

ダイニングテーブルの上に置くものだけを、ミニマルにしてもいいですね。

最小限を意識して、制限をもうけることが、ふくらみすぎた生活を変えるきっかけになります。

ミニマル化の参考にどうぞ⇒30日間ミニマリストチャレンジのススメ。1ヶ月だけミニマル思考で暮してみよう

ミニマリズムが初耳の方は、以下の3つの記事をお読みください。

ミニマリズム~何もしない時間、何もないスペースを作ってより充実した人生を

レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない

ミニマリストの部屋公開~最小限のモノで生活して40歳でリタイヤした男

******

今回は、物を買いすぎない人になる方法を5つお伝えしました。どれも実行すれば、節約にもなります。

自分に合いそうなものからお試しください。





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