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すぐに部屋が散らかってしまう。どうしたらいいですか、という質問をもらいました。
この記事で回答しますね。
何か作業をしたら散らかるのは当然ですから、散らかること自体はごくあたりまえのことです。部屋は作業スペースでもありますから。
ただ、その状態がデフォルトになると、次第に汚部屋になっていきます。作業中と作業していないときの状態がしっかり違うようにメリハリをつけていくといいでしょう。
以下の5つを心がけてください。
1.できるだけ床に物を置かない
いついかなる時も、床に物を置かないよう努力してください。
とりあえず、自分の部屋の床に、余計な物が置いてないか、調べてみましょう。
ざっと見てもいいですし、写真を撮るのもおすすめです。
家具が置いてあるのはいいのですが、「これは床の上にないほうがいいんじゃない?」と思うものがあるんじゃないでしょうか?
たとえば、紙くず、ペットボトル、本、雑誌、新聞、コート、脱いだ靴下、パジャマ、バッグ、おもちゃ、コンビニのレジの袋など。
こういう物は、何かの作業に必要だから、床の上に置いてあるわけじゃないですよね? たぶん、しまうのがめんどくさいから、床の上に放置されたのだと思います。
本日より、床にちょい置きするのをやめてください。
コートを脱いだら、ハンガーにかけて洋服ダンスへ、ゴミはくずかごへ、本は本箱へ、おもちゃはおもちゃ入れへ。
どれも所要時間30秒ほどです。
その場で、所定の場所に戻したほうが、あとでめんどくさいことにならないし、部屋もわりときれいに保てるため、ストレスになりません。
床に物を置かないクセがついたら、今度は、ソファやベッド、テーブルなど、比較的面積の大きな場所に物を置かないクセをつけてください。
30日間チャレンジなどで習慣づけするとよいでしょう⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
あまり負担の大きくないこと1つだけを目標にしたほうがいいです。あれもこれもやろうとすると、どれも中途半端になります。
3月の1ヶ月は、帰宅したらバッグを床置きせず、所定の場所に戻すことを毎日続ける、というように。
2.出しっぱなしにしない、終わったら戻す
特定の作業をするために、複数の物を、床やテーブルの上に出すことがあります。
子供のおもちゃ、勉強道具、、趣味に使う道具など。私の場合で言えば、塗り絵する時は塗り絵本や色鉛筆、水彩絵の具などを引っ張りだして使います。
作業が終わったら、こういう物を所定の場所にしまってください。それも、できるだけ早く。
こういう物が出しっぱなしになっていると、部屋が散らかって見えます。
心がけても、終わったらすぐに戻せないなら、なぜ戻せないのか、その原因を調べて、1つひとつ解決していきます。
たとえば、
●いつも忙しくて、すぐに戻す、その時間すらない⇒忙しすぎるので、タスクの断捨離をしたり、スケジュールの整理をします。
参考⇒なぜそんなにいつも忙しいの?~忙しさを生む7つの理由と忙しくなくなる方法
●長年の習慣のせい⇒習慣を変えます。1番でリンクした、30日間チャレンジの記事などを読み、生活習慣を変えてください。
こちらもおすすめ⇒大々的に変えようとしないこと。小さな習慣から始めよう(TED)
●しまい場所が定まっていない⇒しまいやすい場所を決めます。
参考⇒物の定位置を決める5つの原則。現実的な収納をめざしストレスをためない。
●収納システムが複雑すぎる⇒シンプルな収納をするようにします。
参考⇒物をしまいやすい収納にする5つのコツ。片付け方を変えて汚部屋脱出。
●足の踏み場がないので、しまい場所までたどりつくのが難しい⇒1日15分の片付けをして、せめて、安全な通路を確保します。
これ以外の理由があったら、メールで教えてください。
こちらもどうぞ⇒なぜ物を出しっぱなしにするのか?その5つの理由と対策法。
3.毎晩リセットする
すぐに片付けることができないなら、夜、15分ぐらい時間をとってざっと片付けます。
テーブルの上に出ている紙切れを捨てる、床に積んである雑誌を本棚に戻す、キッチンにあるべき物は、キッチンに戻す。こんなことをするわけです。
たまに、「忙しくて、夜は、夕食を作って、その後片付けだけでせいいっぱいである」というメールをもらうことがあります。
仕事で忙しいから片付けができない、と書いてくる人はたくさんいます。
これは自分の思い込みにすぎません。一度、ふだん、自分がどんなことに、どれだけ時間をかけているか、ざっとログをとってください。
15分ぐらい簡単に捻出できます。
個人的におすすめなのは、テレビとSNSをやめるか、そこに費やす時間を減らすことです。絶対時間ができます。
テレビをやめる⇒いきなり捨てなくてもいい。テレビを見るのをやめる11の方法
SNSをやめる⇒SNSに心と時間を奪われすぎていませんか?
スマホの使用を控える⇒1日中スマホを見る生活から抜け出す7つの具体的な方法
YouTubeを控える⇒YouTubeの見過ぎをやめる9つの方法。本気で依存から抜け出したい人へ。
こちらもおすすめ⇒スマホやYouTubeがクセになってしまう行動様式を知り、悪習慣を改める(TED)
「テレビやSNSは私の癒やしです」という方もいます。
部屋がきれいに片付いているほうが、ずっと心穏やかになりますよ。
4.物の絶対量を減らす
過去記事に何度も書いていますが、家の中にある物の量を減らせば、部屋はそんなに散らかりません。
雑誌などでは、散らからない部屋づくりとして、さまざまな収納グッズや収納テクニックが紹介されています。
ですが、こういう記事の通りに実践できるのは、「片付けが好きな人間」だけです。
もともと片付けが苦手だったり、片付け全般に興味が持てなかったり、嫌いだと思う人が、そういう収納法を生活に取り入れるのは無理があります。
最初の1週間ぐらいは続くかもしれませんが。
自分に合わないことを無理にやろうとしているから、収納グッズばかりがたまって、よけい部屋が散らかるのです。
片付けられない人はたくさんいて、雑誌にはしょっちゅう収納特集がのっているし、片付け本もたくさん出ています。
毎号のようにのっているということは、従来の方法(収納頼み)では、解決できない、ということにほかなりません。
一番いいのは少ない物だけを持って暮らすことです。
収納が大好きなら止めませんが、収納に頼っていると、いつまでも部屋は散らかり続けると思ってください。
その理由⇒片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
こちらもおすすめ⇒スッキリ快適に暮らしたいなら、収納する前にすることがある。
物の絶対量を減らすには
●毎日15分ぐらいコンスタントに物を捨てる
●よけいな物は買わない
●よけいな物はもらわない
●物が不用になったらすぐに処分する
こんな方法があります。
5.特に散らかりがちな物を発見して対策を講じる
その人の部屋によって、散らかる物は違います。
特に何が散らかってしまうのか、原因を特定してください。
以前、たくさん本を持っていたので、家中のあちこちに本が散在していました。寝床の周りに数冊積まれ、パソコン机の上に数冊積まれ、リビングルームに何冊かある、といった状態です。
この場合、散らかる元凶は「書籍類」なので、書籍を減らしたり、増えない工夫をしました。
まず、そこら中に散っていた本を1箇所に集めることからはじめました。その後、いろいろなルールを作って、努力して今日に至ります。
たとえば
●1冊読んだら、次の本を買う
●できるだけ電子書籍で読む
●一定期間、本は買わない
など。
もし食べ物関連の物(食べかけの食品、お菓子の袋、ピザのデリバリーの箱やファーストフードのケース、マグカップや食器)がよく散らかると思ったら、物を食べる場所を1つに決めてください。
ふつうはダイニングテーブルのあるところ(台所かリビングルーム)にすればいいですね。キッチンでしか食べない、ほかの部屋では飲み物はOKだけどその他はNG、といったルールを作るのです。
こんなふうに、部屋に散らかりがちな物を発見し、自分なりに手を打っていけば、次第に散らかり度合いは縮小されていきます。
番外:先延ばししない人間になる
部屋が散らかる大元の原因は
●物が多すぎる
●後始末をしない(やりっぱなし、出しっぱなし)
この2つだと思います。
物が多すぎる問題に関しては、4番で説明しました。
ここでは、なんでも後回しにしてしまう、その習慣を改めることをおすすめします。
先延ばししない人間になれば、やるべきことはまめにやっていくようになります。
先延ばししない方法は、過去記事にたくさんありますが、ここでは3つだけ紹介しますね。
どうしてもできない? 家事や片付けを後回しにする癖を直す5つの方法。
片付けを後回しにしないために、「1回で終わらせるルール」のススメ。
今すぐやる人になる6つの秘訣。先延ばしグセを手放して今度こそ汚部屋を脱出
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基本的に、物が少なければ、たとえ散らかっても、片付けは簡単です。
だまされたと思って、物を減らしてください。
きれいに収納する路線より、不用品を捨てるほうが、絶対おすすめです。考えるべきことも、やるべきことも少なくなるので、疲れません。