服を捨てるのは損だから:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(22)

ファッションをミニマルに

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他に着る服がたくさんあるのに、全然着ていない服をずっと持ち続ける理由を検証しています。

理由23は、

服を捨てるのは損じゃない? 私、損だけは絶対したくないの。

この気持ちを考えてみましょう。

「活用していようが、活用していまいが、持っているものを捨てるのは、損なのだ」という気持ちが強いと、服に限らず、どんなガラクタも捨てることができません。

損したくない

着ていない服を捨てないのは、結局のところ、損をしたくない気持ちが強いからではないでしょうか?

「外には着ていけないけど、部屋着として使えるよね」

「すごく高いお金を出して買った服だから捨てるのはもったいない、それってお金をどぶに捨てるようなものじゃない?」

「このコート、ここ3年、1度も袖を通さなかったけど、まだまだ着られるわ。置いておけばそのうち着るかもしれない」

「私は着ないけど、そのうち、娘や孫が着るかもしれない」

服を買うのに使ったお金がもったいない。お金と交換して手に入れたその服を何とか活用したい。

こうした執着は、結局のところ、「私は損だけはしたくない」という気持ちから来ていると私は思います。

生活をよくすることより、「損をしないこと」が優先順位の上に来ているのです。

損に対する過剰反応

人はいったん手にしたもの(手に入ると心づもりしたものも含む)を失うことが嫌いだし、損をすることを避けようとする心理的傾向がある話は過去記事でも何度か書いています。

物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる

これは、認知バイアスの1つで、人間の脳の自然な反応です。

認知バイアスがあると、現実をゆがめて捉えてしまうため、判断をあやまったり、物事を決めつけたりします。

特に、損を嫌う気持ちほど、冷静な判断を邪魔するものはないと私は思います。

「失ったり、損したりするのが嫌だ」という気持ちが強すぎて、損をすることにばかり意識が向き、手に入れたものや、手に入れつつあるもののことは考えません。

毎日『筆子ジャーナル』を読んでいて、いらない服を捨てれば、スペース、自由な時間、心の余裕、ストレスの少ない生活が手に入ると、理屈の上ではわかっていても、いざ、服の断捨離にとりかかると、「捨てるなんて損だ。損したくない。嫌だ~~~~~っ!」という反応に負けてしまうのです。

損をすることが嫌いな人は(まあ、人間、皆そうですが)、損をすることに対して過剰な反応をします。

では、どうしたら過剰に反応することをやめられるでしょうか?

3つ方法を紹介します。

現状を客観的に見る

「損したくないっ!」というのは、本能的な反応なので、この反応を止めることはできません。

しかし、幸い、私たちは、ある反応をしたあとに、考え直したり、思い直したりすることができます。

つまり、私たちには理性があり、論理的な思考をすることができます。

この能力を使ってみましょう。

「損だ!」と思うその気持ちはいったん横に置き、着ていない服を捨てずに、そのまま持ち続けることが、自分や自分の人生のためになるのか、考えてください。

これまでずっと、「服を捨てるのは損だから、捨てない」という決断をしてきた結果、自分はどんな生活をしているのか。

その生活は、本当に自分の望む生活なのか?

「損するのはいやだから、全部取っておく」という決断は、本当にベストな決断だったのか? ほかのやり方もあったのではないか?

全然着ていない服を、このままキープしたら、3年後、5年後に何が起きていると思うか?

冷静に考えると、損を嫌うバイアスから自由になれます。

人生の目的は、「損をしないこと」ではありませんから。

論理的かつ批判的に考える7つの方法。ロジカルシンキングはライフスキル。

たっぷりあるマインド

足りないもの、できないこと、思い通りにいかないことに目を向ける「足りないマインド」で暮らしていると、損することにますます敏感になるので、できるだけ「たっぷりあるマインド」で生きてください。

たっぷりあるマインドとは?⇒貧乏人の「足りないマインド」から金持ちの「たっぷりあるマインド」へ変換する方法。

たっぷりあるマインドにする方法の1つとして、ときどき自分の行動や思考を振り返ることをおすすめします。

1日ごとでも、1週間ごとでも、1ヶ月ごとでもかまいません。

1日ごとなら、日記でもつけながら、「今日、私は、たっぷりあるマインドだったかな?」と考えてみます。

振り返りをしない限り、足りないマインドに突き動かされたことに気づくことはできません。

私も、よく足りないマインドになります。

飛行場でお高いクロワッサンを買ってしまった時とか⇒買い物したあと、罪悪感や後悔にさいなまれる気分を切り替える方法。

高い画材を買ったあと、足りないマインドになったこともあります。

カナダのアマゾンに、ある画材を注文したあと、「私、すごく高く買ってしまったよね」とくよくよしました。

日本のアマゾンでなら、もっと安く買えるし、アメリカのアマゾンの値段をカナダドルに換算してみても、私が買った金額よりは安かったのです。

このときの私は、「欲しかった画材を手に入れたことや、手に入れた喜び」などそっちのけで、「よけいにお金を払ってしまったことや、損してしまったこと」に全力でフォーカスしていました。

ただ、私は、毎朝、モーニングページを書いているし、日記も書いているから、あれこれ書いているうちに、「これこそ、まさしく、足りないマインドじゃん」ということにわりと早く気づきました。

その後は、届いた画材を楽しく使っています。

たっぷりあるマインドで暮らしていると、イライラや心配ごとが減るので、健康にもよいです。

とてもおすすめのマインドセットなので、まだ採用していない人は、だまされたと思って、たっぷりあるマインドを使ってみてください。

実際に、「たっぷりあるマインドで考えてみよう」と思い、そういう思考をしないと、こんな記事を読んでも⇒お金がなくても豊かに楽しく暮らすたった1つの秘訣

納得できないと思います。

前に進む

「損したくない」という気持ちから、全然着ていない服をキープするのは、現状維持を選ぶ行為です。

つまり、全く前に進んでいません。

前に進んでください。

捨てようとするといろいろな思いが浮かんでくるでしょう。

– その服はとっても高かった

– 捨てたら、2度と手にはいらない

– 可愛くて大好きで、お墓の中まで持っていきたい

– とっても私に似合うのよ(だけど着ていない)

– 全然活用できないのがくやしくて、くやしくて仕方がない

– とてつもなく物がいいのよ(これはたいてい本人の思い込み)

– 1円でもいいからお金にしたいのだ

いろいろ思うところはあるでしょう。

しかし、その気持ちを優先して、キープしてしまうと、また数日後に、「捨てようかな、どうしようかな」と迷うことになります。

「家にあるすべての服が大事で、かけがえがなくて、捨てるなんてとんでもない」と思うかもしれません。

しかし、何もかもをずっと持ち続けようとすると、多大なるリソースを支払うことになります。

リソースについて⇒私たちが持っているいろいろなリソース~たっぷりあるから、そんなに買わなくても大丈夫。

服をたくさん持っていれば、人生が豊かになるわけではありません。

自分の生活を俯瞰(ふかん)してみると、全然着ていない服に執着している気持ちがほぐれるでしょう。

損切り精神が断捨離を加速する。さっさと損を確定して次へ行きたい。

この続きはこちら⇒手作りの服だから:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(23)

このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)

これまで取り上げた捨てない理由

1.捨てるメリットがピンとこない

2.捨てるのは面倒

3.もったいない

4.心が痛む

5.持っていなければならないという義務感あり

6.ギフトだから

7.収納する場所があるから

8.どれを捨てたらいいのかわからない

9.思い出があるから

10.ウエス用に取っておく

11.捨ててもいいのかどうかわからない

12.罪悪感を感じるから

13.娘が着るかもしれないから

14.とてもかわいくて見てるだけで満足だから

15.忙しいから片付ける時間がない

16.着るものがなくなってしまいそうで心配

17.いつか仕事に戻るとき、必要になるかもしれないから

18.たんすやクローゼットに服がぎっしり入っていないと不安

19.いつも同じ服を着ているダサい人だと、他人に思われたくない

20.そのうちメルカリで売るから

21.コーディネートが苦手だからたくさんアイテムがいる

22.特別な時ようの服だから

これ以外に捨てられない理由があったら、お気軽にメールでお寄せください。

*****

「損したな」と思ったときに、「ま、いいか」と思って、あまり、損したことにフォーカスしないほうが、結局は、暮らしの質があがります。

これは、私が55年ぐらいかけて会得した人生の知恵です。

そもそも、使っていない物を捨てることは、損をすることではありません。

もっと快適な暮らしをするために、布石を打つことです。

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カナダ在住の60代。ミニマリストです。

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