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もっと節約したい、貯金したいという気持ちはありつつも、お金に関する苦手意識が強く、今年も、ろくにお金の管理ができなかった。いっぱい無駄遣いしてしまった。
そんな人に、おすすめの、お金に関するちょっとした作業を7つ紹介します。
年末年始の時間のあるときに、やってみてください。
私もお金のことを考えるのがあまり好きではなく、貯金通帳の残高なんて見たくないし、見ても何もときめかないタイプです。
50年以上どんぶり勘定で生きてきました。
しかし、お金がないと生きていけないので、たとえ、お金やお金の管理が嫌いでも、最低限のことはしておいたほうがいいです。
まずは、こんなことから始めましょう。
1.残高調べ
手持ちのお金の残高を調べます。
これは、そんなに難しくないと思います。
財布の中にいくらあるのか、銀行口座にいくらあるのか、もし投資などしていたら(お金の管理が嫌いな人は、投資なんてしていないと思うけど)、どの口座にいくらあるのか、12月31日でも、1月1日でも、適当な日を選んで、その時点の数字を書き出してください。
すべてを足し算すれば、それがあなたの全財産です。
もし借金があるなら、全財産の数字から引いておくと、より現実に近い資産の数字が出せるでしょう。
資産(全財産)、借金、資産マイナス借金の、3つの数字を手帳か日記帳に書いておいてください。
毎年同じ日にやると、財産が増えていっているか、はたまた減っているかわかるようになります。
2.支出ベスト10を出す
今年、何にもっともお金を使ったか、支出のベスト10を書いてみましょう。
客観的な数字で比べなくても大丈夫です(そんなことができる人は、ふだんのお金の管理もできているはず)。
「なんとなく、こんな感じかな?」という主観的なベスト10を出してください。
「ベスト10」と書きましたが、ランキングをつける必要もありません。
私は、食費をのぞけば、歯医者代、娘費、各種課金サービス、保険料、塗り絵グッズ代、ブログの運営費用、語学費用、ナッツ(ナッツは高価で、ぜいたく品なので、食費には入れてません)、寄付やギフト代、日用品(衣類、5本指ソックス、キャンドルなど)。
これで10アイテムです。
今年は、一般の買い物は、ほとんどアマゾン・カナダを利用したので、アマゾンの履歴を見れば、どんな物にお金を使ったか、一目瞭然です。
ベスト10を書いたら、これでよかったのか、来年はちょっと変えたいところはないか、考えてみましょう。
私は、ちょこちょこ、塗り絵グッズを買いすぎてしまったので、来年は、塗り絵に関するものは、no-buy (ノー・バイ、何も買わないこと)するつもりで、すでに、no-buyに入っています。
3.不要なものを断捨離する
お金にかかわる不要なサービスや物があったら、きれいさっぱり断捨離しましょう。
たとえば、ずっと放置している銀行口座や、保険。
使わないクレジットカードやポイントカードも捨てましょう。
たいして利用していないのに、毎月、口座から着実にお金が落ちている課金サービスもやめましょう。
もちろん、使っているならいいですよ。
しっかりコンテンツを利用していて、価値を得ているならそのサービスは継続OKです。
しかし、時間には限りがあるので、課金サービスをたくさん利用していると、それぞれの、コンテンツを消費できず、「ああ、お金を払っているのにもったいないなあ」という気分になり、ストレスがたまります。
節約の記事では毎回書いていますが、不要なメルマガを今度こそ、全部止めましょう。
財布や貯金箱、電卓がそのへんにゴロゴロあるなら、使っていない物を捨てましょう。
500円玉貯金をやめて、貯金箱を捨てた読者もいました⇒実家の片付けがきっかけで、不用品を手放し、物を使い倒す生活にシフトした。
大昔の領収書、レシート、明細書、家計簿も捨てましょう。
祝儀袋、ポチ袋、袱紗(ふくさ)も見直して、多すぎるなら少し整理しましょう。
引き出しに封筒を入れっぱなしにしておくと、茶色く変色して、とても人には出せないものになります。
PCやスマホに入れてある、お金を管理するためのソフトやアプリも使っていないなら削除しましょう。
まあ、お金の管理が苦手な人は、この種のアプリは、導入していないと思いますが。
通販ショップのアプリも、買い物のハードルを下げるだけなので、無駄遣いの元になっているなら、削除してください。
「お金の管理にかかわるもの」というくくりで、身の回りを見てみると、ふだんシンプルに暮らしているつもりでも、意外と不用品が出てきますよ。
4.ニーズとウォンツを考える
数字を足し算したり、口座の残高を見たりするのは、面倒でやっていられない。考えただけで眉間にしわが寄る。
そんな人は、せめて、自分のニーズとウォンツを考えてみましょう。
ニーズとは、自分が生きていくのに必要なもので、ウォンツはそれ以外のものです。
詳しくはこちら⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
ニーズ、ウォンツそれぞれを、ブレインダンプをしてみたり、
周囲にある物、1つひとつを見て、「これって、ニーズかな? それともウォンツ?」と考えてみましょう。
ウォンツを買う頻度が下がると、ガラクタが増えないし、その分、お金が残ります。
部屋の中にあるすべての物は、お金と交換して入手したものですから(自給自足していませんよね?)。
まあ、中にはやたらと、プレゼントをもらう機会が多い人もいますが、プレゼントをもらうにしても、ウォンツをもらいすぎないほうが、結局は自分のためです。
5.お金に関する計画を考える
私は、いつも「もっとお金が欲しい」と思っているが、いったい何に使うつもりなのか?
この質問に、答えてみましょう。
何のために貯金をするのか、はたまた節約するのか、そのゴールを考えてください。
ファイナンシャルプランナーは、お金に関する短期的ゴールと長期的ゴールを考えろ、といいます。
■短期的ゴールの例:
・クレジットカードの借金を返す
・毎月1万5千円スターバックスに使っているので、せめて1万円以下におさえたい
・私のパソコンはWindows10にアップデートできないので、サポートが終了する2025年秋までに、買い替え費用として◯◯円貯める(実話。4年ほどあるので、短期というより中期的ゴールかもしれません)
・もしもの時のためのお金(突然仕事をクビになったり、病気をしたりして、収入が止まったときに使う用のお金。英語では、emergency fund といいますが、日本語では何というのでしょうか)を、給料の半年分貯める
■長期的ゴールの例:
・借金やローンと名のつくものをすべて返す
・ハワイに旅行に行きたいからそのお金を◯◯円ほど貯める
・住宅や車の購入費用として〇〇円貯める
・結婚費用を貯める
・そのうち子供をもちたいので、お金を貯める
・実家の片付け費用を〇〇円貯める
・老後のためにお金を貯める
厳密に時期を考えなくても、「当面、こんなことに使うためにお金を貯めたい」と考えてみればいいでしょう。
それだけでも、どんぶり勘定の人にとっては、大きな進歩です。
6.お金の管理の仕方を考える
今、まったくお金の管理をしていない人は、自分にあった管理法を考えて、1月1日からやってみましょう。
簡単な管理の例:
・支出をすべて書き出す(アナログまたはデジタル)。
お小遣い帳をつける要領なので誰でもできます。
1円単位までしっかりつけず、100円単位で切り上げるか、切り捨てると、継続しやすいです。
また、すべての支出をつけず、特に節約したい数字だけを追うのもいいと思います。
・支出を調べるバリエーション:レシートを1ヶ月分ためて、あとで合計を出す
私のように、レシートはすぐに捨てたい人には向きませんが、レシートで管理するのが好きな人もいます。
レシートには、いつ、どこで、何をいくらで買ったか、しっかり書かれているので、ログに利用できます。
ちなみに、私の娘は、ふだんの買い物におけるお金の管理はしておらず、レシートは全く見ていません。
ただ、買い物をしていると、ガソリン代や、食費があがったことは、体感でわかるそうです。
・月末に手持ちのお金と借金の数字を出す
おすすめは、支出の金額を出すことです。
たいていの人は、何もしなくても、だいたいの収入はわかっていますよね?
わからないとしたら、その人は、サラリーマンではなく、フリーランスや自営業なのですから、税金の申告をするために、多少はお金の管理をしているはずです。
私も昔は、全くお金の管理をしておらず、クレジットカードの明細を見て、「あ、使いすぎた」と焦る人間でした。
「このままではまずいかも」と思って、最初にしたことが支出の記録です。
愚直に支出のログ取りから始め、今も基本的にはそれをして、たまに、全財産の数字を出したりしています。
支出の記録を取ることに慣れたら、さらに細かい管理もやってみるといいでしょう。
過去記事で何度も書いていますが、おすすめ本は、以下の2冊です。
両方ともベストセラーなので、図書館にあるはずです。
世間にはお金の管理方法に関する本がたくさん出ていると思います。
しかし、断捨離本もそうですが、そんなにいろいろ読まずとも、軸となる本を決めて、そのやり方を実際にやって試行錯誤するほうが、よほど役立ちます。
ポイントは実際にやってみることです。
7.マネーシェイムについて考える
マネーシェイムは、お金に関する望ましくない価値観です。
お金が人の価値を決める、お金を持っていれば持っているほど、すばらしい人になり、すばらしい人生を送れる。
逆に、お金を持っていないから(借金があるから)、自分は人間として劣っている、マイホームや車、最新のガジェット、素敵な服がないから、私は誰からも愛されない、仲間として認めてもらえない。
お金を持っていないことは、とても恥ずべきことだ。
こんな気持ちがマネーシェイムです。
詳しくはこちら⇒自分のお金の問題についてもっと正直になろう(TED)
強いマネーシェイムがあると、極端な買い物の仕方をしたり、買い物することに、罪悪感を感じたり、他人や自分をゆがんで評価してしまったりして、ろくなことがありません。
マネーシェイムは、子供のときの生育環境で育まれます。
今、自分がお金に対してどんな考え方をしていて、それはどんなことが原因でそうなったのか。この考え方は本当に妥当なのか?
このように、マネーシェイムについて考え、ゆがんだ考え方を修正すると、お金に関するストレスが減るし、不健全なお金の使い方もしなくなります。
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年末年始にするといいお金の管理に関する作業を7つお伝えしました。
全部一度にやらなくてもいいですよ。
よさそうなものを1つだけ選んで、じっくり取り組んでください。