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筆子がお湯でシャンプーするようになったいきさつを書いています。前回は、初めて使ったシャンプーについて書きました。
今回は、初めて石けんシャンプーなるものと出会ったころの話です。
昔はヴィダル・サスーンを使っていた
筆子が、カナダに来てそろそろ20年目に入ります。
こちらに来たときは、ストレートのおかっぱでした。しかし、ずっと美容院に行かないでいたら、髪がどんどんのびて行きました。
20年前もふつうに合成シャンプーを使っていました。ブランドはヴィダル・サスーン。赤いボトルがおしゃれですよね。ヴィダル・サスーンのシャンプー、リンス、コンディショナーを揃えていました。
なぜヴィダル・サスーンなのか?
カナダに来て1番最初にシェアしていた家に住んでいたもう1人の日本人学生がヴィダル・サスーンを使っていたので真似しただけです。
こちらに来たばかりのときは、どこに何が売っているのかよくわからなかったし、学業で忙しく、シャンプーの銘柄を深く研究する時間などなかったのです。
その2年後、子供が生まれましたが、相変わらずヴィダル・サスーンを使っていました。
合成シャンプー時代は1日洗わないと頭皮がかゆくてしかたがなかった
しばらくして、ヴィダル・サスーンからパンテーンに移行。
これもさしたる理由はなく、たまたまサンプルでもらって使ってみたら、ヴィダル・サスーンよりいい感じだったから。
カナダに来てからは、基本的に朝、シャワーをあびるついでに洗髪していました。なにせ、こちらのバスルームにはからだを洗う場所がないので、シャンプーを泡立ててすすぐとき、浴槽の中でやるしかありません。
日本人としてちょっとそれは抵抗があるので、シャワーを使っていたのです。毎朝洗っていました。1日でも洗わないと、頭皮がかゆくなってくるからです。
髪の汚れを取るためというより、頭皮のかゆみを取るために毎日洗っていたようものです。毎朝洗うのが習慣になっていました。
本当に朝すごく頭がかゆく、何かの事情で1日洗えないと頭をかきむしっていました。洗えばかゆみがとれるので、すぐに忘れ、「こんなものかな」と思っていましたけど。
お湯シャンをやっている今は、頭皮のかゆみなど全くないので、やはりあの頃のかゆみは異常だったと思います。
合成界面活性剤が気になった
今から12年前のこと。たまたまネットで、赤ちゃんむけの合成界面活性剤の入っていない石けんシャンプーを見つけました。子供が5歳になった頃です。
当時、エコロジーに関心を持つようになっていて、「石油系の合成界面活性剤はあまり使わない方がいいだろう」、という考えに至っていました。
石油系の合成界面活性剤は、毒性があります。天然のものではないから、生体である人間の体内に入り込むと肝臓では分解できず残留します。そしてタンパク質をこわします。
こう言うと、「合成シャンプーみんなが悪いわけじゃない」と人は言いますが、どれが良くて、どれが悪いかなんて、筆子に判断できません。
合成界面活性剤はいろいろな名前があり、シャンプーの成分を見ただけじゃ、入ってるのかどうかわからないのです。
あんな成分表、読むのも面倒です。老眼となった今は特に。
参考:
合成界面活性剤って何? 合成界面活性剤の害について。
合成界面活性剤は便利だから、食品、医薬品、洗剤、化粧品などに使われています。以前も書いたと思うのですが、化学薬品は人間の生活を便利にしてくれている面もあり、現代はこうした物と共存する社会です。
それを毒にするかどうかはあなたの使い方次第。
子供に石けんシャンプーを使ってみた
子供はからだが小さいから、あまり毒性の強いものは使いたくなかったので、その石けんシャンプーを買ってみました。
ただ、石けんシャンプーってちょっときしきしします。しっかりすすいで、そのあと、お酢をうすめたお湯でリンスすればさらっとしますが。
しかし当時は、そんなことは知らなかったので、石けんシャンプーだけを使用。すると夫が、「このシャンプーは油分を必要以上に取るから、ジョンソンのベビーシャンプーにしろ」とうるさく言いました。
夫は、髪からシャンプーやせっけんのよい香りがしないと、「髪も頭皮もきれいになっていない」と思い込んでいるのです。
確かに、市販のベビーシャンプーで洗うと香りもいいし、髪もさらっとします。でもそれって化学物質の力なんですよね。長期的な目でみたらせっけんシャンプーのほうが絶対いいんです。
夫とこの件で戦いましたが、ほかにもさまざまな要因があり、家族が合成洗剤を使うことをやめさせることはできませんでした。
何せ、他人はコントロールできませんから。
せっかく子供の頭を石けんシャンプーで洗っていたのに、これがなくなったあとは、またジョンソンのベビーシャンプーに戻りました。
自分は相変わらず、パンテーンで洗い、毎朝頭皮がかゆくなる日々。
しかし、この石けんシャンプーが、筆子が合成シャンプーから足を洗うきっかけになりました。夫にせっけんシャンプーの良さ(あるいは合成シャンプーのデメリット)を訴えるために、少しばかりリサーチをしましたから。
その頃、シンプルライフ停滞期で、家にシャンプーやボディシャンプーのストックがたくさんありました。
「これを全部使い終わったら、石けん生活に突入するけんね」
そう、筆子は誓いました。
筆子が石けんで髪を洗い始めたのはこの2年後の2005年の秋のことです。
この続きはこちら⇒私が湯シャンにいたるまで(4)~アレッポの石けんで髪を洗い始める
前回のお話はこちら⇒私が湯シャンにいたるまで(2)~初めて使ったシャンプーは?
☆後書き
夫の洗剤やシャンプーの香り信仰は相当根強くこの件で何度も言い争いをしました。
確かに清潔な頭皮や布はいやな匂いはしません。シャンプーや洗剤は香料でバクテリアが繁殖している匂いをマスキングしているだけです。
そういう化学的な匂いがしないものが「真の清潔な頭皮であり布である」と思うのです。シャンプーをやめて、香りは精油で楽しむようにしたら、化学薬品の強い香りがすっかり苦手になりました。
人間は香りで心理的な影響を受けやすいです。シャンプーの成分を全く変えず、香りだけ変えたら、多くの人が「以前より、髪がつやつやになる」「きれいになった」と感じた、という研究結果もあります。