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困っていることがあるのに、誰にも言わないまま、自分でなんとかしようとしていませんか。
そのうち落ち着くだろうと放っておくと、問題のほうが大きくなってしまいます。
困ったことが起きたら、小さいうちに、身近な人を1人つかまえて言ってみてください。
すぐに解決しなくても、そこから事態が動きはじめます。
一人で抱えているうちに、体を痛めたりデータが消えたりする
早いうちに解決すればよかったのに、我慢したせいで大ごとになった。
こういうお便りをいただくことがあります。
特に多いのは、断捨離を無理してやって、肩や腰を痛めてしまう人です。
押し入れの奥から重い箱を引っぱり出し、階段を何往復もして、翌日、腕が上がらなくなる。
五十肩になって、何か月も治らないという相談は、本当にあります。
途中で休むか、重いものだけ誰かに運んでもらえば、こんなことにはならなかったでしょう。
でも、一人でがんばり過ぎる人が多いんです。
家族に反対されるのが面倒で、みんなが出かけているあいだに一気に済ませようとして、無理をする人もいます。
機械の不具合を放っておいたせいで、大きなトラブルになることもあります。
パソコンの動作が遅くなっているのに、だましだまし使い続けて、ある日、電源を入れても立ち上がらなくなってしまった。
写真も、書きかけの文書も、そのまま取り出せない。
バックアップは取っていない。
パソコンの調子が悪いけど、どうしたらいい、と誰かに言っていれば、中身だけは助かったでしょう。
親の介護や実家の片づけを、一人で背負っているという相談も多いです。
⇒親の介護、ひとりで抱え込まないで。施設入居は親不孝ではありません
仕事でも家のことでも、頼まれたことを全部引き受けてしまう人もいます。
どれも、早い段階で誰かにひとこと言っていれば、小さく済んだことです。
⇒1人で仕事を抱え込むのをやめる7つのコツ。何もかもやろうとするから何もできない。
自分でやらないことを決めておく
私は、わりと人にものを頼むほうです。
めんどくさがりだし、興味の持てないことは、いつまでも手をつけません。
だから、人に頼んだほうがいい仕事は、最初に段取りを考える時点で、自分のやることリストから外します。
引っ越しをしたときも、重いものの運搬は、娘と娘の友人にやってもらいました。
自分でも運んでいたのですが、ダンボールを持ってよろよろと階段を往復していたので、危ないと思われたのもあります。
家を探したときは、娘のほうから手伝いを申し出てくれました。
引っ越し先を見つけなければいけないのに、日々の仕事に追われて、いっこうに進まなかったのです。
そのうち娘に、「ママに任せとくといつまでたっても決まらないから、私が見つける」と言われました。
それで、娘の休みの日に、娘の家に行って、一緒に探しました。
一緒にといっても、物件サイトで条件を絞ったり、物件を見比べたりしたのは、ほとんど娘です。
私は横で見ていて、これがいいとか、あれはだめとか言っただけです。
こう書くと、それは頼める娘さんがいるからでしょう、と言われそうです。
確かに、娘がいて助かることはたくさんあります。
ただ、私が頼むのは娘だけではありません。
工事に来た人にも、家主にも、その場で聞きます。
先に決めておくのは自分がやらないことのほうで、頼む相手はそのとき手近にいる人です。
頼める人は1人で足りる
助けてくれる人を、何人も用意しておく必要はないと思います。
1人に言えば、たいていのことは前に進みます。
何年か前、Windowsのアップデートが途中で止まるようになりました。
検索して出てくる対処法を、上から順に全部試しました。
何時間もかけましたが、直りません。
もう壊れたのかな、と娘に言ったら、「私がやってみる」と預かってくれました。
数週間後、ちゃんと動くようになって戻ってきました。
今なら、まずAIに聞いてみるところですが、当時はまだ使っていませんでした。
私がしたのは、もう壊れたのかな、と口に出したことだけです。
捨てるつもりだったKindleを、娘の彼氏が見てくれた
読めなくなったKindleを、捨てておいて、と娘に渡したことがあります。
娘の彼氏が機械好きのエンジニアで、その人が触ってみたら、画面がついたそうです。
ただ、Amazonに登録し直したあとで、またうまくいかなくなりました。
まだ使える状態にはなっていません。
それでも、私一人だったら、壊れたということにして、あの時点で処分して終わりでした。
こういうことで頼れる相手として、私が知っているのは娘だけです。
でも、娘には娘の付き合いがあり、その中にエンジニアがいました。
1人に言うと、その人のまわりにいる人につながることがあります。
相談できる相手が少ないと感じていても、まずその1人に言ってみてください。
⇒一人で頑張らなくていい:人生をシンプルにする3つの方法(TED)
今つながっている人に、そのまま聞く
今、目の前にいる人か、連絡を取っている人に聞いてください。
インターネットを開通させるために、通信会社の人に来てもらったときのことです。
その人を呼んだのは工事のためで、家の中のネットワークをどう組むかは、頼んだ仕事に入っていません。
でも、パソコンに強いはずなので、来ているあいだに聞いてしまいました。
どのコードをどこに挿すのか、ひととおり教わりました。
しかも、まったく関係のないことも聞きました。
スマホの画面のいちばん上に、小さな印が並んでいますよね。
バッテリーの残りと電波の状況が出ているのですが、どっちがどっちなのかわからなくて、これは何ですか、と聞いてしまったのです。調べればすぐわかることなのに。
親切に教えてくれました。
家主とは、普段からテキストでやり取りしています。
家の中で不具合が出たら、すぐに家主にテキストします。
自分で直そうとすることは、まずありません。
頼むために言い方を考えたり、切り出すタイミングをはかったりもあまりしません。
家主は朝が遅いので、起きた頃を見計らってテキストを送るぐらい。
普段の連絡手段が、そのまま頼む手段になっています。
業者や家主に言うのは当たり前で、人に頼るのとは違う、と思うかもしれません。
けれども、私が通信会社の人に聞いたのは、頼んだ仕事以外のことです。
聞かなければ、その人は工事だけして帰り、私は配線についてわからないままだったかもしれません。
近所の人でも、修理の人でも、家に誰か訪れたら、気になっていることを1つ聞いてみてください。
親戚や友人に改まって相談するより、ハードルが低いです。
断られても、聞いたことは無駄にならない
断られるのが怖くて言わないことがあると思います。でも、言って断られたほうが、事態は前に進みます。
カナダには、日本の税理士にあたる資格がありません。
確定申告を人にやってもらうとしたら会計士に頼むことになりますが、私の場合、日本の取引先があり、日本の銀行にも口座があるので、日本語のできる人が必要です。
そこで、以前よく利用していた日本人向けの旅行会社に電話をして、お客さんに会計士はいないか聞いてみました。
旅行会社の人は、会計士を1人紹介してくれました。
残念ながら、その会計士には引き受けてもらえず、結局、ずっと確定申告は自分でしています。
これでは、聞かなくても同じだったように見えるかもしれません。
でも、聞いたから、頼めるかどうかがはっきりして、自分でやると決められました。
黙っていたら、どうしようと考えていた期間が、もっと続いたはずです。
それに、その会計士からは、申告作業を手伝ってくれる会社を教わりました。聞かなければ、紹介もされていません。
断られる前にその人と一度会って食事をしたのですが、そのとき、レシートを見ながら、消費税のおおよその見当をつける計算の仕方も教えてくれました。
普段そんなことを気にしたことがなかったので、へえ、と感心しました。こんなことも、自分から聞いてみないと起こらないのです。
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次に困ったことが起きて、手に余る感じだったら、誰かに軽く頼んでみてください。
やってもらえるかどうかは、そのあとの話です。
言った時点で、こちらの状況は変わっています。
大ごとになってから助けを呼ぶより、ずっと少ない手間で済みますよ。














































