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せっせと服を捨てていたけど、最近、行き詰まっている。中だるみだ。たくさんあるけど、これ以上捨てられない感じ。
このようなスランプに陥ったら、少しやり方を変えてみましょう。
ペースを変えることで、再び、断捨離にいそしむことができます。
行き詰まりを感じたら捨てる以外のことをやるといいですよ。
具体的に5つ紹介します。
1.実際に着る
服を捨てることに向けていた意識を、着ることに向けます。
あまり着ていない服を無理やりにでも着てください。
やり方はいろいろあります。
活用日を作る
以前、私は、毎週火曜日を、活用日と名付けて、死蔵品を使うようにしていました。
そのときの話⇒家事の週間プランで綺麗部屋の住人へ~ミニマリストへの道(29)
私は火曜日でしたが、べつにいつでもいいです。通勤には、これまでどおりよく着る服を着て、週末は、ふだん着ていない服を着てみる、と決めてもいいでしょう。
ワンアイテムだけ取り入れる
コーディネートの1つに、ふだんあまり着ていない服を必ず入れます。必ず、です。
交互に着る
きょうは、いつも着ている服、明日は着ていない服、明後日は着ている服、と1日おきに着ていない服を登場させます。
ほかにも方法はあるかもしれません。30日チャレンジでやってみてもいいでしょう⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
持っている服を100%活用しようとすると、どうしても着たくない服や、どうしようもない服が出てきます。
そのような服を手放してください。
目標は、本当に着る服だけを持つことです。
以前、見頃にシミがあるが、襟だけセーターから見せたいから持っている服がある、というメールをいただいたことがあります。
⇒捨てるなんてもったいない、持っていればそのうち何かに使える~服を捨てたいけど捨てられない理由とその対処法(その2)
そういう服があるなら、襟だけ見せて今日、着てください。
「そのうち襟だけ見せて着るんだ」と思っているだけでは、その服はいつまでたっても着ない服のままです。
捨てないなら、使う!
この精神で暮らしてください。
使っていない服を着るのは、捨てることが苦手な人にもハードルが低いチャレンジです。
ただ、やってみると、捨てるほうが簡単なことに気づきます。
2.制限をかける
所持する服の数や収納するスペースを制限します。
収納スペースを制限する
クローゼットやハンガーラックに衣類をかけて収納しているなら、ハンガーの数を制限してください。
まず、収納量を増やす特殊なハンガーをすべてすてます。その後、そのバーに何着かけるか、自分で決めて、その分のハンガーを残します。
タンスや押入れを使っている場合は、「この収納ケース1個におさまる分だけ」とか、「この引き出しに、きれいにおさまる分だけ」と決めます。
はみだした服は処分します。
数に制限をかける
「Tシャツは年間8枚あればいいな」とか、「セーターは4枚にしよう」とアイテムの数を先に決めてしまいます。
そして、お気に入りのTシャツやセーターを、8枚、ないし4枚選んで、残りを捨てます。
生活を振り返ってみれば、適正量(健全な量)は、自分でわかるものです。
どこまでモノを減らすべきか~こんまりの言う「適正量カチッとポイント」とは?
入る方を制限する
クローゼットの整理をする一方で、相変わらず、服をたくさん買ったり、もらったりしているなら、入ってくるほうを制限します。
やることは簡単。
買わない、もらわない(断る)。
これだけです。
買わない方法⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
もらわない方法⇒物をもらうのをやめる方法:部屋に物がいっぱいある理由(その3)。
ささいなことでも、自分で制限をかけて、生活に節度を持ち込むと、ふくれあがる状況をおさえることができます。
3.記録する
手持ちの服の内容や、着用状況を記録します。
持っている服を全部書き出す
手持ちの服をすべてノートに書き出します。
写真にとって、一覧できるようにしてもいいです⇒ミニマリスト主婦、筆子の14着の服を公開、写真つき(2020年夏版)
たくさん数がある人は、Tシャツ、コート、ジャケットなどアイテムごとに書き出すといいでしょう。
もし私が、服を大量にもっていたら、付せんにそれぞれのアイテムを書いて、同じカテゴリーごとに、厚紙に貼ってまとめます。
グループごとにまとめるとき、あとで属性(何を基準にグループにするか)を変えたいときが出てきます。
アイテムごとに分けたり、季節で分けたり、着用頻度で分けたりなど。色で分けたい、という人もいるかもしれません。
付せんなら、グループ分けを変えるとき、簡単に振り分けられます。
「数がありすぎて、とても書き出せない」と思う人は、特に多いアイテムを2つか3つ選んで、書き出すといいでしょう。
Tシャツだけ、ブラウスだけ、靴下だけ、下着だけ、というように。
着用頻度のログをとる
手持ちの服をちゃんと着ているか、逆にあまり着ていないか、目で見てわかる形にします。
数年前、服をリストにして、着たらその服の横にチェックを入れていたことがあります。
チェックを入れていた頃⇒ミニマリストらしいファッションの選び方。プロジェクト333のすすめ。
チェックが入らない服は着ていない服なので、もう捨てます。
繰り返しますが、目標は、自分が着る服を持つことです。
着ないけど値段が高かった服や、着ないけどかわいい服、着ないけど、そのうち誰かが着るかもしれない服を持つことが、目標の人はいないですよね?
使わないものを持っていても、何の意味もありません。
意味がないだけでなく、気持ちが重たくなります。
「捨てるのはかわいそう」と思うなら、フリマやコンサイメントストアで売るといいでしょう。
誰かが着てくれるかもしれません。
押入れにそのまま入れておいたって、かわいそうな身の上は変わりません。
….基本はこの3つで、以下は、バリエーションです。
4.収納家具・スペースを捨てる
収納する物やスペースがあると、物が増えるので、収納する場所を取っ払います。
これは、制限をかける方法の1つです。
収納する場所があると物が増える話⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ
タンスが3つあるなら、1つ捨てる、収納ケースが5つあるなら、2つは捨てる、と先に、収納する物や場所を撤去します。
タンスやケースを捨てる前に、中身を出すので、ふだんは見ないようにしていた「もういらない物」を見て、捨てることができます。
狭い家に引っ越すのも1つの手です。
私は、以前はもう少し大きな家に住んでいました。そこは、一軒家で、メインフロアとベースメントがありました。
今住んでいるアパートは、ベースメントだけなので、単純に考えて、前の半分以下のスペースです。
そのため、引っ越す時、大きな家具をかなり捨てました。
それでも、物持ちの夫の物は、ここに全部、入り切らず、夫は、はみ出た分を、職場や、ガレージなどの、外部ストーレージに入れています。
職場は、本来、私物を置く場所ではないし、ガレージは、この家の持ち主とシェアしているスペースです。
そのため、そんなに自由に物を置けず、結局、夫は、近頃、古い紙束をシュレッダーにかけて捨てています。
夫は、私の目から見ると、病的とも言えるタメコミアンで、何の役にもたたない物(もう捨てたプリンター用のインクなど)や、自分ひとりでは、何度か生まれ変わらないと使い切れない量の文具を、箱に入れてしまっておくタイプです(捨てるのは、もったいない、損する、と思っているらしい)。
そんな人でも、「狭い家」という制限をかけると、かなりの物を捨てることができるのです。
捨てるのが苦手な人こそ、このような思い切った方法をとると、大幅に所持品を減らせると思います。
入れ物から捨てる話⇒入れ物を手放せばモノはたまらない。今すぐ捨てたい6つの入れ物(プチ断捨離12)
5.メインを決める
ワードローブをすべて書き出し、所持している服の全貌がわかると、似たような服をたくさん持っていることに気づきます。
着用している服が大きな影響を与える仕事をしていない限り、ひとりの人間に、必要な服はそんなに多くありません。
服集めが趣味なら別ですが。
服の数が増えてしまうのは、似たような服を何着も持ってしまうから。
似たような服、つまりスペアは、メインの服がある限り、出番はありません。
メインの服をしっかり決めて、スペアを処分するといいでしょう。
メインや、定番を決めろ、と言うと、「そんなことすると、いつも同じ服で飽きる、気分転換できない」と心配する人がいます。ですが、服を着替えなくてもいくらでも気分転換できます。
気分転換法⇒自分ひとりでできる簡単な気分転換の方法、10選。買い物する代わりにどうぞ。
着ない服がたくさんあると、「服が片付かないストレス」や、「着るものが決まらないストレス」が毎日続き、それこそ気分が固定化されます
服がありすぎて、ストレスが多いから、「気分転換しなきゃ」と感じるだけなのです。
似たような服をドサっと捨てるほうが、よほど気分転換になりますよ。
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服の片付けに行き詰まったときやってみるといいことを5つ紹介しました。
紹介した中で、特に私が効果を感じたのは、書き出すこと、そして収納するスペースや家具を捨てることです。
同じ方法でゴリ押しせず、方法を変えてみると、目先が変わって、さらに片付けが進むでしょう。