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先週紹介した香港在住のNATSUさんのお便りの後半部分をシェアします。
前半では、ものを増やしすぎてしまって困っていたこと、実家の断捨離がきっかけで自分のものを捨てたことが書かれていました。
前半はこちら⇒断捨離が教えてくれる、ものとの新しい関係
後半では、これまでの買い物への反省や、買わない生活になって変わったことを教えてくれています。
いらないものを買いすぎた
いわゆるミニマリストにはなれないのですが、今まで不必要なものを買いすぎてきたと反省しきりです。
うちは子供もいないのにお金がないのですが、断捨離してから捨てたものの総額を考えると、何回も帰国できたなあ、とか、憧れのモルディブの水上コテージにだって泊れただろうなあ、とか考えてしまいます。
お金ないない言ってるけど、その状況を作り出したのは他でもない自分だったんだなあ、といまさらながら気づいています。
ものは十分すぎるくらいもう持っているのだから、わざわざ家に入れることはないのだと、やっと考えを改めることができた気がします。
最近は雑貨屋に行っても、楽しく見るだけで「どうしても欲しい!」という欲望が減り、なんとなく心が凪いでいるのを実感します。
家がきれいになった
ものを減らしてから家がきれいになりました。
掃除しやすいから掃除もはかどります。そうなると、もっときれいにしたいという気持ちになります。
筆子さんが紹介されていた、曜日ごとの掃除方法(火曜日が火の関連、水曜日は水回りなど)がお気に入りで、実践してます。
家事の週間プランで綺麗部屋の住人へ~ミニマリストへの道(29)
家に帰るのが遅くなり疲れた日でも、キッチンタイマーで15分セットし、金曜日ならとりあえずスチールラックだけでも拭いてきれいにするなど実践すると、毎日どこかしらはきれいになって、結果家中が常にきれいになっていきます。
実は曜日毎に家事を回す方法、自分でも考えたことがあったのですが、「いつか専業主婦になれたら」と漠然としたものでした。
最近は、おそらく専業主婦にはなれないだろうというあきらめの境地に達したのと、別に主婦じゃなくたって、短時間でいいからやれば良いじゃないか!と気付きました。(私は専業主婦の方を見下しているわけではありません、念のため…)
思い込みに気づく
本当に断捨離や掃除でいちばん手ごわいのは自分の思い込みですね。できないに決まっているという思い込みを、ちょっとだけ考え直してみるといろんなことが改善します。
なんだかとりとめのない文章になってしまって申し訳ありません。
上記の思い込みと同じく、自分の敵はきっと自分、ということで実はリバウンドを恐れています。
そんな時のためというか、普段から自分にリマインドするためというか、筆子さんのブログを読んでいて「これは!」と思った文章をコピペしてiPhoneのメモ帳に保存しています。
ふと気づいた時に読み返したりすると、気が引き締まります。
特に、断捨離における勘違いがとっても参考になりました。
良いものを知ると人に薦めたくなる性格なのですが、押しつけがましくならないように、ものも押し付けないように、あくまで自分の生活の範囲内で実践するようにしています。
断捨離とは捨てることではなく、「大切な物を残す」作業というのもものを手放す際に忘れないようにしています。
NATSUさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
断捨離をしたらいろいろな気づきがあり、生活が変わったのですね。
買い物しすぎるのはNATSUさんだけではありません。
私自身も、若いころ、たくさん衣類や雑貨を買いましたが、そのうち必要だったのは20%もないかもしれません。
買い物の理由はさまざまですが、一番大きな理由は、満たされない心をもので埋めようとするからではないでしょうか?
寂しいとか退屈だということだけでなく、未来に対する不安、充実感を求める気持ち、プレッシャーから逃れるためといったさまざまな心理的ニーズを満たすために買うのだと思います。
世の中全体がどんどん買うライフスタイルを推奨しているので、何も考えていないと買いすぎてしまうでしょう。
NATSUさんは、今回不用品をたくさん捨てて、買い物が自分が求めている解決策ではないと気づいたので、これからは、もっと自分のためになる買い物ができますね。
買わない選択がもたらすもの
NATSUさんのお便りにあるように、むやみにものを買うのをやめると、自分も生活もいい状態になっていきます。
心の平穏
物を増やさなければ、「所有欲にしばられない穏やかな心」が得られます。
NATSUさんが「なんとなく心が凪いでいる」というのはそういうことだと思います。
気持ちが安定する理由はいろいろありますが、ものが多いと整理整頓など管理に追われ、ここに時間や気持ちのリソースを取られてしまいます。
いったんものを所有すると執着が生まれるので、失う恐怖や不安も生じます。
ものが少ないほうが穏やかに生きられる理由は、また別の記事でも紹介しますね。
生活の快適さ
NATSUさんが書いているように、ものが減ると、掃除がしやすくなり、生活が整っていきます。
毎週のように娘が散らかした部屋に掃除に行っていますが、ものが多いと、パッと見たとき、全体的にごちゃっとしていて、どれがゴミでどこが汚れているのかわかりにくいです。
自分の家だったら、どこを掃除すればいいのかすぐにわかるのですが。
よりよい買い物習慣
買い物に慎重になると、それが必要なのかどうか、なぜ自分はこれが欲しいのか、といったことを考えるようになります。
こうした自己観察や分析が、今後の買い物にいい影響を与えます。
NATSUさんは、これまで買いすぎたと反省していますが、すでに終わったことなので、あまり後悔せず、過去から学んでください。
私も買いすぎていろいろ気づいたことがあり、すべてこのブログに書いています。
リバウンド防止法
NATSUさんが心配しているリバウンドは、また、ものをたくさん買ってしまうことですか? それとも、不用品をためこむ生活に戻ることでしょうか?
買い物に関しては、衝動買いをせず計画的に買うと大きなリバウンドはしません。
今やっているように、慎重に買い物すれば大丈夫です。
おすすめは、ものを手に入れるたびに何らかの記録を取ることです。
家計簿のように金額にフォーカスした記録でもいいし、私がしているように買ったものを記録してもいいでしょう。
記録は振り返りのデータになるので、負担にならない形でやって、1ヶ月とか3ヶ月、半年など、データがたまったところで振り返るようにしてください。
不用品の増殖をおさえる方法としては、ワンインワンアウト(ひとつ買ったらひとつ捨てること)をおすすめします。
物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
あとは、ゴミの日の前など、定期的に不用品を減らす時間を作るといいでしょう。
生活していると、どうしてもものは増えるので、増えすぎたものを見直すことは今後も必要です。
家事に関して思い込みを手放せたのはよかったですね。
これからも、状況に応じて、考え方を変えられる柔軟な生き方をして、生活を充実させてください。
では、NATSUさん、どうぞお元気でお暮らしください。
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2週にわたってNATSUさんのお便りを紹介しました。
断捨離を通じて得られる気づきや変化は、人それぞれ異なりますが、NATSUさんのお便りは、その多様性を見事に示してくれていますね。
実家を片付けた体験から得た気づき、もの減らすことで得られた穏やかな気持ち、家事の改善、過去の買い物に対する反省と学び――これらの要素すべてが、今の暮らしを豊かにしている様子が伝わってきました。
私も、「断捨離は単に物を捨てることではなく、大切な物を残す作業である」と考えています。
捨てることは、失うことではなく、もっと自分にあったものを手に入れることです。
あなたも、断捨離を通して気づいたことがありましたら、メールで教えてください。
お待ちしています。