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なぜ、あなたの家にはそんなに物がたくさんあるのでしょうか?
その理由を1つずつ見ていきます。
初回は、買い物のしすぎです。
現状と向き合うすすめ
「すぐに部屋が散らかるから、ちょっと物を減らしたほうがいいのかもしれない」。こう思って捨て始める人はたくさんいます。
ですが、なかなか、自分が望むスッキリ生活になりません。
かなり捨てて、片付いたと思っても、知らないうちにまた物が増えています。
なぜか?
物がそこまで増えてしまった現状と、しっかり向き合わっていないからです。
不用品を捨てることは重要です。
けれども、同時に、必死に捨てなければならないほど、物が増えてしまった理由も考えて、生活を変えていかなければなりません。
物が増える最大の理由は買い物のしすぎですが、一口に買い物といってもいろいろあります。
「ああ、私、買い物のしすぎなんだよね~。少し買うの、やめないといけないなあ」と思っているだけでは、何も変わりません。
どんな買い方をして、どんな物が増えているのか、現状を調べてください。
買い物で物が増えるパターンを7つ紹介するので、同じことをやっていないか振り返ってみましょう。
1.定期購入
毎日、1週間に1回、2週間に1回、毎月、2ヶ月に1回・・・こんなふうに何かを定期的に購入していると物が増えます。
継続は力なり、と言いますが、継続的な買い物は汚部屋を作るのです。
若い頃、私が物をいっぱい持っていた理由の6割ぐらいは頒布会の利用のせいです。
詳しくはこちら⇒筆子の物を増やした3つの危険な習慣とは?~ミニマリストへの道(10)
雑誌の定期購読もしていたので、雑誌も増えました。
『Olive』(オリーブ、雑誌の名前)は、定期購読していませんでしたが、「発売したら買う」と決めていたので、定期購読しているようなものです。
ためこんだオリーブを捨てた話⇒断捨離を始めた5つのきっかけ~なぜ私はミニマリストになったのか?(2)
向こうから品物が勝手に届く設定をしていなくても、「新しいのが出たら買う!」「給料が出たら、必ずあの店であれを買う!」と決めているのは、定期購入みたいなものです。
確かに、定期的に届けてくれるのは便利です。私も、ナッツをアマゾンで定期購入しています。
しかし、定期的に家に入っていいのは、本当に使うものだけ。
さもないと、定期的に捨てることになります。
2.予算を全くたてない
給料や収入が入ったときに、全く予算を立てず、場当たり的にお金を使っていると、無駄な買い物が増えます。
なぜか?
自分の行動にブレーキをかけるものが何もないからです。
洋服を買いすぎて、タンスやクローゼットをパンパンにしてしまう人がいますが、この人は、「収納スペースに限界がある」ということは、特に意識していません。
「たくさん買っても、しまい場所なんてどうにでもなるだろう」と思っています。
あるいは、しまい場所のことなんて、何も考えていないかもしれません。
収納スペースを無視して買い物しても、部屋が散らかる程度ですみますが、使えるお金の限界を無視してしまうと、物が増えるだけでなく、下手すると借金をかかえこむことになります。
子供のとき、遠足に持っていくお菓子を買うお金の上限が決められていました。
500円ぐらいだったと思います。
500円というリミットがあるから、キャラメルが50円で、チョレートが130円で、あと使えるお金は、320円だから、好物の歌舞伎揚げにボンタンアメ、それにあめも買えるね、と、最適な組み合わせにしようと知恵をしぼるわけです。
キャラメルばかりを1000円分ぐらい買う、ということはしません。
似たようなものや同じものを何個も買って持っている人は、予算の立て方に問題があるかもしれません。
3.クレジットカードに頼りすぎ
何を買うにもクレジットカードを使っていると、お金を使っている感覚が希薄になるので、買いすぎてしまいます。
さらに、手持ちのお金がないのにショッピングできるので、本当なら買わずにすんだものまで家に入ります。
確かにクレジットカードはとても便利です。
現金払い派だった私も、新型コロナウィルスのせいで、通販の利用が増え、今は、ほとんどカード払いです。
しかし、スマホもそうですが、便利なものに便りすぎると、大きなワナにはまります。
人間はラクなほうに流れる、自分に甘い生き物なので、だんだん使い方が横着になるのです。
4.少額の衝動買いが多い
定期購入はしていない、一応予算も立てている、カード払いだってそんなにしていない、だけど、部屋の中には物がいっぱい。
そんな人は衝動買いが多すぎるかもしれません。それも、1つひとつはあまり高くない品物です。
今の世の中、「あ、あれ、いいな! 買いたいな」と思うきっかけは、山のようにあります。
テレビやネット、雑誌の広告はもちろんのこと、SNSやブログ、YouTubeで人が使っているのを見たり、「これ、おすすめですよ。ちょうど今、安くなっています」と誰かに言われたりすると、すぐに欲しくなりますよね?
しかも、スマホやPCを使って、その場で簡単に買うことができます。
手頃な値段で、いろいろな物が出回っているので、そんなにお金は使わなくても、あれこれ買うことができ、その結果、物がしっかり増えます。
5.店や通販サイトの見すぎ
特に欲しいものはないけれど、店に入って色々見たり、通販サイトを長々と眺めたりするのが趣味。
こんな人の家にも物が増えがちです。
いわゆるウィンドウショッピングですが、ウインドウショッピングをする人は、「買うつもりはない。眺めて楽しむのが目的である」と言います。
しかし、本当に、100%、眺めて楽しむだけで終わっているでしょうか?
少額の物をこちらで1つ、あちらで1つと買ってはいませんか?
その場では買わないとしても、次の機会に買うつもりで見ている可能性もあります。
このような人は、店舗(ネットも含む)での滞在時間を減らすだけで、無駄な買い物が減ります。
6.先走って買う
べつに、今日必要じゃないのに、「今、買っておいたほうがいい」「先にそろえておいたほうがいい」と、先走って買うことが多いと、ガラクタが増えます。
いつ来るかわからない未来の分まで買っているわけですから。
以前、こんな記事を書いていますが、こんな人の家にはガラクタがいっぱい。物をためこんでしまう5つの性格
このうちの、「1.先のことに手回しが良すぎる人」と「4.用心深すぎる人」です。
マインドフルじゃない人、とも言えます。
マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。
実は、私も、去年、塗り絵本を買いすぎてしまい、「先走ったなあ」と反省しています。
使い終わってから買うのも、先走ってどんどん買うのも買い方のクセです。
4番に書いたように、買いたい気持ちにさせるきっかけは、あちこちにあるので、先に物を揃える傾向がある人は、簡単に、物を増やしてしまいます。
7.いちいち用途別に買い揃える
体を洗う洗浄剤は石けんが1つあれば事足りますが、髪用のシャンプー、ボディ用のシャンプー、シャンプーのあとにつけるもの(時にはリンス、時にはトリートメント)、顔専用のクレンジングクリーム、クリーニングジェルなどなど、細かい用途別に、専用製品をそろえる人も、物の数が増えます。
昔も私はその傾向がありました。
洗髪するのに、ヴィダルサスーンのシャンプー、リンス、トリートメントの3本のボトルを持っていましたから。
一度、夫に、「持ち過ぎではないか」、と言われたことがあります。
今の私からは考えられないことですが、昔(25年ぐらい前)は、時々夫に、「あんたは持ち物が多い」と言われていたのです。
たぶん、25年前は、まだ日本人的な物の使い方をしていたのでしょう。
用途別に細かく分ける傾向は、すべての物に反映されます。
住宅用洗剤、食器、衣類、靴、バッグ、雑貨、化粧品。
マスクや除菌ジェルもそうです。
本質的には同じ物なのに、こんな時にはこれ、あんな時にはあれ、といろいろな製品が用意されていますから、用途別に揃えるのが好きな人は、いくらでも買うものがあります。
☆この続きはこちら⇒使い終わった物をすぐに処分しない~家の中にうんざりするほど物がある理由(その2)
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お知らせするのが遅くなりましたが、15日の日曜日、エッセオンラインに新しい記事が掲載されました。
今回は、食品を無駄にしない買い方です⇒⇒60代ミニマリストが伝えたい、節約にもなる食品の買い方のコツ6つ | ESSEonline(エッセ オンライン)
食品の買い方にもその人のクセが出ますね。
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今回の記事にはは入れませんでしたが、セールが好きだと、物が増えます⇒続・人がセールで物を買うのが好きな理由とそれをやめる方法。
家計簿をつけているだけでは、自分が、物を増やす買い方をしていることに、なかなか気づきません。
「私って、物を増やすような買い方してるんじゃないかな?」と疑ってみることが重要です。
洋服ノートを作ったり⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。
30日間待つノート(欲しいものが出てきたら記入して、1ヶ月買うのを待つためのノート)をつけたりしていても、いつのまにか、書き方が適当になったり、全く書いていなかったり、自分に甘くなったりしていることがあります。
本当に物を増やしたくなかったら、今の状況をシビアにチェックしましょう。