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お金に関する悩みや心配ごとが、日々の大きなストレスのもとになることがあります。
金銭的問題のせいで、離婚に至る夫婦も多いです。
お金に関する意識を変えると、いまより、多少、明るい気分で暮らせるのではないでしょうか?
私も、60歳になったものの、高齢出産だったため、娘の大学費用を払うなど、悠々自適とはほど遠いサバイバルのさなかです。
あまりお金で悩まないように、以下のように考えています。
1.お金に関する極端な価値観は捨てる
お金に関して極端な思い込みを持っていないか検討し、不用な価値観はどんどん手放します。
人は、お金に関していろいろな考え方をしています。たとえば、
- お金はとても汚いものだ
- お金は諸悪の根源だ
- 金持ちはみな悪人だ
- お金はお金にすぎないから、たいして問題にしなくてもいい
- お金さえあれば幸せになれる
ほかにもいろいろな価値観があるでしょう。
思い込みが強すぎると、日々のお金に関する意思決定に、悪影響を及ぼします。
以前、お金は汚く感じるから、お金について考えることを避けてきた、という人のメールを紹介したことがあります⇒放置していたガラクタを捨てて自由になった私。
お金は十分あるのに、安心できず、はやる気持ちから手を出した海外の投資をして失敗した人もいます⇒ちゃんと貯金はあるのにお金の心配ばかり。その結果、投資で大損してしまった←質問の回答
「お金は汚い」と思っていると、自分の金銭的状況にしっかり向き合わない、という決断をしてしまうし、「これだけじゃ足りない」と思っていると、あぶない金融商品に手を出す、という決断をしてしまうのです。
人は毎日、お金に関する意思決定をたくさん行っています。自分のためにならない思い込みは捨てて、べつの価値観を採用したほうがいいでしょう。
2.お金を使えば減る
「お金がない、貯金したい」と言いながら、人間はお金が残らない行動をすることがあります。
「お金を使えば手元のお金が減る」というあたりまえのことを一度、確認しておいたほうがいいかもしれません。
できるだけ、お金が自分のところに来るように、毎年のように財布を新調し、中をきれいにしたり、お金の向きを揃えて入れたりすることに、それこそ、お金と時間、エネルギーを注いでいる人がいます。
べつに、そういうことをするなとは言いません。財布の中はきれいなほうが使いやすいですから。
しかし、しょっちゅう財布を買い替えていると、逆にお金は出ていくことを忘れないほうがいいです。
財布を買うのにお金を使うなら、その分貯金したり、ローリスク・ローリターンの資産運用をしておいたほうがお金は残ります。
節約したい気持ちから、100均で雑貨をたくさん買って、結局使わずに断捨離するのも、お金を残したいと言いながら、お金を貯めるゴールから遠ざかる行動をしています。
長期的な視点にたち、これからする自分の行動が、自分のゴールに貢献するかどうか考えることができると、もっとお金が残ります。
3.お金はツール
お金はツールなので、できるだけ大量に集めて、どこかにしまいこむことをゴールにすると、お金を活かすことができないし、生活を楽しむこともできません。
お金は、物やサービスと交換するときに使う手段・媒体です。
何かと交換しないとお金の価値は発生しません。ただそこに置いておくだけだと、死蔵品になっているガラクタの仲間になってしまいます。
日本人は貯金が好きだから、貯めすぎて使わずに死んでしまう人も多いです。
こんなに金利が低いのに、貯金する人が減らないのですから、べつに、お金を増やしたくて貯金しているわけではなさそうです。
ただただ、「使わずに持っていれば、安心なんだ」という考えがあるのではないでしょうか?
何も考えず、パッパラパッパラとお金を使うのも問題ですが、何も考えず、ただただ、ためこむのもよくありません。
4.お金の使い方は個人的なもの
どんなふうにお金を使おうと、自分や家族がよければそれでよいです。
ところが、私たちは、周囲にいる人と、貯金残高や持っている物(家や車など)、お金の使い方を比べがちです。
あの人のようにお金を持っていない自分や、この人の持っている物を持たない自分は、人間として劣っていると思ってしまうのです。
いまはソーシャルメディアがあるし、インターネットではブログで他人の生活を垣間見ることができるし、雑誌にも読者の家計簿・持ち物公開記事があるし、テレビではリアリティ番組をやっています。
それこそ、比べる対象は山とあります。
何も意識していないと、知らないうちに人と比較して、悩みごとが増えるでしょう。
貯金できないのは見栄を張るから。よく見せようとすることの恐ろしさとは?
べつにお金の使い方に限らず、人と比べていいことってあまりありません。
というよりも、そもそも、他人と自分を比べることはできません。
確かに自分は、自分に関するデータはたくさん持っているでしょうが、他人に関するデータは、SNSなどで見たごく表面的な情報に限られます。
この2つを比べるなんて、出発点から間違っています。
人と自分を比べるのをやめる方法。比較をやめれば物を減らせる。
5.お金がやってくる理由
この世界や、そこにいる人々に何らかの価値を与えると、その対価としてお金は入ってきます。
お金を右から左に動かして、利ざやを得る人もいますし、人のためにいいことをしていなさそうな会社が巨額の富を得ているように見えることもあります。
しかし、人に役立つこと、人を助けること、人のためになることをすると、お金が入ってくる、と考えていおいたほうが自分のためになります。
こう考えておくと、自分のリソースを自分だけでなく、他人のために使うようになります。
2番で書いた、お財布をきれいにして、お札の向きを揃えるといったことにエネルギーを注ぐかわりに、アルバイトをすることに時間を使うようになったりします。
社会に還元することに、自分のエネルギーを使うほうが、お金が入ってきます。
6.たっぷりあるマインド
自分のリソースはすでに十分である、と考えるマインドセットを持つと、その日からストレスが減ります。
あれも、これも足りない、あれも、これも全部必要、と思っていると、どれだけお金があってもハッピーになれません。こうした考え方を私は「足りないマインド」と呼んでいます。
「足りないマインド」については、過去記事に何度も書いているので、初耳の方は読んでください。
足りないマインドについて⇒こんな考え方が貧乏を引き寄せる。お金がたまらない恐怖のマインドとは?
こちらもおすすめ⇒足りないもの探しをやめればそれだけで豊かになる。
7.いまの幸せを犠牲にしない
老後のために、いまは爪に火をともす思いで節約しなければならないと思い、実際そのように生活していると、ストレスが増えます。
確かに、先のことに備えて蓄えることは重要です。しかし、そのために、いまの幸せを犠牲にするのは本末転倒です。
よくブログに書いていますが、過去、現在、未来とあるとき、いちばん大事なのは、いまの生活で、いま自分がどんなふうに感じているかだと思います。
いまの生活の充実を積み重ねていくと、将来も明るいのではないでしょうか?
お金に対する意識・関連記事
貧困は人格の問題ではなく、現金がないだけの話:ルトガー・ブレグマン(TED)
すぐ始められます。お金を貯められる人になる4つの小さな行動。
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今回は、お金に対する考え方を見直すことをおすすめしました。
私たちは、あっちにはお金を使わず、こっちに使う、そっちは貯金する、と毎日のように、お金にまつわる意思決定をしています。
買い物もお金に関する意思決定です。
何かを買ったとき、なぜ、ここにお金を使うことにしたのか、その理由を考えてみると、自分のお金に対する考え方が見えてきます。
そうやって価値観を洗い出し、自分のためになる価値観に少しずつ変えていくといいと思います。