ページに広告が含まれる場合があります。
思い出の品を断捨離するコツをお伝えします。
思い出の品が捨てられない人はたくさんいます。近藤麻理恵の「人生がときめく片づけの魔法」でも、「思い出の品」は最後にタックルせよ、とあるほど。
ですが、発想を変えれば意外と簡単に捨てられます。
よく「無理に思い出の品を捨てることはない」という意見を聞きます。もっともだと思います。
ですが、もしあなたが「これ捨てたいんだけどな」と少しでも思うなら、断捨離を検討すべきです。すでにもう邪魔に思っているのですから。
思い出の品を捨てる考え方
思い出の品を断捨離しやすくする考え方を6つにまとめました。
1.それは本当に思い出の品なのか?
2.思い出の品は捨てにくいという思い込みを捨てる
3.何年も箱の中に入れっぱなしにしている物が大事な物?
4.思い出は物の中にあるのではなく、自分の心の中にある
5.過去に生きるより、今を生きよ
6.その品物は今の自分を何らかの形で助けてくれているのか?
1つずつ説明しますね。
1.それは本当に思い出の品なのか?
あなたが箱の中にいっぱい詰め込んでいる昔の作文や通信簿、恋人からもらった手紙は、本当に「思い出の品」なのでしょうか?
1つ1つに向き合って、「いる、いらない、迷い中」とか「ときめく、ときめかない」といった判断を下すのが面倒だから、「これに入ってるのは思い出の品だから」と、特別扱いしていませんか?
「思い出の品だから捨てられない」という言い訳を自分で作っている可能性が多いにあります。
2.思い出の品は捨てにくいという思い込みを捨てる
「思い出の品」や記念品は捨てにくいと多くの人は言います。しかしこれは本当なのでしょうか?
みんなあまりにも「思い出の品」「思い出の品」と言いすぎているような気がします。時々、「そんなに思い出の品が大事なの?」と聞きたくなります。
そこにあるのは、「思い出の品を簡単に捨てるなんて、デリカシーに欠けている」とか、「こういうものを簡単に捨てられる人は冷たい人だ」といった思い込みではないでしょうか?
思い出の品をさくっと捨てても、人間性が問われたりはしません。自分のものをどう処分しようが自分の勝手です。
毎日さくさく捨てていると、家族や友だちが、「捨てすぎだよ」とか「思い切りいいのね、私にはとってもできないわ」などと茶々を入れてくるかもしれません。
私も母によく言われました。「そんなに何でも捨てるなんて、きっと私もそのうち捨てられる」とか、「もういっそ、自分も捨ててしまえ」とか。
全くもって理不尽な物言いです。
しかし、私の母を含め、こういうことを言う人たちは、物を捨てて身軽になろうとしているあなたに嫉妬しているのです。
「365日のシンプルライフ」のペトリの友だちがそうだったように。
関連⇒モノを減らしたい人にオススメの映画『365日のシンプルライフ』鑑賞記
思い出の品を捨てるのは、実はそんなに難しいことではないのです。
3.何年も箱の中に入れっぱなしにしている物が大事な物?
思い出の品の置き場所の定番はどこでしょうか?
そうです。
段ボール箱の中です。卒業アルバムなんかは本棚に入っているかもしれませんが。
その段ボール箱はどこに収納してあるでしょうか?
押入れの奥のほう?天袋の中?ベッドの下?もしかしたら物置?
大事なはずの「思い出の品」をこんなふうに扱っていいのでしょうか?
でも、こういう扱いをしている人が多いです。つまり、その箱の中身は、そんなに大事なものでもないのです。
関連⇒その「思い出の品」は本当に思い出の品なのか?~実録・親の家を片付ける(2)
思い出の品の捨て方のコツ⇒なぜ思い出の品を断捨離しなければならないのか?その理由と捨て方のコツ
4.思い出は物の中にあるのではなく、自分の心の中にある
新婚旅行でだんなとペアで履いたサンダル。鼻緒についてる大きなピンクと黄色がまだらのハイビスカスの造花が派手すぎて、日本のビーチではちょっと履けない。
だから28年間、ずっと箱の中。大切な2人の愛のメモリーだから。
そんなふうに思っていませんか?
でも、「2人の愛のメモリー」はその薄汚れたサンダルの中に宿っているわけではありません。
あなたの心の中にあるのです。大事な思い出ならモノがなくなっても消えません。
忘れたくない記憶があるのなら、サンダルの写真を取り、Flickrとか、Dropboxなどのクラウドストーレージに格納しましょう。
何だったら、写真を紙焼きしてもかまいません。
そして、愛の思い出は、具体的にノートや、パソコンのメモ帳や、日記帳のソフトにつづっておきましょう。これでその思い出にひたりたいときにいつでもひたれます。
人はその思い出を物に投影しているだけなのです。
大事なのは1つ1つの思い出にある「物語」。
物ではありません。
5.過去に生きるより、今を生きよ
思い出の品は過去の象徴です。すてきな思い出がいっぱいあるのは素晴らしいことですが、どんなに過去に思いをはせても、その時間に戻ることはできません。
私たちは、今という時間、そして今よりちょっと先の未来を考えながら生きています。
過去が充実していても、今が暗かったり、つらいのなら、楽しい毎日とはいえません。
今という時間は2度とやってこないのは周知の事実。
貴重な「今」を過去のことばかり考えることに使ってしまうのは、とてももったいないことです。
今、この時間にフォーカスしたほうがいいのではないでしょうか?
私もたまに娘が小さかった頃の写真を見て、「あの頃は可愛かったな」と感慨にふけることがあります。
しかし、写真の中の娘がどんなに可愛くても、今、16歳のリアルな娘の存在感には負けます。
今、一緒に笑っているほうが楽しいですよ。
過去のことばかりに囚われて、心ここにあらず、という状態は避けたいものです。
6.その品物は今の自分を何らかの形で助けてくれているのか?
30年前オリンピックでもらった銀メダル。
見るたびに、がんばった自分を思い出し、どんな困難にも負けない気持ちにさせてくれる。
それなら、その銀メダルは捨てずに目立つ場所に飾っておけばいいと思います。
ですが、カラオケのコンテストでもらったトロフィーで応接間がいっぱいの場合、すべてのトロフィーをほこりだらけにしておくことはないです。
色あせたリボンが汚らしいし、掃除がしにくいと奥さんは不満に思っています。
物は何のためにあるのでしょうか?
何らかの形で私たちの暮しを助けるためにあるのです。
実際に、実用品として使っているもの、持っているだけで心やすらぐもの。その役割は物によってさまざまでしょうが、共通しているのは、あなたの生活をサポートしてくれている、ということです。
サポートどころか、足をひっぱっているような「思い出の品」は断捨離したほうが身のためです。
*******
私自身はあまり思い出の品が捨てられないと悩むほうではありません。
写真はまだ小さな箱に2つ持っていますが、「こんなになくてもいいかな」という気持ちに傾いています。
記念品やおみやげも買わないタイプです。
昔、映画館で買ったパンフレットも、ピアノで演奏した楽譜もすべて捨てました。
それで寂しいかというと、そんなことは全然ありません。やはり「思い出」は心の中にしっかり残っているのです。