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シンプルに暮らすのに役立ったあれこれ、7回目はいろいろなプロジェクトの実践です。
プロジェクトというと、日本語では、企業や組織で、集団で行う大掛かりな事業計画をイメージすると思いますが、ここで言うプロジェクトは、個人的な活動計画、または企画です。
たとえば、部屋の模様替え、好きな服のリメイク、片付けで言えば、1000個捨てとか、買わない挑戦など。
個人的なプロジェクトを意識して導入するようになったきっかけや、特に印象に残っているプロジェクトを紹介します。
プロジェクトを始めたきっかけ
今、私は63歳ですが、40代の後半から、たまに企画を考えてやっていました。
物を捨てる本やサイトを見て、小さな場所(バッグの中や洗面所の引き出しなど)の片付けを15日間、連続でやってみたり。
詳しいことはこの記事に書いています⇒これなら、モノが捨てられる、お片づけのトレーニングメニューを取り入れた頃~ミニマリストへの道(19)
このトレーニングをしていたのは、2004年あたり。翌年の2005年にカレン・キングストンの『ガラクタ捨てれば自分が見える』を読み、片付けにより熱が入りました。
『ガラクタ捨てれば自分が見える』で衝撃のスペースクリアリングに出会う~ミニマリストへの道(20)
しかし、私が意識して、いろいろな片付けプロジェクトをやるようになったのは、フライレディの影響です。
フライレディはアメリカのお片付けお助けサイトです。
フライレディを知らない方はこちらをどうぞ⇒すっきり片付いた家にするための12の習慣~フライレディに学ぶ
まとめ記事もあります⇒アメリカのお片づけ指南サイト、フライレディに関する記事のまとめ
サイトはこちら⇒FlyLady.net: Your personal online coach to help you gain control of your house and home
フライレディは、掃除する場所をいくつかのゾーンに分けて、そのゾーンを週ごとにルーティンして片付ける方式でした。
また1ヶ月ごとに、習慣づけを目標とする行動もありました。
フライレディのメールを読みながら、家の中を片付けているうちに、「三日坊主の私でも、期間を決めて、何がしかの行動を毎日やっていくと、けっこうやれるものだ」、と気づきました。
以来、その時々で、自分が手に入れたい状況に近づくために、いろいろな企画を考えて行うようになったのです。
期間限定プロジェクト
期間限定プロジェクトは、文字どおり、1ヶ月、1年など、取り組む期間を決めて行うものです。
期間を決めて、さまざまな企画をやってみて、期間を決めたほうが、取り組みやすいと気づきました。
期間を決めないということは、これからずっとやるつもりなわけですから、まるで、果てしない旅に出るみたいで、なかなか漕ぎ出せません。でも、「1ヶ月だけ」「2週間だけ」「今年いっぱい」と期間を決めてしまうと、スタートできます。
そのプロジェクトが気に入って、ずっと続けたくなったら、また新たに期間を設定すればいいだけですから、期間を決めることで変なしばりも生まれません。
2009年、ミニマリストになることを決めた年にやっていたのは、プラス1マイナス2のルールです。
家に1つ物が入ったら、2つ捨てるというごくシンプルなことを1年間続けようと努力しました。
詳しくはこちらに書いています⇒レオ・バボータの「暮しをシンプルにする21のルール」(1)~ミニマリストへの道(43)
この企画をやったおかげで、本がかなり減りました。
当時も今も、私はよく本を買っていたからです。同じ物ばかりがどんどん増える人は、プラス1マイナス2や、プラス1マイナス3をやってみると、増殖を防げるかもしれません。
この企画を1年間、ちゃんと実践できたとは思いませんが、年間の片付け目標を決めたおかげで、片付けにより意識が向きました。
プラス1マイナス2は、ワンインワンアウトと同じで、物が家に入ったら、行動を起こします。よって、家に物が入ってくるという現象に、注意を向けるようになりました。
不用品を捨てているだけではだめで、入ってくるほうをうまく制御しないと、家の中は片付かないと身をもってわかったのです。
買い物、もらい物問わず、入ってきた物の写真を撮ったりしたのもこの頃です。
印象に残っているプロジェクト
どのプロジェクトも、片付けやシンプルライフ化にそれなりに効果的でしたが、特に効果があったものや印象に残っている企画を紹介します。
ほとんどすべて過去記事でもふれています。
1ヶ月間流しを磨く企画
フライレディのメールを取り始めたのは、2009年の1月あたりですが、最初の指示が、「毎日流しを磨きなさい」だったので、まじめに実践しました。
これはずっと続けています。今は、そんなに熱心にシンクの中を磨いていませんが、シンクの中はいつもきれいです。
夫が食器を置きっぱなしにすることがありますが、「あとで自分で洗うから」と私に言います。
シンクを磨くと何がいいかは、過去記事に書いていますが⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
いつもシンクがきれいだと、シンクだけでなく、その周りもきれいになっていくことが最大のメリットだと思います。
もちろん、勝手にきれいになっていくわけではありません。シンクがピカピカしていると、その周りをごちゃつかせたくないという意識が働くので、きれいにしてしまうのです。
これは私だけではないと思います。
まあ、私は、学年誌や漫画雑誌の付録を、使うのはもったいない、美しいまま取っておきたい(取っておく理由については何も考えない)と思う方なので、特に、「美しいものやそのまわりは、きれいにしておきたい」と思うのかもしれません。
毎日50個捨てる企画
ある片付け本を見て始めたのが、1日50個捨てる企画です。
本のタイトルも著者も忘れましたが、著者は外国の人で、翻訳で読んでと思います。
それまで5捨て3処理をやっていたのが、いきなり捨てる物の数が10倍になったので、片付け効果がアップしました。
断捨離を始めてみたいあなたへ~私が最も効果を実感した5つの断捨離テクニック
当然のことながら、たくさん捨てれば、その分、家の中はきれいになります。
使い切りチャレンジ
手持ちの物を使い切るチャレンジもし、何かを使い切ったら、「きょうの使い切り」というタイトルで写真つきでブログにのせました。
当時の記述を読むと、文房具(ペンやノート)、食材(スパイスや紅茶)、お香、精油、なかなか減らないコスメ(ハンドクリームなど)をよく使い切っています。
昔は、お香や精油を買いすぎて、意識して使わないと消費できなかったのです。
夫からもらったほとんど使わないバブルバスは、掃除に使ってなんとか使い切りました。
このバブルバス、夫が買ってきたもので、我が家に5年以上ありました。容量は1リットル。
昔はバブルバスに入ることもありましたが、肌が荒れるのでやめました。
この企画から、必要のない物を買うと、使い切るのに苦労するとわかりました。
スパイスや紅茶は食材ですが、すでに十分あるのにさらに買うとしたら、それは「生きるための食材」というより、「暮らしを豊かにしてくれそうな気がする雑貨」に近いと思います。
雑貨を買うのは、一瞬ですが、必要性の低い雑貨を使い切るには、長い時間と体力や労力を要するのです。
今は使い切ったものの写真は撮りませんが、毎日のスケジュールを書く紙の、「5捨て」のらんに記録しています。
■次の記事はこちら⇒得しようと思うのをやめた:シンプルライフにするのに役立ったこと(その8)
■このシリーズの初回の記事はこちら⇒シンプルな生活にするために役立ったこと(その1)~不用品を捨てる。
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我が家で毎日お風呂(バスタブに湯をためたもの)に入るのは私だけなので、私が使わなかったらバブルバスは減りません。
当時、娘は子どもで毎日お風呂に入っていましたが(今はたまにしか入らない)、バブルバスはたまにしか使いませんでした。
そもそも、バブルバスを買ってきた夫は、お風呂に入る習慣がありません。
それなのに、なぜバブルバスを買ってくるのか。
実は、この記事で紹介したバブルバスをようやく使い切った直後、夫はまたべつのバブルバスを買ってきました。
「バブルバスを使うのはもうやめました」と言っておいたのに。