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買い物をしたあと、よく後悔してしまう読者の相談にアドバイスします。
後悔は誰にでもありますが、考え方次第で気持ちを切り換えることができます。
まずお便りをシェアしますね。シンシアさんからいただきました。
後悔が多い私
件名:買ったあとに後悔してしまいます
悩みを聞いていただきたくてメールしました。
私は昔から買い物のあとに「しまった」と思うことが多いんです。
先日は、セールでワンピースを買いましたが、家に帰って試着すると似合わない気がして、タグをつけたままクローゼットにかけたままになっています。
食品や日用品の買い物ではほとんど後悔しませんが、洋服や家電など少し値段が高いものになると「本当に必要だったのかな」「無駄遣いしてしまったのでは」とよく思うんです。
後悔するたびに自己嫌悪に陥り、気分が暗くなります。
せっかくの買い物なのに、落ち込むのがつらいです。
私の性格の問題なのかもしれませんが、後悔しない方法を知りたいです。
よろしくお願いします。
シンシアさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
買い物の後悔が多いんですね。
買い物に失敗することは誰にでもあり、後悔することもふつうにあると思います。
ただ、後悔が続くとストレスが増えるので、気持ちを切り換える方法を知っておくといいでしょう。
5つアドバイスしますので、できそうなことから試してください。
1.得られた価値に目を向ける
「無駄にお金を使ってしまった」と考えるのではなく、その買い物で得たことに目を向けてください。
シンシアさんもそうだと思いますが、買い物の後悔は、多くの場合「お金を無駄にした」という思いから生まれます。
でも、すでに支払ってしまったお金のことを考えても、手遅れですよね。
失ったものに意識を向けず、手に入れたものにフォーカスしましょう。
たとえば、今回のワンピースですが、店でそれを見つけて試着したときや、実際に購入したときは気持ちが上がったと思います。つまり、シンシアさんは喜びを買いました。
また、家で着てみて「似合わない」と思ったときには、学びがあったでしょう。「こういうタイプは私には合わない」とか、「買う前にもっと慎重に考えるべきだった」という学びです。
家電なら、少しの間でも暮らしを便利にしてくれたかもしれません。
こう考えるとシンシアさんは、損をしたのではなく、ある種の価値は手にしています。
趣味の道具や本なども同じで、最後まで使うことができなかったとしても、「始めてみよう」と気持ちが動いたこと自体に意味があります。
ひとつひとつの買い物にある小さな喜びや気づきに目を向ければ、後悔ばかりに目を向けずに済みますよ。
2. 一回の失敗を重大に考えない
買い物で失敗したとき、「自分は浪費家だ」「判断力がない」「買い物が下手だ」と決定的な意味づけをするのをやめましょう。
冷静に考えれば、一回の買い物は人生全体から見ればほんの小さな出来事にすぎません。
数十年の間に何百回も買い物をする中で失敗するのはごく自然なことです。毎回、完璧な選択はできませんので。
その一度の失敗を大げさに捉えないようにしましょう。それは、シンシアさんの人生の中の一つのエピソードにすぎません。
そう考えると、そこまで大きな後悔はしないのではないでしょうか?
人はネガティブに考える傾向があるため、失敗に敏感です。そのため、ミスしたことばかりよく覚えているし、そのミスを過大評価する傾向があります。
現実には、買い物以外でも日常のいろいろなところで失敗をしています。
買い物の失敗ばかり深刻に受け止める必要はありません。
人はネガティブ思考を引きずるようにできている話と、そこから抜け出す方法(TED)
3. 返品・交換で仕切り直す
後悔しているなら、すぐに返品・交換できるか確認し、早めに行動しましょう。
買って持ち帰ったものを「やっぱり違った」と感じたとき、最もシンプルに解決する方法は返品や交換です。
日本では「返品はできないもの」と思い込みがちですが、実際には条件つきで応じてもらえます。
未使用でタグがついたままで、レシートが手元にあり、購入から日数が経っていないなら交換できます(ただし、セール品などは対象外のこともあります)。
ネットショップなら返品用のラベルが同梱されていることもあり、想像以上にスムーズに手続きが進みますよ。
「返品はお店に悪いのでは」とためらうかもしれません。でも、販売する方は、一定数の返品を見込んでいるので大丈夫です。
後悔しているより、思い切って行動したほうが建設的です。交換を選べば、自分に合う商品と出会える可能性もあります。
返品や交換は、買い物の失敗を挽回するベストの方法です。
4. 売る・譲る
返品や交換の期限を過ぎていたら、売るか譲るかして、他の人に使ってもらいましょう。
フリマアプリに出せば、少額でも現金に変えられます。リサイクルショップならまとめて処分でき、わずかですが、収入も得られます。
友人や家族に譲るのもよい方法です。自分には合わなかった一着でも、他の人にとっては日常で役立つかもしれません。人の手に渡すと、「思ったより高く売れた」「とても喜ばれた」といったポジティブな体験をする可能性があります。
そう考えれば、失敗した買い物もまったく無意味ではありません。もちろん、手放せば収納スペースが空き、暮らしやすくなります。
ものは使ってこそ価値を発揮します。使わないものを持ったまま悩むより、誰かに使ってもらいましょう。
5. 工夫してなんとか使ってみる
使わないままのワンピースをなんとか使う道もあります。
衣類は、スタイリングを工夫すれば着こなせるかもしれません。
そのまま着るのではなく、ジャケットやカーディガンに合わせると意外におしゃれに見えるかもしれません。
ベルトでシルエットを変えたり、アクセサリーで華やかさを足すのも効果的です。色が合わないと感じるなら、ストールやバッグで調整する方法もあります。
また、丈を詰める・袖を短くするなど、簡単なリフォームで着やすくなるかもしれません。自分で縫わなくても、お直しサービスを利用すればいいでしょう。
外出用にするのが難しければ、在宅ワークや近所への買い物に限定して使うのもいいですね。
こんなふうになんとか自分で使う道を探すのも、後悔を手放すことに役立ちます。いろいろやってみたけれど、「どうしても無理」と思うなら、納得して手放してください。
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買い物したあと、罪悪感や後悔にさいなまれる気分を切り替える方法。
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読者の質問に回答しました。
買い物したり、お金を使ったりしたあとで後悔することが多いなら、お金に対する考え方を変えてみるといいかもしれません。
お金の使い方は、自分の価値観や感情と深く結びついているので、価値観を見直せば、もっと満足感のある買い物ができるようになるでしょう。
こちらの記事を読んでみてください⇒自分のお金の問題についてもっと正直になろう(TED)
お金は自分が仕事に費やした時間や労力の結晶です。つまり、自分が持つエネルギーのひとつですよね。
そこで、このエネルギーを何に使いたいか考えて、価値観にあった使い方をしていくようにしましょう。
手に入れたものは、自分のエネルギーが形を変えたものです。
それで暮らしが便利になる、自分にとってプラスになる、そんなものを手に入れたいですね。