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ジャムやパスタソースの空きびん、フタ付きのガラスびんを捨てられない人はたくさんいます。
実は、私もそうでした。
すでにシンプルに暮らし始めていたのに、パスタソースやピクルスのびんをけっこうな数、ためていたのです。
でも、結局全部捨てました。
もちろん、捨てたあと何も困っていません。
かつての私のように、「空きびん愛」や「ガラスびん愛」が強い人に、捨て方をお伝えします。
いきなり捨てる必要はなく(もちろん、そうしてもいいのですが)段階的に取り組んでいきましょう。
1.現状の確認
まず、自分がためこんでいる空きびんを見てみましょう。
どんな空きびんがどこにどれほどあるのか確認し、しっかり観察してください。
写真を撮って眺めて見ると、客観的に、空きびんの存在について考えることができるので尚、いいです。
もし、家のあちこちに空きびnが散っているときは、はじめに全部集めてくださいね。
集めましたか?
たくさんある空きびんを見て、どう思いますか?
ズバリ聞きます。
何のために集めているんですか?
説得力のある理由を提示することができますか?
2.使いにくそうなびんから捨てる
たくさんあるびんの中から、使いにくそうなものを選んで捨てます。
空きびんは、自分が欲しくて買ったものではありません。
中身が欲しくて買ったら、たまたま容器がガラスびんだったわけです。
容器がかわいいと思って買うこともあるかもしれませんが、ふつうは中身を買うために、びんごと身柄を引き受けます。
よって、空きびんの中には、使いにくいものも混じっています。まずは、そういう空きびんを手放しましょう。
最初に捨てたい空きびんたち
・欠けているもの、ヒビが入っているもの、取れない汚れがついているもの
・中を洗うのが難しい形のもの、メンテナンスしにくいもの
・(キープしている理由がフタにあるなら)フタがないもの、フタがさびているもの
・自分が思う用途には大きすぎるもの、小さすぎるもの、形が複雑すぎるもの
多くの人は、いつか何かをそのびんに入れるつもりで、ガラスびんをキープしています。
それならば、入れやすい空きびんだけを残したほうがいいです。
3.しまい場所に制限をかける
空きびんをしまう場所にリミットをもうけて、あふれたものを捨てるようにします。
私が集めていた空きびんは、階下(半地下)にあった一番下の棚に並べていました。
前の家の階下はわりと広くて、空いたたながいっぱいあり、空きびんは好きなだけ置くことができました。
このような場所に収納していると制限をかけにくいので、空きびんを入れる引き出しや箱を決めて、そこからあふれるようになったら捨てるルールをもうけるといいでしょう。
このとき、空きびん入れとして使う箱やかごはできるだけ小さいものにしてください。
4.空きびんの稼働状況を調べる
何かに使うために取ってある空きびん。過去1年で、その「何か」にどれだけ使うことができたか考えてみましょう。
全く動きがなく、数が増えていたら、これ以上集める必要はありません。むしろ、少し減らすべきでしょう。
そこそこ動きがあるけれど、2年も3年もずっとそこにとどまっている空きびんがあるとしたら、その空きびんは活用しにくいものですから、もう手放したほうがいいです。
稼働状況を調べてみると、空きびんのストックが多すぎることに気づくので(たいてい多すぎます)、適正な数に減らしてください。
5.真剣に使い道を考える
ためこんでいる空きびんの具体的な使い道を考えて文章にしてください。
それぞれの空きびんに、通し番号なり、名前なりをつけ、空きびんAは、こんなときにこんなふうに使うと、手持ちの空きびんすべての使い道を考えてノートやスマホのメモ帳に書きましょう。
たとえば
空きびんA:ジャムの空きびん、容量250ミリリットル、今年の秋、実家から柿を送ってきたら作るジャムを入れるのに使用する。
空きびんB:ウイスキーの空きびん。容量750ミリリットル。自分で使う予定はないが、コレクターがいるので、来月メリカリに出品する予定。
この作業をすべての空きびんについて行います。
それぞれの用途をちゃんと考えてみると、本当に使うつもりがあるのかどうか、本当に使うときがくるのかどうかわかります。
用途を考えるとき、「空きびんの再利用アイデア」とか、「空きびんのリメイク術」みたいなものをネットで検索してはいけません。
使い道を調べなければならないということは、今、自分には使い道が見えていないということです。
使い道がない空きびんは、不用なのですぐに処分してください。
使うつもりはなく、ただきれいだから持っているガラスびんなら、実際にどこかに飾ってその美を愛でましょう。
飾るものは他にもたくさんあり、ガラスびんの置き場所がないなら、写真にとって、本体は捨てればいいです。
写真があれば、そのガラスびんの美をいつでも楽しめますから。
6.実際に使ってみる
「いつか何かに使えるかも」と思っている空きびんたちを、きょう、使い始めてください。
おかずの残りを入れたり、花瓶として使ったり、水彩絵の具の筆洗にしてみたり。
使ってみて、どんな様子なのか、自分がどう思うか観察します。
おかずの残りを入れるタッパーやらは、すでにたっぷりあるから、空きびんを使うとそちらを使うことができないとか、花瓶にしてみたら、思ったより使いにくいといったことがわかるかもしれません。
もちろん、さまざまな条件がぴったりあって、空きびんを使うのにまさに打ってつけな状況を体験できることもあるでしょう。
そんなときは、そのまま使えばいいですね。
7.空きびんをためこむ本当の理由を考える
空きびんをいつまでも捨てない本当の理由をさぐってください。
私は「あると何かに使えるかもな」と思って空きびんをためていました。でも、本当に自分が何かに使うつもりでためていたのかどうか疑問です。
ただ単にまだ使えそうなものを捨てるのがもったいなかっただけかもしれません。
以前、使い道があるかどうかわからない何かをとっておいて、何年かして使うときがあり、そのとき「これがあってよかった」と思うことがすごく快感だから取っておくとメールに書いていた読者がいました。
この場合は、空きびんを何かに再利用したいから取っておくのではなく、未来のある時点で、いい気分になりたいから取っているわけです。
「あれば何かに使えるかもしれない」というのは、捨てないもっともらしい言い訳で、ためこむ理由は他にあるのかもしれません。
不用になったびんをうまく使いまわす自分を「生活の達人」と思いたいとか、皆にそう思ってほしいとか。
私に言わせれば、たいてい、捨てるのがもったいなくて、手元に残しているだけです。そのとき、それぞれのガラスびんに使い道があろうとなかろうと実は関係ありません。
捨ててしまうと、ガラスびんの価値を最大限に活用することができない。中身はとっくに消費したけれど、残ったガラスびんは徹底的に使いたおして、支払ったお金の元を少しでも取りたい。
そんなけちくさい気持ちがあなたをガラスびんに執着させているのではないでしょうか?
8.実際に捨てる
以上の7つのプロセスを経れば、早い段階で多くの空きびんを捨てる気になると思います。
だから、捨てましょう。
あきびんはプラスチックかガラスなので、多くの自治体がリサイクルできるゴミとして回収しています。
自分の住む場所のゴミの捨て方をネットで調べて、しかるべき方法で処分してください。
寄付センターに持ち込んだり、クラフトやアートに使う空きびんを受け付けてくれる団体に寄付するのもいいでしょう。
私は全部リサイクルできるゴミを入れる袋に入れて出しました。
9.今後はタイミングよく捨てる
空きびんをためこんでも結局使わず捨てる体験をしたので、今、私は、びんなどの空き容器は、空いたそのときに捨てています。
持っていても自分で再利用することはないとわかったからです。
再利用するには、それなりに時間や意識などエネルギーが必要ですから。
何かをためてしまうと、使い道を考える仕事が生まれます。たとえそれが、空きびん1つであったとしても。
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空きびんを捨てるコツを紹介しました。
今回、紹介した方法は空きびんだけでなく、空き箱や空き缶、袋など、「本体の入れ物としてついてきたものだが、まだまだ使えそうなので、捨てにくいもの」すべてに使えます。
それが確かに欲しいと思い、使う意図をもってお金を出して買ったものですら、たくさん死蔵品にしることが多いご時世。
空き容器を使うことに注ぐエネルギーが、あなたにありますか?