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ふと気づいたら、家の中にはいらない物がたくさんたまっている。
少し捨てたいと思い、断捨離本や片付け本を数冊読んだり、同様の主旨のブログを読んでみたりしたが、思うように捨てられない。
そんな人のために、いらない物を捨てる方法を10個紹介します。
1~4は実践のコツ、5~9は考え方、10はそれでもだめなとき用のアドバイスです。
1.とにかく捨て始める
まず、おすすめしたいのは、そのへんにある不用品をとにかく捨てることです。
四の五の考えずに、さっさと行動してください。
「私は捨てるのが苦手だ」、「たくさんあって大変そうだ」、「こんなにいっぱい、いつか片付くときが来るのだろうか?」「もっとも簡単に、すぐに捨てられる方法を知りたい」「どこから捨て始めるが効率的だろうか?」
などなど、頭の中で考えていると、ぼんやりした不安や恐怖の雲がむくむくと大きくなります。
こうした不安を解消する、もっとも簡単な方法は、とにかく、捨ててみることです。
このとき、自分のできないこと、不足に感じていることではなく、できたことに目を向けてください。
できないことにフォーカスするマインド⇒貧乏人の「足りないマインド」から金持ちの「たっぷりあるマインド」へ変換する方法。
洋服がゆうに500着以上ありそうなクローゼットから、1着捨てたとします。
足りないマイン⇒1着捨てたところで、現状はたいして変わらない、ああ、まだまだたくさんあって、ぐしゃぐしゃだ。断捨離ってほんとーに大変。
たっぷりあるマインド⇒やった、絶対捨てられないと思った洋服を1着捨てられた。この調子でがんばろう。
どちらも、客観的な事実は同じです。その事実をどう考えるかは、本人の選択です。
たっぷりあるマインドを持ったほうが、目的を達成しやすいです。
2.タイマーを使って短時間だけ捨てる
いらない物、たくさんあるし、すごく大仕事になりそうだ。週末、時間のあるときに、ちょっと片付けよう。
このように考えていると、片付けないまま2年や3年はあっというまにたちます。
「時間の余裕のあるとき」を待ってはいけません。
いま、この瞬間に、スマホやキッチンタイマーを3分にセットして、3分だけ、近くにある不用品を捨ててください。
タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
どんなに仕事が忙しい人も、どんなに片付け作業に気が乗らない人も、どんなに捨てるのが嫌いな人も、3分ぐらいはできるんじゃないですか?
3分経過してタイマーがピピピっなったら、捨てるのはやめて、きょうはもう、片付け作業のことは忘れてください。
明日になったら、またタイマーを3分セットして捨てます。
これを1ヶ月続けるだけでも、かなり部屋はきれいになりますよ。
3.きれいな場所を1箇所だけ作る
捨てたあとの快適さを知らないと、いらない物をなかなか捨てません。
不用品を捨てると、気分がスッキリするし、暮らしやすくなるし、他にもいいことがたくさんあります。
片付け本にもそう書いてあるでしょう。
そのようなメリットや恩恵が本当にあると、信じていない人は、捨てる行動に出ません。
人間、自分にメリットのないことは、なかなか自発的にはやろうとしませんからね。
そこで、実際にそのメリットを体験するために、ごく小さな場所を1箇所だけきれいにしてください。
物がごちゃごちゃしていないのは、こんなに気分がいいことなのか、身にしみてわかります。
きれいにするおすすめの場所:
流し⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
洗面所のシンク
下駄箱の上(ディスプレイスペース)
玄関のたたき(靴をぬぐ場所、土間)
自分のデスク⇒今さら人に聞けない机の上の正しい片付け方:「きれい」のキープは難しくない
こたつの上
バッグの中⇒なんでもかんでも持ち歩くのはもうやめる:バッグの中身の減らし方。
化粧ポーチ、財布、パスケースの中
もちろんこれ以外の場所でもいいです。
毎日のように使っている場所や、日々、目にするごく小さなスペースを1つだけ、ミニマリストふうに片付けてください。
4.タスクの細分化・具体化
片付けという作業を、これからする、具体的なタスクに細分化します。
細分化されていないタスクの例:あ~、なんかこの部屋すっごいぐしゃぐしゃ。ちょっと片付けよう。
このように思っているだけだと、次の行動にさっと出られません。
「片付ける」というタスクは、あまりに大雑把すぎるからです。
そこで、これをもっと具体的なタスクに分けます。
たとえば、
・ダイニングテーブルの上にある余分なものをすべて撤去する。
・床の上に落ちている服を拾って、ランドリーバスケットに入れる
・コンビニの袋にはいったままになっている、買ってきたマスクと雑誌を所定の場所に置く
・こたつの上にある、からのペットボトルを所定のゴミ箱に入れる
・部屋の片隅に積んである雑誌を5冊集めて、ひもでしばる
このような具体的なタスクを設定すれば、とりかかりやすいです(紙に書くことをおすすめします)。
片付けられない人は、なまけものでもないし、ズボラな人でもありません。
作業を具体的なところまで、ばらしていないだけなのです。
5.もったいない、と思ったら
これは、まだ使えるからもったいない。
ほとんど使わなかったから捨てるの。もったいない。
新品同様だから手放すのはなんか損。
このように思った時は、考え方を変えます。
本当にもったいないのは、誰も使っていない物を、いつまでも、たんすや押入れに入れておくことです。
これでは、その物が活躍するチャンスは皆無です。
K-POP(ケーポップ)の世界を想像してください。
ある事務所がガールズグループをデビューさせました。皆、かわいいし、踊りはうまいし、才能のある人たちの集まりです。
最初の数曲は、事務所はふつうにプロモーションしていました。しかし、ある曲が売れなかったので、事務所は、べつの男性グループに注力することにして、ガールズグループのほうは、新曲も出さず、放置しました。
放置するなら解散させればいいのに、それもしません。
解散させると、ファンの支持を失うと思っているのかもしれません。
この状況で、一番もったいないのは、なんでしょうか?
そのグループを解散させることでしょうか? 契約を解除することでしょうか?
そうではないですよね。一番もったいないのは、そのまま放置して、グループのメンバーの才能と時間を無駄にすることです。
この人たちは人並み以上に才能があるし、K-POPですから、踊りの修行もみっちり積んでいます。
その人たちに仕事をさせず、放置する。もったいないと思いませんか? みな、若いので、青春の一番いい時期の、大切な時間を事務所の都合で無駄にします。
部屋の中に不用品を置いたままにするあなたは、この事務所と同じことをしています。
人間なら、こうした闇の時間を糧にすることもできます。このグループのメンバーはのちのち別の分野で活躍する可能性もあります。
しかし、物はどうでしょうか? 誰にも使われないままみすみす劣化するだけです。
6.これ、高かったから、と思ったら
これ、買ったときけっこうな値段がしたから、捨てるのはもったいない。
よくある捨てない言い訳です。
しかし、そこに置いてあるそれを、掃除のたびに、見ていても、購入に支払ったお金は1円もかえってきません。
5番にも書いたように、物は置いてあるだけでは、価値を生み出さないのです。
買ったときの値段がもったいない、と本当に思うなら、使うべきではないでしょうか?
それができないなら、誰か本当に使う人の手に渡すために、自分の押入れや家の外に出す必要があります。
高かったから断捨離できない? 埋没費用はどのみち回収できません
7.思い出がいっぱいあるし、と思ったら
いくら筆子でも思い出のある大事なものをばさばさ捨てろとはいいません。
それが、本当に大事なものならば。
しかし、箱につめこんで、押入れの奥につっこみ、ほこりにまみれさせ、カビの温床にさせ、虫のえさにするのは、大事な物の取り扱いとして、ふさわしいでしょうか?
大事にする、とは、実用品ならばちゃんと使うこと、見て楽しむものならば、実際に見て楽しむことです。
昔をなつかしむために持っているのなら、たまには、取り出して、ながめなければなりません。
つまり、身近なところに置く必要があります。
ですが、「思い出品」がたくさんありすぎると、何がどこにあるのかわからなくなるし、たとえ所在の検討がついても、取り出すのも大変でしょう。
思い出の品が入った箱をとりだすのは、次の引っ越しのときだけ、という状況なら、持っている意味、ないんじゃないですか?
8.いつか使うかもしれないし、と思ったら
いまは使わないけど、いつか、何かのときに使うかもしれない。
そう思って、ここ数年、使っていない物を捨てない選択をする人もたくさんいます。
このような人に、私は、マインドフルネスをおすすめします⇒マインドフルネスのパワー:いつもやっていることが育つ(TED)
過去、現在、未来と時間はつながっていますが、このうち、いま、どこに一番意識を向けるべきか、と聞かれたら、「現在」と答える人が多いでしょう。
起きてしまったことはいまさら変えられないし、これから何が起こるかは、いまの時点ではわかりません。
自分がコントロールできる要素があるのは、現在だけです。
いまの自分にストレス(視覚的ストレスや、使っていないという罪悪感)を与えていて、しまう場所や管理という手間を発生させているものを、
この先、本当に使うかどうかわからない時のために持っているのは、ばかげている、と私は考えます。
9.特別な人の贈り物だから、と思ったら
これは、使いみちがないし、実は好みではないので、この先も使わないけど、大事な人から贈り物だから、ずっと持っていよう。
こう考えて、捨てられない時もあります。
この場合は、誰からもらった物であろうと、いま、そしてこれからも、その物を管理するのは、まぎれもない自分であることを思い出してください。
それをくれた人には、その贈り物をどうこうすることはいっさいできません。
なぜなら、人にあげた段階で、自分は所有者ではなくなっているからです。
いまの所有者は自分です。自分が不要だ、と思ったら、手放してもいいのです。
使わないまま、負担に思いつつ、持っているのは、くれた人の本意ではないでしょう。
気持ちの負担になるものを誰かに贈りたいと思う人はいませんから。
10.これ以外の理由で捨てられないときは
1番~4番のやり方を順番にためし(1つずつ、それぞれ1ヶ月ぐらいは取り組んでみてください)、捨てられないときは、5番~9番のアドバイスを読んで、考え方を変えるようにした。
それでも捨てられない。
そう思ったら、過去記事を検索していただくか(私が考えつく、捨てられないときの対策はすべて書いているつもりです)、
何が障害になっていて、捨てられないのか、具体的に書いて質問してください。
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捨てられない人が捨てられるようになるコツを10個書きました。
それぞれの内容は、過去記事で何度もとりあげているので、わかりにくいと思ったら、過去記事も読んでみてください。
もちろん、質問していただいてもかまいません。