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服その他、捨てにくいものを捨てられるポイントを3つにまとめました。「捨てたいのに、捨てられない」と苦しまなくてすむ方法です。
シンプルライフを目指しているのに、いざ片付けを始めると捨てられない、という人がたくさんいます。
特に、服を捨てられない人が多いです。
服の捨て方は過去にたくさん記事にしました。
ところがいまだに「服の捨て方を教えてほしい」とか、「どうしようもなく服がたくさんあるので、この件については後日改めてお便りします」といったメールをいただきます。
そこで、根本的な解決法を提案することにしました。
1.マインドセットを変える
不用品を捨てるとき、もっとも大事なのは、マインドセットを変えることです。
マインドセットとは、考え方、ものの見方、思い込み、判断基準、価値観、信念といったもの。
パラダイムとも言えます。パラダイムは、自分の認識の枠組みです。世界の見方を変えるべきなのです。
ため込むマインドセットを捨てる
どんどん買い物をして、どんどん物をもらい、使わない物、使い終わった物も何1つ捨てずに、どんどんため込む。
こんな生活をしていたから、汚部屋になったわけです。
ためこむライフスタイルを送っていたときと、同じ考え方のまま生きていたら、いくら「捨てなくちゃ」と思っても捨てられないでしょう。
「物を減らして、すっきりするんだ」と決めたのなら、思考も変えるべきなのです。
私がよくおすすめしているのは、レス・イズ・モアという考え方です⇒レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない
物を減らしたいなら、「家の中に物がたくさんあればあるほど幸せだ」という考え方を捨ててください。
いまの生活に意識を向ける
「いやいや、私はミニマリストになりたいわけじゃないから」と言うならば、もう少し、いまの生活に意識を向けるといいです。現在思考です。
捨てられない人は、いまじゃない時間、つまり過去と未来に囚われすぎています。
■過去に縛られているケース
思い出の品と称して、古い物をいつまでも大量に持っている人がいます。過去の楽しい思い出や、自分の栄光、達成した証をもつことが、いま、快適な生活をすることより大切なのです。
思い出は大事なものですが、いまの生活を脅かしてしまうほど持つものではないです。それに、みんな心の中にあります。
「この服は高かったから、捨てられない」と悩むのも、もう終わってしまった過去を何とかしようとジタバタする行為です。
■未来に縛られているケース
いまは使っていないけれど、いつかいるかもしれない、そのうち使うときがくるかもしれない、これを捨てるとあとで買うお金がもったいない、なんて考えるのは、未来に目がいきすぎています。
この未来予測、きわめてあいまいなうえに、理にかなっていません。
ガラクタを持ち続け、管理にリソース(時間、お金、気力)を使うほうがよほどもったいないからです⇒節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい
もし、自分がそれを捨てない理由が、もう変えられない過去や誰にも予測できない未来にあるのなら、「じゃあ、自分の今日の生活はどうなのよ?」と考えてみてください。
一番大事なのはいまじゃないでしょうか? いまを充実させることで、未来も変わっていきます。
参考記事⇒マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。
2.一気に片付けようとしない・毎日少しずつ捨てる
何年もかけてため込んだガラクタは、少しずつ着実に捨てるのが一番です。
「捨てられません」という方のメールには、「いますぐ、部屋がきれいになる必殺技を教えてください」という気持ちが垣間見えます。
「私はズボラです」と言いながら、部屋を一気に、完璧に片付けたいのです。
このような完璧主義的傾向は、断捨離の邪魔になります。
家の中にあるあれもこれも、みんな一度に片付けたい、という気持ちゆえに、目の前にある小さなもの1つを捨てることができないからです。
「毎日15分ずつ捨てるといいですよ」と言われると、「15分じゃ、何も変わらないわよ。時間があるときに一気にやらないと」と思い、その日は何一つ捨てません。
そして、「片付けができるまとまった時間」が来ることを漠然と待ち続けます。
もちろん、そんな時はやってきません。
時間は毎日24時間あります。きょう、そのうちの15分を片付けに使うことができない人は、ある時、時間がぽっかりあいても、ほかのことに使ってしまうものです。
「週末片付けようと思っているけれど、週末になるとなんやかやと用事が入ってできない」という声もよく聞きます。
「忙しくて片付けられない」という人は、不用品を捨てること以外の行動に時間を使うことを選んでいるだけです。
時間の使い方は自分で選んでいる話⇒時間がないんじゃなくてやる気がないだけ。大事なことに時間を使う方法(TED)
焼け石に水だと思っても、毎日、少しずつコンスタントに断捨離をしてください。時間を決めてやっていると、それが習慣になり、自分でもびっくりするほど、捨てられるようになります。
断捨離を筋トレや楽器の練習だと思うといいでしょう。
1日さぼると、捨てる腕がなまりますが、毎日続けていれば、捨てる・捨てないという判断も早くできるようになります。
3.人生単位で優先順位を考える
物を捨てるときは、その物が自分の人生で占めている立ち位置を確認しながらやるとうまくいきます。
大事なものは、よい場所に立たせるのです。
自分の人生をステージだと考えてみてはどうでしょうか?
主役はステージの真ん中へんに立ち、脇役は端にいます。主役にはライトがあたりますが、脇役にはあまり当たりません。
端っこに立ち、ライトもあまり当たらない脇役ですが、そのステージにおいて、必要だから立っています。
いま、捨てようかどうか迷っているそれ、ステージの真ん中でライトを当てたいものでしょうか? それとも端っこに立たせたいですか? ステージに登らせるべきでない物もあるでしょう。
汚部屋に住む人は、何もかもステージの真ん中にのせようとして、人生の主役である自分を自分で端っこに追いやり、舞台のそでから蹴落とそうとしています。
自分より物が大事なのです。
しかし、どう考えても、自分が真ん中に来るべきなので、汚部屋にいると不快です。
この状態を正すには、大事な物を残し、不用なものを捨てるだけ。
「あとでいるかもしれないし~」「また読むかもしれないし~」と思っているそれ、あなたのステージに不用なのです。
不用品を捨てられない人は、「快適に暮らしたいが、物もそれなりにたくさん持ちたい」と考えているようです。ですが、収納スペースには限りがあります。
何もかも、詰め込むことはできません。
そこで、優先順位を考えて、大事なものは優先的に家の中に残します。
何かを捨てようか、捨てまいか迷ったら、その物の優先順位を考えてください。
これは私の人生でどんな役割を果たしているのだろうか、何か、価値を提供してくれているだろうか、暮らしを豊かにしているだろうか、と考えてみるのです。
ポイントは、人生単位でみることです。
優先順位をつける話⇒もったいないから捨てられないという人へ。それは自分の人生で本当に大事なものなんですか?
こちらも読んでください⇒スッキリ空間を実現するコツは、なくてはならない物だけを持つこと。
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きょうは、「捨てられない」と悩む人に、今度こそ捨てられる根本的な考え方を紹介しました。
人は何も持たずに生まれて、何も持たずに死んでいきます。いつか、すべてを手放す時が来るわけです。
生きているときは、それなりに物が必要ですが、「手足が伸ばせない」「物がごちゃごちゃで掃除が大変」「探してる物が見つからない」なんて状態になるほど、物を持つ必要はないのです。
物を持ちすぎると、本当に大事なものを大事にできなくなります。