ページに広告が含まれる場合があります。
できるだけ、エコフレンドリーに所有品を減らす方法を5つ紹介します。
「私は物を持ちすぎだから、不用品を捨てて、シンプルライフにしたい。だけど物を捨てればゴミになる。できるだけ環境にいい片付け方をしたいものだ」。
そう思っている人も多いのではないでしょうか?
何でも捨てれば、ゴミになるので、エコフレンドリーな断捨離をするのはなかなか難しいのですが、以下のことを心がけると、何も意識していないときよりは、サステイナブルだと思います。
1.使うことにコミットする
そのまま捨てるのではなく、中身を使い切って捨てたり、徹底的に使い倒して捨てれば、多少は環境にいいと思います。
まあ、使い切って捨てても、ゴミは出ます。
使わずに捨てても、使って捨ててもゴミの量が変わらないものもあるでしょう。
私はずっと、マーカーの使い切りプロジェクトをしていて、塗り絵に使うつもりで買いすぎたマーカーを筆記に使って、インクが出なくなったら捨てています。
インクがなくなっても軸はプラスチックなので、捨てるたびに、プラゴミが増えます。
衣類を着倒して、その後ウエスにして、掃除に使って捨てても、出すゴミの量はあまり変わっていないかもしれません。
ですが、そのまま、がさっとゴミ袋に入れて、家の外に出してしまうより、使う努力をしたほうが、物や環境に関して、考える機会が増えます。
使い切るのは、けっこうしんどいですからね。
風呂場にシャンプーが3本もあるとき、余っている2本を廃棄するより、1本ずつ順番に使い切ったほうが、シャンプーとの付き合い方について思い巡らす機会が増えます。
このとき考えたことや反省したことが、今後のシャンプーの買い方に反映されれば、何も考えず、がーっと捨ててしまうより、エコフレンドリーなライフスタイルに近づきます。
しかも、当分、新しいシャンプーを買わなくてすみます。
2.人に使ってもらう
自分で使い切れないときは、ほかの人に使ってもらう方法もあります。
家族や友人など、欲しがっている人にあげて、その人に使ってもらいましょう。
この場合、確実に使ってくれる人の手に渡したほうが、よりサステイナブルです。
フリマやオークションで売ったからといって、買い手が必ず使うとは限りません。
私も、娘が5~6才のころ、ネットの中古衣料品店や、eBayを利用して、子供服や文具を買っていました。ですが、必要な物を必要なタイミングで、必要な分だけ買っていたわけではありません。
「かわいい服を買って、娘に着せたい」という自分の欲望を満たすために買った服も多かったし、お絵かきに使う文具も、自分が買いたいから、買っていました。
べつに娘に頼まれたわけではなかったし、どうしても必要だったわけでもありません。
いわば、買い物を楽しむための買い物をしていたのです。
こういう人は、私だけではないと思います。
「フリマで買うと安いから」と洋服をたくさん買う人が、必ずしも、着るものがなくて困っているとは限りません。
すでに十分すぎるほど持っている可能性もあります。買って使用することが目的ではなく、オークションで、落札する快感が欲しくて買っている場合もあります。
だから、何らかの方法で、ちゃんと使ってくれる人、それを欲しいと思っている人、使う意思のある人にゆずってください。
寄付するときも、寄付品がどうなるか、ある程度わかる団体に寄付したほうがいいです。
3.すべてにおいて時間をかける
「片付けは祭りだから、一気に、完璧に捨てきる」。この方法を取ると、早く終わりますが、エコフレンドリーにやりたいなら、これとは真逆の処分方法を選択してください。
「できるだけ早く、一気に捨てる」「一刻も早く、家の外に出す」という物の捨て方は、たいてい環境によくありません。
サステイナブルな生き方は、時間がかかるものです。
車を使わず自転車に乗る、飛行機に乗らず船に乗る。加工食品を食べず、材料から調理する。どれも、時間と手間はかかりますが、カーボンフットプリント(CO2の排出量)は減らすことができます。
利便性や効率を追求すると、環境に負荷がかかるのです。
物を捨てるときも、「一気に捨てて、一度で終わらせよう」とは思わず、ちまちま、使い切りつつ、のんびり、捨ててください。
ゴミ袋に入れて、収集日に出してしまうのが一番簡単ですが、あえて、時間をかけて、寄付できるところや、もらってくれる人を探し、見つからないときは、子供の工作の材料にしたりして、手間ひまかけて処分するほうがエコです。
捨てるときも、寄付するときも、分別に時間をかけてください。
何か捨てたい物があって、捨て方の選択肢をいくつか出したとき、もっとも時間と手間のかかる方法が、たぶん、もっともエコフレンドリーな捨て方です。
あえて、その時間のかかるめんどくさい方法を取るわけです。
手っ取り早い方法をとれば、半年で終わるところ、めんどくさい方法で処分すると、2~3年、かかるかもしれません。
でも、いつかは終わります。
ゆっくり捨てるときは、途中で、目的がぶれないように、ゴールを確認しながらすすめるといいでしょう。
4.続く片付けをする
3番に書いたことと関係しますが、物を捨てるときは、続けられる方法、もしくは、リバウンドの少ない方法をとってください。
何も考えず、「エイヤッ!」と気合いで捨てると、あとで、後悔するかもしれません。
実際、処分したあと後悔して、自分が手放した物が置いてあるリサイクルショップに何度も見に行き、買い戻そうかと思った、という読者がいます。
ぐずぐず迷って、何も捨てられないのも問題ですが、多少は考えて、納得したうえで捨てたほうがいいです。
また、一気に大量に捨てると、リバウンドします。
ろくに検討することなく、自分と向き合うことも、自分の生活を振り返ることもなく、ただ、そこにある山のような不良品をがーっと捨てて、「あ~、スッキリした」で終わると、また不用品が増えます。
物をためこむに至った、自分のライフスタイルについて考えないからです。
すると、捨てて、スッキリして、また買って、また捨てて、またスッキリして、また買って、というあまりエコでない行動を繰り返してしまうかもしれません。
一気にやらず、小さな場所を1つきれいにして、しばらくはその片付いた状態にキープすることを意識して生活すると、物との付き合い方が変わると思います。
5.無理のないリユースとリサイクル
当然のことながら、ゴミにせず、再利用したほうがエコです。
もう着ない服を、手提げにするとか、クッションにするとかリメイクして、使えば、物を活かすことができます。
ただ、無理やり、何かに使おうとするとかえってゴミが増えることがあります。
リサイクルの落とし穴、再利用願望がシンプルライフを遠ざける理由とは?
自分の能力を考えて、無理のない再利用をしてください。
私が、マーカーで筆記するのは、無理しなくてもできる再利用です。多少、文字が太くなりますが、おもにモーニングページに使っているので、読めなくても問題ありません。
イエローの蛍光ペンで書いたときは、ほとんど書いた文字が読めず、変な感じがして、「くしゃくしゃでも多少は読めたほうがいいみたいだ」と思いました。
何かに作り変えるときは、必ず、使うものに作り変えてください。
捨てるのがいやで、手元に残すために、別の形に変身させても、ガラクタという本質は変わりません。すると、物を減らすという目的は達成できません。
番外:物を買う時は考えてから
もっともエコフレンドリーな物の減らし方は、よけいな物を買わないことです。
ちまちま捨てながら、同時に、よく考えて物を買うようにしていると、家の中にある物の量は減っていきます。
買い物が大好きな人は、買い物メモをつけて、買いすぎていないかどうかチェックしてください。
もし、今月、買いすぎたな、と思ったら、翌月、買うのを少し控えてみる、というゆるいやり方で十分効果があります。
服を買う前に自問自答したい10の質問。無駄なお金を使うのはもう卒業。
*****
より環境にいい物の捨て方を紹介しました。
時間と手間はかかりますが、その分、フットプリントは減るはずです。
利便性をとるか、持続可能な社会をめざすか、人によって、優先したいポイントは違うでしょう。
バランスを取りながら、選択していくかないですね。