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人形、CDやDVD、コミックス、ビンテージの食器やアクセサリー、マスキングテープなど、特定のものを集めているけれど、シンプルにも暮らしたい。
そんなとき、ジレンマを感じてしまいますよね?
今回は、もの集めとシンプルライフをうまく両立させる方法をいくつか提案します。
0.趣味を手放す、または変える
最初にお伝えするのは、そもそも両立を試みない方法、すなわちその趣味を手放してしまうことです。
私も昔はいろいろ集めていました⇒人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました
でも、今は特に何も集めていません。
塗り絵を始めてから、色鉛筆をたくさん買ったので、色鉛筆を収集していると言えなくもありませんが、基本的に使っているし、今のところ、75歳(健康寿命が終わったと感じられるころ)になったら、本当に使うものだけ残して、ほかは処分しようと考えています。
時間の使い方を見直す~50歳を過ぎたら小さな暮らしにシフトしよう(その2)
ほかの活動や趣味、楽しみ、生活を豊かにしてくれるものを見つければ、収集しないとらちがあかない趣味を手放しても、楽しく暮らせるかもしれません。
徐々にコレクションの規模を小さくしていきながら、様子を見るのはどうでしょうか?
収集癖に悩むあなたへ。物を集める理由を知ってコレクションを断捨離する方法
1.量より質にシフトする
「たくさんあればあるほど、コレクションが充実する、価値があがる」と考えて、これまで集めることを最優先していたなら、量より質にこだわる方向に転換することをおすすめします。
質にこだわるのは、別の言い方をすればキュレーションすることです。特定のテーマや視点に基づいて厳選したアイテムを集め、集めたもので自分自身のストーリーを語ります。
選択にこだわって、量を制限すればするほど、残ったものの価値があがります。
質にこだわるアイデア
・テーマを絞る
何もかも全部集めるのではなく、特定のテーマに絞って集めます。
たとえば、美しい記念切手を集めているのであれば、発売されたものをすべて買うのではなく、動物の絵柄のものだけ、季節の行事のものだけなどと決めて、購入・収集します。
以前、アンティークの着物を他人と競うように買い集めてしまい、数を減らすことができないという相談をいただいたことがあります⇒捨てずに全部持っていよう、全部買わなければ。なぜ、そう思ってしまうのか?
この方のように着物を集めているなら、特定の時代、地域、作家、モチーフ、色、素材で絞り込めばいいでしょう。
絞り込めば込むほど、集める数は少なくてすみます。
・品質にこだわる
実際に市場で質がいいと思われているものだけを集めるのも1つの方法です。
古美術や骨董品を集めている場合、保存状態が良好のものや、初版本など特別なものだけを集めます。
ビンテージの食器を集めているなら、欠けのないもの、実際に使えるもの、信頼できる製造元のもの、かなり高い値段で売れるもの、フタや付属品が揃っているものなどを厳選します。
このようなコレクションをすれば、数は少なくても高品質となります。
安い値段では手に入らないでしょうから、いたずらに数が増えることもないでしょう。
・自分らしさやストーリーを盛り込む
自分にとって意味のあるものだけを集めます。
たとえば、ジュエリーやアクセサリーが好きで集めたい場合、デザインが素敵、素材が好きという理由で集めるのではなく、自分にとって意味のあるものだけを集めます。
親や知人から譲られたもの、初めてもらった給料で買ったもの、旅先で買ったものなど。
そのジュエリーを見れば、自分の人生が透かし見えるようなものだけをコレクションしましょう。
2.かさばらない形にする
従来のコレクションだとかさばる場合、小さいバージョンを集めて、同じ体験を得られるようにします。
私が知っている例だと、以前の記事でも紹介しましたが、もともとは壁に絵を描くこと(wall art)を楽しんでいた人が、だんだんミニマルライフにしたくなり、もっとかさばらない水彩画や塗り絵にシフトした例があります。ほかにも
・小さなものを集める
大きな家具や、人形を集めているなら、すべてミニチュアにしてしまえば、とりあえずスペースは取りません。
大型フィギュアを集めているなら、すべてガチャポンサイズのものに変えたりします。
すべてを買い替えるのではなく、集めた大型フィギアは本当にお気に入りのものだけを数体残し、今後はガチャポンサイズを収集していきます。
大型アートや図版を集めているのなら、絵葉書を集めるほうにシフトします。
旅先でおみやげを買うのが好きなら、絵葉書やマグネット、ピンバッジなど、できるだけ小さいものを買うようにします。
・デジタルな形で集める
物理メディアとデジタルメディアの両方がある場合は、デジタルメディアを集めます。
たとえば、音楽(レコード、CD)や映像作品(DVD)はストリーミングで楽しめますし、書籍は電子書籍を読むか、オーディオブックを聞き、ゲームソフトはオンラインのプラットフォームで提供されているゲームで楽しむ、写真はデジタルデータにしてパソコンやスマホで見るなど。
手元にある手紙や書類もデジタル化が可能なので、思い出の品はすべてデジタルデータにすればかさばりません。
私は母からもらった絵手紙の大半をデジタル化しました⇒実例あり:今の生活の中で、もっと思い出の品を楽しむ5つのヒント
デジタル写真にするとデジタルスクラップブックを作ったり、スライドショーで見たりする楽しみがありますよ。
子どものおもちゃや作品などの立体物も、3Dスキャンをしてデジタル化できます。
3Dオブジェクトをデジタル化するためのツールには、無料で使えるものから有料のものまでさまざまなオプションがあるので、まずは無料で試してみてください。
デジタル化すると、オンラインのコミュニティで他人にコレクションをシェアできます。
コレクションする人の中には、自分ひとりだけで眺めていたい(独占したい気持ちでしょうか)人もいるでしょうが、同じ趣味や共通の興味のある人たちに、コレクションをシェアして、交流すると、新たな楽しみが見つかるかもしれません。
SNSやブログに自分の思い出品の写真をのせてシェアするのは、InstagramやPinterestで今日にでもできます。
3.何のためにコレクションしているのか?
最後に、何のためにコレクションしているのか自問してください。
物を集める行為は楽しいし、充実感を感じるものかもしれません。しかし、自分も生活環境も変わるので、時々、コレクションを見直すべきです。特にシンプルライフを目指すなら、そのコレクションが自分にとってどれだけの価値を持っているか、再確認しましょう。
まず、コレクションを始めた理由を思い出してください。
何かを収集するのは、特定の感情や欲求からスタートすることが多いです。
たとえば、子供の頃に憧れていたけど高くて買えなかったおもちゃを大人になってから集め始めた、旅行の思い出を形に残したいという気持ちから旅先で必ず絵葉書を買う、美しいデザインや職人技に惹かれてアンティークの着物を集めているなど、人それぞれに理由があるでしょう。
集め始めたときの理由が、現在も有効なのか、そして、集めることが、今の自分にとって、どれだけ意味があるのか考えてください。
次に、コレクションが日常生活にどのような影響を与えているかも考えましょう。
集めたものが喜びをもたらし、生活を豊かにしているなら、それは続ける価値のあるコレクションと言えます。
しかし、コレクションが増えることで収納場所に困ったり、管理にストレスを感じたりしている場合、その価値を見直す必要があります。
ただ習慣でどんどん集めるのではなく、自分にとって意味のあるコレクションをするようにしましょう。
そうすれば、今自分が大事にしたいシンプルな暮らしも、コレクションもうまくバランスを取って楽しめると思います。
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シンプルライフともの集めを両立させるアイデアを紹介しました。
読者の中には、欲しい人に全部あげてスッキリしたという方もたくさんいます。
収集は、集めているときが楽しいのだと思います。あなたはすでに、十分喜びを得ており、次のステップに進むときが来ているかもしれません。