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先のことがとても不安で、ついつい何かに頼ってしまう。そんな自分をやめたい。
こんなお便りをいただきました。
質問や相談ではないのですが、「返事をください」とあるので、この記事で回答しますね。
ほかにも、今朝、引用不可の悩み相談(隣人とのトラブルに関するもの)をいただきました。
また、8日のTEDの記事でふれた心配性のNさんからも返事をいただき、「心配性へのアドバイスとしては意外な内容に最初感じました」とあったので、Nさんに向けてもこの記事を書きます。
この3人には、もっと自分を信じることをおすすめします。
では、まずメールを紹介します。ありすさんからいただきました。
何かに頼ってしまう私
筆子さんの記事をもとに、ノートに自分の気持ちを書き出してみたら、少しずつ自分の考えがまとまってきました。
私は引き寄せの本に頼るような人生を生きたくはありません。
でも人生に不安や不満がたまってくると、頼ってしまいます。
ただ、筆子さんのブログに、人生にはいいこともあれば悪いこともあるし、そのタイミングは人間には選べないと書いてらっしゃいました。
私は、引き寄せを実践してるのに、何で嫌なことがおきるのか、もっと違うやり方が必要なのかと思っていろんな本を買ってしまったのです。
しかし自分が思ったようなことも起こらなくて苦しむ。また、それぞれの本に気に入らない部分もある。
そして元気が出ると苦しむのがバカらしくなって、もう頼らないぞ! と決意して捨てる…の繰り返し。
そんな、何かに頼って執着する自分が嫌になります。
また、私は人にも頼りすぎる傾向があるのかもしれません。
前のメールで春に専門学校を出たと書いたのですが、卒業後にも相談に来ていいと言われていて、この5か月で3回行ってきました。
筆子さんの記事にギバーとテイカーに関する記事があったと思うのですが、私はテイカーになってしまっていると思います。
私はうつ病だったため、しばらく社会にでれず、はじめての就労のため不安は大きいのです。
自分の人生に責任を持たなきゃいけないのに怖いです。
とにかく、何かに頼りすぎるのをやめるよう努力していくつもりです。
一方的に私の思いを書いてしまいました。
読んでくださってありがとうございます。
これからもブログを参考にさせていただきます。
ありすさん、こんにちは。
お便りありがとうございます。
前回の記事では、本を買いすぎてしまう買い物の問題の解決法をお伝えしましたが、ありすさんの本当の問題は、それとはべつのところにあるようです。
前回のおたよりはこちらで紹介⇒質問の回答:実家の片付け方と、本や雑誌を買いすぎる問題について。
まず、うつ病ですが、もしまだ治りきっていないとか、不安なポイントがあるなら、再度治療をしてください。
気分が上向いているときと、落ち込んでいるときの波があるようですから。
次に、先のことに対する心配も、何かに頼りすぎることも、もっと自分を信じることで解決できます。
とりあえず、以下のどれかをやってみてはどうでしょうか?
1.毎朝、何かいいことが起こると思う
ありすさんは、引き寄せの法則に詳しいから、重々承知だと思いますが、「嫌なことが起こりそう」とか、「職場でうまくいかないかもしれない」と思っても、何の助けにもならないし、むしろそういう目に遭いやすくなります。
先日も書きましたが、人間は探しているものを見つけます。
この記事参照⇒⇒無礼な人や気が利かない人にいちいちイライラしない3つの方法。 「2.嫌な目に遭うと思ってはいけない」のところに、ブリティッシュコロンビア大学のリサーチについて書いています。
ありすさん、今、モーニングページ、書いてますか?
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
もし、書いていなかったら、早速明日から書き始めて、必ず、「ああ、きょうも楽しいことがたくさんありそうだ」で終わってください。
モーニングページを書きたくないなら、こちらにあるマウイハビットでもかまいません⇒幸せと健康をもたらすほんの小さな習慣(TED)
マウイハビットは、朝、起きるときに、「きょうは素晴らしい日になる」と言う習慣で、とても簡単です。
私は、モーニングページを6年以上書いていますが、いつも「今日もいいことたくさんあります!」という言葉で締めています。
書き方は、ときどき変わりますが、今は、横書きでだーっと書いて、3ページめの最後まで来たら、左はしに、縦書きで大きな字で「今日もいいことたくさんあります!」と書きます。
北米によくある3つ穴のノート(娘の使いかけノートをもらった)を使っているので、左側に欄外があるから、ここに書きます。
そして、上の余白に、自分の顔(動物)を描いて、その右側に、フランス語で、「きょうは2021年◯月◯日◯曜日、私は幸せです」と書き、似顔絵の左側に、これまたフランス語で、「行くぞ!(On y va !)」と書き、その下に、カタカナ(日本語)で、「レッツラゴー!」と書いて、終わります。
何を書いても、言ってもかまいませんが、ポジティブな言葉で1日を始めてください。
2.自分自身でいる(自己主張する)
自分じゃないものに頼りすぎたり、外的状況に、自分の気分を決めさせることが多い人は、たいてい自分に自信がありません。
それは自分のことをよく知らないからではないでしょうか?
自分のことをもっと知るために、可能なかぎり、本当の自分を出してください。
自分に対する信頼の回復
人間は得体のしれないものは、信用しませんよね?
スーパーでラーメンを買うとき、見たことも聞いたこともないラーメンより、いつも買っているチキンラーメンや、マルちゃんラーメンなんかを選びますよね?
まあ、いつものラーメンに飽きていたら、よく知らなくても、パッケージが魅力的なラーメンを買うとか、セールのラーメンを買うなんてことはありますが。
たいていの場合、初めて会う人や、初めて見るものより、よく知っている人や、よく知っているものに対して、より信頼度が高いと思います。
自分のことをよく知れば、「自分は大丈夫だ、何かあっても、ちゃんと対応できる」という自信がつきます。
赤ん坊のときは、みな、怖いもの知らずで、自信満々だったはずなので、この自信を取り戻してください。
「これまで、嫌なことばかりだった、つらいことばかりだった、うまくいかないことばかりだった、だから私はだめなんだ」と思うかもしれませんが、実は、それと同じくらい、いいことや楽しいこともあったのです。
しかし、人間は、ネガティブなことにフォーカスするので、よかったことはみな忘れています。
ネガティブなことに意識を向ける話⇒幸せな脳:苦しむほうに向かう脳の傾向を克服する方法(TED)
それに、たいていの場合、何が起きても、大丈夫です。
すご~く、嫌なことがあって、ショックを受けたとしても、その感情は90秒で消えるし⇒いやな気分こそ大事にして、自分の感情とうまくつきあう(TED)
そのあと、また立ち直ればいいだけですよね?
立ち直るか、立ち直らないかは自分で選ぶことができます。
自己主張について
本音を言わないのは、自分じゃない人のふりをしているわけですから、やりすぎると、自分がどういう人なのかわからなくなります。
「あれ? 私、チキンラーメンだと思ったけど、もしかして豚骨ラーメンなの? でも、この前は、サッポロ一番だった気がする」なんて。
自分の限界を越えるという意味では、アイデンティティ・クライシスに陥って、前のアイデンティティを壊し、新しい自分になるのはいいことです。
この場合、新しい自分(前より成長した自分)になるまえに、自信喪失が起きます。
ですが、いついかなる時も、自信がない人は、そういう成長ステップを取るチャンスがありません。
あまりにも本音を言わない人生は、他人の人生を生きるようなもの。
欲しくないときは「いりません」と言え。もっと自己主張する3つの方法。
3.何もかもコントロールしようとしない
先日も書きましたが、運はコントロールできませんし⇒人生において運が果たす役割とは?:バリー・シュワルツ(TED)
人生において、運が作用することはたくさんあります。
その現実を受け入れて、先のことをコントロールしようとがんばらないでください。
ありすさんは、「いやなことが起きてほしくない」と思いすぎているようです。
べつにいやなことが起きてもいいじゃないですか。
2番にも書きましたが、いやなことが起きても、立ち直って、そこから学んで前に進めばいいのです。
それに、すべて「いいこと」ばかりだったらい、それはもう「いいこと」ではなくなります。
いやなことがあるから、いいことがあるわけですよね?
人生は、何が起きるかわからないから、おもしろいんじゃないですか?
何もかも自分の思い通りに進んだら、ずいぶんつまらないものになるし、なにかについて深く考えることもないので、いかにも浅い人生になります。
それでは、ありすさん、元気を出して、楽しいお盆をお過ごしください。
自信回復に役立ちそうな記事
ネガティブなセルフトークを変えて、前向きに行動しよう(TED)
もっと自分を好きになろう。ラディカル・セルフ・ラブのすすめ(TED)。
セルフコンパッション(自分にやさしくする)の実践で人生を変える(TED)
スピリチュアルなことにお金を使ってしまい貯金ができない時の解決法。
私の書いた2冊めの本もおすすめです⇒筆子の新刊「それって、必要?」7月20日発売のお知らせ。著者による内容紹介です。
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読者のお便りに返信しました。
心配症の人には、こちらの本もおすすめです。
日本語のタイトルは、「道は開ける」ですが、原題は、How to Stop Worrying and Start Living(心配することをやめて、生きることを始めるには?)です。
私が読んだことのある、「心配しない方法」に関する唯一の本です。
確かパールハーバーにまつわる話が出てきて、「また、パールハーバーの話か」と思ったりもしますが、「人を動かす」と同じように、いろいろな人のエピソードがたくさん紹介されていて、とても読みやすい本です。
「道は開ける」というタイトルは、いかにも日本語的で、勝手に、ものごとがうまく進んでくれそうなイメージを与えますが、自分の思考や行動を変えることで、心配しすぎる人生から抜け出す方法が書かれています。
過去記事にも、心配や恐怖との付き合い方を書いた記事はたくさんあるので、探して読んでみてください。
それでは、あなたも、感想、質問、近況などありましたら、お気軽にメールをお寄せください。
お待ちしています。