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ゴミを出さない生活にするために効果的なのは、1回しか使わない物を身の回りからなくしていくことです。
使い捨ての商品を、何回か使えるもの、できればずっと使える物に切り替えればいいのです。
この記事ではごく普通の人が簡単に切り替えることができるものを3つ紹介します。
1.レジ袋から買い物袋(エコバッグ)に切り替える
最初にできることは、買い物にエゴバッグを持っていくことです。
買った物を運搬する袋をリユースするわけです。
素材は自分の好きなものでいいのですが、細かく見ていくとより環境にやさしい素材はあります。
キャンバスバッグは、素材がコットンなので、製造時に環境に負荷がかかります。綿の栽培にはたくさんの農薬(殺虫剤)が必要だからです。しかし、ポリエステルよりは長持ちするかもしれません。
ポリエステルやポリプロピレンは石油からできている合成繊維です。一見、環境によくない雰囲気がありますが、ポリエステルはもっともリサイクルしやすい織物で、燃やしてもダイオキシンの心配はあまりない、と考えられています。
いずれにしろ、毎回、違うレジ袋を使うよりリユースできる買い物バッグを使ったほうがいいですから、エコバッグとして販売されているものを1つ用意するといいでしょう。
私がエコバッグとして使っている袋は3つです。
1.)10年ぐらい前にオーガニック食品の店で買った手提げ。100%リサイクルされた素材でできています。たぶんポリエステル。
2.)5、6年前、夫が駅でもらったエコバッグ。たぶんポリエステル。
この手提げ袋には、デザインのワンポイントとして、リサイクルの緑色の矢印のマークがついており、EcoSmartというタグもあるので、エコバッグだと思います。
新装オープンしたショッピングモールのノベルティで、中にはチラシやクーポン券が入っていました。
3.)ジュート製のトートバッグ
2年ぐらい前、近所のオーガニック食品の店で買いました。この店のオリジナルの品です。
レジで精算してもらっているとき、エコバッグ1つで足りなくなったので買ったもの。この店では、自分のバッグを持っていない人には紙袋を提供しています(1つ5セント)が、使い捨てになるので、ジュートのトートを買ったのです。
ジュートは麻の一種です。麻についてはこちらで詳しく説明⇒健康にいい麻の実のとれる大麻と薬物の大麻の違いとは?
ジュートのバッグはかさばるし、やや重いので、「きょうは重い物をがっつり買う」という時に使っています。ふだんはポリエステルのエコバッグを折りたたみ、ショルダーバッグに入れて携帯しています。
こちらに1つだけですが、私のエコバッグの写真をのせています⇒バッグだけ見てると30代ミニマリスト?レディースではなく男女兼用タイプが好みです
最近、バルクバーンも私がたまに利用しているこく普通のスーパーマーケットもレジ袋が有料になりました。
スーパーのレジ袋はポリエチレンだから、ポリエステルより少ない石油で作ることができます。よって、「エコバッグを使っても意味がない」という人もいます。
しかし、やはり私はリユースできる買い物袋を持参したほうがいいと考えます。そのほうがゴミの総量が減ります。
私の母のようにレジ袋を溜め込む問題も解決できます。
昔、母は大きなプラスチックのバケツ(カゴ)いっぱいに、レジ袋をため、このカゴを食器棚の上にのせていました。
ある時、義理の妹が、ぐしゃぐしゃに入っていたレジ袋をきれいな三角たたみにしました。全部は折らなかったと思いますが、かなりの量を折っていました。
私も実用的な折り紙は好きです。薬包紙の折り方を練習したことがあるほど。こうした手仕事の技術は素晴らしいと思います。
けれども、最初からレジ袋を溜め込まなければ、いちいちきれいに折りたたんだり、収納を工夫する必要はないのです。
義理妹が三角たたみをしてから、もう20年以上たっています。しかし、いまだに母の台所には、三角にきれいに折られたレジ袋が残っています。
現在母は、レジ袋を古いお米入れに収納しています⇒家にある紙袋を全部捨てても、生きるのに何の問題もない~実録・親の家を片付ける(5)
レジ袋やショップの袋を溜め込むのは、「たった1度使っただけで捨てるのはもったいないから」という気持ちがあるからです。それならば、1回だけ使うものを家に入れるのをやめればいいのです。
袋がたまってしょうがない、と思う人ほど、買い物袋を導入するべきでしょう。食品だけでなく、衣類や雑貨を買うときも、使ってください。
私が買い物するのは、スーパーとドラッグストアぐらいですが、いつでもどこでもエコバッグを使っています(常にショルダーバッグに入っている)。食料品を入れる袋に雑貨を入れるのに抵抗のある人は、食べ物用、雑貨用と2種類用意すればいいですね。
これだけで、かなりゴミの量が減ります。
2.ペットボトルをやめ水筒を使う
飲料のボトルも1回しか使わないので、外で飲み物を飲むことが多い人は水筒を持参するとよいです。ペットボトルに入っている水や清涼飲料水を飲むのもやめます。
私は、一時期、ボトル入りのミネラルウォーターをよく買っていました。
ボトルの水のほうが、水道の水よりまろやかでおいしいと思っていたからです。けれども、値段が高いし、ペットボトルがゴミになるのが忍びなくて、水道の水を飲むことにしました。
プラスチックのボトルは、PVAやフタル酸エステルなど、人体に有害な物質が含まれている懸念があります。
BPAについて⇒環境ホルモンに気をつけよう。BPAが健康に及ぼす影響とは?
フタル酸エステルについて⇒フタル酸エステル(環境ホルモン)の毒性とは?プラスチック、ヘアケア製品、化粧品に入っています
ペットボトルはリサイクルできますが、特定のボトルしかリサイクルできないし、リサイクルするのにお金がかかるため、
100%、リサイクルされているわけではありません。思ったよりたくさんのボトルがゴミ捨て場に廃棄されています。
ペットボトルのフタはリサイクルできません。
フタは小さいので、街中に散らばり、動物が食べ物と間違えて飲むことがあります。また、レジ袋と一緒に、海中でゴミの拭きだまり(別名:プラスチックの海)を作っています。
もちろん製造するのに石油が必要です。
可能な限り使わないほうがいいでしょう。
そのためにできることは、できるだけボトルに入っている水や飲料を飲まないことです。
「水道の水はまずい」とか、「フッ化物が入っているから嫌だ(日本の水道水には入っていません)」という意見もあるでしょう。ですが、先進国では水道の水は品質の規定があり、ちゃんと検査されています。
ボトルに入っている水はそこまで規制はきびしくありません。
水道の水の安全性や味が気になる人は浄水器をつければいいでしょう。今、浄水機能のついた水筒も売っています。私は使ったことはありませんが。
マイボトルに飲料を入れて持ち歩いたほうが節約にもなります。
私の水筒はこちら⇒節約したいなら水筒を持て~象印を愛用中
3.ティッシュペーパーの代わりに布を使用
3つめはティッシュペーパーの代わりに布を使うことです。
ティッシュペーパーは1回使って捨ててしまう紙。
テレビで宣伝しているような大手のメーカーのティッシュペーパーは木から作られています。たまに牛乳パックをリサイクルしたパルプから作られているティッシュもありますが、再生紙を使ったティッシュはメインストリームにはなり得ません。
なぜならペットボトルと同じで紙をリサイクルするには手間とコストがかかるからです。
古い紙をまた使える紙にするためには、インクを落としたり、漂白したり、溶かしたりと工程がたくさんあり、たくさんの薬剤を使います。
だから、最初から余計な紙は使わないほうがいいのです。
ゼロ・ウェイスト・リビングを実践しているベア・ジョンソンさんは、ガラスのジャーにハンカチを入れてました⇒ベア・ジョンソンに学ぶゼロ・ウェイスト・ホームを作る5つのルール(TED) 汚れたら洗って再利用しているのだと思います。
私はもともとティッシュペーパーを使う習慣がないので、特にこのようなものは準備していません。まれに風邪をひいて鼻が出るときがありますが、トイレットペーパーで対応しており不都合はありません。
鼻をかむ以外ではティッシュペーパーの出番はなく、ほとんどの場合ウエスで対応できます⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
それでなくても、家の中にはいらない紙がたくさんあるので、不用な紙で事足りることも多いでしょう。わざわざ顔やそこらを拭くための紙を買う必要なんてないのです。
花粉症の人も、布で対応できないか、やってみる価値はあります。
どうしてもティッシュじゃなきゃだめな時だけ、ティッシュを使えば、全体的な使用量は減ります。
私が子供のときはティッシュペーパーはなく、それで普通に暮らせていました。ティッシュペーパーを使うのは、たぶんに癖であり、習慣です。
私は化粧をしないのでティッシュペーパーを使わないのかもしれませんが、毎日化粧している娘の部屋にもティッシュペーパーの箱はありません。
娘はクレンジングの薬剤がついている紙(クレンジングクロス)を毎晩1枚ずつ使っています(こんな紙の使用も問題ですが)。それ以外に娘が化粧関係で顔を拭くときには、私が日本で買ったタオルハンカチを使っています。
家族がやたら風邪をひいて、布では衛生面が気になるなら病気のときはティッシュを使い、日常使いは布にすればいいでしょう。
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今回は、今すぐ使い捨てをやめられる物を3つ紹介しました。
このほかにも家の中には1回しか使わないものがたくさんあります。爪楊枝や綿棒、生理ナプキンにタンポン、カット綿やコットン、サランラップ。
まずは使いすぎないことから始めてください。