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妻の衝動買いがひどいので、やめあさせたい、どうしたらいいでしょうか。
この質問に回答します。
まず、メールをそのまま引用しますね。引用OKとありましたから、引用しますが、もし間違えてOKにしてしまったのなら、その旨、メールください。
箇条書きに変更します。
差出人は、Uさんです。
妻の浪費に悩んでいます
件名:妻の衝動買いについて
35歳の会社員です。
手取り年収500万+妻80万
妻の衝動買いがひどく、年収=使ったお金の状態が5年続いています。
会社の家賃補助があるため生活できていますが後10年で補助が切れるので今の内から手を打たないと手遅れになります。
筆子さんが書かれているように物にあふれています。物が届いて開封されていないものもちらほら。
幸いリボ含めた借金はないと思われます。
先日、2人の手取りは〇〇円。子供の教育費や将来への貯蓄を分けて使えるのはこれだけ。と話した直後から(話す前から増えていた)ゲームへの課金や衝動買い。
4月末に転勤で引っ越し、5月に入ってから計画、貯金や支出をまとめている最中は、話していないからと我慢していましたがさすがに憤慨してしまいました。
もう数ヶ月も数千円のほしいものを我慢し続けた挙句だったので余計だったのだと思います。
本人は使っているカードを解約するといっていますが個人持ちのカードと私契約の家族カードを残すつもりの様です。
もちろん解約させる(する)つもりですが。
上記をきっかけにブログを知り正しい処方箋が必要と認識できました。ありがとうございます。
経緯
結婚6年目3歳1歳の子供2人
妻には精神疾患があり、ある程度はと目をつむってきましたが我慢の限界。
我慢というかタイムリミットですかね。
家庭の事情から承認欲求が満たされないまま成長してしまったんだろうと思っていました。承認欲求を満たしていけば改善されるだろうと。
精神疾患で朝起きれないことも多く、朝夕の保育園の送迎、食事の支度、許容できないストレスがかかると過呼吸になるため看護等々、私自身にかかるストレスもふくれ上がっています。
現状、私の母が見かねて家事を手伝ってくれています。
精神疾患については病院にかかっています。
前述のように最近、私の転勤で引っ越したので、生活環境や病院が変わってしまったりでストレスがかかっているのだとは思いますが。
すいません。思いつくままに書くばかりでまとまりのない文章で。
これを書いている最中も泣けてくる。
客観的に見て衝動買いについて病院にかかった方がいいでしょうか?
多分というか絶対、あなたは間違ってないよ。こうしたらいいよってアドバイスが欲しいのだと認識は出来ていますが、送るのをやめれませんでした。
ぜひ客観的意見とアドバイスをもらえたらと思います。
Uさん、はじめまして。メールありがとうございます。
いま、新型コロナウイルスの問題があって、大変なのに、さらに、家庭でも、そんな事情があって、ますます大変ですね。
「病院にかかった方がいいでしょうか?」
この質問には、「はい、そう思います」となります。ただ、病院である必要はありません(後述します)。
小さなお子さんが2人いるのに、過去5年間、家計(収入)のうち、生活費として必要なお金以外は、すべて奥さんが使い切っているのですよね?
ふつうの精神状態だったら、そういうことはしないので、専門家の助けを求めたほうがいいと思います。
ほかにも、いくつかやれることを書きます。
1.自分のストレスマネジメント
メールにも書かれていますが、Uさん自身、相当ストレスがたまっているようなので、うまくストレスマネジメントしてください。
お子さんの顔を見れば、幸せな気分になるでしょうが、それ以外にも、ストレスの対処法はたくさんあります。
簡単なところでは、思っていることをがーっと紙に書き出す、深呼吸、散歩、瞑想など。
Uさんは、「衝動買い」「買い物依存症」というキーワードで検索して、このブログにたどりついたと思いますが、ストレスマネジメントについても、たくさん書いているので、余裕があったら読んでください。
2.愛情をもって話し合う
この問題について、奥さんと話し合う必要がありますが、そのとき、奥さんを批判したり、責めたり、怒ったりしないでください。
怒りたい気持ちはよくわかります。
ですが、責めると逆効果です。
「家計に関する問題を夫婦で解決したいから、協力してほしい」と持ちかけたほうがいいです。
誰だって責められると素直になれません。
とくに、Uさんの奥さんは、承認欲求が強いそうですから、「おまえ、何考えてるんだ!?」「いったい、どうしてこうなるんだ!」「いいかげんにしろ!」、こんな言葉を使って怒るとますますセルフエスティームが下がって、ますます買い物に走ります。
奥さんは、ストレスになること(人生で起きる困難なこと)に、自分でうまく対処できないから、とりあえずお金をつかって、気晴らしをしていると思われます。
批判されると、ストレスが増えて、またお金を使ってしまいます。
話し合いをして、なぜそんなにお金を使うのか、奥さんにやさしく聞いてください。
理由がわかれば対処法も見つかります。
3.予算を決める
Uさんは、今後の計画や、現在の収入や支出の状況をまとめているのですね。
すばらしいです。
現状や今後の計画を具体的な数字にして、夫婦で検討するのは、効果的です。
「このままでは、いつか破綻する」と数字ではっきり見せられれば、奥さんも「いまのままではまずい」と認識するでしょう。
この計画には、夢も盛り込んでください。「これだけ貯めて、◯年後には、家族で、こういうことをしたいね」といった夢です。
ついでに、毎月の予算も決めて、この金額でやれないかどうか奥さんに相談してはどうですか?
2番にも書きましたが、Uさんが一方的に決めるのではなく、2人で解決するために、お互い協力しあうのが理想です。奥さん自身に、努力目標(毎月の出費は、このぐらいにおさえるとか)を設定してもらうといいでしょう。
一方的に決められた目標のために、人は、なかなか動けませんが、自分で決めた目標ならやる気になります。
4.奥さんが使えるお金に制限をかける
奥さんが使うことができるお金に制限をかけてください。
奥さんが年収分、全部使ってしまうのは、奥さんが、年収すべてに手をつけることができるからです。
メールには、奥さんは今使っているカードは解約するが、個人持ちのカードと家族名義のカードを残すとあります。
奥さんは3枚もカードを使っているということですよね。お金の管理ができない人間に3枚もカードを持たせてはいけません。
プリペイドカードか、月に使える金額を設定できるデビットカード、1枚のみを持たせてください。
固定費は、全部、奥さんの使えないカードで支払うか、銀行から落ちるようにしてUさんが管理し、ふだんの食品と日用品の買い物の分だけ、奥さんが持つプリペイドカードに入れて、それでやりくりしてもらえば、収入すべてが消えたりはしません。
以前、日経のサイトに。ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんが『もうかる家計の作り方』というシリーズを連載していました。
その1つに、浪費癖のある奥さんに電子マネーのカードをもたせたご主人の話がのっていたので参考になるかもしれません。
生活費を毎月使い切る妻 老後資金をためる打開策は…|マネー研究所|NIKKEI STYLE
「電子マネーのカード」とは、デビットカードだと思います。そうしたカードを使って、お金がだだもれにならないようにします。
いま、子どもがスマホのゲームに課金することがあるので、お金の使いすぎを防げるカードやサービス(大元は親が管理する)もいろいろあります。そういうサービスを使って、お金の流出を防ぎます。
5.まめにチェックする
奥さんに使用金額に限界のあるカードをもたせたあとも、ちゃんと制限内でお金を使っているか、まめにチェックしてください。
ほかにもいろいろやることがあって、大変かもしれませんが、チェックが甘いと、「知らないうちに、借金していた」なんてことが起きます。
さて、ここまでは、奥さんが深刻な買い物依存症でない場合の対処法です。
すでに重い依存症なら、何を言っても無駄なので、専門家に相談するのがベストです。
大事な家族に、「買い物、少し控えたほうがいいと思うよ」と言われて、そうできる人は、買い物依存症ではありません。
6.専門家に相談する
専門家といってもいろいろな人がいます。事情に合わせて、選んでください。
すでにかかっている医者に相談する
すでに奥さんは、心のやまいの治療を受けているそうなので、その病院の先生に相談してはどうですか?
とは言え、以前、読者の方から、「私はうつ病で、病院に通っているけれど、そこの先生は、私の衝動買いについては何もしてくれなかった、ただ、『やめなければいけないね』と言うだけだった」というメールをいただいたことがあります。
依存症の専門家に相談する
Googleで、addiction specialists というキーワードで検索すると、私が住んでいる街のセラピストやサービスが出てきます。
Uさんの場合は、「依存症 専門医療機関」という言葉で検索するといいでしょう。きっと地元の病院が出てきます。
こちらのサイトでは、全国の相談窓口や医療機関を探すことができます⇒依存症対策全国センター
夫婦でカウンセリングを受ける
結婚して6年で、奥さんが収入全部を使ってしまったのはここ5年とのことですから、最初の1年は、問題はなかったようです。
結婚生活の何かが原因で、浪費しているのかもしれないので、夫婦カウンセラーに相談するのもいいかと思います。
初回無料のところも多いので、とりあえず、問題を話すだけでもいいんじゃないでしょうか?
臨床心理士に相談してもいいです。
自助グループに参加する
奥さんに、買い物依存症の自助グループに参加してもらいます。
オンラインで参加できるの場所もあるし、家族向けもあります。
・・・ このようにいろいろありますが、大きな企業だと、従業員が家族の問題を相談できる窓口があるし、産業医もいますから、会社のサービスを利用してもいいです。
いずれにしても、あまり悲観的にならず、「結婚している人なら誰でもぶつかる夫婦の問題を解決していく」という気持ちで、前向きに対処するのがいいでしょう。
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買い物をしすぎる人は、物が欲しくて買っているわけではありません。
ストレスのある状況への対処法の1つとして、買い物をしているだけです。
心が安定すれば、買い物もおさまるので、人生を充実させることを考えるといいと思います。
それでは、あなたも、感想、質問など、何かありましたらお気軽にメールください。