セーター

ファッションをミニマルに

最終更新日: 2019.04.25

長く洋服を着る方法。服を使い捨てるのをやめたい人へ。

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服をできるだけ大事に長く着る、ごく基本的な方法を7つ紹介します。

ファストファッションが一般的になってから、家庭にいらない服がたまりやすくなりました。

数週間ごとに、流行のスタイルの服が手頃な値段で店に並ぶと、服を買うのが好きな人は、買ってしまいますよね。

ですが、ファストファッションが、環境に大きな負荷をかけているのはまぎれもない事実です。

理想は、自分がちゃんと着る服だけを持ち、それぞれを長く着ていくことだと思います。



1.着たいと思う服を買う

服を長く着るには、それなりに、大事にしなければなりません。そのために、服を買うときは、自分が好きな服、着たいと思う服を買うべきです。

好きな服なら大事にするのも苦になりませんから。

「好きな服を買うなんて、あたりまえ」と思うかもしれませんが、意外と、「自分が着たいから」という理由以外で服を買う人も多いです。

たとえばこんな理由です。

・安いから、セールだから、2着買うと、片方が安くなるから

・流行だから

・友達が着ていたから

・親が買えというから

・男性受け/女性受け/子供受け/職場受け/近所の奥さん受けetc.しそうだから

自分が好きで、着ようという意志のある服を買えば、自然に着ることができます。よって、たんすやクローゼットの中に入れっぱなしにはなりません。

クローゼットの中に、着ない服を放置すると、服そのものは長持ちするでしょう。ですが、大事にしているとは言えません。

服をいっぱい持っているのに、毎朝「着る服がない」と思うことが多いとしたら、自分が好きな服を買っていない可能性があります。





2.どんな服を着たいのか日頃から考えておく

「着たい服を買え」と言われても、自分の着たい服がわからないことがあるかもしれません。

これまで、特に何も考えず、シーズンごとに、目についた服をなんとなく買ってきた人は、一度、自分にとって服とはなんであるのか、今後、自分はどんな服を着ていきたいのか、考えてみるといいでしょう。

自分の着たい服は、自分にしかわかりませんから。

人はさまざまです。

服のことを考えるのがめんどくさい、という人もいれば、少ない服を着回して、できるだけおしゃれに見せたい、と考える人もいるし、できるだけ環境に負荷をかけない、スローファッションを心がけたい、という人もいます。

服にお金をかけるなんて絶対いや、という人もいれば、高くて質のいい服だけを買いたい、◯◯ブランドの服で固めたい、という人もいます。

自分のテーマみたいなものを設定しておくと、着たい服を選びやすくなります。

テーマを考えるさいに、参考になる記事にリンクしておきます。

服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方

少ない服でおしゃれを楽しむ方法。この秋からミニマルなファッションにしませんか?

3.そこそこ質のいい服を買う

あまりにもチープで、質の悪い服を買ってしまうと、どんなに大事に着ようと思っても、数回洗濯するだけで、だめになります。

長持ちさせたい、と思うなら、ある程度、質のいい服を買うべきでしょう。

といっても、そんなに高価な服を買う必要はありません。

ファストファッションの服を新品で買うときは、気をつける、ぐらいで大丈夫です。

ファストファッションの服の素材はあまりよくない話⇒ファストファッションとは? その仕組みと問題点を2分で学ぶ

質のいい服を買うには⇒質のいい服を簡単に見分ける7つのコツ。着ない服ばかり買わないために。

4.洗濯しすぎない

洗濯すればするほど服は痛みます。

必要以上に洗濯しすぎなければ、長持ちします。

洗濯しないのは、服を長持ちさせる最大のポイントと言えるかもしれません。

多くの人は、1回着ただけで、服を洗濯します。何も考えず、ほとんど習慣になっています。

大昔、ブログで紹介した、昔の友人でわりとケチだったWさんも、たった数時間着ただけのジーンズを、洗濯していました。

学校の教室で座っているときにはいていたジーンズです。

Wさんのことを書いた記事⇒今日からできるお金を貯める3つの方法、ミニマリスト流

服は汚れてから、または細菌のせいでくさくなってから、洗濯すればよい、と私は考えています。

洗濯しないですむ方法⇒洗濯物の量と洗濯の回数を減らす簡単な方法~服の数が少なくても大丈夫

5.生地が傷みにくい洗濯をする

洗濯しないほうがいいのですが、全然洗濯しないわけにもいきません。

そこで、洗濯するときは、できるだけダメージの少ない洗濯をします。

具体的には

ドライヤー(衣類乾燥機)は使わない

衣類の乾燥機を持っている人、日本ではそんなに多くないかもしれません(よくわかりませんが)。カナダでは、洗濯物を外に干す人はあまりおらず、ドライヤーを使って乾燥させる人が大半です。

ドライヤーの熱と、タンブル(回転すること)は、ものすごく服にダメージを与えます。

時間をかけて自然乾燥させるべきところを、不自然に強制的に乾かすのがドライヤーです。不自然なことをすれば、衣類が痛むのは当たり前です。

カナダに来た当時、ふつうにドライヤーで乾かしていましたが、あまりにも服が痛むので、いまは、ドライヤーは使っていません。

手洗いする

洗濯機の中に放り込んでぐるぐる回すより手で洗ったほうが、服は痛みません。

裏表にして(裏返して)洗う

服の表面には刺繍やらリボンやら、付属品がついていることが多いし、プリントがあるのも表ですから、ダメージを避けるために、裏返して洗います。

ボタンやファスナーは全部留めて洗う

ボタンやらを留めずに洗うと、洗濯中に、服がびよーんと伸びて、ほかの服にからまります。

なお、洗濯機が汚れていると、洗濯がきれいにできないので、ときどき洗濯機そのものも洗います。

洗濯の仕方は、素材によっても違うし、細かいことを考えだしたらきりがありません。基本的な線を押さえておくだけでよいと思います。

6.基本的な手入れをする

穴は小さいうちにかがり、裂け目も小さいうちに、つくろう、といった基本的なメンテナンスをします。

とはいえ、服をたくさん持っている人は、穴があくほど着ないかもしれません。

私自身、日本にいる頃は、袖をどこかにひっかけた、といった事故でもない限り、穴があくほど服を着たことはありませんでした。

今から思うといつもコンディションのいい服を着ていました。

しかし、いまは、ファストファッションがあるから、すぐに穴のあく服も多いかもしれない、とも思います。

私がカナダに来たのは、1996年なので、まだファストファッションは一般的ではなかったと思います。

ちょっと穴があいたり、布地が裂けただけで、捨てる人はいないと思いますが、多少難が出ても、あっさり見捨てず、修繕しながら着ていけば、その分、長く使えます。

服の素材によっては、いろいろなメンテナンスが必要なものもあります。

以前は、セーターを持っていたので、毛玉取りをしたこともありますが、いまは、綿100%の服が主体なので、毛玉が気になることがなくなりました。

天然素材を愛用している話⇒私が天然繊維を選ぶ5つの理由~静電気が健康に及ぼす害はあなどれない

それから、服が痛みにくい収納というのもあるでしょう。

タンスやクローゼットにびっしり入れず、適度に余裕をもたせてしまったほうが、服は傷みません。

服を積み重ねるのではなく、こんまり式に、立てたほうが傷まないでしょうね。私はたんすも持っていないし、積み重ねるほど服もないので、実地では実験できないのですが。

7.筆子独自の工夫

自宅にいるときは、たいていいつも、エプロン代わりに上から色の濃いTシャツを着ています。

スムージーを作ったり、飲んでいる(食べている)ときに、緑色の液体が胸に飛び散り、そのたびにしみになるという経験ををたくさんしました。そこで、飛び散ってもいいように、汚れてもいいTシャツを着るようにしました。

赤ん坊のよだれかけと一緒です。

このTシャツは、幼稚園児のお絵描き用スモックの役割も果たしています。

水彩で塗り絵をしているとき、胸や袖口にたまに絵の具をつけます。油性マーカーをつけてしまうこともあります。

そんなとき、汚れてもいいTシャツを着ていると、その下の服の寿命を延ばすことができます。

仕事から帰ったら、自宅では、どんなに汚れても大丈夫な服を着れば、仕事用の服を長持ちさせることができるでしょう。

スローファッション関連記事もどうぞ

マインドレスからマインドフルへ、ファッションを変えていく(TED)

「真の代償」The True Costはファストファッションの真実を暴く映画 ~これでもあなたは安い服を買い続けますか?

『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』11月日本で公開。服を買い過ぎる人は必見です

スローファッションとは? 非おしゃれ系おばさんミニマリストの取り組み

死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。

ミニマリストらしいファッションの選び方。プロジェクト333のすすめ。

*****

今回は、服を長持ちさせる工夫を書きました。

「高い服を買って長く着る」というのが一般的な法則ではありますが、その人の生活環境や価値観によっては、当てはまらないことも多いです。

私は、「服にお金をかけるのは、もういやだ」と思っています(若いとき、さんざん服を買って無駄にしたので)。しかし、安い服をどんどんゴミにするのもいやです。

そこで、そこまで安くもないけど、高くもない服で、自分の好みに合うものを数着持ち、毎日、同じような格好で生きる、という形に落ち着きました。





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