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もう何年も着ていない服があるけど、捨てられない。
その理由と、ちゃんと捨てられるようになる方法をお伝えしています。
今回は、
理由11:そもそも、服を捨ててもいいのかどうかわからない
自分の家にある自分の衣類なのに、その取り扱い方がわからない。
そんなことあるの?
はい、あります。
これまで物事を自分で決めてきた体験が少ないと、自分の判断に自信がないし、勇気を出さないと決められないので、そのまま放置してしまいます(楽なほうに流れる)。
このようなときはどうしたらいいのでしょうか?
3つの方法をお伝えします。
1.全部着てみる
すべて一通り着てみます。実際に着てみれば、手にとる気になれない服や、着ても楽しくない服、つまり捨てたほうがいい服がわかります。
着てどこかに出かける必要はありません(出かけてもかまいませんが)、試着して、鏡に写った自分の姿を見てください。
着ていない服がたくさんあると、いちいち着てみるのは大変かもしれません。
「そんな面倒なことできない」と思ったら、ばっさりすべてを手放してください。
試着すらする気になれない服を、いつか何かの時に着るなんてこと、起こりません。
服は着るためにありますから。
量が多いときは、一度にやらず、毎日少しずつ(10~15分ぐらい)、順番に着てください。
着用したら、以下のことを考えてみましょう。
1)いま、どんな気分か?
着てみて、ポジティブな気分になるなら、近藤麻理恵さんではありませんが、残してもいいかな、と思います。
意外に似合うな、顔映りがいいな、感じがいいな、とか、あれと合わせると素敵かもね、といった気分になったら。
ただし、この服をまたしまいこむと、死蔵品になるので、近々着られるように、いつも着る服を置いている場所(たんすやクローゼット)に移動させます。
早めの着用がおすすめです⇒物をためないコツ。「買ったらすぐに使おうルール」のすすめ
手元に置いてもなかなか着ないなら、捨てたほうがいいです。
あるいは、その服はただの「思い出の品」なので、タンスやクローゼットから出し、どこかに飾る、写真にとって本体を捨てる、リメイクするなど、思い出の品として活用しましょう。
実例あり:今の生活の中で、もっと思い出の品を楽しむ5つのヒント
もし、ネガティブな気分になるなら、処分してください。
似合わない、さえない感じ、きゅうくつだ、顔が暗く見える、老けて見える、自分じゃないみたい(悪い意味で)、こんな気分になったら。
ネガティブな現象が起きたときも、もちろん処分します。
小さすぎて入らない、いきなり静電気がバリバリ起きた、ボタンが多すぎて、着るのにすごく苦労したなど。
なんとも思わない、何もピンと来ない、という服も処分対象です。その服を持つ積極的な理由が何もないのですから。
2)最後に着たのはいつか?
その服を最後に着たのはいつか考えてみて、それが5年も前なら、もう捨てましょう。
いつも、「1年着なかったら、もう捨てろ」とおすすめしていますが、これまで物事を自分で決めてこなかった人は、捨てる決断もたいしてしてこなかったでしょうから、1年はハードルが高いかもしれません。
もちろん、1年ルールでいける人は、そうしてください。
最後に着たのが大昔の服から捨てる理由⇒よりよい決断をする3つの方法、コンピュータのように考える(TED)
3)次回、いつ着るのか?
着てみたら、いい気分になるような、でも、そうでもないような、なんだかよくわからない。
そんな時は、次回いつ着るのか、考えてみましょう。
2021年の3月に会社の慰安旅行に着ていくんだ、というように具体的に予定が立つなら、持っていてもいいでしょう。
私は、スーツケースを持っていますが、ふだんは全然使っていません。ですが、数年以内に、実家に帰らなければならない用事があるので、そのときに使うために捨てずに持っています。
このように、「必ずこの時に着るのだ!」という目処がたつものは、残します。
2.どうしても残したい服を先に選ぶ
先に、どうしても必要な服を選びます。
選ばれなかった服は、もういらない服なので、捨てて大丈夫です。
何年も袖を通さず、収納しているだけの服は、あなたの心の中では、「もう捨てた服」です。
しまい込むことが、物を大事にすることではありません。
死蔵されている服は、家の外に出していないだけで、とっくの昔に見切りをつけている服なのです。
繰り返しますが、服は着るためにあります。
着ていない、ということは、「使う必要がない服」、つまりいらない服です。
選び方
ふだんよく着ている服は、必要な服と考えられますから、先に取り除けます。
すると、あまり着ていない服が残ります。
それらの服を取り出して、仲間、または親戚同士を集めてください。
長袖のトップス、半袖のトップス、スカート、パンツ、アウターなど。
服の数が多い人は、似たような服をたくさん持っています。似たような顔ぶれの仲間がたくさんいるわけです。
仲間を集めたら、1着だけ残す服を選びます。
1着だけ。
一番いい服、いちばん着そうな服を選んでいきます。
選からもれた服は、もう処分しましょう。
1着だけなの? 2着や3着じゃだめなの?
そんなふうに思いましたか?
いや、べつに、3着でも4着でもいいですよ。
けれども、1着だけ選び取って、ほかを全部捨てるほうが、その1着の価値があがります。
捨てられた服に分散していたエネルギーが、その1着に集約されますから。
3.あえて自分で決める
捨てていいのかどうかわからないので、とりあえず、どこかにしまい込んで、何年も生きてきた。
こういう人が、いますぐやるべきことは、実際に自分で決めて、どんどん服を処分することです。
最初にも書いたように、これまで決める行動をしてこなかったから、「捨てていいのかどうかわからない」、と思ってしまうのです。
この「わからない病」の最良の治療は、わかろうが、わかるまいが、とにかく捨てる服を決めて捨てることです。
「捨てても大丈夫そうな服って何?」と、ネットで検索してもいいでしょう。私も、そういう記事はたくさん書いています(たとえば、このシリーズのその7。最後にリンクしています)。
ですが、そんなことやる暇があったら、自分で判断して、さっさと決めて、捨てたほうがいいのです。
自分で決めれば決めるほど、捨ててもいいんだ、自分で決めていいんだ、とわかってきます。
仮に、服を捨てるか、残すかという判断で、失敗したとしても、そんなの痛くもかゆくもありません。
こういう人に限って、着る服は山のように持っています。
捨てる服選びに失敗することを恐れて、そのままにしていると、自分で何1つ決められないまま年をとってしまいます。
30歳ぐらいまではそれでも通用するかもしれません。ですが、年をとって、社会的な責任が増えてくると、自分で自分のことを決められないことが、人生のあちらこちらで、大きな影響を及ぼします。
早めに「決める練習」を始めたほうがいいですよ。
わからない病の人におすすめの考え方を3つ書いておきます。
直感よりロジカルシンキング
服を見ると、直感的に、「かわいい、素敵」とか、「あればそのうち着るかも」と思うかもしれません。
これは、爬虫類脳(はちゅうるいのう)の反応ですから、これで決めずに、理性的な思考(ロジカルシンキング)にもとづいて、決めてください。
爬虫類脳の説明はこちら⇒シンプルな禁酒のやり方。ビールの飲み過ぎはこうして防ぐ。
ロジカルシンキングとは?⇒論理的かつ批判的に考える7つの方法。ロジカルシンキングはライフスキル。
「直感で決めたほうがいい」という人もいますが、これまで決めてこなかった人が直感に頼っていたら、何も決められないまま終わるんじゃないでしょうか。
わからなくても大丈夫
この世の中には、自分でわかることと、わかり得ないことがあります。
たとえば、今後COVID-19がどうなるか、なんて誰にもわかりません。
わからないことを無理やりわかろうとすることに力を注がず、わかっていることをベースに捨てる服を決めてください。
完璧主義は捨てる
きのうも書きましたが、完璧主義に陥って、失敗を恐れて、二の足を踏むのはやめましょう。
失敗しても、大丈夫です。
というか、失敗しないと学ぶことができません。
決めることが苦手な人には、積極的に決めて、失敗することが不可欠です。
「何かを捨ててもいいのかどうか」これはほんの小さな悩みで、直接、人の命や人生を左右したりはしません。
けれど、こういう小さなことを決めるか決めないかで、その後の生活がよくもなれば、悪くもなります。
「捨てるかどうかを決めないでスルーする」という選択をするのはもうやめて、「積極的に取捨選択していく」という態度で生きたほうが、生活の質があがります。
☆この続きはこちら⇒服を捨てることに強い罪悪感を感じる:着ない服を捨てない理由とそれを乗り越える方法(その11)。
服を捨てない理由・これまで書いた記事
着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)
理由1:捨てるメリットを感じていない
理由2:捨てるのが面倒だ
捨てるなんてもったいない、持っていればそのうち何かに使える~服を捨てたいけど捨てられない理由とその対処法(その2)
理由3:捨てるのはもったいない
心が痛むから捨てられない~服を捨てない理由とその対策(その3)
理由4:心が痛むから
これを着るべきだ、という義務感が服を増やす:服を捨てない理由とその対策(その4)
理由5:「私はこれを着るべきだ」「この服を持っているべきだ」という義務感
いただいた服を捨てるのは相手に悪くて:服を捨てない理由とその対策(その5)
理由6:人からもらった服だから
しまい場所があるからべつに捨てなくてもいいよね:服を捨てない理由とその対策(その6)。
理由7:しまい場所があるから
捨てるべき服がわからない:着ない服を捨てない理由とその対策(その7)
理由8:どの服を捨てたらいいのかわからない
思い出がある服だから:着ない服を捨てない理由とその対策(その8)
理由9:思い出のある服だから
ウエスにするからしまっておく:着ない服を捨てない理由とそれを乗り越える方法(その9)
理由10:ウエスにするから
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服を捨てられない理由(言い訳)、その11をお伝えしました。
ほかにも、「私はこういう理由で捨てられないんです」というのがありましたら、メールで教えてください。
お待ちしています。