ページに広告が含まれる場合があります。
2024年2月19日から7月1日までに紹介した20本のTEDトークをまとめました。
今回のラインナップでは、仕事や人間関係、セルフケア、自己成長、時間の使い方まで、幅広いテーマが取り上げられていますが、共通しているのは「自分軸を大切にし、シンプルに生きる」ことへの提案です。
無意識の偏見を乗り越えたり、他人の意見から自由になったりすることで、心の平穏を取り戻し、自分らしい生き方を見つけてください。
2024年2月から7月に書いたTEDの記事
タイトルは、Unconscious bias: Stereotypical hiring practices. (無意識の偏見:固定観念が影響する採用)
起業家でキャリアコーチのGail Tolstoi-Miller(ゲール・トルストイ・ミラー)さんの講演です。
人事担当者の無意識の偏見が誰を採用するかを決めるという内容です。
私たちがいろいろな偏見や思い込みを持ってしまうのは、毎回、新たに情報を解釈していると脳が疲れるからです。
だから過去の経験に基づいて、さまざまなことを一般化しています。
これは、いい面に働く場合もありますが、差別につながることもあるので気をつけなければなりません。
仕事に採用されない理由はさまざまですが、全面的に自分のせいだと思わないほうがいいでしょう。
タイトルは、The Art of Spending Time(時間を使う技術)
デザイナーの Michael Tierney (マイケル・ティエルニー)さんの講演です。
タイトル通りの内容。マイケルさんは、時間を一番大事な通過として考えてみることを勧め、実際に◯で24時間を表して、何に使っているか可視化して見せてくれます。
本当に大事なのはお金ではなく時間なのです。
彼はミニマリストでもあるので、シンプルに暮らしたい人の参考にもなります。
タイトルは How Boundaries Make Space For The Sweet Things In Life(いかに境界線が人生の素晴らしいもののための余白を作るか?)
講演者は、セルフヒーリングを教えている Yasmine Cheyenne(ヤスミン・シャイエン)さん。
セルフヒーリングは自分で自分を癒やすことです。
他人との間にしっかり境界線を引かず、誰かの問題や仕事を自分のものだと捉えてしまうと、大事なリソースを奪われてしまいます。
ヤスミンさんは、手持ちのリソースをガラスのジャーに入った砂糖にたとえています。
タイトルは、Not all parents are good すべての親がいいわけではない(TED)
心理学者のDr. Sherrie Campbell (シェリー・キャンベル博士)の講演。
「親は子どもに悪いことなどするはずがない」「親は神聖なもの」という人々の固定観念やある種の願いのせいで、ひどい親に害を受けている子どもを助けることができないと、シェリーさんは訴えます。
悪い親との間には、境界線を引くべきだし、社会は現実を客観的に見て、親の責任を追求すべきだという内容。
タイトルは、Three words that will change your life(あなたの人生を変える3つの言葉)。
心理学者の Dr. Mark Holder(マーク・ホールダー博士)の講演です。
ホールダー博士はポジティブ心理学の研究者です。
毎回、まとめ記事で紹介するトークの中に、ひとつかふたつはポジティブ心理学に関係のあるものが入っているので、繰り返しになりますが、ポジティブ心理学は、うまくいっているところに焦点をあて、より幸福になったり、ポテンシャルを発揮できるようにしたりすることを目的としています。
ホールダー博士は、幸福の鍵はよい人間関係にあると言い、そういう関係を築くのに有効な言葉を教えてくれます。
タイトルは、Freeing Yourself From The Opinions of Others (他人の意見から自分を解放する)。
看護学の博士、Shara Ally(シャーラ・アリー)さんの講演。
他人の意見を聞くのはやめよう、という内容。
というのも、人の意見をもとにして自分を変えようとすると、不安や心配が増え、本当の自分を見失ってしまうからです。
自分軸を大事にしようという話は私もよく書いているし、ほかのところでもよく見かけると思います。
ですが、現代は、SNSをはじめ、人の意見がどんどん入ってくる環境なので、定期的に、他人の意見に振り回されていないか、振り返ることが必要です。
タイトルは、The Secret to Being Happy(幸せになる秘訣)。
インドの哲学、ヴェーダンタの専門家、Jaya Row (ジャヤ・ロウ)さんのトークです。
ジャヤさんは、満たされた欲望を、まだ満たされない欲望の数で割るという幸せの方程式を教えてくれます。
つまり、満たしたい欲望が小さいほうが、幸せになれます。
タイトルは、Dear Overwhelmed Moms, Self-Care Isn’t Selfish(いっぱいいっぱいのママたちへ。セルフケアはわがままじゃありません)
ポッドキャスターの、Liz Carlile(リズ・カーリル)さんのプレゼンです。
育児をがんばりすぎて燃え尽きたリズさんが、自身の体験から、セルフケアの重要性を説きます。
はじめて子育てするときは、「いいママになろう」とがんばりすぎてしまうことがありますね。
タイトルは、How to stop your thoughts from controlling your life (あなたの考えが、あなたの人生をコントロールするのを止める方法)
起業家、心理学者、哲学者 Albert Hobohm (アルバート・ホボム)さんの講演です。
このトークで話している「自分の考え」は、状況に対して短絡的に反応したときに出る考えです。
それは「いつもの反応」です。
アルバートさんは、タイで僧侶になる修行中に、これまで、外的状況にただ反応していただけで、自分の中で何が起こっているのかに意識を向けてこなかったと気づきました。
外的刺激に反応して出た考えが、自分のためになる思考だとは限りません。
タイトルは、How This One Simple Method Set Me Financially Free (このシンプルなひとつの方法が、いかに私を経済的に自由にしてくれたか)。
お金とビジネスのコーチ、Emily King(エミリー・キング)さんの講演です。
エミリーさんは、お金といい関係を持つことが重要だと言います。
大半の人が、お金に対してネガティブな感情をいだいており、お金が原因でストレスを感じていますが、この状態を変えなければなりません。
無意識の消費をやめる実践的な方法も紹介されています。
そのひとつは、毎日、自分のお金の流れを見ることですが、これは私も実践していますが、本当に効果があります。
タイトルは、Same old story? How tiny houses make people want less(よくある話? いかにタイニーハウスが人々により少ないことを求めさせるか?)
ナラティブテオリスト(narrative theorist)のKatra Bryam(カトラ・ブライアム)さんの講演です。
ナラティブテオリストは物語を研究する人で、物語論のスペシャリストです。
タイニーハウスから離れますが、私たちの日常生活は物語であふれています。
小説やドラマ、映画だけなく、ニュース、広告、SNSの投稿、個人的な体験もすべて物語として捉えることができます。
このような物語の構造、機能、意味などを掘り下げて研究するのが、ナラティブテオリストです。
カトラさんは、タイニーハウスムーブメントをひとつの物語として分析しています。
タイトルは、The Remarkable Impact of Hobbies on Career (趣味がキャリアに与えるすばらしい影響)。
化学の教授、Karen McFarlane Holman, Ph.D.(カレン・マクファーレン・ホルマン教授)の講演です。
カレンさんの趣味は音楽で、バンドを組んでパンク・ロッカーとして活動しています。
彼女は、仕事と趣味の両立で悩んだこともあったけれど、趣味があるからこそ、充実した仕事ができるという結論に至りました。
カレンさんは、大学の教授なので、プレゼンが上手です。
タイトルは、Are you making the most of your time? (あなたは自分の時間を最大限に使っていますか?)
メディアコンサルタントで作家の、Anthony Knopps(アンソニー・ノップス)さんの講演です。
アンソニーさんは生死にかかわる事故にあい、自分は今、2度目の人生を歩んでいると言います。
一度しかない今という時間をどう使うべきか、考えさせられるプレゼンです。
タイトルは、Why money can’t buy happiness(なぜお金では幸せが買えないのか?)
心理学者のDaniel Sachau(ダニエル・サコー)さんの講演です。
お金で幸せを買えない理由は、期待していることが満たされると次の期待が生まれ、決して満足しない私たちの心理にあります。
タイトルは、Gratitude: The Foundation of Confidence (感謝:自信の基礎)
スピーカーでコーチのTara Gooch(タラ・グーシュ)さんの講演です。
昔から自己肯定感が低く、自信がなかったタラさんですが、どん底に落ちたとき、過去の自分、今の自分、これからなりたい自分に感謝して、人生を変えました。
タイトルは、8 Signs of a Toxic Friendship(害のある友達関係の8つのサイン)
マーケッターの、Sharon Livingston(シャロン・リビングストン)さんの講演です。
シャロンさんには、とても仲がよく大親友と呼べる友人がいました。
しかし、実際は、この友情がこわれないように、シャロンさんは、いろいろと気を使っていました。
結局この友情はこわれましたが、この体験からシャロンさんは、自分の気持ちを大切にすることを学びました。
友人を失ったとき、自分で自分の親友になることから始めたそうです。
タイトルは、The gift of tough times(困難な時期の贈り物)。
コミュニケーションの専門家で、自己啓発のコーチ、 Tara Igoe (タラ・イゴ)さんの講演です。
生きていれば、困難なことやつらい出来事は避けて通れません。
タラさんは、困難なできごとは贈り物だと捉えることができると言います。
つらいことがあるからこそ、自分の感情と向き合えるからです。
タイトルは、When time doesn’t heal all wounds(時がすべての傷を癒やしてくれない時)
公衆衛生とリーダーシップにの専門家、 Dr. Robert K. Ross(ロバート・K・ロス)博士の講演です。
幼年時代の環境のせいで、反社会的なことをしてしまっても、その経験を勇気とレジリアンス(立ち直る力)に変え、コミュニティのために何かできる人間になれると伝えています。
刑務所の中で行われたプレゼンで、ロバートさんの力強いメッセージに心を打たれます。
How to improve self-control? Five simple rules to form good habits(いかに自制心を高めるか? よい習慣を築く5つのシンプルなルール)。
社会心理学者で東洋大学の教授である尾崎由佳さんのプレゼンです。
セルフコントロールできるスキルを向上させる方法をわかりやすく教えてくれます。
タイトルは Your socks may hold the key to aging better(あなたの靴下が、よりよく年をとる鍵を握っているかもしれません)
理学療法士(フィジオセラピスト)の Carole Blueweiss (キャロル・ブルーワイス)さんの講演です。
靴下を履くとき、うまくバランスを取れるかどうかで、どの程度、老化が進んでいるかわかります。
椅子に座って、楽に履いてしまうより、片足で立ってうまくバランスを取りながら、履いたほうが、バランスを取る力を鍛えることができます。
私は片足立ちでソックスを履くことができますが、5本指ソックスなので、指を1本1本入れるとき、けっこう苦戦します。
これまで書いたTEDの記事のまとめ
過剰な思い込みをなくしたいあなたへ。TEDの記事のまとめ(7)
自分で問題を解決する力をつけたい人へ:TEDの記事のまとめ(8)
マインドセットを変えるヒントにどうぞ:TEDの記事のまとめ(10)
欲張るだけの人生をやめたいあなたへ:TEDの記事のまとめ(11)
脳の仕組みを知って、充実した人生を送る~TEDの記事のまとめ(13)
行動を変える秘訣を知りたいなら:TEDの記事のまとめ(15)
変化を恐れない! 常に成長したいあなたへ~TEDの記事のまとめ(19)
シンプルライフと自己成長に効く~TEDの記事のまとめ(20)
******
毎週、いろいろなTEDトークを紹介していますが、ブログのテーマに関係のないものは取り上げていません。
シンプルライフを心がける読者には、時間管理や人との距離感の取り方について、共感できる点が多いはずです。
参考になるトークがひとつでも見つかりますように。