自分で作った焼き物

ミニマルな日常

最終更新日: 2021.03.5

古い作品を残すメリットとデメリット:残したほうがいい理由編

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店で買ってこなくても、人からもらわなくても、家の中で増える物があります。

作品です。

自分や家族が、何かを作ると、その作品が残るため、しまい場所を確保する必要が生じます。

こうした作品を、捨てようか、とっておこうか迷うことも多いでしょう。

迷ったときのために、日頃から、残すメリットとデメリットを自分で考えておくと、物の増殖を制御しやすいと思います。

この記事で、一緒に考えてみましょう。

今回は、私が思う「残すメリット」を紹介します。



古い作品とは?

最初に古い作品の例をあげます。

昔、自分が学校で作ったもの:図画工作、作文、レポート、学習発表会のポスター、宿題で作った手芸の作品、授業中に書いたノートなど。

昔、自分がプライベートで作ったもの:アートや手芸など作る系というか、クリエイティブな趣味の作品、日記や個人的な備忘録、お小遣い帳など。

今の自分が、職場や学校、習い事で作ったもの

今の自分が趣味で、個人的に、誰にも強制されずに作った作品。個人的な備忘録や、資料としてまとめているもの、家計簿など。

考えてみると、プロのアーティストでなくても、何かを作ることってよくありますね。





筆子の作品

私は物を作る方ではないし、クリエイティブでもないため、何かを作ることは少ないのですが、それでも、過去にこんな作品を残してきました。

学生時代のものは全捨て

学校のカリキュラムの中で作った作品は、何も残っていません。

一部を長らく母が持っていましたが、「もういらないから捨てて」と頼んでずいぶん前に処分してもらいました。

趣味のジグソーパズル

大人になってから、一時期、ジグソーパズルにこったことがあります。

1970年代の半ばに、名画『モナリザ』が日本で公開され、モナリザのジグソーパズルが流行り、弟がやっているのを見て、自分もやり始めました。

70年代の終わりから80年代はじめは、ジグソーパズルがブームだったと思います。

いくつか買って、ちまちまと作り、完成したらのり付けしましたが、置き場所に困りました。

このときは、無理やり自分の部屋や裏の部屋、キッチン、トイレなどに飾りました。

そのなごりで、今も、実家の私の部屋やキッチン、裏の部屋にはジグソーパズルが飾ってあります(パネルやフレームを買うと、余分にお金が出ていくので、私はパズルにいっしょについてくるのりを使用しました)。

しかし、そのうち、飾る場所がなくなってきたし、パズルにもだんだん飽きてきたので、作るのはやめました。

その後、好みじゃない完成作品は捨てました。

英文日記

大人になって、英会話学校に行っていたとき、英文日記を書いて、先生に添削してもらいました。

添削してもらったあと、読み直して、ミスを確認し、今後はミスをしないようにすることが重要ですが、私は、読み直さず、返してもらったら、そのまま、引き出しや本箱に、しまっていました(ルーズリーフに書いていました)。

これがけっこうたくさんあり、授業で使ったプリント(海外のテキストや、問題集のコピー)も合わせて、わりと長々と持っていました。

あとで勉強しようと思っていたのですが、もちろん、そんなことはせず、数年後にまとめて断捨離しました。

折り紙

子どもが生まれてから、折り紙の作品(自分で折ったもの)が増えて邪魔だったときがあります。

このときは、箱の中にためておき、箱がいっぱいになったら捨てていました。

そのうち、子どもが大きくなり、折り紙に興味を示さなくなった時点で全捨てしました。

塗り絵本

現在の趣味は塗り絵なので、塗り終わった塗り絵本という「作品」が出ますが、基本、早めに処分しています。

両面印刷のものは、そのまま捨てて、片面印刷で、裏がある程度白く保たれているものは、すべて切り取って、メモ紙にしています。

こんな感じ。

裏紙のメモ紙

この塗り絵本は、ミシン目が入っていて、ページをはずしやすかったのですが、そうでないものも、塗っているうちに、綴じが甘くなり、ページが取れてきたりするので、解体するのは簡単です。

作品を残すメリット

私はどちらかというと、作品を捨てる派ですが、作品を残すメリットもないとは、言えません。以下に6つ紹介します。

1.満足感にひたれる

作品を残しておくと、見て満足感にひたることができます。

これは、どちらかというとポジティブなできごとでしょう。

現に私も、もと塗り絵本のメモ紙の裏を見て、自分の塗った絵をちらっと見ることがあります。

たとえ下手くそな塗りでも、どんな絵も、色を塗れば、それなりに見栄えがよくなるので、「この配色、なかなかいいかもね」と思うこともあります。

2.資料になる

作品によっては、これから作る作品の資料になるかもしれません。

以前、古いマンガの原稿を捨てるべきかどうか、というご質問をいただいたことがあります⇒昔の原稿を捨てたいけど、思いきれない。そんな時はこう考えよう。

この方はネタ帳や資料もおもちでしたが、作品そのものが、次の作品のネタ(たたき台)になることだってあるでしょう。

私も、塗り絵本の絵をお手本に絵を描くことがあります。

本格的に絵を描くわけではありません。

娘にあげるクリスマスカードにイラストを描くとき、塗り絵本の絵をまねして描いたり、真ん中にぼんと人物が立っているだけの塗り絵の背景に、花や模様を描き込んだりするときに、べつの塗り絵本の絵を参考にするのです。

3.ノスタルジーのもと

古い作品をたくさん持っている人は、ノスタルジックな感傷に容易にひたれるというメリットがあります。

多くの人が、古い物をなかなか捨てないのは、「思い出の品だから」です。

古い作品を眺めて、それを作ったプロセスや、その当時のことを思い出すと、なつかしい気分でいっぱいになりますが、これもまた、ポジティブな感情でしょう。

私もYouTubeで古い歌を聴いていると、昔のことを思い出して、ほんわかとした気分になります。

ジグソーパズルを作ったときのことは何も思い出せませんが。

4.将来使えるかもしれない

今は無名の自分ですが、この先、著名なアーティストや漫画家になる可能性もゼロとは言えません。

そんなとき、自分が初めて描いた作品が、雑誌や展覧会など、何かの企画の呼び物として、活躍するかもしれません。

生前はほぼ無名だったカフカが、自分が死んだあとは、作品も手紙もいっさいがっさい燃やしてほしい、と友人に頼んだけれど、その友人は燃やさずに世間に発表した。

だから、今、私たちは、カフカのすばらしい作品を読むことができている、というよく知られた逸話があります。

自分や子どもの作品も、カフカの作品に類するものである、と思う人もいるでしょう。

☆実は、カフカは「全部燃やしてくれ」と頼んではいないそうです⇒カフカの「遺言」について | ちきゅう座

5.自分を勇気づけてくれる

たくさん残っている作品が、自分を鼓舞してくれることもあります。

「私、才能ないのかもしれない」と落ち込んだときに、これまで作り上げた作品を見れば、「いや、こんなに何本も描いたのだもの。こんなにがんばった私が、認められないはずないわ」と、また元気が出るでしょう。

まあ、実際は、創作の世界では、みな、がんばっているので、それは、あたりまえのことであり、いまさらどうこう言うことでもありません。

ですが、自分の努力を可視化した作品やノートを見ることで、自信を取り戻せる、というのもまた事実です。

習慣づけをしたいとき、カレンダーや手帳に、できた日はシールを貼ったり、ますを塗りつぶしたりして、積み上げたものを残すと、継続しやすくなります。

私も、スケジュール帳にますを書いて塗りつぶしています。

6.安心感がある

古い作品にかかわらず、たとえ使っていない物でも、手元に残せば、ある種の安心感が得られます。

捨ててしまったら、もう2度とその作品をさわったり、間近に見たりすることはできません。

ゴミとして出したら、焼却され、苦労して作った作品は跡形もなくなります。

誰かに譲ってしまったら、もう見たいときに、自由に見ることはできません。

しかし、手元に置いておけば、たとえ、ほかの作品やガラクタの中に埋もれて、見たいときにさっと取り出せなくても、それがどこにあるのかわからなくても、実際はカビだらけになっていても、

「家のどこかにある。探せば見つけることができる」という安心感は消えません。

☆この続きはこちら⇒さっさと捨てたほうがいい理由:古い作品を残すメリットとデメリット

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春休みがチャンス。子供の作品を処分する方法。保存するものはこうして選ぶ

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******

自分や家族の作品を残すメリットをお伝えしました。

次回はデメリット編です。お楽しみに。





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