夫婦喧嘩

ミニマリストへの道

私が断捨離した物を夫が拾う問題に決着をつけた話:ミニマリストへの道(59)

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断捨離を始めてからずっと、せっかく私が捨てた物を夫が拾う、という悩みがありました。この記事では、その悩みを私がどうやって解決したか、お話します。



我が家でミニマリストなのは私だけ

家族全員がシンプルライフ志向だと、とてもスッキリした家に住むことができます。実際そのようなご家庭の部屋の写真を、ブログや雑誌でよく見かけます。

うらやましい限りです。

あいにく、我が家では、ミニマリストは私1人。家具は少ないものの、「何もない部屋」など1つもありません。

それどころか、家全体としてみれば、かなりガラクタが多いのではないでしょうか?

夫は私と真逆で物を捨てないタイプです。

まだ、使えるものは、今使ってなくても捨てないのです。おまけに、必要もないのに、値引き品を買ってしまう迷惑なクセもあります。

たぶん夫のこの傾向は一生変わらないでしょう。それこそ何か物の考え方が180度変わるような経験をしない限りは。

以前、風水定位盤を作って、自宅のガラクタ状況を調べたことがあります。

風水定位盤の説明はこちら⇒何から断捨離していいかわからないときは風水定位盤を作って調べるのも1つの方法

定位盤を書いてみたら、ほとんどの場所に夫の物があるため、「私の人生はどんづまりだ」と落ち込みました。

ただ、私は風水や占いのような非科学的なことはあまり信じていないので、「風水的に見るとどんづまりなだけだ」とわりとすぐに立ち直りました。

科学が万能だとも思っていませんが。





私が捨てたものをよく拾っていた夫

2011年は東日本大震災のショックで、あまり断捨離が進みませんでしたが、2012年になってまた捨て始めました。

この頃、「せっかく私が捨てた物を夫が拾う問題」に決着をつけました。その前から、ちょくちょく私が捨てた物を、夫が家に戻すことがあり、そのたびにがっかりしていたものです。

もちろん、私は夫の物には手出しをしていません。自分の不用品と、娘がもう着られなくなった服などを捨てていました。

断捨離した物はほとんど、コミュニティのチャリティセンターに寄付するために、ダンボール箱に詰めていました。この箱を「寄付箱」と呼んでいます。

私が利用している寄付センターの写真はこちら⇒不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる

箱がいっぱいになったら、外にあるガレージに入れていました。

うちは、車がないので、ガレージは自転車や夫のモペット、その他雑多な物を入れる物置となっていました。

当時、年に2回ぐらい、夫の母が車に乗って我が家を訪れました。義理母はSUV車に乗っております。

SUVとは、sport utility vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)のことです。この車には荷物をいっぱい積みこむことができます。義理母が来るたびに、大量の寄付箱を寄付センターに搬入してもらっていました。

私がせっせとガレージに運びこんでいた寄付箱の中身を、時々、夫はチェックしていたのです。そして、まだ使えそうなものは、家の中に戻していました。もちろん私には何も言わずに。

たとえば、私が捨てた本を拾っていました。短大で使った歴史の教科書や、ペーパーバックなどです。教科書は、夫の本棚に入っていましたが、以前紹介した「The Secret Garden (秘密の花園)」は娘の本箱に収納されていました。

封筒やペンなどの文房具も戻っていました。

一番迷惑だったのは洋服です。

せっかく捨てたコートやジャケットが、しばらくすると、私のクローゼットに舞い戻っていました。

「この服、もう着ないから捨てたんだけど」。夫に申し立てをすると、「きれいなのに捨てるのはもったいない。〇〇(娘)が大きくなったら着るかもしれない」。こんな返事が返ってきました。

自分が使うために拾うのならまだしも、娘が着るかどうかなんてわからないのに。

娘が着る可能性は限りなくゼロに近いです。娘が成長してから、着るかどうか決めてもらうより、今、必要な人にあげたほうがいいに決まっています。

いったん捨てたのに、戻ってきてしまった服は、頃合いを見計らって、箱の下の下のほうに入れてガレージに置いたり、服だけ持って、寄付センターに持ち込んだりしました。

私が捨てているのは自分の物か、家族の物か?

「全く、自分の物を自分で自由に捨てられないって、どういうことよ?」私はプリプリしていました。

しかし、こう口にしたとき、「いや、待てよ。これは私の物だと思っていたけど、もしかしたら夫の物なのだろうか?」という疑問がわきました。

私はずっと専業主婦でした。

一緒になったころは、夫は極貧でしたので、私が貯金やらを取り崩して、生活費を出していました。

しかし、2012年ごろは、夫は定職についており、家賃や食費の大半は夫が出していました。

私は、家計にほとんど貢献していなかったので、私が自分で買ったものでも、夫がいなかったら買えなかった物なのかもしれません。

「私は、夫の物を捨てているのだろうか?だから夫はいちいち中身をチェックして、使えそうな物を家に戻しているのだろうか?」

「夫婦の財産は共有だから、やはり勝手に捨ててはいけないのだろうか?でも、懸賞で、もらったものもいっぱいあるし…」。

懸賞をやっていた話はこちら⇒主婦が物を増やす3つの習慣とは?~50代主婦のミニマリストへの道(10)

たかが不用品を捨てるだけなのに、こんなことをうだうだと考えていました。

私はこの問題をどうやって解決したか?

「いや、やっぱりこれは私の物だから、私が自由に捨てていいはずだ」。こう考えることにしました。そうしないと、いつまでたっても不用品がなくなりません。

たとえ私が捨てた物が共有財産だとしても、よけいな物があればあるだけ、暮らしは大変になります。

よけいな物は、共有財産というより、共有している負債なのです。家の中がスッキリすることは、家族全員の幸せにつながるのではないでしょうか?

一応、夫には「物がないほうが、掃除が楽になるし、スペースもひろびろと使えるよね?だから捨ててるんだけど。もういらない物を持っていてもしょうがないし」。

こう言ってみました。

夫は、この意見に特に意義を申し立てませんでした。両手をあげて賛成をしたわけでもありませんが。

迷いが吹っ切れたせいか、私の捨て活動はどんどん加速しました。毎日、せっせと寄付箱を作りました。

箱には、念入りにガムテープで封をするようにしました。箱の上と側面に、マジックで大きく、FOR DONATION (寄付用)と書きました。

その後、夫は、私の荷物をチェックするのをやめました。あまりにすごい勢いで、寄付箱がどんどん積まれていくので、いちいち中身を確認するのが大変になったからだと思います。

それ以後、夫が、私の物を勝手に、家に戻すことはなくなりました。また、私が、ぼんぼん捨てても、「え、それ捨てるの?」といった反応をすることも減っていきました。

何年も捨てているうちに、私は「何があっても捨てる人」という認知を家族内で得るようになったのです。

この体験から私が言えることは、信念を持ってやり続ければ、いつか家族も理解してくれる、ということです。

理解というより、「あきらめ」かもしれませんが。

☆このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)

☆この続きはこちら⇒集めたカイ・ボイスンへのこだわりを捨てて得られた境地とは?:ミニマリストへの道(60)
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私は夫の物に手出しをしませんが、夫が私の物を勝手にどこかに移動させる、ということはわりとよくあります。

数年前のことです。アイスクリームメーカーの容器を冷凍庫に入れていたのですが、この容器がある日、忽然(こつぜん)と消えていました。

なくなっているのを発見したときは、むっとしました。ですが、すでにあまりアイスクリームを作らなくなっていたので、「もういいか」と思い、アイスクリームメーカーを断捨離しました。

夫が私の物を移動するのがきっかけで、物を捨てられることもあるので、感謝しなければなりません。





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