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半年ほど前に、セルフケアの記事で、自分を優先することをおすすめしました。
やってますか?
自分を優先することは、どんな人にも恩恵がありますが、特に汚部屋の人には、ぜひやってほしいことです。
部屋がきれいになりますから。
その理由を説明します。
自分を優先するってどういうこと?
最初に、自分を優先するとはどういうことか、定義をしておきましょう。
それは、他の人に親切にするのと同じように、自分に対して親切にすることです。
詳しくはこちらの記事をどうぞ⇒自分自身の親友になる技術(TED)
自分自身のニーズを満たすことを最優先する、と言い換えることもできます。
まずは、自分が気分よくいられることをする。
それが自分優先主義です。
私たちは、気づかないうちに、他人のニーズを満たすこことを優先しがちです。人の目や世間体が気になる人ほどそうします。
他の人のために、嫌なことをがまんしたり。
自分の成長のために、自己研鑽するのは必要ですが、いくらがまんしても、「自分のためにならないがまん」もありますよね?
そんながまんはもうやめましょう。
がまんしすぎると、心の病気になります。
今、メンタルが弱っている人が多いのですが、がまんのしすぎのせいだと思います。
「いや、私はべつにがまんしてないよ」という人でも、気づかないうちに、人のニーズを優先しています。
朝一番にメールや、SNSに入ったコメントをチェックしているとしたら、それはメールやコメントを送ってきた人(他人)のニーズを叶えることです。
もっとも頭がクリアな朝は、自分のニーズを叶えるようにしましょう。
たとえば、瞑想する、モーニングページを書く、ゆっくりお茶を飲む、今日1日の過ごし方を考える、ひじょうに重要な仕事をする、など。
自分を優先すればするほど、汚部屋から脱出できると私は考えています。
断れるからガラクタが増えない
自分優先主義のいいところは、いらない物をしっかり断れることです。
再三書いていますが、日本では、必要じゃないし、むしろ、もらうと迷惑になるもらい物やギフトをもらう機会がとても多いのです。
特に曲者(くせもの)は、親、兄弟姉妹、親族、仲のいい友人、上司、師にあたる人、ふだんお世話になっている人(近所の人とか)がくれる物です。
相手は、善意から、「家の中にあるけど、もういらない物」「お土産」「ちょっとした贈り物」「自分で使えないチケット類」をくれようとするでしょう(現金はなかなかくれません)。
それは、お古の子供服、手作りの手提げ袋、ディズニーランドで買ったミッキーのついたマグ、新品のタオルハンカチだったりします。
こうした物を断るのに苦労している読者から、これまでたくさんメールをいただきました。
断るのにものすごく苦しみ、断りきれずにもらってしまったあとは、捨てるのにすごく苦労します。
もらってしまった自分を責め、相手の好意を大事にできないと自分を責め、捨てることができない自分を責めます。時には、「自分に押し付ける相手」をうらむこともあります。
はじめに、「いりません」としっかり断っておけば、その後のネガティブ感情の連鎖は起きません。
15年ぐらい前でしょうか、夫が、となりのおじさんAからよく物をもらっていました。
大きな物としては、ロッキングチェア、ベッドのマットレス、庭に置く物置きを覚えています。
我が家は貧乏で、家具らしきものが何もなかったので、Aさんは、善意でくれたのだと思います。
しかし、こうしたものを、無理やり使おうとした結果、我が家は、とてもジャンクっぽいインテリアになりました。
Aさんのくれた椅子の画像はこちらにあります⇒心底スッキリ!捨てて大丈夫だった2つの家具。大きな物の断捨離は効果倍増
「本当はいらない物」を断ることができたら、部屋はとてもスッキリするはずです。
もらい物を断れない性格を直せば、シンプルライフが加速する。その方法とは?
衝動買いが減るから物が増えない
生活しにくくなるほど、あなたの部屋に物がいっぱいあるのはなぜか?
「今すぐ使う必要のない物」を買いすぎてしまうからです。
なぜ買いすぎてしまうのか?
ストレス解消のために、買い物するからです。
汚部屋の人は、本格的な汚部屋になる前は、仕事や人間関係、その他のストレスを、服や雑貨、本、化粧品などを買うことで解消していたと思います。
汚部屋になってからは、もとからあったストレスに、「汚部屋という環境の中で暮らすストレス」が加味されます。
それは、視覚的ノイズによるもの、欲しいものがさっと手に取れないもどかしさ、「片付けたいのに片付けることができない自分に対するイライラ」というストレスです。
こうしたストレスも、やはり買い物によって解消されます。その結果、また家の中に物が入ります。
いつまでたっても、部屋は片付きません。
ストレスの連鎖も、もらい物によるマイナス感情の連鎖とよく似ています。
最初にあったストレスがなければよかったのです。
では、なぜ、はじめに、次々と買い物で解消しなければならないほどの、ストレスがあったのか?
自分を優先していなかったからです。
嫌なことを、「嫌です」と相手に言わず、誰かのニーズを満たすことを優先したのです。
残業を断らない、忙しすぎる状態に甘んじていた、嫌いな人の意向に無理に合わせていた、横暴な人に対して、自分ががまんすることで対処していた、自分の本当の気持ちをはっきり表明しなかった。
こうした行動は、すべて、自分の心地よさを無視しています。
今からでも遅くありません。嫌なことをがまんするのではなく、自分が気分よくいられることをするようにしてください。
ガラクタを増やすだけの買い物が減ります。
本当の気持ちが見えてくる
これまで、他人受けや、他人の機嫌をよくすることに多大なる時間とエネルギーを注いできた人は、自分のニーズや、自分が欲しいもの、願いなどがわからなくなっています。
誰かの機嫌を取っておけば、生活が成り立っていたから、自分の本当の気持ちなんてわからなくてもよかったのです。
機嫌を取る相手は、親かもしれない、お兄さんやお姉さんかもしれない、夫かもしれない。実態のない世間の人(世間体)かもしれません。
世間体を気にするから物もストレスも増える。気にしない方法教えます。
自分以外の誰かがニコニコしていたら、自分もとりあえず安泰な状態で生きていける。
ずっとそんな状態だったため、自分が好きなもの、本当にしたいこと、自分の意向なんて考える必要もなかったし、そういうものがあったかもしれないけれど、いつのまにか忘れてしまったのです。
実際、自分のやりたいことがわからない、何を捨てていいのかわからない(自分の人生に必要なものとそうでないものの区別がつかない)というお便りをいただきます。
大切にしたいものがわからなかったら、それを大切にすることはできません。
そんな時、「自分優先主義でいこう」と決めてしまえば、何をするにも、自分の本当の気持ちを確かめることになるので、大切にしたいものが見えてきます。
大切にしたいものは、「今、全然使っていない物」でも、「いつか何かのときに使うために持っている物」ではないでしょう。
ましてや、日々、寝起きしている汚部屋でもないと思います。
自分優先主義を取り入れることによって、自分の意向がわかるようになるので、心から汚部屋を求めているのでない限り、あなたの部屋は、必ず、きれいになります。
自分と向き合いたいのに逃げてしまいます。どうしたらいいですか?←質問の回答。
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汚部屋から抜け出す方法の1つとして、自分優先主義をおすすめしました。
毎日、必死で物を捨てることも、汚部屋脱却への道の1つです。
しかし、自分を優先できないと、買い物が止まらず、汚部屋の中で足踏みすることになります。
ときには、自分を優先することを考えてください。
そのために、しつこいですが、モーニングページ、日記、ブレインダンプなどを利用して、気持ちを書き出すことをおすすめします。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
ともに、1回、30分ほどで終わります。
お金はかからないし、いらないノートや紙を消費できるので、一石二鳥です。