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リビングルームは、家族全員の共用スペース。他人の物や、勝手に処分していいかどうかわからない物がたくさんあると思います。
そうした物に対する私の考え方を聞かれたので、この記事で回答しますね。
メールにはTEDの記事の感想もあり、話が入り乱れているため、わかりにくいと思います。
私のほうで、少し言葉を削ったり、追加したり、まとめ直したりしました。本当は、あまりそういうことはしたくないのですが。
さらに小見出しも入れました。
ではメールをシェアします。
差出人はAさんです。
庭用のテーブルの処置について
筆子さんならどう考えるかをお聞きしたくメールをしようと思っていたのですが…
朝一番に読んだ本日の記事「なぜ人は欲しいものを手に入れることができないのか?(TED)」で半分くらい解決された気がして驚きました!
あまり使わない庭用のテーブル
数か月後に夫の仕事の都合で今いる国から日本に帰国します。
そこで、少しずつモノを減らしたく処分していますが、リビングの隅に立てかけてある庭用のテーブルがずっと気になっていました。
10年前の海外在住時(今とは別の場所)に購入したもので、その時は、庭でごはんを食べたり、お茶を飲んだり、本を読んだりと夏場に使用していました。
日本に帰国するさい、都心の賃貸マンションに住むことになったので、私はそのテーブルは絶対不要だと言いました。
が、夫は持って帰りたいとのことでした。
私は東京生まれ東京育ちで都心のマンションの狭さをよくわかっていますが、夫は地方育ちで実家もゆとりがあるからだと思います。
案の定、帰国後は狭いマンションの一室のタンスの裏の隙間にずっと立てかけたまま、5年間1度も使用することはありませんでした。
が、次の赴任時(現在の国)にまた持っていくと言うのです!
庭があるからでしょうが… 現在の家でも少し使用しましたが、夏に数回でした。
夫の態度が気に入らない
そして昨日、「色々前もって処分したいけどあのテーブルどうする?」と(夫に)聞いてみたところ、
「いらないんじゃない?」と一言…
「まだいる」、と言われるよりはいいのですが、言い方が…。
(私の)イラっとした気持ちの裏側には過去の色々な経験があります。
散々国をまたいで持ち運んでも、夫が特にウキウキ使用するわけでもなく、
もったいないから使おうと庭に出してセッティングするのも私(と子供。子供が楽しんでくれたからよかったとも思っています)、
そのたびに埃まみれで掃除するのも私、雨が降ってきて、しまうのも私…
たまに(夫に掃除を)お願いすると不機嫌、そして昨日の一言。。
処分する決心がつきましたが、人に譲るか、リサイクルに出すか、ゴミとして出すかも私が考えて実行することになると思います。
全部私ばかりがやっている、と「足りないマインド」だなぁと思いながらも、筆子さんならこういう時、「いらないのね、じゃあ捨てるね」とイライラもせずにむしろ捨てられてラッキーくらいに思って処分するのかなと(笑)
すぐに不機嫌になる夫
穏やかな関係なら、「いらないならどう処分する?」など普通に話し合うのでしょうが、我が家の場合、この裏には「私がなにを言っても、夫は否定されたととらえて不機嫌になる」から「なにも話したくない、自分でやった方が早い、でもいつも私ばっかりやっている、特に今回は夫の希望のものなのに」と思ってしまっています。
そして今日のTEDを拝見し、夫の行動を予測した上で行動しているなぁということも以前から自覚はありましたがあらためて。
夫はこういう人、という過去からの経験データによりますが、いつからか記事にも度々出てくる「確証バイアス」で、ほらやっぱりね、と思っているところもあるかと思います。
夫に期待するのはやめようと思っていたところでしたが、Tedトークで期待を全部捨てるのではなく今後は予想、期待を少し変えるという方法もあるのだなと気付いたところです。
リビングにあるもの、筆子さんならどうしますか?
テーブルについてはとりあえず私が処分して良いのかな?と聞いてみます。
今までの予想では、(夫は)イラッとして、「はい、お願いします」とか「どうぞ」と冷たく言うと思います。
その心は、「どうせずっと持ってた俺がいけないんでしょ、また怒られてる、すみませんね」、です。
希望する対応は「うん、お願いしてもいいかな?」と普通の態度で言ってもらうことです。
私が違う予想を選べばなにか変わるでしょうか!
人のものは気にせず、まずは自分のものと思いつつ、リビングのとても目につくところにあるので気になってしまった次第です。
夫婦関係によっても違ってくるかとは思いますが、筆子さんならさくっと処分で終了、でしょうか?
ご主人がどうにかするまでご主人ゾーンに放置でしょうか?
書いていて小さいことだな…と感じつつ、こういうことがたくさんあるので一度筆子さんのご意見お聞きできたら嬉しいです。
Aさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
TEDの記事が参考になってよかったです。
一番大事なゴールを達成する
私なら、テーブルを処分して一件落着です。
「もういらない」と言われたら、すぐに捨てます。
重くて自分で持ち運べないものは、夫に「これ、スリフトショップに持ってって」と頼みます。
夫は車を所持していますし、ヴァリュービレッジ(スリフトショップの1つ)のメンバーズカードも持っているので、不用品を寄付センターに持っていくのは、我が家では夫の仕事です。
私は、寄付品置き場に、寄付したいものを出すところまでします。
相手の言い方なんて、気にしませんよ。
その時の私のゴールは、家から1つでも不用品をなくすことであり、夫の態度や言葉使いを自分の思い通りに変えることではありませんから。
そのとき、一番重要なゴールを達成できればそれで充分です。
「どうしても夫の態度が気に入らない」と思ったら、テーブルを捨ておわったあとに、改めて、その問題の解決に向けて着手すればいいんです。
「物を減らす」というゴールに向かって断捨離しているときに、「不用品を売ってお金を作ろう」というゴールも持ってしまうと、虻蜂取らずになりますが、今回のテーブルの処理についても、同じことが言えます。
自分にとって一番優先順位の高いことから片付けるといいじゃないでしょうか?
もし、テーブルの処理より、ご主人の態度を変えてもらうほうが重要なら、先にこの問題に取り組んでいただいてもかまいませんが。
この場合は、いつも書いていますが、人の思考や行動はコントロールできないので、自分の思考と行動を変えるほうが現実的です。
家族が物を捨てない問題について、すでにたくさん記事を書いているので、読んでみてください。
たとえばこれ⇒後片付けをしないだらしない夫とケンカせず仲良く暮らす3つの秘訣。
以下の記事も参考になるでしょう。
子供のぬいぐるみの所有権は母親にありますか、という質問の回答。
物を片付けられない夫とうまくやっていくには、自分が変わるしかない。
まとめ記事もあります⇒家族に物を捨ててもらいたい人へ。他人の物が邪魔なときに読む記事のまとめ。
居間にある物に対する私の考え方
居間や玄関、キッチンなどの共有スペースに、自分の物ではない何かがあって、気になるときは、夫にそう言って、自分の部屋か、物置場に入れてもらいます。
我が家では、居間の西側3分の1が私のエリアで、残り3分の2が夫のエリアとしっかり別れているので(心理的に境界線を引いています)、夫のスペースに変てこりんな物があっても、あまり気になりません。
「ブログのネタになるかもしれん」、と思うぐらいです。
Aさんも、お便りに書いておられますが、何事もプラス思考をしたほうが、ほかでもない自分が楽に生きられます。
もちろん、すごく邪魔なものがあるときは、「こんな理由で邪魔だから、どけてもらいたい」と夫に伝えています。
しかし、スッキリ環境を手に入れるのに、もっとも効果があるのは、自分がとことんミニマムに暮らすことです。
すると心のガラクタがなくなって、小さなこと(あまり重要でないこと)は気にならなくなります。
しかも、ミニマルに生きているパートナーの行動に、相手は影響を受けます。
先日、驚いたことがありました。
夫がトイレに Feng Shui Bible(風水バイブル)というタイトルの本を置いていました(夫は、トイレにこもって、本や新聞を読む習慣があります)。
夫は、古本しか買わないので、スリフトショップで入手したものと思われます。
これは2005年に出版された本です。
日本でも翻訳版が出ています。
カレン・キングストンの Clear Your Clutter with Feng Shui(ガラクタ捨てれば自分が見える)の初版が出たのが1999年なので、それ以降に出版された風水の本は、スペースクリアリングについて、多少は書いてあると思います。
夫と風水という、想像したことがなかった組み合わせにびっくりしましたが、夫がこんな本を読んでいるのも、少なからず、私の影響があるんじゃないでしょうか?
Aさんの家庭も、Aさん自身がシンプルに暮らし、プラス思考に切り替えることで、いい方向に向かうと思います。
それでは、Aさん、引っ越しに向けて、物減らしに励んでください。
足りないマインドとは?⇒なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。
確証バイアスの説明はこちら:
無駄遣いの原因は心理的な思い込み。認知バイアスを知って上手な買い物を。
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引っ越しは、物を減らす最大のチャンスです。
私もかつて失敗したことがありますが、くれぐれも、不用品を新居に持ち込まないでください。
余裕をもって準備すると、決断疲れに陥らず、いらない物をきっちり捨ててから引っ越しできます。
それではあなたも、質問や感想などありましたらお気軽にメールください。
お待ちしています。